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蓼科高原日記

- 2002年6月 -

花のある風景

"It exists across the universe"

簡単お便りフォームはこちらお便り待ってます。

*The photograph is taken by M. Kano. All rights reserved.

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2002.06.30(日)------------気温 = 最低 10度/ 最高 20度

昨夜からの雨は早く上がったようで、今朝のテラスはもう乾いていました。雲が多いもののときおり陽差しもあってまずまずのお天気になりました。鬱蒼と茂った森の木々に隠れて見えにくくなりましたが多くの野鳥達がそろそろ雛を育てる時期に入ってきたようで、活発に飛び回りさえずっています。

今日もコガラがパルの抜け落ちた毛をしきりに集めて巣に持ち帰っていました。シベリアンハスキーの羽毛のようなふわふわの冬毛は最高のベッドになることでしょう。これも「リサイクル」と呼ぶべきでしょうね。

ワールドカップもとうとう終わってしまいましたね。始まりのあるモノはいつか必ず終わるとはいえ一抹の寂しさに襲われます。「虚脱感」といった方が近いのかも知れません。いずれにしてもまた「日常」が始まります。まあ考えようで、今度は我々の試合が始まるのだと、そんなふうに考えられれば幸せなのですが。

雨はいまもかなり激しく降っています。本降りですが、大雨ではありません。これからの2週間は草刈りを初めとして、ロープウエイ下に1万本のヤナギランを植えるボランティア活動や自分のペンションの夏に向けてのメンテナンスなどなど超多忙になります。ずぼらな僕にはかなり苦痛な時期ですがまあしょうがないですね。


------------------------------(23時)


2002.06.29(土)------------気温 = 最低 8度/ 最高 16度

朝から雲の多いお天気でしたが、それでも陽差しが強く射し込むこともあって午前中いっぱいは好天といってよい状況でした。しかし午後になるとすっかり雲に覆われて時とともにその雲は高度を下げて夕刻には標高1600m付近まで降りてきました。で、どんな状況下といえばビーナスラインは濃霧の中のようにほとんど何も見えないホワイトアウト状態になりました。

そういうときはヘッドライトは(ハイビームだと逆に視界が利かないので)ロービームにして、フォグランプ付のクルマならフォグランプを点灯する。場合によってはハザードランプを点滅させながらためらわずクラクションを鳴らすなどして自分の存在を他のクルマに知らせながら走行するのがベストです。走行時はセンターラインをガイドラインにして走行すると脱輪を防げます。

夜も更けてくると本格的な雨になりました。予報通りです。まとまった雨が降りそうですが、もはや梅雨といった風情ではないです。家の中にいるとその音は聞こえないのですが窓を開けると木葉や地表を打つ音が飛び込んできます。

静かな夜です。真っ暗な夜です。しかし恐怖も絶望も不安もない穏やかな癒しに満ちた夜です。今夜も暖房を入れています。


------------------------------(23時)


2002.06.28(金)------------/気温 = 最低 8度/ 最高 17度

ようやく晴れ間がのぞきました。晴れ時々曇りといいたいところですが、実感としては曇り時々晴れといったところです。大量の降雨のおかげで森はとても元気ですが、野生ではないガーデンフラワーたちは日照不足でぐったりとしてしまいました。木酢液と天然活性剤と若干の液肥の特製カクテルをたっぷりと与えたら少し元気になったみたいです。ウチのニッコウキスゲも今年は手をかけている分とても元気よく生育してもうつぼみが開きそうです。

このペースを見る限り、あまりにも有名な霧ヶ峰のニッコウキスゲの満開は、今年は異例に早まって遅くとも7月10日頃になる可能性が高くなってきました。さあ、急げ急げ!あの大群生地の満開の光景は一度見たら一生忘れないよ。僕がその良い例です。

さあ今日は徹夜にならないように手早く片づけよう。新しいデジタル・カメラ、"NIKON COOLPIX 5700"には正直びっくりしています。これまで愛用してきた"COOLPIX 910"(130万画素)と"NIKON COOLPIX 5700"(500万画素)との「CCD画素数」の違い以上にその進歩には目を見張るものがあります。ここまでくれば「カメラ」と呼ぶにふさわしい。実際の撮影には300万画素相当ぐらいにダウン・グレード設定しているのですが、それでも超弩級の画質が得られます。ほんとうに「びっくりました」です。(笑)

ようやくコンピュータシステムも安定したようなので、これからは本業(本業ってなんだっけ?)に邁進できそうです。メールをいただいている皆様、ご返信が大変送れてすみません。そんなこんな・・・事情だったのです。(昨日以前の日記をご参照下さいませ。特に更新時間。)


------------------------------(23時)


2002.06.27(木)------------気温 = 最低 8度/ 最高 14度

今日も雨模様でした。雨模様といっても僕がかつて暮らしていた横浜や東京のそれとはかなりニュアンスが異なります。うんざりするようなもののまるでない雨なのです。単純に雨が降っているだけ。

雨が降るたびに緑が濃くなっていくのがわかります。そのすさまじさはちょっとぞっとするほどです。木々の緑は鬱蒼としてきたし、それ以上に地表を覆い尽くす山野草や雑草は壮観です。しかし「壮観」などと感心してばかりもいられないので、来週は住民総出でペンション村、ビーナスライン(蓼科湖から女神茶屋までの区間と聖光寺境内、登山道など)の草刈りが始まります。

そうなのです、草刈りやゴミ拾い清掃は住民がやっているのであって行政が業者にやらせているのではないのですよ。ゴミや瓶・缶そして煙草の投げ捨て等についてはもはや「一部のひと」がやっているとはとても思えないゴミの状況です。

さて、今日も再びシステムトラブルに襲われて、徹夜になりました。どこかやり方がまずいのでしょうね。ハードディスクを初期化してゼロから再構築しました。さて、これでどうかな。Mac OS9とOS Xにまたがってアプリケーションを動かしているのがどうも原因ではないかと。OS Xだけだとここれまで一度もフリーズしたことがありませんから。僕の使っている主要アプリケーションのOS Xネイティヴ対応はすでに完了しているのでこのさいすべてをOS Xに移行すべき時なのかも知れません。


------------------------------(30時)


2002.06.26(水)------------気温 = 最低 7度/ 最高 11度

今日も1日雨で「梅雨の戻り(?)」と言った感じです。ぜんぜんじめじめしていないので梅雨という感じがしないのですが、外を見るとしっかりと「土砂降りの雨」が続いています。本当に良く降りますが、これが上がればきっと「梅雨明け」でしょうね。

うじうじ悩んで梱包を開かなかったニューモデルのデジタルカメラでしたが、ネット上での実際のユーザーの評判がことのほか良かったのと、実際の撮影サンプルがあちこちにアップされてそれをチェックすることができたのとで、結果、OKでした。僕の望んでいた「絵づくり」のカメラでした。ということで梱包を開いて撮影準備完了。

