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蓼科高原日記

- 2002年7月 -

花のある風景

"It exists across the universe"

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*The photograph is taken by M. Kano. All rights reserved.

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2002.07.31(水)------------気温 = 最低 17度/ 最高 25度

気温だけ見るとここ数日と変わりないように見えるのですが、陽差しの強烈さが違いました。こんな経験はピラタスの丘に移住してきて依頼初めてのことです。まるで海辺のような「熱気」を含んだ陽差しといったらよいのでしょうか。今日に限って言えば「山の陽差し」ではありませんでした

湿度30%、最高気温25℃ですから、省エネ冷房中(28℃)のオフィスより遙かに快適な環境のはずなのですが、日向は信じられないほどの日光の熱を感じさせました。木陰と日向の温度差がこんなに極端なのは初めての経験です。どんなに日向が「熱く」ても木陰は「寒い」というのは蓼科の特徴ですが、本当に今日は極端でした。

夕立が少なくてここのところ降雨量が少ないというのも原因のひとつかも知れません。でもその分上空の水蒸気が少なくて星がとてもきれいに見えます。現在外気温18℃、夏としてはかなり暖かな夜です。

いずれにしても今日は全国的にこの夏最高の「酷暑」だったようですので、そんな平野部からいらっしゃるとここはやはり次元の異なる「別天地」だと思います。

寒冷地に身体がすっかり馴染んでしまった僕らだから「暑く」感じるだけなのだと言うことはわかっているのですが・・・う〜んやっぱり「贅沢」すぎる発言かも知れないですね。

お客様にお話を伺っても、等挙から帰ってきている息子に訊いても「圧倒的に涼しい!」と言われますので・・・。(^^ゞ


------------------------------(23時)


2002.07.30(火)------------/気温 = 最低 15度/ 最高 24度

今日も晴れでした。この先1週間の予報でもずうっと晴れです。一瞬良いことのように思われるのですが、これはやっぱりおかしいよ。雨があるから晴れの日が美しいんじゃないか。あまりにも晴れが続くのは単なる「日照り」ではないのかなあ。

それにしても僕のこの部屋だけはとても暑く感じます。Power Macintosh G4 500MHz/Dual Processorに7200rpmの40GBのハードディスクを2台入れてこれまた発熱量の大きいグラフィックアクセラレーターを入れているので、筐体(きょうたい)の排気口から出てくる風は40℃以上はあろうかという熱風です。まさに暖房機ですね。それに音がうるさいのも辛いところです。Mac OS Xにしてから急に発熱量が増えたのはOSレベルでマルチプロセッシングをサポートしているために常時2つのG4プロセッサーがフルに回転しているためかも知れません。単純に発熱量2倍ですものね。

避暑地なのに「熱い」話ばかりではいかん、いかん。とまたオヤヂ言葉が出てくるのですが、じつに僕の部屋は熱源に満ちています。そして一歩部屋の外に出ればそこは秋そのものの寒さ。僕がいまTシャツ一枚でこの文章を書いていられるのも、この熱源のおかげなのです。じゃなけりゃ寒くて・・・。(笑)

愛犬パルも毎日のブラッシングで冬毛(ダブルシールの綿毛)がすっかり抜けて、だいぶしのぎやすくなったのではないかと思います。マイナス30℃〜マイナス50℃の世界で生きるように出来ているからこんなに涼しい場所でも夏はやはり過酷なものに違いありません。


サンセットのアイドル(?)、シベリアン・ハスキーの「パル」。ファンのお客様も多いので120KBほどあるのですが壁紙サイズ(1024×768)の写真を載せておきます。


------------------------------(23時)


2002.07.29(月)------------気温 = 最低 18度/ 最高 25度

今朝の最低気温はなんと18℃もあって記録的に温かでした。最高気温もウチの寒暖計を信用するならば25℃と記録的な数値でした。これで年間最高気温が更新されちゃったのかなあ。

朝のうちは陽差しが強かったのですが午後からしだいに雲が山に懸かるようになって、夕刻には待命が轟きにわかに冷たい風が吹き出しました。しかしこちらにはやってこなかったので夕立はありませんでした。

午後8時過ぎに食材の受け取りに出かけたのですが、サンセットのある標高1700mのあたりはちょうど雲の下端にあたっていて空から雲がのしかかってくるような印象でした。それがまたブラックホールのように光という光を吸収してしまうような「闇」そのもののような雲なのです。かなり嫌な感じの雲ですがたまにはこんなこともあります。


------------------------------(23時)


2002.07.28(日)------------気温 = 最低 15度/ 最高 25度

今日は朝から更新です。他意はないのですが、何となくそんな気分で。(笑)

とても良いお天気で今日もまた「夏日」になりそうです。向こう1週間の天気予報はずらっと「晴れマーク」が並んでいます。これから8月の第1日曜日までが道路も観光施設も比較的空いている「穴場」になりそうです。

蓼科だけかも知れないのですが、例年とはちょっと違う夏休みになっています。この期間を過ぎるといまの3倍〜5倍のひとがどっと押し寄せる期間にはいりますので、それまでにお休みのとれる方は是非この期間にお越しいただけると信じられないほど快適な旅が満喫できると思います。

お盆休みの真ん中の13日〜15日はもう絶望的に道路も観光施設も混みます、これは日本全国どこでもそうだと思いますが。おそば屋さんの駐車場にはいるのも時間によっては大仕事になります。その日しかお休みがとれないお客様は仕方ないと思いますが、そうでないお客様は絶対にこの期間は避けるのが鉄則です。3倍の労力を使って同じ費用をかけて観光的には5分の1しか楽しめません。

これは経験則です。個人的には「殺気だった」雰囲気が支配する「お盆休み」はこの静かな蓼科でさえ喧噪に包まれるように感じます。道路も観光施設も「お盆休み」の記録的な人出に合わせてキャパシティ設定されているわけではないので、当然の帰結なのです。

いいかげんにお盆にいっせいに休むというこの慣習はやめにしませんか。もっと柔軟に「しなやかに」発想すれば様々なことがもっとずっと(公的資金なんか使うことなく)解決するのに。

話題は違うけれど、一発逆転の景気対策は「消費税撤廃」ないしは時限立法による「消費税率引き下げ」であって、金融機関に「公的資金=税金!」を湯水のごとく注ぎ込むことではない。そんなことは猿でもわかる。それをやらないのは政府にとって消費税は「打ち出の小槌」だからだ。3連休法案にしてしかり、費用一切かけずに観光関連支出の機会が2倍になるのになぜもっと積極的に実施しないのか?公共事業に金をつぎ込みばらまく口実が無くなるからとしか思えない。

ああ、利権取引と収奪政治の国、日本。「経済大国」だなんて今は昔。


------------------------------(9時)


2002.07.27(土)------------気温 = 最低 15度/ 最高 24度

今日も「夏日」になりました。今年は陽差しが実に強烈なのが印象的です。気温的には最低気温は例年並に低く12℃〜15℃、でも最高気温は連日23℃〜24℃と高めです。これで暑いなんて言ってちゃそれは「贅沢(ぜいたく)」というものですが、それでも日が暮れて急激に気温が下がりやがてちょっと暖房が欲しくなるこの時間になるとホッとするのもまた事実です。もっともそれは高山の寒冷地に定住しているもののみが知る贅沢な感覚なのですが。

今夜も星がきれいに見えますが、満月を過ぎたばかりなので月明かりのために暗い星が見えにくいのが残念です。しかしこれは天体の周期的運動なのでいかんともしがたいというか、「そういうもの」として受け入れなきゃいかんですな、などとオヤヂ系発言が出てくるあたり、僕もいよいよ年齢相応のオヤヂになったのかなあなんて感じたりしてます。

満室のお客様はそれぞれにこの静かな星の夜をお過ごしのようで、ペンション経営者としてはとてもうれしく思っています。少なくともここにいらっしゃる間だけでも浮き世の雑事は忘れてゆったりとした時間の流れに身をゆだねて欲しいのです。満室とは思えないほど静かな時間が流れていきます。お子さんたちは今日の楽しい体験を夢の中で思い起こしているのかも知れません。大人の方は美しい空や雲や山並みの感動や登山の心地よい疲労感に心身をゆだねて微睡んでいらっしゃるのかも知れません。

どうか、安らかで静かな夜を、信じがたいほどの深い眠りを満喫して下さい。それが僕のささやかな願いでもあります。


------------------------------(23時)


