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ピラタスの丘 アーカイブ

2006年08月18日

3471 ペンションのホスピタリティー(1)

曇り 気温:最低 15℃/最高 21℃

8月17日深夜、あるいは8月18日未明、ピラタスの森に静かに雨が降る。それは音もなくまるで夜露が降りるように空から降りてくる。雲は薄く、かすかに下弦の月の明かりが透けて見える。雪の降る夜ほど静かなものはないが、この季節の深夜の雨もまたその静けさにおいては負けていない。

新緑の季節に比べて樹木の葉の水分が減ってきているので雨の当たるときの音も変化している。あえて表現するならば「さわさわ」から「からから」に変わるのだ。森はすでに紅葉に向けて変化を始めている。それはまだ目には見えない変化だが、内面において確実に進行している。

そんな雨の未明、僕ら夫婦はまだ起きている。というかまだ寝られないでいる。多様な料理を出しているので調理器具も食器の種類と数も半端ではないので、いまだにその洗浄消毒と片づけに追われているのだ。僕はパンも作らなければならないしね。朝食のテーブルセッティングや仕込みもやっておかなければならない。起床時間が5時半なのに、もう午前4時を回ってしまった。

要領が悪いのだろうか。そうは思わない。確かにもっと効率良く進めるための改善余地はあるが、やるべきことをきちんとやるとこのように時間がかかると言うことは事実なのだ。

昨今まれにペンションのマンパワーにおける限界や資金力における限界を理解しないでご利用になるお客様が散見されるが、残念なことだ。ホテル並のサービスを求めるならばきちんと高価な料金を払ってきちんとしたホテルにご宿泊になることをおすすめする。が、そのような方は個人経営で立場の弱いペンションだからこそホテルでは言えない要求をできるだろうと考えているようだ。ペンションのホスピタリティーとはそのようなものではない。

大ホテルにできないことはペンションにはもっと困難なのだ。「客として来たりて友として去る」という有名な言葉の示す通り、ペンションのホスピタリティーとは人と人とのコミュニケーションにある。ご無理ごもっともでなんでも客の言うことをきくと言うことではない、そこのところを誤解しないでいただきたい。

もちろんそれを「売り」としているペンションもあるからそのようなところにご宿泊になるのがよろしいかと思う。要するに「俺は客だ、私はお客よ!」ということがポイントならば、ペンション・サンセットはそのような考えかたはしていない。そのような発想自体がその人の品性を傷つけるのではないかと思うところだ。

できることはなんでもして差し上げることが可能だが、できないことはきっぱりとできないのだ。ホテルで断られるようなサービスはペンションでもお断りするしかない。これはどんな業界でも同じだ。それをごり押しするかどうかはその人の人間性の問題だろう。

ごり押しに対する対応能力でその宿のレベルが問われるなんて言う議論は問題のすり替えでしかない。これはあくまでも「人間としての品性」を問う問題なのだ。「お客様は神様だ」とか「お客様の声は天の声だ」などと言うイデオロギーは一面の真理でしかなく、顧客啓蒙および市場啓蒙の機会を放棄した「愚衆マーケット論」でしかない。

ペンション・サンセットはペンションの持つ機能を十全に発揮することに全力を尽くしている。しかし、その枠組みを超えた要望や要求には残念ながら充分にはお応えできないか、まったくお応えできない。これは仕方のないことだと思う。だからこそさまざまな宿泊施設が存在するのだから。

2006年08月20日

3473 お盆ツーリズム

晴れ 気温:最低 14℃/最高 21℃

きのう深夜から楽天トラベルのサーバーに繋がらなくなってメインテナンスができなくて困っていたが、今朝調べてみたら「定期メインテナンス実施中」だってさ。ほかの業種はとにかく、「トラベル」にとっては書き入れ時の夏休みそれもお盆最終日にこういうことをやる神経がわからない。

これではじゃらんnetに水をあけられても仕方がない、じゃらんは旅というものを理解しているが楽天は残念ながらそうではないようだ。こういうところにインテリジェンスの違いが出るのだと思う。

それはさておき、昨夜もものすごい星空だった。満天の星で、天の川や銀河の中心の星の密集している様が手が届きそうにくっきりと見て取れた。そしてやはり空気がうまい。こんなに空気がうまいと感じたのはここに移住して12年で初めての経験だ。森が生い茂ってフィトンチッドが倍増したのかも知れない。マイナスイオンとフィトンチッドとオゾンの多さでは蓼科は昔からよく知られているのだ。

今朝は気持ちよく冷え込んだ。キーンとした大気が心地よい。半袖ではちょっと肌寒く感じる。お客様はフリースを羽織って散歩に出ているようだ。そうだもう少しすると朝晩には吐く息が白く見えるようになる。しかし日中は真夏の日差しが降り注ぐ。これから1ヶ月ほどはそんな夏と秋とが同居した季節が続く。それは僕にとっても最高の季節だ。年間を通じて最も「癒し」に満ちた季節だ。

お盆休みも今日で終わる。すくなくとも旅行業界的にはそうだ。我々のように夫婦二人だけで営むペンションにとっては(おかげさまで)「怒濤のようなお盆休み」となった。そんなことで、今年もまたお盆休みは「失われた夏の記憶」となった。

一日2時間の睡眠をとることもままならず、三日連続で徹夜するのも当たり前、まともな食事をしたのはお盆休み以前の思い出だ。そこら辺にあるパンとかお菓子とかバナナとかをかじってしのぐのがこの時期の僕らの食糧事情だ。

何しろ分刻みのルーティンスケジュールで忙しすぎて買い物にでられないのだから地元野菜を別としてほとんどすべてを保冷備蓄せざるを得ない。日本中が(市場も休みになっているから)同じような状況で、あらゆる生鮮食料品が保冷備蓄されている。現状としてしょうがないのかも知れないけれど、これはちょっとおかしいと思う。

旅行業とそれに関わる諸産業はお盆に休むべきではないと僕は思っている。最も需要が在るときに公共性の高い市場(いちば)が一斉に休んでしまうというのはどうにも近代的ではない、現代的ではないし論理的でも合理的でもない。だからお盆には物価が高騰するのだ。生鮮食料品も3割も(場合によっては)10割も値上がりするのだ。

この「お盆ツーリズム」は我が国の休暇事情の貧しい一面を端的に表わしているように思われる。

2006年08月21日

3474 落雷

曇り 気温:最低 14℃/最高 19℃

突然の雷鳴とともに暗闇がすべてを支配した。ブレーカーが落ちた気配もない。目の前の明るい液晶モニターも部屋の明かりもなにもかもが一瞬で死に絶えた。近接落雷だ。しかも文字通り青天の霹靂(せいてんのへきれき)的落雷。なんの前触れもなかった。こんな落雷は初めて経験する。カーテンを開けると外はまだ明るい。青空が見え、雨は降っていない。

真っ暗の状態が続いたが、停電はしていなかった。館内の主電源のブレーカーを再起動すると、電気は復旧した。電話回線もやられていない、大丈夫だ。しかしケーブルテレビとケーブルネット(インターネット回線)が死んでいる。

近くのペンションのオーナーから電話がはいって情報交換。ペンション・サンセットから50mほど奥の電柱に落雷したとのこと。そこから電源を引いている家屋はすべて停電している。またケーブルテレビの回線も死んでいるという。しかもこの電柱に落雷するのはこの数年間で2回目だという。何か地形的なあるいは電気的な(誘電しやすい)要因でもあるのだろうか。

館内の無線LANをメインとするネットワーク機器にも異常は見られない。またパソコン本体および周辺機器にも損傷はないようだ。ボイラーや風呂周りの機器にも異常は見られないから、あとはここの電気および電子機器の損傷チェックを早急に行う必要がある。総合火災保険に加入していれば落雷による損害の多くが補償の対象となるのでこのようなチェックが必須となる。

いずれにしてもこういうときのためにもう一つ電話回線で繋がるインターネットプロバイダーを契約しているのでそちらでHPのメインテナンスや、メールチェックが可能だ。これでとりあえずお客様との通信やご予約の受信に支障はない。

まあお盆休み明けのまさにこのタイミングというのは絶妙で、まさに不幸中の幸いと考えるべきなのかも知れない。落雷から約1時間半後、迅速な対応でケーブルテレビ回線もインターネット回線も復活して、お客様にはほとんどご迷惑をかけずに済んだ。このあたりは年以上に迅速かもしれない。関係各位に感謝。

それにしてもこのような落雷はこれまで経験したことのないパターンだ。これまではまず夕立がありそして落雷があった。今回は「いきなり」だものね。晴天の夕方でちょうど犬の散歩の時間帯だったから、けが人が出なくて何よりだった。実際のところここ数十年で当地で落雷による死者・けが人はゼロと聞いているから、まずはご安心を。

さて、怒濤のようなお盆休みを何とか夫婦二人で切り抜けた。何かを共同でやり遂げたというある種の達成感がある。アルバイトを雇わずにお盆休みを営業したのは開業以来初めてだったから。自分でもやればできるもんだねとちょっと感心しているが、身体の方は(脳味噌の方も)かなり痛んでいるようだ。

この9日間で睡眠時間は合計15時間もない。むしろこれからの数日間の体調に気をつけるべきなのだろう。きっと、どっと疲れが出てくるのかも知れない。いずれにしてもたくさんのお客様にいらしていただくのはペンションを営むものとして最高の勲章だ。うれしくないはずがない。僕らはお客様の期待を裏切らないサービスが提供できたのだろうか、それが心配だ。

寝ていないだの疲れているだのということはお客様には関係のない内輪の事情に過ぎないのだから、そしてベストを尽くしたかどうかもその結果がベストでなければ意味がない。このお盆休みに僕らは自分たちの仕事についてじつにさまざまなことを学び改善を行うことができた。また進むべき方向性も確認できたように思う。お客様に心より感謝。

2006年08月22日

3475 避暑地の夏の終わり

晴れのち曇り 気温:最低 14℃/最高 22℃

天気は曇りというべきなのだろうか、しかし見上げれば白い雲と青空がそこにあり、とうとうと流れてゆく。スポットライトのような陽光が森のそこここに降り注ぎ、そんな情景を見ているうちに晴れなのか曇りなのかわからなくなってくる。

風はひんやりと冷たいが、日差しのもとではじりじりと熱い。しかし大地のこの絶対温度の低下は季節が決定的に秋に向かっていることを示す証拠に違いない。ざわざわと生育し続けてきた樹木や草花もその勢いを止めて静かに結実の季節に向かい始めている。

森の所々では気の早い樹木が紅葉を始めている。ウルシは黄葉し、ナナカマドは蛍光オレンジの紅葉とともに真っ赤な実を付ける。コスモスが咲き乱れ、アキアカネ(赤とんぼ)が飛び交い、じつに秋の様相を呈してきた。

街でも同じような季節の変化を感じることができる。空の色が秋色に変わり、炎天下にクルマを止めておいてもさほど室内気温が上がらなくなった。吹き抜ける風はもはや熱風ではなく、ひんやりとしたまるで夏の終わりの海辺に夕暮れ時吹く風のようだ。ただ潮の香りがしないところだけが異なる。

心地よく気だるいこの気分は、灼熱の夏の思い出、命を燃やす季節の終焉を告げる。夏の終わりは海辺でも山でも同じ、祭りのあとのような静寂と若干の寂しさに胸がきゅんとなる季節だ。特に蓼科のような避暑地の夏の終わりの味わいは格別だ。

さまざまな色彩がより鮮明に目に映るようになり、さまざまな音がやわらかくまろやかに響くようになる。しっとりとした大気に心身がいやされる。きっと光の波長が変わり、大気の密度が変化するせいなのだろう。

この季節のビーナスラインを走るとそんな季節の微妙でいながら劇的な変化をはっきりと見て取ることができる。僕が個人的にドライブやツーリングにこの季節を推奨するのはそのような理由からだ。

今日も静かに日が暮れて、群青色の夜がやって来た。いまは曇っていても夜露が落ちきる深夜には満天の星を望むことができる。その美しさ、壮大さには言葉を失う。だからこの季節は昼間よりも夜の方が好きになる。漆黒の闇のように見えても実は充分な光があるものだ。ああこれが星明かりというものなのだと気づく。

シベリアンハスキーのパルとの深夜の散歩。僕はLEDのハンディーライトを持参するが、ほとんど使用しないで歩くことができるようになった。十分目を慣らせば暗闇に含まれるほのかな光を頼りになんら支障なく活動できることを知る。

闇はじつにさまざまな気配と存在に満ちている。それを感じながら歩くのは新鮮な体験だ。恐ろしさは感じない、濃密な自然の気配を感じることは快感ですらある。見えない分だけひとは感じることができるのだろう。

蓼科には「残暑」というものはそもそも存在しない。このまますっと秋になるのだ。今年の蓼科の夏はとても短かった。個人的にはそんな感慨にふけっている。

2006年08月23日

3476 MOON TALK(1)

曇りのち晴れ 気温:最低 14℃/最高 20℃

避暑地の夏の終わりはいつも祭りのあとのようなそこはかとなく物寂しい印象を与える。僕らのような仕事をしていると、それはある種の虚脱感に近いものになる。同時に「癒しの季節」の訪れを感じる時節でもある。

夏の日差しは凶暴な力を失い、むしろ優しく柔らかなものに変わる。風はひんやりとして、しっとりと心をうるおしてくれる。空も森も風もすべてが優しくなる季節。今朝はとても冷え込んでダイニングラウンジの温度は21℃になった。9月にはいったら朝晩は暖房が必要になるかも知れない。

ひさしぶりにウォンウィンツァンの MOON TALK を聴く。今や知るひとぞ知る彼だから、それにあやかるみたいで嫌だから、最近はあまり友人であることを言わないことにしている。僕より3歳年上の彼とは18年来の友人なのだけれど、その間じつは13年間ほど音信不通だった。

あることで喧嘩(?)というか激しい意見の相違というか、要するにかなり決定的な行き違いがあって気まずいまま別れてそれっきり交友が途絶えていた。それがあるお客様が彼のHPの掲示板にペンション・サンセットに行ったこととそこのオーナーがウォンさんの友人だと言っていたということを書き込んで下さった。まあ、それがきっかけであらためて交友が始まったというわけだ。

もちろん僕など大勢の友人・知人のうちのひとりにすぎないと思う。しかし、個人的に音楽の話をしたり、個人的に精神世界について語ったりできるという意味では、スピリチュアルでソウルフルな関係だと思う。

話がそれた。秋に聴く音楽としてこのライヴアルバム MOON TALK はベストかも知れない。知っているひとはみんな知っているけど、ペンション・サンセットでは BGM としてはウォンウィンツァンのアルバムしかかけない。これ以上に僕が望みうる限り「この場所」に適切な音楽はないからだ。

まあ、JBL+McIntoshで聴く音楽は Blue Note 全盛期のモダンジャズが多いのだけれどね。それはそれ、じつはウォンウィンツァンのルーツはジャズピアニストなのだった。若い頃は新宿の PIT INN の昼の部で演奏していて、18歳の僕はよく彼の演奏を聴いていた、ということを彼と友人になってしばらくしてから思い出した。

当時の彼はいまの演奏からは想像もつかないけんか腰のアグレッシヴなピアニストだった。ユニット名は「江夏健二トリオ」だったかな?間違っていたらごめん、なにしろ36年も前のことだからね。年をとってくるといろんなことを忘れていることに気づき、いろんなことを覚えていることに気づく。

昨今、自分の若さに奢って年配者を馬鹿にしたような言動をする輩が増えてきたけれど、若さがなんぼのもんじゃいと言うのが実感だ。そんなものはあっというまになくなってしまうのだ。若さになんてなんの価値もない、志を持って何かに打ち込む圧倒的パワーがあるということだけが若さの特権だ。

だから自分が若いからという根拠の無い全能感や優越感だけで生きていると、あなた、大変なことになりますよ。ほんとなんだから。

この青二才がなにをわかった風なことを言ってやがる、社会人にもなってメンチ切ってるんじゃねえよ、って思うこともしばしばだし〜。ははは。まあ、世間や社会をなめてかかるってのも若さゆえのかわいい過ちといえなくもないか。ほんと、かわいいんだから・・・。(笑)

いまできることをしっかりやっておくことだ、それは僕自身への言葉であると同時に、僕よりもずうっと若い人たちへの体験的忠告でもある。若さなんて泡沫(うたかた)のようなものなのだから。

2006年08月24日

3477 MOON TALK(2)

晴れ 気温:最低 14℃/最高 20℃

昨日ひさしぶりにウォンウィンツァンの MOON TALK を iPod でじっくり聴いた。その流れで、より新しいライヴアルバム「たましいのトポス」を聴いた。やはりすごいと思った。最も初期のと言うか最初のアルバム MOON TALK を聴いたあとにこのアルバムを聴くと、そのすごさがあらためて実感される。

MOON TALK の頃、彼は自身の内面の奥深いところにこんこんと湧き出ずる音楽(それは「波動」といってもいい)をとにかく音にすること、演奏することに全精力を注いでいたように感じる。聴衆は、だから、あたかも瞑想者を見守るようにして彼から発せられる壮大な想念の波動を受け止めていたのだった。そしてそれは実際のところその通りの出来事が起こっていたのだった。

そしていま、「たましいのトポス」の時代にあっては、彼は「聴衆」の存在を意識している。もちろん良い意味で、と言うことだが。いま彼は聴衆に伝えようとしている、湧き出ずるすべてのものを、その波動を。いわば初期の壮大な独り言の時期を脱して、いま壮大な物語の語り部として自身を機能させ始めている。だからその演奏は以前にも増してダイナミックでインタラクティヴだ。

どちらの演奏も、どちらの時期の彼も僕は好きだ。

さて、蓼科はいつもどおり「残暑」は無く、日ごとに気温が下がっている。炎天下にクルマをパーキングしておいてもお盆休みの頃ほど車内温度は上がらなくなった。日差しが和らぎ、風が優しい。コスモスが咲き、マツムシソウが咲き、ナナカマドが紅葉を始めた。

これからの1ヶ月ほどは昼は「真夏」の風情、朝晩は「秋」の風情と二つの季節を味わえる絶好の時節となる。避暑地ならではの蓼科の涼しさ(場合によっては寒く感じるかも)が酷暑に痛めつけられた心身の疲れをきっといやしてくれる。

週末の小旅行には最適の立地と気候の蓼科に是非どうぞ。

2006年08月25日

3478 青天の霹靂 午後、雷鳴を聞く

晴れのち曇り 気温:最低 14℃/最高 21℃

午後、雷鳴を聞く。換気のために開け放った窓からそれは聞こえた。あんまり良い天気なので、まさかと思ったが、やはり雷鳴に違いない。この種の雷鳴は危険信号だ。まさに青天の霹靂のごとく雷(いかづち)が着弾する。月曜日の落雷がまさにそれだった。

夏の日差しの中、パーンという轟音とともに近くの電柱をしたたか打ったのだ。そして、そこから先の家屋は停電し、インターネット回線も不通となった。電話回線が生き残ってくれたのと、ウチが電源を引き込んでいる電柱まで通電が継続してしていたので、停電だけは免れたのはさいわいだった。

今日もパソコンや周辺機器、そしてインターネット関連のケーブルを引き抜き、落雷に備える。これもピラタスの丘の夏の風物詩だ。ここ数年、夕立、雷雨が激減していたので何だかとても久しぶりのような気がする。

残暑のない蓼科ではこのまま秋が訪れる。日ごとに大地が冷えてきているのを感じる。毎朝晩最低気温は12℃〜14℃を記録している。最高気温も20℃前後でそれもしだいに低くなってきている。それでも例年よりも平均気温が高めのような実感がある。いつもなら日暮れとともに暖房を入れる日がたまにあっても不思議ではないのに、今年はそんな日がまだない。

日差しはずいぶん和らいで、クルマで街に降りてもエアコンが必要ではあるけれどじりじり焼く陽光はもうない。パーキングしておいても、戻ったときにオーブンみたいになっていることも無くなった。ピラタスの丘ではアキアカネ(赤とんぼ)がぶんぶん飛び交っている。ひとを恐れないので、歩いているとしょっちゅうぶつかってしまう。

蓼科の夏の終わりは秋の始まりでもある。それはまさに同時進行している。季節が変わるというよりは連続した音階の変化のような感じだ。そのようにして季節は進行し、僕らはしだいに真夏の熱狂から醒めて、鮮やかな色彩と静謐に満ちた秋へと舵を切るのだ。

2006年08月26日

3479 人生とは好きになった場所で...

曇りのち雨 気温:最低 14℃/最高 19℃

今日も夕立があったが、雷鳴は聞かれなかった。雨の降り方も夕立らしからぬおとなしいものだった。やはり夏は(少なくともそのピークは)過ぎ去ってしまったのだ。一時小やみになったものの、雨は再び降り始めた。

深夜、ピラタスの丘はすっかり雨雲の中にはいっている。濃密な霧のような水蒸気があたり一面に立ちこめている。いや正確に言うなら、霧のように雲の粒子が漂っていると言ったほうがいい。雨もいまは霧雨といったほうがいいかもしれない。

LEDのハンドライトの光も5m程しか届かずに真っ白な空間に拡散してしまう。そんななか、シベリアンハスキーのパル(愛犬)と散歩に行ってきた。彼は全天候型の犬だから土砂降りだろうが猛吹雪だろうが関係ないのだ。突き合わされる人間の方が大変だが、それだけに新たな発見も多い。

彼がいなかったらこんな天気の深夜に外を出歩くなんてあり得ないものね。都会から来たひとなら、この真っ白な霧に閉ざされた闇の世界におののくかも知れない。闇の中に息づくさまざまな気配に、もののけを感じて背筋が寒くなって逃げ帰ってくるかも知れない。僕らはすっかりなじんでしまっているから平気だけれど。

闇のそこここから秋の虫の音が聞こえてくる。ルルルルルルルル、ツイーッツイーッ、ジィイイイ、コロコロコロコロ、とさまざまな虫の音が微かに静寂の中の耳鳴りのように聞こえてくる。霧は地上から沸き立ち、雲は上空から吹き下ろしてくるのだ。だからこれは「雲」だと僕らにはわかる。濃密な雲の中を歩く気分はまた格別だ。こればかりは体験したものにしかわからない。

こんなときいちばん心を乱す音はなんの音だか知っているだろうか。そうだ、人間の立てる音だ、話し声とか、笑い声とか、騒ぐ声とか、いや人間の気配そのものがこの静謐に満ちた闇をかき乱す最大の要因なのだ。自然と同調できていない人間はそのような場違いな音を立てるものだから、それはそれでしょうがないのだけれど。

パルと二人で歩くことができるのはあとなん百日だろう。あと何年彼とともに暮らすことができるだろう。どうして犬は人間に比べてこんなにも短命に定められているのだろう。それを思うと胸が締めつけられる思いだ。

《人生とは好きになった場所で、好きなひとやものや犬とともに暮らすことだ。》

ある作家がそんなことを言っていたのを思い出す。そうなんだ、そのとおりなんだ。そのとおりだと思ったから、そうだと確信したから僕はこの地に移り住んだのだ。そんなささやかな望みすらかなえるのが難しい時代になった。いや昔からそれは変わりなくその通りだったのかも知れない。

僕のように《世捨て人》にならなければそれは実現できないのかも知れない。地位も名誉もささやかな自尊心も捨てて、ひとりの人間として、個人として、なんの肩書きも無いただのひととして僕はこの地へとやってきたのだった。

僕は信じられないほど軽やかになった。限りなく自由になった。こここそが自分の居場所だと確信できた。それはいまも変わりない。そして高給取りのビジネスマン時代に比べたらとても貧乏になり、もしかしたら妻や子供を不幸にしたかもしれない。そのことを考えるとやり切れなくなる。彼らはどう思っているのだろうか、訊いたとしても本当の気持ちを語ることは無いだろうしね。

もし彼らがこのことで不自由を感じていたならば僕の死によって彼らは解放されることになる。僕はあまり長生きすべきでは無いのかも知れない。

2006年08月28日

3481 「ペンション犬」も楽じゃない

曇り 気温:最低 12℃/最高 19℃

今朝の最低気温は12℃、曇り空。たまにのぞく青空がものすごくきれいだ。雲はもうすっかり秋の雲に変わっている。風もまた秋風に違いない。陽射しが柔らかい。音がまろやかに響く。大気がしっとりと優しい。

静かだ、とても静かだ。まるで自分の耳が遠くなってしまったような錯覚に陥る。秋の虫の音が聞こえる。妻が雨音と間違えていたが、これはピラタスの丘に生息する秋の虫の音に違いない。日中、シベリアンハスキーのパル(愛犬)はぐっすりと眠っている。彼にとっての試練の季節は終わった。