どんな絵づくりのカメラが好きなのかと問われれば、それは僕の写真を見ていただく他無いのですが、シックで温もりのある瑞々しい写真が撮りたいのね。写真素人の僕にそれができるかどうかは別として。だからこれは「希望」にすぎないのですが、そのような道具を選ぶことによって目標に少しは近づくことができると思うのです。あとは道具と「心が通い合うこと」かな。昨日も書いたけど。

愛用のパソコン、Dual MPU の Power Macintosh G4 とMac OS Xではあるのですが、心が通い合っているわりには今回は僕の不注意で一時絶不調に陥ってしまいました。で、現在時間は翌朝の8時な訳です。ははは・・・。完全な徹夜になっちゃった。

UNIXってちゃんと勉強しないでいじり回すと恐いのかも・・・。(^_^;)

一晩中有線放送のビートルズ・チャンネルをヘッドフォーンで大音量で聴きながら修復作業をしていたので奇妙にハイな気分です。最近はコンピュータを使ってリミックスされているせいかリアルタイムで当時聴いたときよりずっと多くの音が聞こえます。聴くたびに新しい発見や当時起こしたスコアのミスが発覚したりして、なんだか楽しいです。こんなふうにしてビートルズを聴いているとき、僕はいつでも元気いっぱいの17歳のあのころの僕です。

------------------------------(32時)


2002.06.25(火)------------気温 = 最低 7度/ 最高 14度

今日は蓼科の自然とはまったく関係ない話です。興味のない方は読むと時間の無駄です。(笑) 昨夕愛車=ランドローバー・ディスカバリーが修理完了で戻ってきました。1992年式ですから10年モノのクラシックカーですね。何回もマイナーチェンジやフェイスリフト、そしてフルモデルチェンジを繰り返しているので、僕のディスカバリーは本当にクラシックな趣(おもむき)です。直噴2.5リッター・ターボ・ディーゼルでマニュアル・トランスミッション、フルタイム4WD。前進10段、後進2段でサスペンションにはスタビライザーが無くそのためにサスペンションストロークは最大67cmもあります。(だからジャッキアップするときは車軸をジャッキアップするほか無い)

正直な話、新型のあるいは最新型のディスカバリーよりこの古いクルマの方が好きだし愛着があります。妙に高級車(レンジローバー)志向になってしまった最近のディスカバリーよりは最新型の(ただし作りも基本設計もスタイルも古い)ディフェンダーの方が好きです。いずれ是非愛車にしたいとと思っていますが、それ以前に、いずれにしてもこのディスカバリーを手放す気にはどうしてもなれない。不思議なものですが、トラブルを克服するたびに親密な関係になってゆく類のクルマのひとつのようです。

今日は終日雨でした。そしていまもなお雨はコンスタントに降り続いています。そんな中、ヨドバシ・ドット・コムから新しいデジタルカメラ"NIKON COOLPIX 5700"が届きました。うれしいのですが、まだ梱包を開けていません。いまだに"SONY CYBERSHOT DSC-F707"に未練があるので、場合によっては機種変更をお願いしようかと・・・。

個人的に「沈胴式レンズ」が好きでない、といこともあるのですが、僕の使い方には"F707"のほうが向いているような気がしてしょうがないからです。画質的にも性能的にも新製品の"NIKON COOLPIX 5700"のほうがベストと言えるのですが、道具として心が通うかどうかという観点から見ると昨夏新発売の製品ですでに「旧機種」になりつつある"F707"の方がベターなように感じるのです。理性で選べば前者、心で選ぶと後者。難しいところです。こんなふうに悩むひとはあまりいないんだろうなあ。単なる優柔不断かも知れない。(笑)

愛用しているMacintoshのハードディスクを初期化してOSのクリーンインストールをしてバックアップからアプリケーションや環境設定を戻して作業環境を再構築していたらこんな時間になってしまいました。40GBのハードディスクを1パーティションで使うようにしたら体感速度がぐっと上がって主要アプリケーションの調子も良くなったようで満足しています。パーティションをまたがない方がアプリケーション・バインディングの効率がよいのかも知れません。

Macintoshの場合現在古いOSであるMac OS9.2.2と、それとはまったく異なったUNIXベースの最新のOS Xの両方を後者をメインに使うという過渡期なのです。で、いろいろ面倒なところがあるのですが、僕の場合いつの間にか85%の比率でMac OS X上で作業するようになっています。

このMac OS XとWindows XPはインターフェイスがとても良く似ているのでXPなら僕でもマニュアル無しで何とか動かせます。XPは嫌いじゃありませんが、乗り換えにはそれなりの覚悟が必要なのでおいそれとは・・・ソフトウエアを全部XP用に変更するには多額の資金が必要なのだ。まあ、Macintoshもディスカバリーと似たところがあって、「心が通い合っている」ってこともあるのですが。

------------------------------(27時)


2002.06.24(月)------------気温 = 最低 6度/ 最高 16度

今日は気持ち良く晴れました。しかし6℃まで気温が下がってとても寒い朝でした。TVで誰かがコメントしていたように、日本人は「熱しやすく冷めやすい」のでしょうか、日本チームが負けてしまってから以降なんだかワールドカップが人ごとみたいになってきたように感じるのは僕の気のせいでしょうか。じつは僕自身そんなところがあるのです。

なんか覚め(=冷め)ちゃって・・・。まあ、連続ドラマの最終回が続く週ということもあるのですが。サンセットはCATVを引いているのでキー局すべてを見ることができるからそんなささやかな楽しみもあるわけですが、それ以前は地元の2局程度しか見ることができませんでした。山岳部なので発信元のアンテナの方向によって電波が届きにくいのです。ケータイは最近「バリサン」で良く通じるのですが。

そういえばようやく愛車・ディスカバリーがディーラーからロードローダーに載って戻ってきました。故障の原因はクラッチ板破損とクラッチ・ベアリング破損でした。交換した破損部品を見せてもらいましたが、クラッチ板の裏についているショックを和らげるためのダンパースプリング(コイルバネ)が何カ所も断線して吹っ飛んでいました。ベアリングもがたがたに割れていました。

クラッチ板の表面も使用限界を過ぎて台座がぴかぴかに光っていました。これではクラッチ滑りなんて起こらない、だってしっかり噛み合っているんだから・・・。こんな状態でよく高速道路を走ったりしていたものです。良く事故にならなかったものです。じつに幸運と言うほかありませんね。この4月に問題なく車検を通ったのですが、こうなると車検っていったい何なんでしょうね。

とても不思議なのですが、こうして愛車が戻ってきてそのコクピットに収まるとものすごく安心感があるのです。すごく親密な明るい気持ちになれます。きっと「心が通い合っている」からかも知れません。そういうのって実際にあるものなのですよ。これでようやく僕が僕に戻れたような気がします、変に思われるかも知れませんが、それが本当のところなのです。

