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  • 執筆者の写真Masayuki Kano

蓼科高原日記/カラマツの悪魔



171101-DSC07850-C1 1-2 (TITLE: AUTUMN IN TATESHINA:KARAMATSU NO ARU FUUKEI, NAGANO, JAPAN)

SONY α7, Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC

2017/11/07(火)

盛大に落葉松が降っている。キラキラと陽光を反射しながら降る針葉の雨は旅人として訪れる者にとってそれはそれは美しい光景だ。

落葉松・唐松・カラマツ… どう呼ぼうが紅葉を終えたカラマツの針葉はしかしそこに暮らす者にとっては悪魔のように降り注ぐ。

建物や車のちょっとした隙間にもそれは容赦なく侵入し分解もされず流されもせずにとどまり堆積していく。地表に落ちたものはそのままシダーマットとなる。(とにかく実に厄介なのだ。カラマツを悪魔と呼びたくなる。)

風があってもなくてもカラマツは降る。ある晴れた夜、コウモリ傘をさしてカラマツ林を歩いてみた。

粉雪が降っている音がした。さらさらさらさら。氷点下にパウダースノーが降る音を聞く。

カラマツは24時間休むことなく降り続けているのだ。風や振動で落ちるわけではない。そのことを私は初めて知った。

広葉樹の葉も同様であることをやがて知るきっかけにもなった。風で木の葉が引きちぎられて落ちるのではなく、何もなくてもそれは降り注ぐのだ。

枝も同様。時が来れば風がなくてもそれはストンと落ちてくる。枝の付け根の断面を見れば、それが引きちぎられたり折られたものではないことがわかる。

自然は実に様々なことを私に教えてくれた。生きるということもまたそのひとつだ。それについては機会を改めて書こうと思う。

参考リンク「八ヶ岳で紅葉を見ながら登山!日本の秋を堪能できるスポット7選」:http://yamahack.com/1772

★★★ 諏訪湖の桜の紅葉が見頃を迎えています。御射鹿池は落葉松の紅葉・黄葉、常緑針葉樹の緑葉のコントラストが絶妙な季節。11月はカラマツの紅葉が美しい季節です。東山魁夷や北原白秋が愛した風景がそこにあります。 蓼科はどこに行くにもちょうど良い距離にあるいま流行の「ハブ空港」のような存在だと思います。蓼科で心身を休め、ここを起点にして様々な観光地や山歩きやその他の活動に出かける、その基地として最適の立地なのです。 皆様のお越しを「癒やしに満ちた秋の蓼科高原」でお待ちしています。 ペンション・サンセット お料理自慢の宿:https://www.p-sunset.com/

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