生まれたときからこの静かな山岳地で暮らしてきたパルは、大勢のひとと出会うお盆休みがめっぽう苦手で疲れ果ててしまうのだ。お客様が少なくなったこの時節、彼は安心してゆっくりと惰眠をむさぼることが可能になったのだ。「ペンション犬」も楽じゃないのね。

残暑のまったく無い蓼科はとてもとてもいい季節になった。

それはそうと、お盆休み直前に8ポート・スイッチングハブ Corega SW08GTV2 を導入した。これはギガビット・イーサネットワークに対応したもので、これまで使っていたバッファローのいちばん安い5ポート・ハブ LSW-TX-5EP とは見るからにパーツのグレードが違う。じっさい、体感速度も少し上がった。

かつてのハイエンドオーディオマニアとしての経験から、電気・電子機器はまじめにつくられたものならばおのずと価格相応のパーツの差があり、価格相応の品質および品質感の差が出るものだ。性能はまた別の要素がからんでくるから一概にそうとは言えない部分はあるけれど。

いずれにしてもこれで3つのグローバルIPアドレスを接続機器の速度に合わせて最大限に利用できるようになった。

8月31日に工事を行ったあと、現在の2MB〜4MBの実測値の回線速度がおよそ20MB以上になる。まあ、すぐに慣れてしまって感激もそこそこだろうけれど、速度が速いことはさまざまな側面で、僕の場合、メリットがあるので早速そちらのサービスにグレードアップを申し込んだしだい。

当然ながらペンション・サンセットの無線LANもこれまでの最大4MB〜6MB程度の実測値から20MB以上( 802.11g 規格機器を使ったの場合)へとアップする。館内に2つあるアクセスポイントは互換性を重視して 802.11b および 802.11g 互換モードになっている。

客室でも、ダイニングラウンジでもどこでも快適に無線LAN接続でインターネットをご利用いただける。ただし、パソコンや無線LANカードの貸し出しは無いので、ご自身で持参していただく必要がある。

いつでもお申し出いただければ、その場でパスワードを発行しますので、是非ご利用いただければさいわいです。

2006年08月29日

3482 はくちょう座流星群

晴れ 気温:最低 11℃/最高 20℃

昨日よりさらに冷え込んだ朝になった。最低気温11℃、たった1℃しか違わなくてもずいぶん印象が違ったものになる。まごうかたなき秋の朝だ。空の色は秋の青、白い雲の秋の雲。吹く風にはすでに秋の香りが含まれている。

気の早いナナカマドはすでに紅葉して結実し、すでにそれを落とし終わっている。たらの木もタンニン色にその葉を変化させ、今日走った奥蓼科ではもっと多くの樹木が枝の先端を黄色く赤くと変化させ始めていた。

奥蓼科のメルヘン街道(国道299号線)を走り、ビーナスラインにはいり、ピラタスロープウエイを見上げると、何やら旅人の気分。自分が東京からやってきていまこのリゾートに到着したような新鮮な感動を覚えた。蓼科はやはり僕にとっての永遠のリゾートなのかも知れない。

「はくちょう座流星群」だろうか、星がよく流れる。標高1750mでは流星はほぼ地表と平行に流れるので、燃え尽きて流れる瞬間の光芒(こうぼう)が稲光のように鮮明に見える。それはまるで水面をよぎる魚影のようでもある。

用事を済ませて帰る途中見かけた、ピラタスの丘のメインストリートの脇でうずくまっていたタヌキはどうしているだろう。けがでもしていたのだろうか。

今日もシベリアンハスキーのパルと深夜の散歩を楽しんだ(というか、この時間にならないと彼にとって快適なほど充分気温が低くならない=15℃以下)。夜だいぶ冷え込むようになってきたのでずいぶん元気を取り戻したようで、かなりの急坂でもずんずん進んでいく。

人間でいえばもう60代を軽く超えているはずなのだが、ものすごく元気だ。何だか僕の前では無理をして往年の自分の元気さを見せてくれているような気がする。そんな無理をしなくてもいいのに。これが彼なりの愛情表現かと思うと胸がジーンとなる。

2006年08月30日

3483 野生の鹿と蓼科と

曇りのち晴れ 気温:最低 14℃/最高 17℃


夕暮れ後に買い物から戻ってきたが、最近はヘッドライトに加えてフォグランプを点灯するようになった。フォグランプは低く広い照射角を持っているので路肩がよく見えるからだ。というのも山岳部の道路ではいまが最もよく野生の鹿が出没する時間帯だからだ。

はっと気づくと路肩に大きな牡鹿がぬぅーっと佇んでいたりして、これまでも何度も驚かされた。ぶつかったらこちらもただではすまない。リスやタヌキのようにクルマの直前を突然横切ったりはしないが、これはこれでとても危険なことなのだ。

ということで、最近のピラタスの丘では多くのお客様が時間帯を問わず野生の鹿と遭遇する機会が増えている。野生動物との出会いは理屈抜きで感動的だ。が、決して餌を与えてはいけない。その行為そのものが彼らを滅ぼすことになるからだ。

食生活を変化させ、生活圏が変わり、自然の中で生きていく力が失われていく。それでなくても食害被害は甚大で、いまでもすでに鹿は害獣駆除の対象となっているのだ。餌を与えることは直接的に彼らを追いつめることになるということを是非理解して欲しい。

それはさておき、この夏のたくさんのお客様でにぎわった蓼科もいまはすっかり落ち着きを取り戻し、静寂に満ちた晩夏を迎えている。手付かずの自然の中で、じっくりと静寂と対話するのもまたおつなものだ。それは自分自身との対話でもあるだろう。

蓼科のこの季節はなぜかとてもセンチメンタルな風情で、僕はとても好き。ペンション・サンセットを開業することなんてまったく考えていなかった頃から(想像すらできなかった頃から)、好んでこの季節に蓼科を訪れていたのを思い出す。

ピラタスの丘ももはや気温が20℃を越えることはまれになり、最低気温もどんどん下がってきている。9月にはいれば朝10℃を切る日も多くなりそうだ。空は澄み渡り、美しい形の雲が油彩のような絵を描いて見せてくれる季節になる。

大気が限りなく透明になって、くっきりとした輪郭の風景がその鮮明さゆえにむしろ非現実的に見えてくる季節でもある。晴天率も夏より格段に高まり、展望が開ける。当然夜空は満天の星に彩られ、りんとした大気のもと「星を見るひと(stargazer)」の季節到来だ。

限りない静寂の中でうまい空気をたらふく吸って、ただぼーっと物思いにふけるには9月の蓼科が最適だと僕は思っている。いずれにしても9月の蓼科では空を眺めるのが吉。何しろ僕自身がそういうひとで、毎年そのように過ごしているのだから間違いない。信用していいと思うよ。

2006年08月31日

3484 ナイトハイク

晴れ 気温:最低 10℃/最高 20℃

午後10時半、シベリアンハスキーのパルと散歩に出る。森の小径を抜けて標高を50mほど上げたところで突然疾風にあおられる。出発した時からざわざわと音だけは聞こえていたのだけれど、それが風の音だとはすぐには気づかなかった。今夜はかなり強い風が吹いている。

風速5m〜10mほどの風が道に沿って吹き抜けていく。見上げれば高い樹木の先端が大きく揺れている。月齢6日の夜空は明るく、そのために星はあまり見えない。しかしピラタスの丘の道は真っ暗だ。ハンディーライトを消すと、ほとんどなにも見えなくなる。

とても寒く感じる。思わず裏地がメッシュのThe North Faceのウインドブレーカーの襟を立てる。ほんとうに「秋」がやってきたことを実感する。

僕はこのナイトハイクとでもいえる愛犬との散歩がとても好きだ。それはこのように季節をダイレクトに感じることができるからかも知れない。

以上は昨夜の出来事。


今日の天気は終日穏やかな晴れ。静かな静かな初秋の雰囲気に満ちているが、季節は「晩夏」だ。見上げれば夏の暑気と秋の涼気の行き合う「行合の空(ゆきあいのそら)」になっている。積雲の上に少し離れて巻積雲がひろがっている。ああ、秋なんだなあ。

夜、愛犬と散歩していると叢(くさむら)でコオロギが鳴いているのが聞こえる。昨日の夜もそうだったけれど、気温はお盆の頃と変わらないのにやたらに肌寒く感じる。これは身体が変化したのか、それとも大地が冷えたことによるものなのか。

