今日の1枚は季節外れの写真ですが、個人的に大変印象深い1枚です。
2015年3月13日にここ蓼科高原ピラタスの丘別荘地で撮ったものです。
この雄の野生鹿は子鹿の頃から良く出会っていたのですが、久しぶりに出会ったときにクルマの中からなんとか撮影できました。
野生動物にはそれぞれ固有の「間合い」があるようで、その間合いを詰めなければある程度落ち着いたコミュニケーションが可能なようです。
もちろん急な動きや小さな音でも彼らが逃げてしまうことに変わりは無いのですが、ある程度出会いの履歴があることは警戒心を多少なりとも緩めることはできるようです。
この1枚はわたしが撮った初めての野生動物です。"nature photograph"とは縁の無いわたしですが、この邂逅(かいこう)はあまりにも突然でそこに何かを感じたので思い切ってカメラを出して撮影しました。
さすがにクルマのドアを開けて外に出ることは出来ませんでした。このチャンスがかけがえのないものだと信じていたからです。
フロントスクリーン越しの撮影です。
心の奥底から彼に語りかけながらゆっくりとした動作ですべてを進めました。通常はカメラを向けただけで逃げてしまうことを知っていたから。
わたしが行ったのは撮影というよりはコミュニケーションだったようにいまは感じます。コミュニケーションが成立した瞬間にシャッターを切ったのでした。
NO SENTIMENTALISM, NO ROMANTICISM, NO EMOTION. ONLY RELATIONSHIPS THERE.
蓼科はどこに行くにもちょうど良い距離にあるいま流行の「ハブ空港」のような存在だと思います。蓼科で心身を休め、ここを起点にして様々な観光地や山歩きやその他の活動に出かける、その基地として最適の立地なのです。
皆様のお越しをお待ちしております。
ペンション・サンセット オーナー 拝
今日の写真:「tateshina 150313」
2015-03-13 19.40.24
SONY DSLR-A900, Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM