top of page
  • 執筆者の写真Masayuki Kano

蓼科高原日記/シバザクラ再来



今日の写真は2017年5月27日、ペンション・サンセットの庭で撮影したシバザクラです。

自宅兼ペンションのある蓼科高原ピラタスの丘は数年前まではこの季節になるとシバザクラがきれいに咲き誇っていました。

しかし野生の鹿の異常増殖が進み、いつしかシバザクラの数が劇的に少なくなってしまったのです。

野生の鹿たちが実際にシバザクラを食べたのかどうかは不明ですが、彼らの生態を観察する限りほぼ間違いないと思います。

自分たちにとって有毒で無い食用になるものはすべて食べ尽くすのが彼らの流儀だからです。シバザクラ以外のこのような目立たない小さな草花もずいぶん数が減ってしまいました。

昨日も書いたのですが、それでもなお、草花たちはきっとどこかでまた芽を出して花を付け種を撒き拡げるということを淡々と繰り返しているのだと信じています。

昨日の繰り返しになりますが、鹿たちも自然の摂理にしたがって生きているだけなので、ひとが愛でている草花を食べ尽くしたとしても、それが「悪」というわけでもありません。

昨日、「ピラタスの丘ではすっかり絶滅してしまったと思っていた在来種のタンポポがこの春わが家の庭先に姿を現しました。」と書いたのですが、今朝同じ場所を観るとタンポポたちは根こそぎ姿を消していました。

残念ですが、こんなことで絶滅してしまうはずは無い強い草花なので来年もきっと花を咲かせてくれるだろうと信じています。

遠い場所で咲くタンポポの種が風に運ばれ、落ちた先からさらに鳥たちによって当地に運ばれて来ることはそんなに困難なことではないから。

自然は良い意味でもそうでなくても結局のところ「なるようになっていく」のです。じつに柔軟性に富んだ仕組みになっている。

なにがあってもたとえ人類が絶滅したあとでも、この惑星(ほし)もこの自然も淡々と続いていくのだなあとちょと遠くを見つめてしまいました。

蓼科はどこに行くにもちょうど良い距離にあるいま流行の「ハブ空港」のような存在だと思います。蓼科で心身を休め、ここを起点にして様々な観光地や山歩きやその他の活動に出かける、その基地として最適の立地なのです。

皆様のお越しをお待ちしております。

ペンション・サンセット オーナー 拝

今日の写真:「tateshina 170527」 170527-DSC03002-2-IGJP Sony α7, Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC VM + Voigtlander VM-E Close Focus Adapter

閲覧数:5回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page