2002.07.26(金)------------気温 = 最低 13度/ 最高 23度

文字どおり雲ひとつ無い快晴です。こんな空を見るのは何日ぶりだろうか。完璧に梅雨が明けた徴(しるし)ですね。澄み切った青い空を見上げればまるで碧い泉を覗き込んでいる気分。

ふー、暑いっすねえ、って気温20℃以下で言うことではないですね。申し訳ないのですが、涼しさ慣れしてしまった我が身にはやはり「暑い」と感じる今日の陽差しなのですよね。お客様にそのことをお話しすると、皆さんきょとっとしたお顔をなさるので、僕がいかに的はずれなことを言っているのかがわかるわけです。(笑)

というわけで、日本全国平均的に言って蓼科は「ものすごく涼しい」、あるいはごく控えめに言っても「とても涼しい」です。そして夜は「寒い」です。避暑地ってのはエアコン無しで寒いくらいの土地のことを言うと定義しましょうか。蓼科は正真正銘の「避暑地」です。特にここ「ピラタスの丘」はね。

蓼科を中心とした広域リゾート「蓼科高原」は「おもてなし」のこころに満ちたリゾートです。日々そのことばかり考えている希有なリゾートの中のひとつと言っても過言ではないでしょう。そう、観光地ではなくて「リゾート」とはっきり自己認識しているのです。

「山岳/高原リゾート・蓼科高原」は訪れて下さるお客様がこころからくつろいで心身の疲れを癒していただけるよう、様々な障害を克服して進化を続けています。茅野市観光連盟(蓼科高原の総本山です)の広報活動・ご案内業務の懇切丁寧さは僕から見ても「そこまでやるの」というほどです。観光資料も洗練された大変わかりやすいもので、サンセットでもお客様へのご案内に活用させていただいています。

ホスピタリティあふれる「蓼科高原」にぜひお越し下さいませ。本当に涼しいんだから。信州ならどこに行ったって涼しいと思ったら大間違い(それは地形や気候の問題だからしょうがないのですが)という教訓を学ぶことになる前にまず蓼科にお越し下さい。騙されたと思って・・・。いや、ホントだってば。(笑)


------------------------------(23時)


2002.07.25(木)------------気温 = 最低 14度/ 最高 24度

今年も蓼科は涼しいです、夢のような別天地です。上の気温記録を見ていただければ納得だと思います。でも、年中ここに住んでいるものにとっては今年の夏は「暑い」です。反感買ってもしょうがないけど、身体が寒冷な気候に馴染んでしまっているのでとても「暑く」感じるのです。

だからお客様の体感温度とのギャップを埋めるように気配りがかかせません。僕が半袖で暑く感じているような宵でも、酷暑に身体が馴染んでしまっているお客様には「寒い」わけですものね。

そんなわけで真夏でもサンセットのお布団は外気温がマイナス20℃にもなる真冬と同じ分厚いダウン(羽毛)の布団なのです。それでも半袖の夏用パジャマなどでお休みのお客様は明け方に寒く感じるほどです。

長袖の厚手のトレーナースーツをパジャマ代わりにするのがここでは鉄則です。当然窓はしっかり閉めて寝ないと大変なことになります。とてももよく眠れます、実際のところあっという間に深い睡眠にはいってしまいます。不眠症でお悩みの方ですら・・・。

朝早くから様々な鳥たちが美しい声でBGMを奏で、微睡み(まどろみ)を至福のごときものしにしてくれます。窓を開ければ思わず震え上がるほど寒冷な大気が部屋を満たします。清冽なフィトンチッドとオゾンとマイナスイオンに満ちた高山の森の空気です。素晴らしいごちそうです。

そしてこの地の市営水道は八ヶ岳の伏流水を水源とする天然ミネラルウォーターです。その美味しさは「女乃神氷水」としても有名な名水と同じものです。

横浜からこちらに移住して9年になりますが、一家の誰ひとり内科疾患で病院にかかったことがないのは、このきれいな空気とおいしい水と静かな環境そして新鮮な信州の野菜の力のおかげだと信じています。


------------------------------(22時)


2002.07.24(水)------------気温 = 最低 14度/ 最高 24度

今日も「夏日」になりました。最高気温が24℃というのはサンセットの年間最高気温と同じですから・・・。でも、暑いなんて言ったら「酷暑」に耐えていらっしゃる平野部の皆さんにしかられそうなので言いません。現在の外気温は14℃ですし・・・。(^_^;)

今年の夏はスタッフの数が少ないので僕も本業のペンション・オーナーの仕事に専念せざるをえません。そうなると結果的に日記を更新できない日もあるかも知れないのですが、その節はご容赦のほどお願い申し上げます。

しかしまあ、一言ぐらいは書き続けたいですね。

ということで今日はこのへんで。


------------------------------(23時)


2002.07.23(火)------------気温 = 最低 14度/ 最高 23度

今日も気持ちの良い「夏日」になりました。テラスで白い椅子に腰掛けてそっと目を閉じると様々な音が聞こえてきます。そこには人工的な騒音はなく、森の音があります。

その中心に僕がいる。風の音、ざわめく木々の葉、きらきらと陽光を照り返し閉じたまぶたの上からでもそれを感じることが出来る。全身で風というこの膨大な大気の流れを感じる。眼を閉じなければ見えない景色がある。その景色をいま僕は見ている。

遠景にはカッコウの声、近くにはウグイス、ゴジュウカラ、コルリの声、そしてやはり風の音、森の音。夏とは思えないほど冷たい風が様々なメッセージを運んできては通り過ぎてゆく。僕は空中に浮かんだ真っ白なゴミ箱みたいな気分だ。蓼科の風たちがいろんなものを運んできては放り込みそして通り過ぎてゆく。

眼を開けると眼前には巨大な雲塊。標高2530mの蓼科山より大きな信じられないほど大きな雲だ。森の木々が鬱蒼と葉を茂らせ、きらきらと輝く様はまるで大海原のよう。ざわざわという音はまるで、打ち寄せる波のよう。

蓼科の夏は「夢見る夏」だ。25年ほど前蓼科の晩夏を旅しながら僕はスタニスワフ・レムの「惑星ソラリス(ソラリスの陽のもとに)」を読んでいた。それはのちにソ連の天才映画作家アンドレイ・タルコフスキーによって革命的な映画として新たな光を与えられることになった。そしてそれは僕にとっても天国からの光のように感じられた。

そういう意味において僕にとって蓼科はいささかセンチメンタルで忘れえぬ土地である。今夜も静かな時間(とき)がゆっくりと過ぎてゆく。


------------------------------(23時)


2002.07.22(月)------------気温 = 最低 16度/ 最高 22度

今日もまた暑い1日だったようですが皆様お元気でしょうか。蓼科でも「暑い」と感じられる気温になりました。つまり最高気温が22℃で「これじゃあ半袖に着替えなくっちゃ暑いよ」というレベルのじつに反感を買いかねないほど贅沢な話なのですが。

窓を全開にして疾駆するビーナスラインはじつに爽快です。これこそ「生きてる!」って実感できる数少ない瞬間のひとつです。昨夜は星がとてもきれいでした。月が上弦の月を過ぎて満月へと向かっているので、空が明るくて新月の暗闇に比べると1/3ほどの星しか見えませんでしたが、それでもとても美しい星空でした。

それはそうと、下界では特権階級が自分の利権を守るための「構造改革」にやっきになってるというのはよく見えるのですが、それのどこが「景気対策」すなわち「デフレ・スパイラルからの脱出策」になっているのか、頭の悪い僕にはよく見えないのですよね。どこから眺めても我々に関係あるのは「大増税」の三文字ばかりです。

個人消費の低迷がこの未曾有の大不況の原因だと明言しておきながら、放漫経営・杜撰経営の金融機関だの特殊法人だの道路公団だの経営破綻した某大企業だのに湯水のように「公的資金(=税金じゃないか!)」をつぎ込むばかりで、そのつけを「低所得者からも徴税」、「消費税率アップ」、「配偶者特別控除等の廃止などによる実質所得税アップ」等々のフルラインナップで埋め合わせようという、じつに頭の良い効果的な「個人消費刺激策」を断行しようというのだから、たいした大英断ですよね。これをもって「構造改革」「景気対策」「税負担の公平性の向上」と強弁するに至ってはもう言葉を失うばかりです。