いずれにしても今回大変お世話になったJAFさんとファーストカー西軽井沢のみなさんに感謝です。
・・・なんて思っていたら奇遇にも今日新規入会したJAFの会員証が届きました。

午後遅くなるとしだいに雨の気配が濃くなってきて、案の定さっきから土砂降りの雨になりました。雨の日は晴耕雨読を決め込むほかありません。外回りでやらなくてはならない仕事が山積しているので、さて、どうしたものか。


------------------------------(午後10時)


2002.06.23(日)------------気温 = 最低 9度/ 最高 18度

未明から雨がパラつき始めて、これは用途違うなと思い朝起きてから諏訪のライブカメラと気象データを見ると諏訪湖では1滴も降っていませんでした。しかしこちらではテラスがびっしょりと濡れていました。蓼科山に雲がかかって墨絵のような幽玄な景色です。しかしお客様の朝食時間までには曇り空になりやがて明るい陽差しが。ホッとしました。

プランターの花たちを良くの当たる場所に移動して木酢液を与えると本当にうれしそうにシャキッとしました・・・。木酢液もだいぶ使い慣れてきましたがじつに奥が深い。様々な効能があるようです。今年はまだ害虫の発生もありませんし、花や葉の色もとても鮮やかで植物が本当に元気です。

まあ黒土と堆肥と有機石灰で土壌改良を試みたのがうまくいっているのかも知れません。少なくとも化学肥料を混合した「プランター用の土」や液体肥料より数段ここの土地と草花には相性がいいようです。

森は新緑の明るい色調を残しながらもしだいに色濃くなってきました。地表もさまざまな山野草(もちろん雑草も)に覆われてきました。僕的には体感的にすでに「梅雨明けした」と感じています。曇っていても湿度30%ですから・・・。

今週末あたりから様々な花が咲き始めそうです。ニッコウキスゲももう咲き始めています。満開になるのは7月10日過ぎかと思いますが今年の花暦は、10日〜半月は早くなっていますから、花がお目当てのお客様は早めのお出かでをおすすめします。


------------------------------(午後10時)


2002.06.22(土)------------気温 = 最低 9度/ 最高 19度

カメラの話。興味のない方は。今日は読んでもつまらないかも...。ごめんなさい。m(_ _)m

ここ数年、具体的にはこのWeb ページを公開して以来写真はずうっとデジタルカメラで撮影してきました。EPSON CP100(35万画素)→同CP500(80万画素)→COOLPIX910(130万画素)と変遷がありましたが、現在もNIKON COOLPIX910を愛用しています。

Web ページでは130万画素もあれば必要条件は満たしているのですが、画像情報が多い紅葉などになるとかなりきつくなってきます。裸眼で見た感動を写し取れない。もちろんぼくの技術面での未熟さが大きいのですが、絶対的スペックが不足しているのは確かです。

そこで現在、500万画素クラスの一眼レフタイプのデジタルカメラを物色しているしだいです。レンズ交換の出来るものはとても手が出ないので、あきらめました。そうして絞り込んでもそれぞれ一長一短で選択が難しい。ずいぶん研究し、ずいぶん悩みましたが昨日発売になったばかりのNIKON COOLPIX5700にほぼ決めました。

最終的には「レンズの味」と主たる撮影対象とのかねあいということで何となくそうなっちゃいました。花をマクロで写したときの質感と背景のボケ具合と発色の傾向、森や空を写したときの空間感覚やノイズや白飛びなどなどを基準にぼくの好みと感覚で選択しました。

だからどうなんだ、という話になりますが、これはここのところ萎えてきているぼくのHP運営意欲に対するカンフル剤的な買い物なのかも知れませんし、これでようやく新緑や花や紅葉や夕陽の本当の美しさをもうすこしきちんとお伝えできるかな、といったところですかね。

同時に、しまい込んであったライカM6とCONTAX T2で写真を撮りたくなって、まずはネガフィルムで撮影を開始しました。COOLPIX910と2台持っていって同じ被写体を写して、比べながら研究しようというもくろみです。しかしファインダーをのぞいた瞬間、銀鉛写真用カメラとデジカメとの違いがはっきりと伝わってきます。被写体の見え方がぜんぜん違うんです。

銀鉛写真用カメラの場合それだけですでに「作品」になってしまっているのです。うまく表現できないのですが風景や情景を一枚の絵として「切り取る」って感じ。デジカメの場合そんなふうに感じることは無くて、どちらかといえば(そのものずばり)被写体を画像として「記録する」という感じかな。なんかビデオ・カメラに似ている。そうした意味では「デジタル・スチル・カメラ」という表現は言い得て妙です。

ぼくは写真素人なのでメカニズムや撮影理論や技術的なことはよくわからないし、うまく表現できないのですが。根気のないぼくには情熱を持ってきちんと修練を積んでいる方のような本格的な写真なんて撮れそうもないので、素人だけどぼくが「感動した!」風景なり情景なりをお伝えできれば幸いかなと思っています。


------------------------------(午後11時)


2002.06.21(金)------------気温 = 最低 10度/ 最高 19度

ビーナスラインは初夏(もう夏か...)の眩い光に満ちていました。ちゃんとしたサングラスをかけていればよくわかるのですが、森と空とのコントラストがぐっと強まった景色に変わっています。輪郭がくっきりとして色彩も鮮やかになりました。

良い景色・・・というか本当の景色(かな?)を見たければ、陽差しの強い蓼科ではサングラスが必須アイテムです。裸眼では何もかもが白っぽく光ってのっぺりとして色あせて見えてしまいます。

沖縄はもう梅雨明けだそうですが、蓼科も梅雨明け宣言もして良い季候になりました。今年は花の開花が早まっていますから、高原の花がお目当てのお客様は例年より1週間早めにご予定をお立てになって下さい。


------------------------------(午後11時)


2002.06.20(木)------------気温 = 最低 9度/ 最高 14度

あいかわらず軽井沢より寒いピラタスの丘です。薄日射す午後などは部屋の中にいると外からはなんの物音も聞こえません。一瞬自分の耳がおかしくなって聞こえなくなったのではないかと確かめずにはいられないほどです。

新緑はしだいに変化してあの透明感は色濃くソリッドな色彩になってきました。サンセットの庭のレンゲツツジもスズランも最盛期を過ぎつつあり、ニッコウキスゲが蕾を持ちいまはアヤメとマーガレットが咲き始めています。

夜泣きウグイス(ナイチンゲール)のことは良く本で読んだことがあるのですが、いった一どんな鳴き声なのか想像も付きません。しかしここではホトトギスが夜中に鳴きます。日中とまったく同じその歌声は静まりかえった夜の森を彷徨うように響き渡ります。不思議な感覚です。