今夜は星が見えない。上空に雲があり、ピラタスの丘じたいも密度の薄い雲に覆われているからだ。それはちょうど上空から霧が吹き下ろしてくるような感じに見える。ひんやりとした大気が心地よい。今夜の気温ももはや半袖ポロシャツ1枚では寒くて、ウインドブレーカーの襟を立ててちょうどいい。

日中は夏、朝晩は秋というこの季節感はあと半月ほど続く。ふたつの季節が行き合うとてもすてきな季節だ。この季節は蓼科のプレミアム・シーズンといえるかも知れない。おすすめだ。

★★★

予定通りあっというまに工事が終わって今日からペンション・サンセットのインターネット回線(CATV)の速度は20MB(実測)保証のものとなった。体感的にはあまり早くなったようには感じられないが、ファイルのアップロード、ダウンロード作業時や、ムービーなどを観るときにその速さを実感できる。

これまで月額4200円(税込)だった接続料金が月額5000円(税込)になるが、800円の差額が、それに見合った快適性・利便性をもたらすのかどうかはこれからの評価になる。まったく、10年前には28.8KBのモデムでも(それまでの14.4KBモデムに比べて)ものすごく速いと感じ、64KBのISDNになったときなんて「なんて速いんだ!」と感激したものなのに、人間というのはなににでもすぐになれてしまうものなんだ。

2006年09月01日

3485 ペンションという「場」

曇り一時雨のち晴れ 気温:最低 11℃/最高 18℃

午後遅い時間になるともはやクルマはエアコンではなくヒーターが入る。そんな気候になってきた。ピラタスの丘の今日の最高気温は18℃、曇り一時雨のち晴れという天気だった。陽射しはいっそう柔らかくなり、湿度がどんどん下がっている。そのぶん体感気温はお盆の頃より低く感じられる。

今日はダイニングラウンジでストーブに火を入れた。室温21℃で、ストーブを焚くほど気温が低かったわけではないが、きょうはお客様がいらっしゃるということもあってこの季節にぬくもりを楽しむという趣向で焚いたのだった。暖かさが気持ちよいという気候になったのだ。お盆明けからわずか10日でこの激変。いかにも蓼科らしい季節感だ。

午後10時04分、外はとても寒冷な風が吹いている。愛犬パルとの散歩はウインドブレーカー1舞い羽織るだけで大丈夫だろうか。一方、寒冷な気候が快適なシベリアンハスキーのパルは絶好調で、いつもより1時間も早くから散歩に行こうと言っている。

パルが甘ったれた声を出しているので、しょうがない、少し早いが散歩に出かけるとするか。

今夜は隅から隅まで晴れ渡って、まるで絵に描いたような「満天の星」だ。銀河の中心部の濃密に密集した星がすごい迫力だ。もちろん天の川も言葉にならないほど美しい。ハンドライトを消灯し進路をパルに任せて僕はほとんど真上を仰いで歩いていた。

お客様にこのこと知らせようと思ったのだけれど、みなさまも薄手に就寝体制に入っているようなので、遠慮した。残念なことだ、こんなきれいは星空はそうそう出会えるものではないからだ。月齢や時間や季節による星座の変化など、様々な要因がぴたりとシンクロしないとこうはならない。

まさに一期一会(いちごいちえ)だ。僕らとお客様との出会いもそれに似ていると感じている。そしてそのように感じるからこそ、その出会いを大切にしたいと考えている。「客として来たりて友として去る」という言葉があるが、僕の思い描くペンションという「場」はそのようなものだ。

実際にそのような関係になるお客様も多い。あくまで「お客様」なのだけれど、同時に「友」であるような関係。そうなったときにお客様にとってペンション・サンセットは良い意味で「異界」となるのだろう。日常の「演じざるを得ない自分」をはなれて「素の自分」に戻れる場所。

ペンション・サンセットはそのような場所でありたいと願い続けている。

2006年09月02日

3486 季節・気候にふさわしい服装

晴れ 気温:最低 8℃/最高 17℃

昨夜は雲ひとつ無い快晴で、すさまじいばかりの星空を望むことができた。晴れた夜は放射冷却現象で冷え込むというセオリーどおり、今朝はぐっと冷え込んで6月中旬以来の最低気温8℃を記録した。数年前の「冷夏」の年にはお盆休みにこの気温になったことがあったが、その年はお盆休みも連日全館暖房を入れていたことを思い出す。

今朝はダイニングラウンジの気温が16℃だったので、7時前から大型ストーブに火を入れて建物全体を暖めた。客室の気温は24℃以上はあるので暖房を入れるとあっという間にむしむしと暑くなってしまうから、この季節にはこのような暖房方法をとることが多い。中旬を過ぎたら部屋の暖房も入れてちょうどいいかも知れない。

平野部では「残暑」とか。今朝の気温を体験すると、ちょっと信じがたい思いだ。お客様は、反対に、この涼しさ(というよりは「寒さ」)にかなり驚かれたようだ。しかし、陽射しがあれば気温はどんどん上昇して日中はピラタスの丘で18℃〜20℃、ここより標高が低い観光名所では20℃〜24℃になるので残暑のない心地よい晩夏が楽しめる。

こちらにお越しになるお客様は是非冬用のフリース、そして長袖のアンダーシャツを1枚是非持参していただきたい。アンダーシャツ1枚で信じられないほど温かく快適に過ごすことができるのだ。経験的には「冬用のフリース」より「長袖アンダーシャツ」のほうが温かく快適だ。少なくともTシャツにショートパンツでは朝晩の気温では凍え死んでしまうのは確実だから、僕の言葉を是非信じていただきたいのね。(^_^;)

山小屋の親父さんでも今時こんなことは言わないのかも知れないけど、「季節、気候にふさわしい服装をお願いする」しだいだ。その上で寒ければ客観的気温を勘案して全館暖房を入れるようにしているので安心されたい。

ただ、いつでもどこでもいきなり暖房や冷房で暑さ寒さを調節するというのは本末転倒だと思う。まず服で気温の変化に対応し、その上で暖房冷房(ここでは冷房は不要だけれど)を利用するのが古来からの人間の知恵なのだと思う。またそれがクールビズ、ウォームビズが定着しつつある我が国のみならず世界の時流だとも考える。

大切なお客様に寒い思いをさせるつもりは毛頭無いけれど、季節・気候にふさわしい服装で蓼科をじっくり味わっていただきたいと思っている。そのための暖房は必要十分以上のものにするつもりはない。Tシャツにショートパンツで部屋を30℃以上にむんむん暖めて過ごすというライフスタイルには賛同しかねるしだいだ。少なくともここはそのように過ごす場所ではないし、いまはそのような時代ではないと思う。

★★★

最近我が敬愛する友人ウォンウィンツァン氏のHPのリンク集からペンション・サンセットを知ったというお客様がいらしてくださることが多くなった。ご予約時にそのことを告げてくださるケースもあるし、チェックアウトの時に初めて話題にのぼってびっくりさせられることもある。

いずれにしても、ウォンウィンツァン氏との交友について語り出すと長くなるので、ここでは重複は避けるが、興味のある方はこちらでキーワードを「ウォン・ウィン・ツァン」としてサイト内検索してみてほしい。

ウォン氏とは魂の深いレベルでの縁(えにし)を感じている。何の利害関係もなく、魂のふれあいと共感のみで成立しているこれは本当の意味での「友情」だと実感している。それは「狩野さんがHPにお書きになっている世界観は私の音楽に通じています。13年の隔たりの後、それぞれが自分の世界を切り開きこのように再会したとき、それぞれのたどり着いたところが、同じところであったとは何と素晴らしいことでしょう。あの時に出会ったことの本当の意味を今、噛みしめています。」という6年前の氏の言葉に集約されているように思う。人生最良のこの出会いに感謝。

2006年09月03日

3487 そんなもんないんだよ、どこにも

晴れ 気温:最低 9℃/最高 19℃

今朝は昨日よりも温かく感じた。最低気温は9℃、放射冷却現象がなかったのか、実際の気温よりも温かい。とても良い天気で、天気概況でもここ数日は確実に好天に恵まれそうだ。湿度は盛夏、つまりお盆の頃よりずいぶん下がって同じ気温でも断然寒く感じるようになった。

館内でも活動していない限り半袖シャツでは寒く感じるようになった。夜愛犬の散歩に出るときは秋用のウインドブレーカーを羽織ってちょうど良い。帽子もかぶらないと頭が寒く感じるほどだ。今夜はあいにく雲がかかって満天の星空というわけにはいかなかった。