人間頭が良すぎるとこういう整合性のない非論理的なことを言ったりやったり出来るようになるのですね。いや、あまりにも馬鹿げた「整合性」はありますね、たしかに。恥知らずなだけで。

こうした流れを押しとどめることの出来ない無力感。怒りはつのるばかりですが、そんな現代社会の顕著な特徴を一言で言い表すならばそれは「暴力の時代」ということになるのではないでしょうか。行政による有形無形の圧力や暗喩(脅し)や「地域」による個人の抑圧、個人的な精神的あるいは物理的な「暴力」。

要するにどんな問題も最終的には「力のある者が勝つ」すなわち「暴力」による解決が支配する時代になりつつあるのを感じます。じつにすっきりとしたルールだ。しかし、倫理的ではない。すくなくとも知的な人間の行うことではない。

実際に銃器を所有している人は日本ではごく少数だと思うけれど、もうすでにかなり多くの普通の人々が「心の中に銃器を隠し持っている」と僕は感じています。僕だって例外ではない。日本のプルトニウムの備蓄量を考えれば潜在的に日本はすでに「核武装」している。

僕やあなたの心の中を暴力衝動という黒い影が過ぎる(よぎる)とき、殺し合いは、戦争はもう始まっているのだと思う。すでに僕らは様々な日常場面で潜在的には殺し合いながら生きているのではないのか?僕も自らに問いただしてみようと思います。


------------------------------(23時)


2002.07.21(日)------------気温 = 最低 15度/ 最高 24度

今日も朝のうちは雲が多かったもののとても良いお天気になり、陽差しが「熱い」1日になりました。例年通りこの週末はたくさんのお客様がニッコウキスゲの群生の満開をお目当てに蓼科高原を訪れてくださいました。今年は1週間以上早く満開になってしまいちょっと焦ったのですが、お客様のお話では充分以上に満開の雰囲気を楽しめたとのことでホッとしました。

この季節は文字取り「百花繚乱(ひゃっかりょうらん)」で、あらゆる高原の草花が咲き誇る本当に素晴らしい季節です。ただし、高原の夏はあっという間に過ぎ去っていく「つかの間の夏」です。8月上旬の「立秋」には文字どおり「秋風」が立ち、朝晩はぐっと冷え込んでまさに「秋」そのものになります。そして日中は以前として「高原の夏」が続くのです。

怒濤のような「お盆休み」が明けると蓼科高原はどこかメランコリックな雰囲気が漂い始めます。避暑地の夏の終わりがいつもそうであるように、センチメンタルな物思いにふけりがちな季節になるのです。この季節が僕は最高に好きです。

今日撮影した花です。→写真


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2002.07.20(土)------------気温 = 最低 14度/ 最高 24度

とても良いお天気に恵まれました。昨日までのぐずつき気味のお天気とはうってかわった夏日になりました。車山〜霧ヶ峰を2時間ほど散策されたお客様の顔や腕はまるで海水浴帰りみたいに真っ赤に日焼けしていました。気温は低くて風が冷たくてつい油断してしまうのですが、標高が高く空気が澄んでいる分だけ紫外線は海より強烈なので、日焼け防止クリームは必須アイテムです。くれぐれも準備怠りなきよう!

いつもなら暖房を少し入れる時節なのですが、今夜はディナータイムになっても窓を全開にして心地よい宵でした。これは珍しいことです。しかし外気温はすでに15℃を切っているので朝はぐっと冷え込むと思います。今朝だって14℃だったのだから。

さてと・・・あることがあって今日は更新を休もうと思って一度はマシンの電源を落としたのですが・・・気を取り直して日記を書き始めたわけですけれど、いつまで続けられるか僕にもわからなくなってきました。

ペンション経営者として判断すれば、他の多くのオーナー自作・運営のペンションHPのようにオーナーはあまり前面にしゃしゃり出ない方が好感度が高くなるという経験的法則にしたがって運営すべきなのでしょう。それが賢い経営者というものだと思います。僕もそうあるべきだと思っている。

「ここ」みたいにオーナー本人のキャラクターが「赤裸々に」(笑)語られあるいは悟られてしまう日記なんてものは書かないに越したことはない、いや、絶対やってはいけないことのような気がするのですよ。これは6年の歳月を経て確信へと変わった実感です。

個人的には続けたいが、経営的にはこんな馬鹿げた(?)日記なんてやめて「謎の人」になっちゃったほうが絶対いいのですよね。いろいろ見たり聞いたりしているとね。商売ってそういうものでしょ。こんなことやめて、メールでのやりとりもやめて、サンセットの庭のガーデニングでもやったほうが客様のおもてなしとしては優れているのではないか、なんて思います。「情報」なんて「おもてなし」とは感じてもらえないんだよね、きっと。

1日3時間も4時間もメールのご返信やホームページの更新に取られるのはペンション業従事者としては正直言って非常識なほどの負担です。妻にもアルバイト・スタッフにすら「白い眼で見られる」報われない作業です。それでも続けている自分の本心が見えたら結論を出そうと思っているここ数日です。

そんなこととは関係なく、蓼科は本当に美しい夏を迎えています。本当に本当に美しいのですよ。身も心も癒される素晴らしい季節、素晴らしいところなのですよ。9年も住んで暮らしている僕が言うのだからホントだってば。


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2002.07.19(金)------------気温 = 最低 15度/ 最高 20度

朝から曇り空。憂鬱な曇り空ではなくて、とても明るい、空を見上げなければ晴れと間違ってしまうような曇り空でした。ここではいつも曇りの日はこんな感じなのです。雲が目の前を流れていきます。眼前の谷から雲が湧いてきます。

いまは薄い雲を空かして上弦の月が照っています。サンセット周辺でもヤナギランが咲き始めました。キバナノヤマオダマキ、ウマノアシガタ、ホタルブクロ、カラマツソウも咲き始めました。霧ヶ峰のニッコウキスゲも今週末なら楽しめます。

ここ数日コンテンポラリー・ミュージックよりはむしろクラシック音楽を聴くことが多くなっています。季節的にも天候的にもなによりも「ここ」の雰囲気に「それ」がマッチするからです。まだ移住する以前、蓼科に通い詰めていた頃からこのことは感じていたのです。蓼科にはなぜかクラシックがよく似合う、と。普段はなんの興味も湧かないオペラでさえしっかりと耳を傾けてしまうほどです。

おそば屋さんでオペラがかかっていてもなんの違和感も感じさせない雰囲気がこの地にはあります。森や空の風情にもそれはしっくりと馴染みます。吹き抜ける涼風にもクラシックはほのかに香るのです。いま聴いているのはモーツアルトの"Piano Concerto no.15 in B flat, KV 450"。

そういえばポーランドの作家スタニスラフ・レムが書きソ連(当時)の天才映画作家アンドレイ・タルコフスキーによって映画化された傑作「惑星ソラリス(ソラリスの陽のもとに)」がハリウッドで再映画化されるそうですね。アーサー.C.クラークとスタンリー・キューブリックのコラボレーション「2001年宇宙の旅」と双璧をなすこの映画をハリウッド流の「タイタニック的エンターテインメント」にして欲しくない作品です。僕に言えるのはそれだけ。


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2002.07.18(木)------------気温 = 最低 13度/ 最高 22度

今日は朝から強い陽差しで、光あふれる1日となりました。とても気分のいい天候なのですが、涼しい気候にすっかり慣れてしまった僕らには少し「暑く」感じたのですが、上記のような最高・最低気温なのに、これは贅沢すぎると言うものですね。ということで今夜は暖房を入れなくてもお客様は寒くお感じにならなかったようです。もっともきちんと厚手のトレーナーをお召しなので大丈夫と言うことなのですが・・・。いくらなんでも夜はTシャツ1枚では寒すぎます、たとえ部屋の中でも。

パソコン(Macintosh)のOSをすっかり最新のMac OS Xに移行してしまったので、良い意味で仕事の環境ががらっと変わってしまいました。扱いにもだいぶ慣れてとても快適でエキサイティングなのですが、これまでずうっと愛用してきた「ユードラ・プロ」というメールソフトがいまだに日本語版のバージョンアップをしていないので、Mac版Microsoft Officeのコンポーネントのひとつである「アントラージュ(ENTROUAGE)」(=スケジュール管理とアドレス帳とメールソフトとがいっしょになった統合ソフト)に乗り換えて使っている状況です。