午後からずっと雨が降ったり止んだりを繰り返していますが、明日から天候は回復してくるとの頃です。雨でしたが今日も静かで爽やかでそして「寒い」1日でした。


------------------------------(午後11時)


2002.06.19(水)------------気温 = 最低 5度/ 最高 19度

寒暖差の大きな気候になっています。梅雨だそうですが、雨は少なくじめじめした感覚はまったくありません。こんなふうに湿度が低く陽光にあふれているというのが蓼科の古来からの特徴です。当時の気候がどうだったかは寡聞(かぶん)にしてわからないのですが、縄文時代に八ヶ岳を中心とした縄文人の都(みやこ)があったというのも宜(むべ)なるかなですね。

ここのところ夜の気温が低いのでシベリアンハスキーのパルにとってはとても快適なようです。微睡み(まどろみ)ながら脚が小さく動くのは、大氷原を全力疾走している夢でも見ているのでしょうか。ぼくも彼と同じように夢を見ます。極寒の大氷原の物語ではないのですが。


------------------------------(午後11時)


2002.06.18(火)------------気温 = 最低 9度/ 最高 13度

今日は雨です。いつから降り始めたのだろう。今朝4時過ぎに床に就いたときには雨はまだ降っていなかったからそれ以降降り始めたのだと思う。大雨ではないけれど、しっかりとした雨足の本格的な雨。高原の雨もたまにはいいものだ。新緑を打つ音を聴く。地表を打つ音を聴く。雨だれが軒下のバケツに当たり土琴のような音を奏でます。

雨の音以外は何も聞こえない。床に就く前に聞こえていた夢のような野鳥達の歌声もいまは聞こえない。圧倒的な静寂がピラタスの森を覆い尽くしています。久しぶりに暖房が欲しい気温です。


------------------------------(午前11時)

現在外気温は6℃ですが、雨は止んで空は晴れ渡って星が見えます。それにしてもワールドカップ・サッカー、すごいですね。日本チーム、ものすごくがんばりましたね。大いに励まされました、感謝です。それにつけてもそのあとの韓国・イタリア戦はすさまじいのひとこと。日本チームに「根性」と「強い意志」を感じたとするならば、韓国チームのそれは「執念」というほかありません。最後の方ではあのイタリアチームがぼろぼろになっているという信じられないような情景。なんか目から鱗が落ちる思いでした。自分(たち?)が久しく忘れていたものを思い出させてくれました。ありがとう。


------------------------------(午後11時)


2002.06.17(月)------------/気温 = 最低 8度/ 最高 18度

今日になってようやく体調が戻ってきました。しかし昨日の記憶が朦朧としていて、ほとんどありません。もちろん自分が書いたことは改めて読み直して、表現の適切さ加減に問題はあるにしても、その通りだといまも思っているのだけれど。まあここはうっぷん晴らしが趣旨ではないので、公人としての立場もわきまえず国際情勢をも無視して参拝するほどの「靖国神社大好き人間」(死語だね!)を筆頭とするどこかの国の××政府のはなしはこのへんでということで。

これまで僕は蓼科のすばらしさやサンセットのある北八ヶ岳ピラタスの丘の美しさを日々綴ってきたわけだけれど、これからは本当に書きたいことしか書かないことに決めました。僕というフィルターを通して見たものとみなさんがご自分の五感すべてを駆使して感じる感動とは全く別物だからです。

この日記を読んで想像して、情景を思い浮かべて、それだけでなにもかもわかった気分になって欲しくないのです。そんなものは「リアルな体験」ではないからです。どうぞご自分で確かめてください。

そうした意味ではこの日記はこれまで以上に(?)「意味のないもの」になるはずです。少なくとも自分はとりあえず夏休みに泊まるペンション情報だけ簡潔にまとまっていればよいのだというお客様には、全く意味のないページということになるでしょう。そういうひとはダイレクトに「ペンション・サンセット」へのリンクをクリックしてね。(^^ゞ


------------------------------(午後11時)


2002.06.16(日)------------気温 = 最低 10度/ 最高 18度

何でもそうだけれど続けるには努力がいる。この日記だってそうだ。好きで始めたにせよ仕事で始めたにせよ1日も休まず6年間続けるにはそれ相応の努力が必要だった。ほめてくれといいたいのではなくて、ふりかえってみて改めてそう感じるまでのこと。

いま自分が生きていること同様、この日記を続けていくことについても大きな疑問を抱いている。だって、意味なんか無いじゃん。少なくとも僕自身に関していえば、そうなのだ。「こんなことしてるひま」があったら、ぼくは生業である自分のペンションの集客活動にもともっと時間を割かなければならない。

小泉(大自民党)内閣の庶民だけに痛みを与える「大増税改革」はいつのまにか大成果を上げつつある。これはまさに「エスタブリッシュメントのエスタブリッシュメントによるエスタブリッシュメントのための構造改革」だったわけだ。

税金が多かろうが少なかろうが生活レベルをおとしめることなんか無くせいぜい「もったいない」としか感じない連中、その権力を背景に戦争なんかには絶対行かなくてすむような連中が、「行け行け大増税実施」・「経営破綻した欲ボケ金融機関徹底救済」・「無責任役人の手厚い保護」・「利権亡者の政治家支援」・唐突で意味不明に近い「有事法案」制定、これまた意味不明の実体のない「構造改革」を「しゅくしゅくと」行っていたわけだ。

なんでもっとはやく気づかなかったんだろうね、みんな。どうしてこの国はこんなろくでもない政府しか持つことができないのだろう。首相答弁は「はぐらかし」以外の何ものでもなく、自民党という利権金権政党の終焉を告げている。ウソだと思ったら米国がどう見ているか聞いてごらん。主権在民なのだから国民ひとりひとりの責任だ、などという議論は「詭弁」でしかない。悪いのはヤツらだ。


------------------------------(午後11時)


2002.06.15(土)------------気温 = 最低 11度/ 最高 18度

今日も雷雨になりました。午後5時頃だったろうか、急に雷鳴が轟き雨の音が始まりました。かなり激しい降りでサンセットのアプローチは土が流されてたちまちV字型の小川ができました。舗装道路は川になっています。傘無しで外に出ると30秒でプールに飛び込んで上がってきたみたいに濡れてしまいます。

氷のように冷たい雨です。そこいら中に落雷します。僕に落雷したってかまわない、ちっとも恐くない、町中の交差点を目をつぶって渡るよりぜんぜん恐くない。咲いている花たちに覆いをかけてやる方が大事なことだ。で、僕はすっかり風邪を引いて昨夜は日記を書けなかった。

久しぶりにカメラ・ショップに行って来た。変わってませんね。もちろん良い意味で。もちろんデジタルカメラも売っているし、デジタルプリントやフィルムのスキャンまでやってくれるけれど、でもそこは写真好きのたまり場なのです。デジタルも使うけど、銀鉛写真の良さを骨身に染みてわかっているといったふうなのです。