しかし、秋独特のこの空気を胸一杯吸いながら歩くピラタスの丘は最高だ。深夜のこの時間に標高1700m〜1800mの道を散歩しているなんて、まさに夢のような出来事ではないか。夜でも蓼科山や北横だけのシルエットがくっきりと見え、それはたとえようもなく美しく雄大だ。

9月上旬は、個人的には、夏の繁忙期の疲れがどっと出る季節なので体調管理には十分注意している。特にここ数年、自家製の天然酵母パンをお出しするようになって寝る時間が無くなってしまったので、かなり無理しなくてはならない。

それでもお客様が喜んでくだされば、そんな疲れは吹っ飛んでしまう、少なくとの精神的には。しかし物理法則に支配される肉体のほうはそうはいかないようで、疲労は確実に蓄積されてゆくようだ。ここは知恵を絞って、サービスレベルを落とさずに肉体的負担を軽減することを考えるのがまともな経営者というものだろう。反省。

NHKの朝の連続ドラマみたいにあっという間に月日は巡り、再び村上春樹の「ノルウェイの森」を読み返す季節になってしまった。こう書くとなんだか「義務感」で読み返しているみたいに聞こえるかも知れないけれど、これはあくまでも個人的な楽しみであり、年中行事なのだ。

もう何十回読んだかわからないけれど、最近自分は小説の冒頭の導入部と、主人公が直子が入っている阿美寮を訪ねるところがとても好きだと言うことに気づいた。それがこの物語の象徴的な映像として僕の中に再構築されているのだ。

そしてもう一つの変化は、ヒロインの直子一辺倒だった僕の好意が、読み返すたびにもうひとりのヒロインである緑という娘への好意に移ってきたということ。前者が死の影を背負った滅び行く美しさを象徴するならば、後者はたくましく生き抜いてゆく美しいいのちの象徴と感じられる。主人公にとってはまるで太陽のような存在、そして僕にとってもそのような存在として自分の中に息づくようになった。

そんなことをつらつら想いながらまたこの秋読み返すのだ。個人的な至福の時間だ。

それにしてもひとは「本当の幸せ」とか「本当の自分」とか「自分の居場所」とか、じつに様々なものを求めて現代という高度資本主義社会をさまよっているように感じられる。個人的体験としては「そんなもんないんだよ、どこにも!」と言ってあげたいな。

要するに僕らが求めているものは同じ「なにか」のように感じてる。その「なにか」は気づいてみればじつは「自分自身」なのだ。広大な薄明の世界に浮かぶ自分という美しい惑星なのだ。

そのことに早く気づいてほしい。気づいたからと言ってなにかが劇的に変わるわけでもないのだけれど。

2006年09月05日

3489 20Mbps にスピードアップ

晴れのち曇り 気温:最低 11℃/最高 19℃

今日もとても良い天気で、青い空に秋の雲が美しかった。今年はナナカマドの紅葉が目立つが、他の樹木の紅葉が遅いと言うことなのだろうか。この時期にナナカマドが紅葉して結実し、その実を落とすのはいつもどおりなのだけれど、どうも森はまだ紅葉への移り変わりを予感させない。

季節が巡るたびに、気象が変わっていくことを実感している。それにつれて自然のたたずまいも変化し続けている。やはり地球は温暖化している。これは間違いようのない実感だ。まあマクロにみればこの地球は大変動をしてきているわけだから、悲観ばかりしていてもしょうがないとは思う。

いま自分にできることから始めるほかないのかな、やっぱり、それがどんなにささやかな試みであったとしてもなにもしないで静観を決め込むよりは断然良い。

う〜む、なんだか今日は筆が進まない。

★★★

そういえば、8月31日に工事を行ってインターネット回線(CATV)が 20Mbps にスピードアップしたと書いたっけ。しかし、じっさいは実測で 2Mbps〜8Mbps 程度しか速度が出ていないことにすぐに気づいたわけだ。これはないだろうと言うことでさっそくサポートに電話して点検してもらった。それが昨日のことだ。

引き込み線から屋内配線のチェック、ケーブルモデムの交換、じっさいに PC をつないでの速度チェック。しかしおもだった速度計測サイトでの測定結果はどれも 2Mbps〜3Mbps とふるわなかった。で、このまましばらく様子を見ながら再度チェックしましょうと言うことになった。

しかしこうなるとこだわって徹底的に研究したくなる。こういうときこそ WWW が助けてくれるのだ。MTU だの MSS だの RWIN だのと知らない用語に惑わされつつも、文化系の思考回路を加熱させながら何とか理解した。ちなみに僕の環境は Macintosh(Mac OS X v10.4.7)なので情報が少なかったが、Windows をつかっているひとはその筋の情報源がもっとたくさんあるし、ツールやソフトウエアも潤沢でうらやましい限りだ。

で、各パラメーターのだいたいの最適値が出たところで RMAC というフリーウエアで設定することにした。ここに至るのにとても助けになったのがこちらのサイトの記述だった。この作業でかなり改善されて、RBB の名古屋のサーバーで測定すると 11Mbps 程度出るようになった。

その後ググって(Googleで検索して)いるうちに RMAC の検索結果に出てきたこのサイトでアップルから Broadband Tuner 1.0 という純正のパッチが配布されていることを知った。さっそくインストールするとなんと一気に 19Mbps 近くまで速度アップしたではないか。他の速度測定サイトでもいきなり 22Mbps をたたき出した。やはりマシンサイドのチューニングの問題が大きかったのだ。特に下りのバッファーのパラメーターが重要な要因だったようだ。

そして今日、プロバイダーのサポートにそのことをフィードバックしたしだい。マック使いで悩んでいるユーザーがきっと他にもたくさんいるだろうから。ちなみに自分のマシンのパラメーターが現状どう設定されているかはこちらのサイトの TCP/IP Analizer をクリックするだけで測定・表示してくれるのでおすすめだ。

以上、つまんない話かも知れないけど、ちょっとがんばれば僕のような門外漢でも出費無しで回線スピードをアップできるというお話でした。結局インターネットの利用に関してはあらゆる観点から自己責任、自己管理、自己サポートなのだと言うことを再確認したわけだ。あなたまかせひとだのみではダメなのだ。インターネット利用11年選手の実感です。

2006年09月12日

3496 《匿名》状態における人間の行動傾向

雨 気温:最低 11℃/最高 15℃

秋の長雨のようだ。天気概況は当分雨の日が続くと告げている。でも台風が来ていないだけましかも知れない。ピラタスの丘は朝から霧がかかったような幽玄な風景になっている。雨は、そう、そんなに本格的には降っていない。ほとんど降っているのかどうかわからない程度の状況が続き、たまにはっきりとした降りになる。

今日は終日気温が低めだったけれど、寒さは感じない。身体が季節に順応してきたのと、森がいまだに湿潤で枯れていないせいだと思う。じめじめしているわけではないが、例年より湿度は高めだと思う。そのために、僕らにはこの夏はいつもより「暑く」感じられたのだが、お客様にとってはとんでもなく涼しいと感じられたという感覚のギャップがあった。例年並みの湿度ならば、ピラタスの丘の夏はもっとずっと涼しいのだ。

森の様子もいつもの9月とはいささか異なるようだ。いまだに黄葉、あるいは紅葉する樹木が散見される程度にとどまっているのだ。いつもだったら白樺の葉はすでに紅葉してはらはらと落ち始めているはずなのだ。タラノキやナナカマドやヤマブドウはそれぞれに紅葉しているはずなのだ。

地球規模で温暖化が進み、日本は亜熱帯性気候から熱帯性気候へと変化しているのではないか。様々な報道の告げるとおり、それは特異な気候としてではなく、日常的な気候として定着しつつあるように感じる。このように自然のまっただ中に身を置いているからこそ、そのことがはっきりとわかるのだ。

★★★

さて、先日(9/6)この日記で:

《しかし蔓延する匿名性によって現代社会が犯罪の温床になってゆくのを苦々しく思っているのは僕だけでは無いと思う。匿名性とは自分が自分であることに責任を持たないということだ。自分が行うこと行ったことに対して責任をとらずに頬被り(ほおかむり)して隠れることだ。