メールのやりとりが極端に多い僕のような仕事では、ワープロソフトを乗り換える以上にメールソフトの変更というのは影響が大きいことを実感しているところです。まず、時間がやたらにかかる(これまでと異なったインターフェイスやプログラムのコンセプトに慣れてないから)、つい誤った操作をしてしまいやり直しになるともある。まあしばらくはしょうがないのですが・・・。

Mac OS XはUNIXベースのOSなので、こうなってくるともうAnti-Windowsだのなんだのなんて関係なくなっちゃいました。 OS Xに慣れることによってWindows XPもさほど違和感なく使えるようになったし。ようやく自分のニーズと好みに合わせてマシンとOSを選択できる時代になってきたのかも知れませんね、きわめて遠い道のりの第一歩ではあるのですが。

午後9時半頃から雨が降り始めました。今日一日のお天気の流れからは多少唐突な雨なのですが、まあ高原(というよりは亜高山帯)では良くあることです。サーッという音のする静かな雨です。


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2002.07.17(水)------------気温 = 最低 12度/ 最高 20度

今朝、ただならぬ音でいやおうなく目が覚めました。というよりは尋常でないすさまじい音と雰囲気に危機感を感じて飛び起きたと言った方が正確かも知れません。文字どおり「車軸を流すような雨」です。雨滴が降っていると言うよりは、強力なシャワー装置から水流がとぎれることなく地表に突き刺さっていると言った感じです。クルマの自動洗車機の中にはいったとしてもこれほどまでの水を四方八方から浴びることはないでしょう。

あまりのすさまじさに一歩も外に出ることが出来ません。ワイパーが役に立たないほどで視界が遮られてクルマを走らせることもままなりません。レインスーツもいわんや傘などなんの役にも立たないほどの集中豪雨です。こんな状況が何時間も何日も続くのが災害としての局地的集中豪雨なのかなあと初めて実感できました。幸いそんな異常な状況は40分ほどで解消したので事なきを得たのですが。台風7号の置きみやげの雨雲だったのでしょうか。

しかし昼前から嘘のように晴れて、明るい陽差しが地表をあっという間に乾燥させました。不思議なお天気です。森はますます鬱蒼と葉を茂らせ、草花は様々に美しさ可憐さを競い、高原の夏は着実に歩を進めています。この底抜けに明るい季節はまさに「至福」のごときものです。そこにいるだけで身も心も満たされて心底いやされるのです。なんだか人生までもが輝き出すような高揚感があります。是非ご体験あれ!


------------------------------(27時)


2002.07.16(火)------------気温 = 最低 15度/ 最高 20度

台風7号は思いの外おとなしく通り過ぎてゆきました。雨はかなり降りましたが、大雨とか豪雨といった風情ではありませんでしたし、風もほとんど吹きませんでしたので、当地としては幸いでした。蓼科高原は被害ゼロです。

朝のうち雨が残っていたのですが昼前に突然、本当に突然「モーゼの十戒」の映画で海がまっぷたつに割れたときのように、頭上の雲が開けて強烈な陽光が天地を満たしたのでした。思わず外に飛び出してしまうほど劇的な天候の変化でした。

台風一過の晴天ほど素晴らしいお天気はありません。その心地よさはとても言い尽くせません。その美しさもまたとても写真には写し取ることのできないものです。雨上がりだというのになんという湿度の低さ、どこもかしこもからっと乾いていてついいましがたまで雨が降っていたなんて信じられません。

真っ白な陽差しに木洩れ日が踊り、ひんやりと乾いた冷風が頬(ほほ)をなぶります。そんなビーナスラインを窓を全開にしたクルマで走っていると、ああこれが「生きているってことなんだ」と本気で思うのです。

ようやく、やっと、「夏」がやってきました。蓼科の夏がやってきました。いまでは数少ない(エアコン無用の)本物の避暑地の感動的な夏がやってきました。


------------------------------(23時)


2002.07.15(月)------------気温 = 最低 16度/ 最高 17度

田中康夫長野県知事が「失職」を選択した。今回の騒動(?)を通じて、というか、田中県政を通じて僕ら外来の県民のみならず多くの長野県民は長野県政の実情・実態を白日の下で見ることができるようになったのだと思う。それによって自らが長野県のヴィジョンを指し示し具現していると自負する者たちの奇妙に歪んだメンタリティをくっきりとした輪郭で僕らは眼にすることが出来た。

それはいわば前近代的な「中華思想」に近い「長野県至上主義」であり。根拠のない傲慢さである。井の中の蛙(かわず)大海を知らず・・・いや、井の中の蛙(かわず)大海を知ってか知らずか・・・。

彼らの言うところの「心ある県民」っていったい誰のことなんだろうね。少なくとも僕や僕らではないのだろう。彼らの言うところの「県民の望む県政」って「県政界の望む県政」のことではないのか。勝手に県民(全県民の総意であるかのようなニュアンスで)の名をかたって欲しくない。

もちろん県議会議員の皆様の献身的な働きぶりは知っているし、地元の人間のひとりとして応援もしているし感謝もしている。それぞれの立場もおありのことだろうと思う。しかし、そこに「長野県至上主義」が顔を出すと奇妙なねじれ現象が生じると言うことを知って欲しいのです。100年前と現代とでは明らかに異なるのです。

「長野県人にあらずんば人にあらず」的な発言も飛び出す昨今、そこまでいうのなら「独立国家にでもなったら」と言いたくなってきます。僕らのような外来者を新しい文化新しい血として受け入れる度量がないのならば、長野県に未来はない。

さて、県政も風雲急を告げていますが、台風7号の雨雲による雨も朝から降り続き午後からは急激に激しい夕立のような本降りになりました。時折雷鳴も聞こえます。風はありません。そんな中でお風呂の人工温泉装置に最新型のオゾン式殺菌装置を業者の方と共同作業で取り付けたのでした。これまで使っていたものの数倍以上強力なのはパソコンの世界と同様で技術革新を感じるところです。雑菌はもとよりレジオネラ菌などに対してもこれまで以上に万全な衛生環境になりました。

サンセットに限らずこうした目に付きにくいところで日々バージョンアップしているのがペンションと言う宿泊施設です。「築何年?」という選択方法も良いのですが、ベテラン・ペンションの信頼性、安心感にも少しだけ目を向けていただけるととてもうれしいです。僕だけでなく、僕らの仲間にとっても。


------------------------------(23時)


2002.07.14(日)------------気温 = 最低 15度/ 最高 20度

諏訪地方の(蓼科高原もその中にはいるのですが)天気概況では今日は午前中「晴れ時々曇り」午後は「曇り時に雨がぱらつくかも」といったものでした。しかし「山の天気」の例に漏れず北八ヶ岳では(つまりサンセット周辺では)、終日頭上50mほどのところに雲の下端があり曇り時々雨でした。それでも雨のぱらつく時間が長くなってきたのは夕刻からでしたね。

おかげでというか、諏訪湖のあたりは最高気温が30℃にもなったようなのですが、ここは最高気温20℃でした。これがふつうですが、本来ならもう少し気温が低いはずなので、やはり異常気象で気温が高めです。年間最高気温23℃、年間最低気温マイナス23℃というのがサンセットのある(標高1710m)ピラタスの丘の標準ですから・・・。

バラクライングリッシュガーデンでは、花いっぱいの季節に入りそれは美しいガーデンになっています。オールド・イングリッシュ・ローズも花盛りです。併設のレストランもモダン・ブリッティッシュレストラン(本格的コース料理中心)とガーデン・レストラン(スコーンやケーキセットやフィッシュアンドチップス、英国カントリー料理など中心)からお好みに応じて使い分けられるようになっていました。メニューを見ただけでもうどれも食べたくなってよだれが出てしまいました。(笑)

静かな夜です。ここ数日だいぶ暖かくなって、暖房を入れなくても過ごせるようになりました。それでもいま僕は冬用の厚手のヘヴィーコットンのトレーナースーツを着ています。これでちょうど良い具合なのです。半袖では風邪引いちゃうから・・・。(^_^;)


サンセットのアイドル(?)、シベリアン・ハスキーの「パル」。ファンのお客様も多いので120KBほどあるのですが壁紙サイズ(1024×768)の写真を載せておきます。


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2002.07.13(土)------------気温 = 最低 15度/ 最高 22度

メールを整理していたら二十歳になった息子にこんなことを書いていました。
すっかり忘れていたので自分で感心したりして。う〜ん、いいこと言ってるなあ。(爆)

『20回目のお誕生日おめでとう。(^_^)