僕もしまい込んであったライカM6とCONTAX T2で写真を撮りたくなって、まずはネガフィルムを購入してきました。これで調子を見て、あとはフィルム・ビュアーやルーペなどの道具を揃えてリヴァーサル・フィルムを使おうと思っています。でも本格的に自然を写そうとなると僕の場合ちゃんとした一眼レフカメラが欲しくなります。


------------------------------(6月16日・午後11時)


2002.06.14(金)------------気温 = 最低 10度/ 最高 19度

今日も良いお天気でしたが雲が多く、外では暑いくらいの感覚なのですが、家の中にはいるととても肌寒く感じるので窓を閉めてちょうど良い季候です。サッカーのワールドカップは熱い戦いが繰り広げられていますが、今日は日韓そろって決勝リーグ進出が決定ということでなによりでした。こんな山に住んでいてもその熱気が伝わってきます。

街に降りてもサッカー中継のある時間帯は人もクルマもめっきり少なくて、尋常ではない高まりを感じさせられます。ビーナスラインをドライブする観光客の方の姿も例年に比べてものすごく少ないように感じます。

当地のような観光地・リゾートの経済にとっては「ワールドカップ逆効果」がはっきりと出た形になっています。ペンション・オーナーとしては「やれやれ・・・」といったところなのですが、でもおめでとう!日本代表チーム、韓国代表チーム!

折しも先ほどから雷が鳴り始め、雨が降り出しています。だいぶ距離があるのでまだパソコンの電源を落とさなくても大丈夫そうですが、冷や冷やしながらこの日記をタイプしています。あ、そろそろ危なくなってきたので今日はこのへんで・・・。


------------------------------(午後11時)


2002.06.13(木)------------気温 = 最低 10度/ 最高 19度

そろそろ夏のご予約が増えてきました。気候的には7月上旬〜中旬がおすすめなのですが、なぜか花の季節が7月だということをみなさんご存じなくて、8月に「花を期待して」いらっしゃるケースがあります。高原の花の盛りは7月中旬〜下旬なのです。8月だと「秋の花」もお盆の頃には終わっています。

高原では暦のとおり「立秋」(8/8頃)とともに秋風が立ち、花暦も暦通りに進行します。気候も同様です。立秋を過ぎると朝晩は全く秋そのもの、日中は真夏の陽差しという2つの季節を体験することになります。個人的には8月下旬が好きなのですが、まあそれはひとそれぞれです。

お盆休みはとにかくせわしなく混んで、落ち着きのない時期になりますので、お盆にしかお休みがとれない方以外には絶対におすすめしません。お祭りといっしょでそんなふうに混雑するときの方が盛り上がるという感じ方もあるので、まあそれもひとそれぞれですが。

とにかく「ひとそれぞれ」です。僕がこの9年間で学んだことです。お客様がご自身の個性に合わせてサンセットをご利用いただき、快適で心地よい時間をお過ごしいただければそれが僕としては最高です。


------------------------------(午後11時)


2002.06.12(水)------------気温 = 最低 14度/ 最高22度

ちょいと季節はずれの話題なのですが、ポール・マッカートニーの結婚式のニュースを見ていてふとジョン・レノンのことを思い出したものだから。

サンセットのクリスマスソングはジョン・レノンの"Happy Christmas(War is Over)"ということにいつの頃からかなっています。ジョンは日本流にいえばちょうど僕より一回り(12歳)年上でした。彼が「暗殺」されたとき僕は28歳、ジョンは40際でした。その年齢を遙かに超えて生きながらえている自分に唖然とします。あのときはそんなことは想像もできなかったから。

どう抗おうとひとは歳をとるし、歳月は流れてゆきます。諸行無常なんて言葉にも妙に現実味を感じるようになりました。でもそれを爺くさいとかオヤヂくさいとは思いません。これは人生の「果実」なのです。何かを失ってゆく過程なのではなく、人生の収穫が始まったのです。僕はそう感じています。

今日もとても素敵な1日でした。朝のうちの雨は昼前には上がってうそのような晴天に変わって、それは美しい午後になりました。雨後の空の美しさにはいつまで経っても心奪われるものがあります。森を覆い尽くす新緑の照り返しの光を浴びながら庭の草花の世話をしたり、いつものように150リットルの灯油を人力で運び上げて1000リットル入りのタンクに給油しました。

そしてときおり手を休めて空を見上げてはその美しい造形美に感嘆するのです。(写真)

お隣のペンションの20代の息子さんと道路の端に座り込んでそんな美しい景色の中でいろいろな話をしました。その間もひっきりなしに野鳥がさえずり、すぐそばでウグイスが鳴き続けていました。日が傾き、冷たい風が吹き抜け、木洩れ日がちらちらと影絵を描き・・・。これこそここに暮らす者たちの特権ですね。

ところでこのウグイス君、サンセット周辺ではちょっと話題の「音痴」なのです。「ホー・ホケキョ」と鳴けずに「ホー・ホキョケキョ」と鳴くのです。しかも音程がはずれている。「ホー・ホケホケ」で終わってしまうこともあったり・・・ということで僕らはほほえましく笑ってしまうのですが、ひょっとしたら(人間の音楽界同様)彼はウグイス界のニュー・ウエーブの旗手なのかも知れません。慎重に今後の展開を見守りたいと思います。



------------------------------(午後11時)


2002.06.11(火)------------/気温 = 最低 9度/ 最高17度

久しぶりに雨模様です。早朝に聞いた雨の音は本物だったようです。信じられないほど明るいのですが雨が降っています。時々止んで曇り空になり、再び降り始めます。森の緑や花の色がいっそう鮮やかに目に映ります。

夕方街に降りるとピラタスの丘とは比べものにならないほど悪天候でした。土砂降りの雨です。やはり(当然ですが)標高が高いところほど雨雲が薄いためですね、これは。

帰路、蓼科湖あたりを走っていると様々な樹木の花が路肩に吹きだまっていました。それは落葉松の紅葉した落ち葉のようにも見え、エアコンの利いた車内から見るとまるでいまが冬に向かう季節のような錯覚を起こさせるのです。

ピラタスの丘に戻ると雨は霧雨に変わり道路からはもくもくと湯気のような霧が立ちのぼって視界を遮ります。この蒸気がそのまま雲になるのです。不思議な光景ですがもうすっかり慣れました。

サンセットのバードフィーダーの常連のキジバトのつがいがさかんに周辺を飛び回っています。もう少し経つと森中が子育てに忙しい野鳥のカップルで活気をみなぎらせるようになります。今朝はウソに似たイカルの群れがサンセットの庭を闊歩していました。キセキレイやオオルリ、アカゲラやコゲラの姿もよく見かけます。


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2002.06.10(月)------------気温 = 最低 7度/ 最高21度