それは「プライバシーの保護」という概念とはまったく異なる行為だ。そのことがわかっていないひとが多すぎると感じている。》

ということを書いたが、今日ウェブで以下のようなことを学んだ。

《壊れ窓の理論というものがある。(中略)元々、この壊れ窓の理論は、「匿名状態では、人はより自己規制が働かず、無責任な行動をとる傾向がある」という心理学者フィリップ・ジンバルドの理論をベースにしているそうだ。そう言われてみれば、公衆便所に落書きをする人も、匿名性の保たれない自分の会社のトイレではあまり落書きはしない。もっとも壊れ窓の理論では、匿名性に加えて「窓がたくさん割れている」という事実が、さらに自己規制をなくしてしまうということを提唱している。》

出典はこちらの記事だが、記事の方の議論は僕の議論とはベクトルが異なっている。僕の興味を引いたのはこの理論における《匿名》状態における人間の行動傾向だ。誰でも「なるほど」と思うだろう。もし現在のネット界が治外法権的に「荒れて」いるとするならば、それはやはりネット特有の匿名性に対する寛容さにあるのかも知れないと僕は考えている。

本来的に「契約行為」である宿泊予約において「フリーメールアドレス(ヤフーやホットメールなどの無料メルアド)」を使うことも、個人情報保護の目的はわかるが、こちら側からみれば「準・匿名行為」に当たるということに気づいてほしい。

まともなネットショップではフリーメールアドでは買い物できないご時世に、ペンションはなめられている(あるいは下にみられている)と感じている。が、それは違うのね。これはお客様の不見識というよりは、ペンション経営者兼ウェブマスターたち(僕も含まれる)の不見識であり怠慢だと、やっぱり、僕は考える。

ペンション・サンセットでは従来からフリーメルアドの使用を避けるよう推奨してきたが、昨今むしろ増加傾向にあることを鑑みて、今後はフリーメルアドのお客様のご予約は一切受け付けないことに方向性を定めて暫時対応を変えていくつもりだ。フリーメールアドレスは匿名性を本質としたものだからだ。

そもそもフリーメルアドがどうして無料であのようなサービスを成立させているのかその仕組みを考えたことがあれば、あんなものを使う気にはならないはずだ。メルアドを取得するにはあなたの個人情報を(場合によっては洗いざらい)登録しなければならなかったのではありませんか?

僕の経験では登録したとたんにスパムメールがそのフリーメルアド発でやってきて驚いたものだ。「やられた!これはいっぱい食わされた」と思ったものだ。極論するならば、なにがしかの個人情報提供と引換にあなたはフリーメルアドを利用することができるのだ。そして一度登録した個人情報はフリーメルアドを解約したあともどこかに流れるか消えないで残るのだ。

きちんと個人情報を保護したいのならば、契約しているプロバイダーのメールアドレスをもう一つ用意して、個人的用途と、ショッピングなどの用途に分けて使うことだ。そして後者に関してはスパムメールが送りつけられてもやむを得ないと割り切ることだ。それならば、「匿名行為」あるいは「準・匿名行為」を行わなくても済むというものだ。僕はそのようにしている。

このようなことを書くと「また小うるさいことを言っている」と感じるかも知れないが、そのようなメンタリティーじたいが個人情報を売り買いするような社会を作り出していることに気づいてほしい。スパムメール(迷惑メール)の発信者が匿名、源氏名あるいは「なりすまし」であること、そしてその発信メールアドもまた匿名、「でっちあげ」あるいは「なりすまし」であることをみれば、自分が「匿名性を本質としたフリーメルアド」を使うという同様のことをしているのに文句を言える人がどれほどいるだろうか。

「匿名状態では、人はより自己規制が働かず、無責任な行動をとる傾向がある」のだ。みながそのような状態になって、より安全な社会、よりよい社会が構築できるだろうか。悪意を持って(これはもってのほかだ)、安易に、あるいは無定見に、あるいはイノセントに(そのようなひとが一番多い)「匿名行為」あるいは「準・匿名行為」を行うひとが減少するよう願うばかりだ。

2006年09月17日

3501 秋の長雨

晴れのち曇り 気温:最低 10℃/最高 17℃

台風が近づいているというが、ここは風ひとつ無い。朝から(天気予報に反して)快晴の秋空がとても美しかった。雲もすっかり秋雲に変わった。空の写真を撮ってあとでモニターで見るとなんとど真ん中に「赤とんぼ」が写っているではないか。ファインダーではまったく確認できなかった。

午後遅くから曇り空、というかしだいに雲の中に入ってきたようだ。午後5時頃にはすっかり霧の中のような景色になった。雨は降りそうでまだ降らない。雲はコンスタントにゆっくりと流れて、じつに幽玄な情景になっている。残念ながら今日は夕陽は見ることができそうにない。

台風13号は日本海に抜けて明日の夜には東北沖の日本海あたりに到達するようだ。ここは雨もほとんど降らずあまり影響は受けそうもない。標高が高いので、上空の雨雲は平地と異なって一層のみなので、平地ほど雨は降らない。森林帯なので防風林のように機能して風の影響もほとんど無いのが通例だ。もちろん土砂災害とも無縁の土地柄だ。

天気概況によれば明日はそよ風も吹かないだろう。雨もまず降らない。台風13号の雨雲は北側に集中しているからだ。今日お泊まりのお客様にとってはじつに幸いなコースをとってくれたようだ。そもそもこの台風のおかげでせっかくの9月の3連休の人出は最悪になった。観光地にとっては泣きっ面に蜂の天気が続いた。

これで秋の長雨も一段落して、穏やかな9月らしい気候になってほしいものだ。

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2006年09月18日

3502 インターネット・セキュリティー

曇りのち晴れ 気温:最低 12℃/最高 17℃

幸いなことに、蓼科では、台風13号の影響はまったくといってよいほど無かった。朝は晴れ間がのぞいたほどだったが、その後雲がかかって、一時雨がぱらついた。しかし、夜になると空は晴れ渡って、満天の星空になった。

この連休は朝晩数時間全館暖房を入れる必要があった。暖か(暑い?)平野部からいらしたお客様とピラタスの丘で暮らしている僕らとでは体感気温が異なるので、客観的気温とお客様のよう鵜から判断して暖房を入れるかどうか決めている。

個人差もあるので、暖房を入れると「暑い」とおっしゃるお客様もいらっしゃるし、反対に「寒いので暖房を入れてください」とおっしゃるお客様もいらっしゃる。基本的には厚手のトレーナー等を羽織ってもまだ寒ければ暖房を入れるようにしている。

結果を見直してみると、土曜日は暖房を入れてちょうどよかったが、日曜日は暖房は「余計なお世話」だったかも知れない。自宅にいるときと同じ室内気候をお客様は求めていないということを学んだしだい。高原には高原のひんやりした気候を求めていらっしゃっているのだということを、危うく忘れそうになっていた。


それはそうと、CATVのインターネット回線を20MBコースに変更してからしだいに「ポート番号135」に対するアクセス試行が急激に増加した。それも同じCATVのネットワーク内の複数の個人からのものだ。調べてみるとこのポートは開けておくと大変危険なポートだそうだ。僕の場合はファイアーウォールソフトが検知してブロックしてくれたので難を逃れた。

実際、警察庁の発表でもこの135番ポートへの不正アクセス試行が急増しているとのこと。みなさんもどうぞご注意いただければさいわいだ。是非OS標準のファイアーウォールだけにまかせないで、もっと強力なファイアーウォールソフトをインルトールすべきだと思う。

特定のグローバルIPアドレスからのアクセス試行が執拗なので今日そのデータをプロバイダーに送って、その事実を報告した。グローバルIPアドレスから個人を特定できるからね。そしてどうにも目障りなので、山を下りて街のヤマダ電気で有線ブロードバンドルーターを購入して、それを経由してMacに接続するようにした。

これはプロバイダーのサポートの方の推奨する接続方法でもある。そのことは知っていたけれど、これまでこれほどしつこい不正アクセスがなかったので、スピードを優先して、HUBを介して直接PCを接続していたのだった。

ついさっき細かなファイアーウォール設定が終わったところだ。ちなみに僕が選んだのは BUFFALO BBR-4HG という機種だ。回線速度は予想していたのとは異なってほとんど落ちなかったので、満足している。セキュリティーレベルを上げると回線速度が多少落ちるのはまあやむを得ないと思う。

大切なお客様情報の入ったPCだからこそ、セキュリティーを最優先項目にしている。ルーターやセキュリティーソフトをまったく使っていないと、あなたのPCのハードディスクの中身もモニター画面もすべてが丸見えになっていることがあるのですよだって・・・ほんとに怖い話だ。