僕の二十歳の誕生日は誰も祝ってくれない混沌とした闇の中のようなある
種無感動なものだったけれど、##君はどうだろう。ぴんと来ないのは誰
だってそうだと思うけれど、人生におけるひとつの分水嶺であることは確かだ。
それも決定的な転換点であることがもっとずうっとあとになってわかるよう
な・・・。

だから僕は「二十歳になって、社会的にも法的にも成人しておめでとう」とは言
わない。大人になったかどうかなんて誰にもわからないことだし、それは懸命
に生きた結果に過ぎないからだ。あまり早く大人になってはいけない、あまり
遅く大人になってもいけない。難しい。

いま言えることは、とにかく、二十歳の誕生日おめでとう。(^_^)

いつまでも何があっても自分自身であり続けてください。これからもずっと。

                             ####より』

これってじつは未だに大人になりきれない自分宛に書いたような気もするんだよね。
別の観点から見れば息子の方がよほど大人だもの。やれやれ。(^.^;


今日は朝は曇り空、あれっ予報と違うじゃん、と思う間もなくお昼前からさぁーっと雨が降り始めました。お天気が1日早まったみたいです。その後ずうっと雨模様。予報では明日朝から晴れ間が見えるようですが、いまは雲の中にはいって濃霧の中にいるような感じになっています。空からの雨はないのですが木葉に載ったおおきな雨粒が風に吹かれてざざざーっと降ってくるので、それが大変なのです。

そんな深夜にパルと散歩に行ってきました。深紅のゴアテックスのレインウエアをしっかりと着込んで、真っ暗闇の中。彼はシベリアンハスキーですが顔つきはアラスカン・マラミュート系のおっとりした表情なのですよね。体重が32kgもある「そり犬」なのでとにかく引きが強くてこのような山坂道をいっしょに散歩するのは大変です。さっき帰ってきたばかりなので、いま汗だくで日記を書いているところです。低気圧が来ているときはいっそう空気が薄い(800ヘクトパスカル程度)のでとても良い運動ではあります。パルのファンのお客様も多いので120KBほどあるのですが壁紙サイズ(1024×768)の写真を載せておきますね。


雲がとてもきれいだったので、蓼科湖から眺めた八ヶ岳を撮影しました。壁紙サイズ(1024×768/150KB)で載せときました。よろしければご覧下さい。→写真


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2002.07.12(金)------------気温 = 最低 11度/ 最高 23度

今朝は最低気温11℃と異例の冷え込みでとても寒く感じました。平野部だったら11月の朝と同じ気温ですから当然なのですが、そんななか夜明け過ぎにはカッコウが元気よく美声を聴かせてくれました。

台風6号の影響で相当量の雨が降ったのに、このあたりの渓流はいまだ枯れ沢状態です。これが「自然のダム」というものなのです。おそらく明日の夜かあさってあたりから渓流を下る水の轟音が聞こえてくると思います。森に浸透した雨水は少しずつ放流されて沢を下るのです。どんなハイテク巨大ダムでもこのようなまねは出来ません。

そんなことで、僕はここに暮らすようになって初めて「自然のダム」の威力を実感するようになりました。

朝の冷え込みに対して日中の陽差しの「熱さ」は尋常ではありませんでした。文字通りの「熱線」です。半袖のポロシャツを貫いてじりじりと肌を焼きます。しかしひとたび木陰に入ればひんやりと冷えた別世界がそこにあります。その落差はちょっと信じられないほどです。そして日が暮れればクルマの暖房を入れずにはいられない冷え込みとなるのです。

台風一過、昨日以来「本物の夏」がやってきたことを実感しています。それはクルマの窓を全開にしてビーナスラインを駆け抜けるだけで誰もが実感できると思います。何もかもが光り輝くグリーンとブルーを基調としたハイコントラストの色鮮やかな世界。ただし、あまりにも強烈な陽光のためにサングラスなしではこの美しい景色は見ることが出来ません。

昨日、蓼科湖から眺めた八ヶ岳を撮影したのですが、雲がとてもきれいだったので、壁紙サイズ(1024×768/150KB)で載せときました。よろしければご覧下さい。→写真


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2002.07.11(木)------------気温 = 最低 15度/ 最高 23度

台風6号は「ちょっとした悪天候」といった程度で蓼科・八ヶ岳を通り過ぎていきました。被災地の皆様にはこころよりお見舞い申し上げます。花の名所も被害もなく大丈夫です。

今週末はニッコウキスゲの満開、しかも好天に恵まれそうです。(^^)

そういえば、宇多田ヒカルの最新アルバム「DEEP REVER」が手元に届きました。聴けば聴くほど味わいが深くなる曲ばかりで、いかにも彼女らしいアーティスティックな素晴らしい出来映えです。本当にすごい才能です、そしてとても素敵なキャラクターですね。ひととしての痛みが(幸か不幸か)とても良くわかっているように感じます。デヴュー以来いろんなことを書いてきたけれど、僕はずうっと変わらぬファンです。彼女が自分の息子と同い年であることも、親近感を感じるゆえんかも知れませんね。

それとお気に入りは桑田佳祐の「東京」。僕はサザンとはほぼ同世代ですから、もう彼らの音楽は心身の一部みたいになってしまっています。でも「東京」のあのものすごいPV(プロモーション・ヴィデオ)、何度見ても新しい発見があります。いいですねえ、あの感覚。

でも一カ所だけ実際的には奇妙な場面があるのに気が付きませんか?あのタクシー、実際は「帝都無線」というタクシー会社のクルマのはずなのですが、助手席に女性を乗せて「ガソリン・スタンド」に給油に入る(ように見える)場面があるのですが・・・一部の個人タクシーなどを別とすれば東京のタクシーってプロパンガスを燃料にして走っているんですよね。だから燃料を入れるなら化学工場みたいに殺風景な「プロパンガス・ステーション」に入るのです、実際は。

ああ〜、我ながらつまんないこといっているなあ。映像的な演出だっていうのはよくわかるんですけどね。プロパンガス・ステーションじゃ絵にならないもの。往年のアカデミー賞受賞作「タクシー・ドライバー」を彷彿とさせる部分もこころを引きつけます。そもそもものすごく奇妙なストーリーなのだからなんでもありで、いろんな「罠(わな)」が仕掛けられているのかも知れませんね。「東京」のDVDヴァージョンが欲しいなあ。

新作ドラマの「濱マイク」さんのドラマもお気に入りです。あれって矢作俊彦の「マイク・ハマーに伝言」って小説がベースみたいな感じなんだけど・・・。で、マイク・ハマーってのはアメリカのタフな私立探偵だったように記憶しているのですが。レイモンド。・チャンドラーの小説(「さらば愛しき人よ」などのシリーズ)でお馴染みの私立探偵フィリップ・マーローよりもマッチョでタフな探偵。いずれにしてもあのドラマの雰囲気は「不思議の国のアリス」みたいな奇妙なストーリー共々僕のハートをとらえて放しません。だいいち僕の故郷「横浜」が舞台だしね。

あ、そうそう今日ね、蓼科湖から眺めた八ヶ岳を撮影したのですが、雲がとてもきれいだったので、壁紙サイズ(1024×768/150KB)で載せときました。よろしければご覧下さい。→写真


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2002.07.10(水)------------気温 = 最低 15度/ 最高 18度

台風6号による「大雨警報」が出ているさなか、昨日問題提起したところの「草刈り」は強行されました。いかにも田舎の「地域」最優先のじつに危うい運営です。何かあっても結局なあなあのうちにうやむやになってしまう構造、誰も責任をとらないこの国の縮図を見るようで、なんだかとってもがっかりしました。そして僕は「異端者」です。

この精神構造が啓発されない限り「地域社会」なんて本当に「くだらない」としか思えない。「地域」というのは地域に従順で献身的な内輪の人間のためにだけ存在する。しかし濃密な地域社会の中で生まれ育った人々にとってすら「地域」は「天国」であると同時に時には「地獄」でもある。昨日も言ったように「みんな」対「ひとり」というじつに姑息(こそく)で卑劣(ひれつ)きわまりない構図を使って異を唱える個人を抑圧し踏みにじるのが「地域」の変わらぬやり口だからだ。

まあ僕が語っている「地域」は地域社会の持つ「負の側面」のひとつに過ぎないと思う。「正の側面」もたくさんある、もちろん。温かさも、親密さも、建設的協調意識も、共有される理念も、ある種の愛情すら・・・。だから、僕は地域を否定するものではない。むしろ肯定している、蓼科にやってきてそれまで否定していた「地域」というものを肯定するようになった。蓼科の人々の温かさや懐の深さがそうさせたのだ。