良いお天気が続いています。朝方は風が吹き午後には穏やかになります。ぐんぐん湿度が下がり、新緑はますます勢いを増して・・・。つがいで飛び回る野鳥の姿が増えました。

今日の空はまるで秋のような美しさでした。刷毛で引いたような白く薄い雲、薄墨のような濃淡のある雲が色あせた青空を背景にして浮かんでいます。

鳥の声、冷たい風、新緑の森の香り。静寂の中で木洩れ日が揺れています。

こんな生活を僕は夢見ていたのではなかったのか。夢は、実現したのか。夢は実現した瞬間から「現実」になってしまうから・・・。


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2002.06.09(日)------------気温 = 最低 7度/ 最高18度

今日も明け方まで仕事になってしまいました。もっとも最後の2時間はNHKのミッドナイトチャンネルの「ジャズの帝王・マイルス・デイヴィス」というドキュメンタリーにはまってしまっていたのですが。そうです、僕はMiles Davisの熱狂的なファンなのです。彼の音楽を聴いていると心の奥底から生きる力と闘う勇気が湧きあがってくるのです。このプログラムはDVDで発売されていないのかなあ・・・。

床について数時間後ダダならぬ「雨の音」で目が覚めました。文字通りの豪雨です。しかし今日雨が降るなんて可能性はないはずだった・・・。半分微睡みながらそんなふうに思いました。で、カーテンを上げて窓外に目をやると、鋭い陽差しに新緑が輝いています。しかしその新緑が激しく波打って売れています。ものすごい風です。まるで台風が来たみたいです。

僕が雨の音と思ったのはじつは窓外の落葉松の巨木が風に吹かれたときの音だったのでした。

その風も昼頃には収まってほどよい風になったのですが、午前中は気温が14℃以上には上がりませんでした。庭中が折れて落ちた枝で埋もれていました。しかし庭の草花はしっかり生育していて風になぎ倒されるようなことがありませんでした。ほっと一息です。

故障して工場に入っている愛車(ディスカバリー)はまだ修理待ちとのことでまだどこが悪いのかは不明です。早く直って戻ってきて欲しいです。(^_^;)


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2002.06.08(土)------------気温 = 最低 7度/ 最高22度

エゾハルゼミが鳴き始めました。からころからころと土鈴(どれい)のような音色の鳴き声です。そうですね、ヒグラシの声をぐっと低くしたような感じです。なかなか風情がある鳴き声ですよ。

エゾハルゼミはこの時期だけ鳴いて(生きて)、真夏にはすっかりいなくなってしまうセミです。普通のセミの声は標高の関係でピラタスの丘では滅多に聞くことはありません。その声を背景に今日もたくさんの野鳥の声が森全体に響き渡りました。もう、うるさいほどのにぎやかさです。

木々の葉もすっかり茂って、新緑に覆い尽くされています。広葉樹の木陰でちらちらと降り注ぐ木洩れ日を浴びながら冷たい風に吹かれるのはこの季節の最高の贅沢です。すぐ目の前に美しい山容を誇る蓼科山を眺めながら・・・。

広葉樹の葉がそろったこの季節になると、森を吹き抜ける風はまるで打ち寄せる波のような音を立てます。ごうごう、ざわざわ、ごうごうとそれはものすごい迫力で、吹き抜ける一陣の風に思わず身をゆだねずにはいられないほどです。それは海風(松風)に吹かれるのとはまた異なった「快感」です。

今日は初夏の(いかにも紫外線の強そうな)強い陽差しの中で、灯油タンクに150リットルの灯油を徒歩で運び上げて給油し、有機石灰と熟成堆肥をよく混ぜたものを庭の花壇や高山植物が咲く場所(敷地内)に蒔いたり鋤き混んだりしました。そのあとでたっぷりと灌水してやると、草花がみるみる色鮮やかに元気になるのでした。

また、敷地内の木の枝打ちをしたり、地下茎が強い(にくたらしい)雑草を処理したり、雑草のように生えてくる落葉松の幼木を抜いたり、革手袋も突き通す棘のあるタラノキ(タラノメはこの木の新芽です)の幼木を処分しました。

タラノキを抜いてしまうなんてもったいない、なんていうひとがいますがそれはタラノメを食べるだけのひとの台詞です。タラノキは秋に大量の葉を枝ごとばさばさと落とすのです。それは全く燃えず、5年経っても腐らないのです。しかも十分成長したその棘はクルマのタイヤをも突き通すほど鋭利で処理するだけでも全身傷だらけになってしまいます。実際きょう僕は溶接用の分厚い革手袋をして分厚いコットンのパンツをはいていたにもかかわらず、手のひらと大腿部に大きな刺し傷を負ってしまいました。

また、落葉松も成長がとても早いのでほおっておくとすぐ大きな木になってしまい、根が深いのでそうなってから処理しようと思っても大事(おおごと)になってしまうのです。

さすがに今日ばかりはTシャツで作業するのがちょうど良い季候でした。真夏の8月なみの気温でしたからね。でも上記の理由で上も下も分厚いコットンの衣服を着込まないといけないので、日向ではちょっと暑かったです。でも、日陰はとても寒かった・・・。からっとしていてとっても気持ちのいい1日でした。


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2002.06.07(金)------------気温 = 最低 9度/ 最高23度

今朝は5時に床に就いたのですが、4時を過ぎるともう空は明るくなってくるのですね。ラウンジの窓から首を出して目を閉じるとデジタルサラウンドのようにじつに様々な野鳥の声が四方八方から聞こえてきます。この音の響き方はこの季節のこの時間特有のものです。至福のひとときではあります。

日中は年間最高気温と同じ23℃まで気温が上がって、まるで真夏のようでした。直射日光を浴びた草花がちょっと暑気あたり(?)気味のようだったので、木酢液と天然活性剤入りの水をたっぷりと与えました。とたんにシャキッとして気のせいか花や葉のいろまでぐっと鮮やかになったような・・・。

もうしっかりと初夏の陽差しです。真っ白で強烈な紫外線と「熱気」を内包しています。僕らも紫外線対策路きちんとしないと思わぬ傷害を負うことになります。目と肌はきっちり守らなければなりません。標高が高い分、ここは海辺よりもはるかに紫外線が強いのです。

最近よくお問い合わせいただくのですが、北横岳(標高2470m)頂上までロープウエイの山頂駅からどれぐらいかかるのか・・・ということがあります。

ずばり「中高年タイム」で1時間10分と登山マップには記されていて、確かにその程度の所要時間で登ることができます。しかし、問題は心構えと装備です。山頂駅からの周回路が整備されている「坪庭」だけだったらスポーツシューズでも観光の延長として楽しんでいただけるのですが、そこから先にはいっていくとなると話は「別の次元」になります。