だから、これは「問題提起」である。「否定」ではない。旧来の先進的文化人の別荘地いうこともあって蓼科ではそんなことはほとんどないし、そこが僕の愛するところなのだ。むしろもっと身近なところで局地的にそういうメンタリティが姿を現す。

だから、より良い、ということは、だれもが嫌な思いをしない、一部の人間だけが牛耳ることのない地域を僕は期待しているだけだ。「井の中の蛙大海を知らず」的な蛸壺(たこつぼ)的な「こっちにつくか、あっちにつくか」とか「おまえはどこの者だ」などと誰何(すいか)するような頑なで子供っぽい未成熟なメンタリティを払拭すべきである。

どこでもそうだとおもうけれど、ひとりひとりは立派な大人、立派な人物ばかりなのだから、地域の慣習や伝統や因習に縛られずに本来の才能や輝きを思いっきり発散させて欲しいのだ。「昔からこうなのだから、これが正しいのだ。だから変える必要はない。従わないヤツは出て行け」というのが信州的発想の奥深い根幹にあり、それがこの素晴らしい資質を持った信州を自縄自縛(じじょうじばく)している。

県議会によって不信任決議案を可決された田中知事が「ダム問題以上の奥深い何かが背景としてある」と言葉を濁しているのはまさにこのことだと僕は思う。それは今日の長野市長の不遜なお上意識丸出しの発言にも良く現れている。要するに長野県はいまだに「信濃の国」なのだ。戦国時代以前のままなのだ。為政者は「大名」であり「お上」なのだ。その城の天守閣は松本(南信)にではなく、長野市(北信)になくてはならない。そして何よりも北信出身の「純粋な信州人」が大名(為政者)でなければならない。

日本全国(あるいは世界中)津々浦々で同様のことが未だに行われているようだけれど、議論の果ての最終的な問題解決手段は決まってあらゆる種類の有形無形の「暴力」なのだ。それは端的に言えば「みんな」対「ひとり」で封じ込め圧殺するの図式なのだ。そして、従わぬ者は出て行け・・・。これが人間社会の本質なのだろうか。あまりにも原始的すぎる。

ずうっとそうだったのだろう、きっと。でもいま大多数の県民が変革を求めている。「羊たちの沈黙」は終焉を迎えようとしているように僕には思われる。

台風6号の影響はここではさほどでもなく、風雨は「春の嵐」程度で収まっています。外に出なければ普通の雨の日といった静けさです。玄関のドアを開けたとたんに正面から雨が吹き付けてきて初めて、ああ台風なんだとわかるといった感じです。このぶんならもうすぐ満開となる霧ヶ峰のニッコウキスゲも大丈夫でしょう。

今週末はニッコウキスゲの満開、しかも好天に恵まれそうです。(^^)


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2002.07.09(火)------------気温 = 最低 17度/ 最高 22度

我が親愛なるアーティスト、ウォン・ウィンツァンさんの雑誌インタヴューがWebサイトにアップされていました。URLはhttp://www.satowa-music.com/story/mg03.htmlです。ものすごく読み応えがありますよ。(^^)

今日もはっきりしないお天気でした。夕刻からは雨がぱらついています。まあ、台風が近づいているそうなのでこれはいかんともしがたいです。直撃を受けて高原の草花がなぎ倒されないことを祈っていますが、野生の草花はそんなひ弱ではないですからね。

こんな状況なのに明日は「雨天決行」でビーナスライン沿道の草刈りが予定されています。いわゆる「出払い(でばらい)」というものなのですが、住民が自らの周辺環境を整備するという趣旨です。しかし、出払いにおいては怪我をしようが死のうがなんの保証もないのですよね。そこが大問題だと思うのですが、そんなこと言っているのは僕ぐらいかなあ。

したがって明朝悪天候なら参加するかどうかは自分で判断しようと考えています。ダンプカーを含めて様々なクルマが頻繁に行き交うビーナスラインで(歩道がないので)道路に大きくはみ出して視界の悪い雨の中でボランティアとして草刈りをするほど僕は「よい子」でも「冒険家」でもありません。

でもそんなことを言うと、ってもう言っちゃってるけど、地元のひともけっこう読んでくれてるんだよね、だからあえて書くけど、「あいつは何言っているんだ、協調性のないヤツだ」と言われたり思われたりするからみんなしょうがなくて危険を冒してやっているんだと思う。

馬鹿げている。全体主義的(ファッショ)だ、神国日本(しんこくにっぽん)的だ、封建的だ。「田園的だ」というソフトな言い方もあるけどね。

これは都会の町内会のお祭りや日常行事なんかでも同じメンタリティーなんじゃないかな。はっきり言ってそれは間違っているし、前近代的だ。組織として参加者全員の人生に全責任を持ってくれるのなら何でも協力しましょう。でもそんなことは一切ないじゃない。大昔のお代官様じゃあるまいし、お上意識(おかみいしき)で一方的に「使役(しえき)」出来ると思ったら大間違い。

この国の民もそろそろいかげんに「個人の尊厳」というものに目覚めて欲しい。じつはもうすでに大多数のひとは目覚めているはずなのだけれど・・・。なにかというと個人を犠牲にしても「地域」や「会社」を守ろうとするこの国で、僕は異端なのかも知れないけれど。

要するに僕が言いたいのは現代社会においては「地域」と「個人」とは1対1の「対等な関係」を結ばなければならない、ということです。「みんな」と「ひとり」という「力学」ではなくて・・・。


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2002.07.08(月)------------/気温 = 最低 14度/ 最高 22度

平野部では全国的に猛暑・酷暑だったそうですね。お見舞い申し上げます。なんて人ごとみたいに言っていますが、そのわけは上の最低・最高気温をご覧いただければわかると思います。ピラタスの丘ではこれでも「真夏日」の気温なのです。でも、特に窓を開けたりしなくても(むしろ長袖のシャツを着たりして)涼しく過ごすことが出来た1日でした。外で陽差しのもとで運動すればそりゃあ汗をかいて暑くなりますがそれでも木陰で休憩すればトレーナーを羽織らないと風邪を引いてしまうような冷たい風が吹いています。

昨日「USEN440」がピラタスの丘では衛星放送以外では配信中止になってしまうと書いたら、「インターネット・ラジオ」がありますよ!とメールをいただきました。サンセットのお馴染みのお客様であのIT界の巨人M社でご活躍のSさんですからごく自然なアドバイスなのでした。でも、じつはいま僕はいつものように"Smooth Jazz.com"のストリーミングを"ITunes"で聴きながらこの日記を書いていたりするのです。(笑)

じつは以下は、そのSさんへの返信の要旨なんですが、おなじように「大丈夫インターネット・ラジオがあるじゃん!月額6350円なんてもったいないじゃん!」と僕に教えてやりたくなった方もたくさんいらっしゃると思うので皆様へのご返信として書いてます。

じつは僕も「有線放送なんかいらない、インターネット・ラジオがあるじゃん!」と思ったのですよね、最初は。でもちょっとニュアンスが違うことに気づいたのです。

自分を省みるとね、僕が有線放送(=USEN440)にこだわるのはたとえば「オリコン」チャンネルや「リクエスト」チャンネルで流れる音楽(JーP0P)を通して「いま」を身体で感じることが出来るからです。じつに音楽は時代を映す鏡です、使い古された表現だけれど。

「USEN440」でも専用サイトで現在流れている曲の詳細をリアルタイムで知ることが出来ます。アーティストやディスコグラフィーやパーソネルについても知ることができ、CDやレコードをオンラインで入手することも可能な流れになっています。こんな山に住んでいても「時代の風」を感じることが出来るのです。またそうすることが僕が時代をとらえる上で必須の作業(データ・インプット)なのです。

そうした意味で僕にとって音楽(そのもの)はサービスでもプロダクトでもなく、それぞれの時代を表象するアートなのです。自分をカルティヴェートし刺激してくれる契機なのです。少なくとも僕にとって音楽はインタラクティヴな総合芸術です。音楽を「聴く」という行為はきわめてプライヴェートで創造的な行為なのです。

たかが音楽されど音楽です。そのへんを読み誤ると映画にせよ音楽にせよ、インターネット(ブロードバンド)配信ビジネスは新たな市場を創り出すことはできないでしょう。40年ほど前にマーシャル・マクルーハンが言ったように「メディアはメッセージ」なのです。メディアが異なれば同じコンテンツもまたその色合いやニュアンスを変えて我々の前に現れます。

・・・なんて、くそまじめに議論するようなことでもないのですが(笑)、昨日の日記の背景を説明するとこんな感じになっちゃいました。ご笑覧下さいませ。(^^ゞ

PS:昨日の日記で「ペイライン」といった真意は6350円出費するなら新品のCDを2〜3枚買うのとどっちがいいかなあ、というニュアンスです。(^^)


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2002.07.07(日)------------気温 = 最低 13度/ 最高 18度

気ぜわしいわりに淡々と日々が過ぎてゆく季節です。ここではこの季節でも最低気温13℃、最高気温18℃の肌寒いというか都会の11月なみの気候が日常です。今日も雲の多い陽差しの乏しい1日になりました。今夜は新月で頭上には雲がかかり、残念ながら七夕日和にはなりませんでした。

開業以来ずうっと聴き続けてきた有線放送「USEN440」の有線配信がピラタスの丘を含めた山岳部では今年の8月いっぱいで終了します。設備と配信線の老朽化が理由です。これを新たに張り直すための膨大な費用は対費用効果的にペイしないため、衛星による配信に切り替わるとのことなのですが・・・。

ご存知のとおりパラボラアンテナによる受信は降雪時や大雨の時は極端に品質が低下して受信不能になることもしばしばです。これは理論的にしかたのないことなのですが、冬のピラタスの丘はマイナス20℃の世界で雪落ちのよい構造の屋根でも一晩で1m以上も積雪する土地柄です。屋外にパラボラアンテナを立ててもすぐに雪と氷で機能不全に陥ってしまうのは目に見えています。

建物の構造や向きが良くてうまい具合にアンテナを設置できる場合もありますが、サンセットの場合は無理でした。いずれにしても降雪時はまともに受信できないし。いまの季節はあまり問題はないと思うのですが、冬の方が良く聴くので月額6350円の聴取料のペイラインを考えてしまいます。

仕方ないですね。音楽無しではいられない、あらゆるジャンルの音楽を聴く僕としては断腸の思いなのですが、契約解除するほかありません。まあこれはたまたま「有線音楽配信」というひとつのジャンルの話です。

しかし、思ったのです。もし電信電話通信事業がすべて民営化されたとしたら、まったく同じ論理に基づいて僕らのように「ペイしない地域」に住む人間はまっさきにサービス対象から外されるのではないか、と。都市部に住んでいる限り民営化によってもたらされるメリットの方がおそらくは民営化されない場合に比べてずっと大きくなるのかも知れません。僕も漠然と自分たちも同じメリットを享受できるのではないかと考えていました。しかし、それはおそらく違うのです。

すべてを景気動向に結びつけて考えるのは間違っていると最近思うのです。これはやはり、小泉内閣の言うところの「構造改革」とはまったく異なった意味において、「構造的な問題」なのだと思うのですよね。


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2002.07.06(土)------------気温 = 最低 14度/ 最高 19度

曇り空でしたが穏やかな初夏の日和でした。景色を眺めているうちにふと小学生の頃の図画の時間のことを思い出しました。画用紙にクレヨン、色鉛筆、水彩絵の具。僕の場合絵を描くときにはそこには色彩しかなくて輪郭というものを意識したことがありませんでした。光と影の境界や色彩の境界域とでも呼ぶべきものは感じられるのですが、輪郭をとらえてそれを主体に描くということはしなかったし、考えも及ばなかったのを憶えています。

当然のことながら7歳〜12歳の子供の描く一般的な絵とはかなり異なった奇妙な絵を描き続けることになり、学校の担任が心配して親に相談して専門のカウンセラーのところに連れて行かれたことがありました。魚眼レンズで撮したような風景を描いたり、ペーパークラフトの展開図のようなバスの絵を描いたりしたのがそのきっかけでした。しかしそんな僕の「正当性」というか「潔白(?)」を証明してくれたのはそのカウンセラーの先生でした。

僕は自分の見たとおり、自分に見えるとおりに描いていただけなのです。いまなら「自分の心に映った風景を描いたのだ」と簡潔に主張することが出来ますが、子供の僕にそんな説明は出来ませんでしたからずいぶん理不尽な扱いを受けたものです。作文にしてもまたしかり。

それでも僕の絵は県展(県の展覧会)の小学生の部「特選」や「審査員特別賞」を毎回のように受賞したし、作文もいろんな賞を受賞しました。多少誇らしくもありましたが、でもそんなことは僕にとってはどうでも良いことでした。どうしてひとと違っていてはいけないのか、という問題が僕の最大の日常的関心事でしたし、実際的な大問題だったのです。

どうして自分が自分のままではいけないのか、それがわからなくて、親にも理解されなくて、僕はそれ以降長い間絶望的な混乱の中で生きなければなりませんでした。うんざりして、当たり障りのない絵をでっち上げるようになり、当たり前のおもしろくもない作文を書けるようにもなりました。そのようにして僕は自分の当初の才能とでも呼ぶべきものを抹殺したのでした。

僕にとって学校教育とは一貫してそのようなものでした。親とはそのようなものでした。社会も、会社という特殊な「場」もまた同様でした。

とはいえ実際的には僕は、まともすぎるほどまともな「期待される人間像」を演じ、いわゆる「エリート社会」において自分を取り巻く環境と折り合いをつけて生きてきました。しかしやがて「もうやめた!」と宣言するときがやってきました。僕は僕なんだ、自分であることが出来ないのならそんな人生などほとんど意味がない。そんなふうに確信して覚悟を決めたのです。それがサンセットを始めることとなった動機です。


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2002.07.05(金)------------気温 = 最低 16度/ 最高 23度

今日も気温の高い1日でした。1600平方メートルの敷地内の草刈りをしました。エンジン式の刈り払い機を使うのですが、安全のため長袖長ズボンの上にゴアテックスのレインウエアを着込んで長靴を履いて帽子をかぶりゴーグルをつけて作業します。見るからに熱そうな格好でしょ。だから作業は午前中の早い時間か午後遅い時間ということになります。

3時間かけて敷地の裏手の林と、建物回りの半分と、中庭の半分を終了しました。あと4時間ほどかかりそうですが刈り払い機のディスク(刃)が岩に当たってすべて欠けて切れなくなってしまったのと日が暮れてしまったのとで、ここまでということになりました。植物の繁茂する勢いにはすさまじい迫力があります。刈っても切り払っても次から次へと繁茂してくるのだから、ちょっと恐いほどです。

リゾートホテルのように雑草ひとつ無い芝生なんてものをここで実現しようとするならば、一年中朝から晩まで草刈り、除草剤、刈り込み、砂撒き、水やり、施肥を修行のように続けなければなりません。ホテルや旅館のようにきれいな庭のペンションさんはそのような不断の努力をなさっているからこそあんなにきれいなのです。町中のガーデニングとは自然条件の厳しさが2桁も違うのですよね。

僕の場合はたとえばこのホームページ運営に年間1500時間以上費やしていますから、庭をそこまで仕上げる時間はありません。全部自分ひとりでやらなければならないので2世代で経営していて人手があるところのようなわけにはいきません。これは物理的時間の問題ですからどうしようもありません。となると自然のたたずまいを出来るだけ尊重した形で仕上げるほか無い。思案中です。(^_^;)

明日も草刈りです。


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2002.07.04(木)------------気温 = 最低 14度/ 最高 23度

僕らピラタスの丘の住人にとっては「とても暑い」1日でした。昨日も書いたけれど、基準がちょっとずれているのですが・・・。つまり厚手の長袖のシャツや厚手のトレーナーを着て外で作業するには「とても暑い」という意味です。やっぱり今日はTシャツでもいいかな・・・と。でも休憩するときは厚手のコットンのトレーナーを羽織らないと風邪を引いちゃうほど風は冷たい。

ものすごく陽差しが強いのも実際の気温が16℃程度でもとても暑く感じる要因です。陽光が鋭く「熱い」のは蓼科の気候の特色です。オゾンもマイナスイオンも潤沢なのですが、それでも紫外線が海水浴場の数倍も強烈なので日焼けには十分すぎるほどの注意が必要です。僕なんかクルマに乗って走り回っているだけでも一夏で顔の右半分がこんがり小麦色です(愛車ディスカバリーは右ハンドルだからね)。(笑)