坪庭を一歩出てしまえばそこは2500m級の山岳路なのです。革靴なんかでは歩けません。くるぶしまである底のしっかりしたハイキングシューズが必須です。水場もなく夕立(雷雨)の多い季節で雨宿りできる場所もないので、ゴアテックスのきちんとしたレインスーツや防寒衣料、非常食や水といった本格的な山歩きの装備が必須なのです。でないと万一の悪天候時に本当に命に関わる遭難事故を起こしかねません。(雷雨になるとダウンバースト現象で大粒の雹(ひょう)が降り積もり気温が一気に氷点下になることもあります。万一の事態とは具体的にはそのようなことです)

近年地図も持たずに空身に近い格好で登ろうと計画したり実際に登ってしまう方が増えたように感じるのですが、気楽に登って無事に戻れたとしてもそれは単に運が良かったというだけのことです。おすすめの地図は「昭文社刊/エリアマップ/山と高原地図(17)八ヶ岳・蓼科」です。解説書付でフルカラーでとても見やすく標準所要時間も正確でコースもすごくわかりやすいです。

よく言われるような5万分の1の白地図は初心者にはほとんど読めません。でも、この地図もちゃんとした5万分の1の地図ですから大丈夫。地図も持たずに2500m級の山に登るのはやめましょう。もしここに人が住んでいなければサンセットの庭で遭難死したって不思議ではないのですから。山を舐めてもらっては困る・・・。

僕は山歩きのエキスパートではないので、万一情報が誤っていれば命に関わるようなその手のご質問には責任あるお答えができません。ロープウエイ事務所や、お立ち寄りになる山小屋のおやじさん(=プロ中のプロです)に訊いてくださいね。

ちょっと堅苦しい話になったけれど、みなさんやご家族、ご友人の命にも関わりかねないことなのであえてひとこと。


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2002.06.06(木)------------気温 = 最低 9度/ 最高19度

夜明けから始まる野鳥の大合唱はいまがピークでしょうか。ほんとうに「うるさい」ほどですが、微睡みながら彼らの美声に耳を傾けるのは至福の体験でもあります。

今日も良いお天気でした。夜露も降りず、森は乾燥し始めています。とても湿度が低く真夏なみにからっとしています。プランターや路地植えの草花への水やりの加減が難しいところです。昨年は害虫にニッコウキスゲらやられてしまったので、今年は特にニッコウキスゲを強く育てることに腐心しています。

空を見上げれば青を背景に真っ白な雲が夏を思わせます。不思議なもので山暮らしが長くなると、この季節、海を見たくなるのですよね。泳げるし潜水も得意なのですが、僕は水が苦手です。それを知ったのは10年ほど前にファルトボート(布張りの組み立て式カヤック)で猪苗代湖を横断したときのことです。意外でしたが「あ、おれは水が苦手なんだ」とはっきりと実感したのです。

それとは別に僕は海に限りない憧憬をいだいています。山に癒されるのと海に癒されるのとでは微妙なニュアンスの違いみたいなものがあります。うまく言葉にできないのですが、なんだろう、母親の愛情と父親のそれの違いみたいなものだろうか。ああ、海に行きたい。


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2002.06.05(水)------------気温 = 最低 7度/ 最高19度

故障したクルマは今日ロードローダーで軽井沢のディーラーに運ばれていきました。たいしたこと無ければよいのですが・・・。歯が痛くなって初めて(あるいは病気して初めて)当たり前にものを食べることのできるありがたさや健康のありがたさがわかるようなものですね。大切に使っていたつもりなのですが、まだまだ心配りが足りなかったのかも知れません。

修理に出している間の愛車はデミーオ君です。僕好みのマニュアル・トランスミッションだし、けっこう荷物をたくさん積めそうだし、ディスカバリーの代役は充分務まりそうです。ちょっとホッとした今日でした。

それにしてもこの気温の高さはほんとうに横浜からこちらに移住して以来初めて体験するものです。しかし最高気温19℃で「暑い」なんて言ってたら平野部や内陸部の方に叱られそうではありますが・・・。

じつは今日はチェーン・ソウで高さ15mほどのミズナラの木を間伐したのでばっちり長袖を着込んで作業せざるを得なかったからなのです。これぐらいの木になると全体の重さは軽く1トンを超えますからひとりで切り倒すのはかなり大変だし危険でもあります。でもやらないと回りの木や灌木が共倒れで生育不良になってしまうのでやらざるを得ないのです。

はしごをかけて主だった枝を払って軽くしてから少しずつ太い枝を切り落として、そのあと幹の高いところで小刻みに切っていきます。周囲に建物があるので、林業みたいにばったんと豪快に一気に切り倒すわけには行きません。切り倒したあとはさらに抱えて運べる程度の大きさと重さになるように切って暖炉の薪にしたり階段の土留めや駐車場の境界の目印などに有効活用します。

山暮らしの「園芸=ガーデニング(?)」はじつは「土木作業」そのものです。


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2002.06.04(火)------------気温 = 最低 7度/ 最高20度

山暮らしでクルマが使えないという状態はまさに非常事態ではあります。昨日の日記に書いた通りの事情で、僕の愛車はサンセットの駐車場にあるものの全く走ることができません。

エンジン→クラッチ→トランスミッション(変速機)→トランスファー(副変速機)→センターデフ→ドライブシャフト→前後の車輪というふうに動力が伝達されるはずなのですが、トランスミッションから先に動力がアウトプットされていないようなのです。

トランスミッションは正常にシフトできるし、トランスファーもシフトは正常にできるしセンターデフ・ロックも正常に動作する。でもドライブシャフトに動力が伝わらない。トランスミッションのアウトプットシャフト回りが破損したのかも知れない。チェーン駆動式のトランスファーのチェーンが切れたのかも知れない。いずれにしても明日以降の修理ということになります。

一番近い郵便ポストまで往復4km、高低差200mですからこれは結構大変です。ゴミステーションまでも同様の距離があるし、スーパーマーケットまでは15km(片道)高低差1000mだからこれはバスで行くしかないですね。バス停までは標高差80mの山道を10分以上登っていかなければなりません。まあ、修理の間は代車(代わりのクルマ)を貸してもらう契約なので、数日の不便だとは思うのですが。

一見素朴で原始的に見える山暮らしがじつは最先端の文明の利器やシステムによって成立しているのだと言うことを思い知らされます。これは南極だってアラスカだって同じこと。

今日も朝からホトトギスがもう「うるさい!」と怒鳴りつけてやりたいほどにぎやかに歌いました。それと今年初めて歌うとおぼしきウグイス君がいて、これがとにかく「下手」なのです。声が小さい、音程が不正確、リズムがとれていない・・・もう聴くに堪えないのですよね。人間だったら、あんた歌手やめて国にお帰りになったら・・・ってケースですね。毎朝、微睡みながらくすくす笑っちゃいます。はい。


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2002.06.03(月)------------気温 = 最低 6度/ 最高20度

昨日の日記を読んだ感想をいただきました。この冬にサンセットにいらしていただいたSさんからです。ありがとうございます。心に浮かぶ想いを何気なく綴っただけなのですが、こんなふうに様々に読まれ、様々な想いを喚起しているなんて・・・ちょっと驚くと同時に納得もしたのです。

まだ一度もお会いしていない方からお便りをいただくこともあります。最近では難病と闘いながら僕なんかにはまねもできないような素晴らしいお仕事をなさり、リタイヤしたいまも元気でご活躍のNさんです。とても励まされます。あるいは思いも寄らない視点からはっと気づかされることもあります。何度もやめてしまおうと思ったこの日記ですが、そんなときにちょうどそのようなお便りをいただくのです。勇気を与えられます。不思議な縁(えにし)ですよね。


今日はちょっとというか・・・かなりめげて疲れています。というのもエンジンオイルを交換して絶好調の愛車ランドローバー・ディスカバリー(1992年式Tdi)で家に帰る途中、いきなり故障して走行不能になってしまったのです。

普通に走りながらクラッチを切って3速から4速にギアシフトしてクラッチを繋いだとたんに動力が駆動輪に伝わらなくなってしまったのです。ちょうどギア抜けしたときのあの感じです。しかしギア抜けではありませんでした。どのギアに入れてもクラッチから先に動力が伝わっていない感じです。

ハザードランプを点滅させながら道路の端に寄って長時間駐車できそうな空き地を探しました。300mほど慣性走行したところで広い行き止まりの農道を見つけてそこに左折して入ったところで止まりました。もう前にも後にも動きません。午後8時、日もとっぷりと暮れて気温が急激に下がってくる時間です。一瞬このままここで明朝まで待機しなければならないのでは、と数年前の冬の悪夢が蘇ってきました。(そのことはすでにその時書いたのでここでは割愛します)

結局救いの神はJAFでした。「#8139(シャープ・ハイサンキュー)」とダイヤルすると最寄りの基地に電話がかかるのです。諏訪に基地があるのを知っていたのでそうしたのですが、基地のカーナビで場所が特定できると30分ほどでロードローダーが到着してくれました。そしてサンセットまで運んで戻ったのが9時半。ホッとしましたが、同時にがっくりです。

JAFのひとといっしょにチェックしてみましたが、クラッチは滑っていないのでやはりその先のトランスミッションかトランスファーが壊れたようです。感覚的にはどこかのシャフトが折れてしまって駆動力が伝わっていない感じで、ギアが欠けたり舐めてしまったりしている感じではありません。いずれにしてもいきなり車輪がロックして大事故に繋がっても不思議のない壊れ方なので、不幸中の幸いといったところでしょうか。

いつもこんなふうなのですよね。中ぐらいの「標準的」な不幸。絵に描いたような「不幸中の幸い」。やはりなにものかに守られているのかも知れません。感謝こそすれこんなふうにブーたれるべきではないのかも知れません。でも多額の修理代(壊れた箇所によっては15万〜30万円?)のことを考えるとこのボディブローのような不幸は本当に身にこたえるのですよね。19,800円のプリンター購入を思い悩んで我慢していたのはいったいなんだったのだろう・・・今日の運送費用だけで22,000円もかかってしまった!

それにしても携帯電話とカーナビ・ソフトがなかったらこんなに早く対処できなかったのでしょうね。最新テクノロジーに感謝。


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2002.06.02(日)------------気温 = 最低 7度/ 最高20度

澄み切ったウグイスの声が森を突き抜けていきます。今朝は絵に描いたような快晴に恵まれました。昨夜半は雲の中にはいって夜露の降りるような感じの雨が降ったのです。テラスも何もかもがホースで水を撒いた直後のようにびっしょりと濡れています。しかし今日は快晴で「夏日」とのことです。気持ちが晴れ晴れします。

昼頃にはそんな水気もすっかり蒸発して消えて、湿度の低いからっとした蓼科らしい日和になりました。そう、蓼科の真夏はちょうどこんな感じです。まだ夏には間のあるこの季節にこんな気候になるなんてやはりちょっと変です。とても気分はよいのだけれど。

新緑が森を覆いサンセットを覆い尽くしそれが真っ白な陽光にきらきらと光り輝いています。標高1500mあたりまでのレンゲツツジはすでに満開です。白樺湖〜車山の群生地はかなりきれいなのではないかと推測しています。今年のレンゲツツジの色味は蛍光オレンジみたいに鮮やかです。

夕方テラスの下に潜り込んで作業する必要があって、十数年も着古したゴアテックスの上下を着込んでパルのところに行くと、さっそく彼は「闘いごっこ」をやろうと誘いをかけるのです。僕が汚れても良い格好なのがわかるのですね。受けてたちました。壮絶な(?)格闘(?)のすえに彼がお腹を見せて「服従」の姿勢をとってそれは終わったのでした。

そうやって遊んでやりながら、いまはもう大人になった(なってしまった?)息子がまだ幼児の頃を思い出していました。当時はまだビジネスマンだった僕は、気持ちにゆとりのある休日にはちょうどこんなふうにして過ごしていたような気がします。彼にとって僕はあまり良い父親ではなかったのかも知れない。そんなふうに考えると心が痛みます。

でも、これはある意味で「必然」だったのです。仮にあのとき別の選択をしていたとしても、結局たどり着く「現在」は、やはり同じ「この場所」だったような気がするのです。「自分」というこの場所。


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2002.06.01(土)------------気温 = 最低 7度/ 最高20度

朝から陽差しが強く晴れました。あいかわらず頭上の雲は多めで、拡散した白い光が地表に降り注ぎます。晴れなのですが晴れという印象があまり無い気候です。それでも日照は十分で草花や木々も元気を取り戻しました。昨日移植したパンジーも今日はしゃんとして元気になりました。スズランも花をつけ始めましたがいまのところ害虫はついていないようで一安心。あとはまだ花を咲かせていないニッコウキスゲがハダニなどにやられないように注意しなければ・・・。

もう6月なのですね。ついこの間まで雪に埋もれて暮らしながらスキーをやっていたような気がするのですが・・・。今日は最高気温も20℃まであがって当地としては「夏日」になりました。やはり温暖化を実感します。しかし日が陰るととたんに気温は下がって、いまは暖房を入れています。夜暖房を入れないでいると室温が12℃ぐらいになってしまいます。

これまでお客様がいらっしゃらないときは(経費節減で)暖房は入れないできたのですが、やせ我慢しすぎて風邪を引いちゃったので最近は暖房を入れることが多くなりました。歳ですかね。あるいは運動不足で基礎代謝が落ちているのが原因かも知れないです。冬はスキーで運動充分なのですが・・・。


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サンセットは標高1700mの原生林にたたずむCOOLなゲストハウス。
時間が止まったような、自然と一体になった不思議なやすらぎをあなたもどうぞ。
静かな人生の休日(スティルライフ)に浸って下さい。



ペンション サンセット

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