それはそうと僕はいまとても怒っています。昨日ようやく咲いた駐車場の2輪のニッコウキスゲが折られて盗まれていたのです。昨夜はちゃんとあったので、今日の早朝に盗んでいったのでしょう。「花泥棒」なんて風情のある話ではなくて、これは歴然とした「窃盗犯罪」です。株ごと掘り返して盗んでいく輩もいるようです。

山菜を含めて最近外部から進入してこうした窃盗を働く輩が増えているようなので、これは捕まえたら絶対に警察に突き出すつもりで今度張り込んでみようかと思っています。ペンション村の他の住人からも被害の話を良く聞きますので、みんなで協力して犯罪者を捕まえる必要があるのかも知れません。複数の目撃情報では複数の不審なクルマがよく見かけられているので目星はついているので、あとは警察との協力と言うことになりそうです。

「盗み」が刑務所行きに値するりっぱな「犯罪」だと言うことがわからないヤツが年齢を問わずに増加しています。これは「マナー」とか「社会常識」なんてレベルではなくて、犯罪をどう予防し「犯罪者」からどうわが身を守るかというレベルの問題です。「倫理」が死に絶えたいま、マナーを語ることに意味はない。必要なのは「信賞必罰のルール」としての「刑法」とそれの積極的・実際的適用だと思います。

これは「盗み」だけでなく「殺人」に対しても同様であるべきです。人ひとりを殺したものは自らの命でしかそれを贖うことは決して出来ないと僕は確信しています。もちろん少年法なんて言う「殺人許可証」みたいな法律は撤廃すべきです。そうでないとこのまま行けば日本も自衛のための武器を携帯しなければならない社会になってしまう、ほぼ100%。

戦って生き延びるか、だまって殺されるか、ふたつにひとつじゃないですか、最近の犯罪のニュースを見ていると。誰も守ってくれない、街中や住宅密集地でさえ助けを求めて叫んでも誰も助けに来てくれない。なんともぶっそうで嫌な世の中になったものですね。

話題はちょっとそれますが、もはや「マナー」の問題では解決しない例として喫煙の問題がありますよね。火の点いた煙草の投げ捨てはもとより、単に吸い殻を投げ捨てることだって、煙草の煙を吸い込みたくないと思っているひとのいる場所で喫煙することだって立派な犯罪なのです。

そうした一部の・・・いや大多数の「自称・愛煙家」は、その吸い殻を拾って清掃している人間のことを考えたことなど無いに違いない。非喫煙者の苦痛に想いをはせたことなんて金輪際無いに違いない。いわんやひとが投げ捨てた吸い殻や空き缶を拾ったことなんて無いに違いない。

「愛煙家」を標榜する前にクリアしなければならないハードルをきちんとクリアしていただきたい。愛煙家の名に値する人格を持っていただきたい。それがかつての喫煙者である僕の反省とささやかな願いです。

こんなことを書いたからと言ってペンション・サンセットは「禁煙ペンション」ではありません。しかし非喫煙者やお子様がいらっしゃる場での喫煙に関しては「最低限のルール」へのご協力をお願いしております。


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2002.07.03(水)------------/気温 = 最低 13度/ 最高 20度|

今日は晴れました。次から次へと雲が流れてゆくので、陽差しは遮られがちでしたが、強烈な夏の陽光は多少の雲などものともせずに地表に到達します。雨上がりの晴れの日というのは気分のいいものですが、今日はこれまでにたっぷりと降った雨のおかげで蓼科としては珍しいほど蒸し暑く感じられました。

とは言っても、僕らの格好は厚手のワークシャツに厚手のチノパンツ、その上にゴアテックスのウインドブレーカーというものですから、暑いというニュアンスが異なるかも知れませんね。実際に今日の最高気温は20℃以下でしたから、Tシャツで木陰にいるととても寒い気候ではあったのですから。

身体がすっかり暑さになれてしまったお客様は、7月とはいえピラタスの丘の朝夕の11月なみの冷え混みに震え上がってしまいますから、当然のことながら全館暖房を入れています。

風が吹くと木々の葉に付着した雨滴がぱらぱらザザザーとものすごい勢いで降り注ぎます。それは夕立みたいな降りです。だから僕らは今日ゴアテックスのフード付きウインドブレーカーを羽織っていたのです。

今日は年数回行なう全館消毒の施工日だったので館内にはいられないので、消毒完了までの数時間、久しぶりに妻とドライブしました。霧ヶ峰のニッコウキスゲの様子を見に行こうと思ったのですが折しも雲がかかってきたので断念して気ままにあちこち走り回ることになりました。まあこういう機会は意外と少ないので、それなりに楽しめたと思います。お客様の視点で街や道路や高原を見る機会はとても貴重なものですから。


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2002.07.02(火)------------気温 = 最低 13度/ 最高 19度

朝小雨がぱらついていましたがそれもすぐに止んで、僕が目覚めたときには明るい曇り空が頭上にありました。まあ1日中そんな感じで時折ぱらぱらと雨滴が舞い落ちてくるようなそんなお天気でした。この季節が終わると梅雨明けで、強烈な陽差しとエアコンの風より冷たい風と30%以下の湿度という信じられないような「夏」がやって来ます。実際、蓼科の夏は平野部の10月なみの気候です。

ここのところこのWebページの更新にやたら時間がかかるようになってしまって、自分の能力の低下に少なからずショックを感じていたのですが、昨日ウォンウィンツァンさんから新作アルバム「九塞溝」が届きました。「お元気ですか!New CD出来上りました どうぞお聴き下さいネ WONG」と書いてありました。(→写真) ありがとう、ウォンさん。僕はとても元気が出ました。

このアルバムはNHKのハイビジョン放送や、NHKスペシャルで放映された中国の「九塞溝」の美しいドキュメンタリーのサウンドトラックなのです。大反響で何度も再放送されたのでごらんになった方も多いと思います。映像と音楽とがひとつになって作り出すその感動は忘れがたいものがあります。放送を見てすぐ僕はウォンさんに「是非CD化して下さい!」とお願いしたのでした。多くの方が同じように感じてそのことを伝えたのでしょう、今回完全版としてリリースされたのでした。

ただ聴いているだけで心も身体も癒されるような素晴らしい世界がそこにあります。DVDも是非出して欲しいです。>NHK


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2002.07.01(月)------------/気温 = 最低 12度/ 最高 16度

梅雨はまだ明けてなかったのか・・・。なんかすっきりしない気分ですが、まあこれもワールドカップの熱気で梅雨のハイライト部分が吹っ飛んじゃったことで帳尻が合っているのかも知れません。なんか意味不明のことを言っているようですが、自分でもなんか変だなあとは思っていますです、はい。(笑)

とにかく雨なのだ、良く降るのだ。でも、じめじめはしていないから気分がめいるようなこともない高原はやっぱりいいなあ・・・問いことなのね。ここのところ野鳥が遊びに来てくれないなあなんて思っていたら、それもそのはず、バードフィーダーに餌を補充するのを忘れていた・・・。(爆)

動物(もちろん人間も含めて)を条件付けるには、このような場合「常に餌がある」という状況に慣らしてしまうのは逆効果で、不規則に「餌があることもある」という状況を作り出すのがベストなのです。ギャンブルのことを考えれば良く理解できると思うけれど、それは動物でも同じ。ある行動をより反復性・再現性の高いものへと「強化」することを「オペラント・コンディショニング」というのだけれど、まあ簡単に言っちゃえば「能動的条件付け」と言うことです。

「梅干しを見ると酸っぱいつばが出てくる」なんていうのは「条件反射」なんていうふうに習ったと思うけれど、それは「受動的条件付け」ですね。あー、かなり乱暴な説明になっちゃった。

この話をしだすと何日やっても終わらなくなるからやめておきましょう。

雨は降ったり止んだりを繰り返しながら終日降っていましたがいまは止んでいるようです。サンセットの大屋根には分厚い雲がのしかかって、星はまったく見えず、漆黒の闇がそこにあります。自分自身が圧倒的質量の雲の中に入っているという感覚はいくら経験してもじつに奇妙な感覚です。


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サンセットは標高1700mの原生林にたたずむCOOLなゲストハウス。
時間が止まったような、自然と一体になった不思議なやすらぎをあなたもどうぞ。
静かな人生の休日(スティルライフ)に浸って下さい。



ペンション サンセット

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