冒頭でも書いたが、今夜は満天の星空になった。この夜空をお客様に見ていただきたかった。なんて皮肉な巡り合わせなんだろう。土曜日、日曜日とも夜は雲がかかっていたからね。なんだかとっても申し訳ない思いでいる。

2006年09月19日

3503 9月らしい季節感になってきた

曇り 気温:最低 10℃/最高 14℃

今日はほとんど外に出ないで過ごした。たまにはこんな日もあるし、必要なことだと思っている。天気は朝から曇りがちで見上げれば秋の雲が美しく青空ものぞいている。しかし、陽射しがほとんど差し込まないので「晴れ」とは言いかねる。

一時雨がぱらついたがそれも止んで、結局は今日の天気は「曇り」と言うのが妥当なのだろう。ペンション・サンセットの庭の樹木も少しずつ紅葉を始めた。白樺も黄葉して落葉が始まった。ようやく9月らしい季節感になってきたようだ。

ここ数日は奇妙に温かかったが、今日はだいぶ本来の冷え込みを感じる一日になった。いまでもまだ多くの野鳥がピラタスの丘に生息していて、灌木の茂みに身を隠しながら動き回っている。その上空を鷹や鷲が低く旋回していく。

よく見れば、見渡す景色全体の色味が黄色にシフトしてきたのが感じられる。指標としてはなにもないのだけれど、これは実感だ。吹き抜ける風はもう完全に秋風になっている。陽射しは弱まり、夏のあの威勢の良さは微塵もない。思わず「ひなたぼっこ」をしたくなるくらいのものだ。

パルは気持ちよさそうに熟睡している。シベリアンハスキーだからこの冷え込み、この冷風がとても心地よいのだろう。夏に比べて日中もとてもよく寝るようになった。羽虫や蜂が飛び回らなくなって気に障ることが無くなったのも一因かも知れない。

散歩の時も往年の若犬の頃のように元気いっぱいだ。身のこなしも軽やかに、リズミカルにずんずん急坂を登っていく。彼の走りは馬のギャロップと同じスタイルなので、見ていてもとても優美に感じる。全身が新しい毛でむくむくとしてきたのでその姿もとても愛らしく美しい。

ピラタスの丘ペンション村ではコスモスが満開になり、マツムシソウが咲き乱れる季節になった。ここには「残暑」なるものは古来より存在しない。夏が終わりいきなり秋が来る。そのようにしていま秋を実感している。


さて、昨日導入した有線ブロードバンドルーターは大正解で、ルーターのファイアーウォール機能を「高度」に設定して外部からのすべてのパケットを遮断し、DHCPからのIPアドレス取得に必要なパケットのみを通すように設定した。

おかげでそれ以前にちょくちょくつついてきたアクセス試行はPCまで到達しなくなった。あんまりしつこいとpingフラッドやポートスキャンで反撃したくなっちゃうから、これでよかったのだと思う。戦争やっても双方良いこと無しだからね。

セキュリティー保護のため、あえてこの部分はあまり正確に書いていない。わざと間違ったことを書いたりもしている。やれやれ、嫌な世の中になったものだ。まあ、とにかく、ルーターとファイアーウォールソフトの使用はいまや必須のものとなったわけだ。それをやっていないとなにがあっても不思議じゃない。

それにしても今はやりの「匿名性」を担保できない同じネットワーク内の会員のPCに自分のグローバルIP丸出しで不正侵入を試みるかね。大胆というかお馬鹿というか・・・。そいつの家の前にクルマを乗り付けてぶん殴ってやろうかね。いや、それじゃあ傷害事件になっちゃうからやめておこう、馬鹿みたいだし。

2006年09月20日

3504 樹木が一斉にはらはらと落葉を始めた

晴れ 気温:最低 7℃/最高 16℃

いやー、じつに久しぶりの快晴だった。厳密に言うなら一日中陽射しがあったのはじつに久しぶりのことだ。さんさんと陽光が降り注ぐ様を見るのはいったい何日ぶりのことだろう。じつに気持ちの良い天気だ。それに呼応するかのように、ピラタスの丘の樹木が一斉にはらはらと落葉を始めた。

といってもまだ緑色の葉だから、本格的な落葉は紅葉したあとになるけれど。それでもクルマで道を走っていると木の葉がフロントウインドウをさらさらと打つのだ。絵に描いたような「秋晴れ」だった。こんな日がずうっと続いてほしいものだ。身も心もすかっとする。

夕暮れ直後に山麓の街からクルマで戻ってくると、ヘッドライトの先に鹿の群がみえた。なんと5〜6頭の野生の鹿の群が「お散歩広場」を駆け抜けてゆくところだった。その情景はまるでおとぎ話の世界のようで、なんだか現実感がない。しかし間違いなくこれは現実だ。美しい情景だ。感動する。

出かけるときも子鹿が道路の真ん中にたたずんでいて一時停止を余儀なくされた。まったくひとを恐れないから運転には十分な注意が必要だ。特に夕暮れ時から翌朝にかけて、彼らはよく現れるから、そしてクルマのヘッドライトに照らし出されるとフリーズしてしまう習性があるから。

愛犬パルと散歩に出ると、自分の吐く息が真っ白なのに気づいて驚いた。Tシャツの上にざっくりした厚手のトレーナーを着てその上にゴアテックスのマウンテンパーカという服装だったが、それでも少し寒いくらい。帰ってきたいまも顔と耳が冷たい風で冷えてちょっと痛い。

そんな気温だから、空は晴れ渡って文字通り「満天の星」が頭上に輝いている。いつみてもぞくぞくする壮大な情景だ。眺めていると心がおおらかに大きくなってくる。

そういえば最近あまり経営のことを考えなくなった。正確に言えば、頭では考えなくなった。あるのはお客様に心地よくお過ごしいただきたいという漠然とした想いだけだ。精神的にはぐっと楽になったが、このまま行くとつぶれちゃうのかな、ははは。

まあ、水は高きから低きに流れるのたとえがあるように、結局はなるようになるのだ。こんなことを言ったからって、別に僕は「やけになっている」わけではないのですよ。これはピラタスの丘の自然から学んだことなのです。

2006年09月21日

3505 ここでは誰もあなたがあなたであることを責めたりしない

晴れ 気温:最低 7℃/最高 16℃

今日もすばらしい「秋晴れ」になった。天気予報では明日も、ということはこの週末も「秋晴れ」になりそうだ。週の初めの「週間予報」では週末はずうっと雨のはずだったのではなかったか。週間予報はいつも「週末は雨」と報道するのだ、それも断定的に言い切ってくれる。

このレベルの天気予報には誰も責任を持たないし、それによって旅行・観光業者が被害を受けても誰も責任をとらない。「お詫びして訂正」という段取りもコメントもない。「占い」ではないのだからこれは誰かが責任を持つべきだし、責任をとるのが社会常識というものではないだろうか、と僕は思うんだよね、ほんと。

それはさておき、蓼科では、というかピラタスの丘では、もはや「暑い」という日はなくなった。「暖かな日」や「寒い日」はあっても、「暑い日」はもうやってこない。蓼科には「残暑」というものがそもそもの始めから無いのだ。日が暮れたとたんに気温は急降下して、外に出ると吐く息が白く見える。

すっかりそんな気候になって、シベリアンハスキーの愛犬パル君は元気いっぱいになってきた。なにしろ彼の快適気温は氷点下10℃以下だから。快適環境は一面の雪と氷の世界だから。夏毛が抜けてしだいに冬毛に生え替わり始めてムクムクとしたぬいぐるみみたいになってきた。これがかっこうよくてかわいいのだ。

この季節、里に下りればそこには絵に描いたような「里の秋」がある。ゆったりとした時間が流れ、しっとりとした大気が夏の疲れをいやしてくれる。静かな静かな季節だ。ここでは誰もあなたがあなたであることを責めたりしない。あなたはそのままのあなたでいいのだ。

2006年09月22日

3506 TVドラマ「静かな時間」

曇りのち晴れ 気温:最低 8℃/最高 16℃

平原綾香の「明日(あした)」という曲がとても好きだ。倉本聰原作のTVドラマ「静かな時間」のタイトル曲だったのだけれど、初めて聴いたときから一発でファンになってしまった。なんだか胸がきゅんとなるのね、まるで思春期の頃みたいに。年齢を重ねるにつれてそんな機会はあまりなくなっていたから、なんだか不意を突かれてしまったというわけさ。

「静かな時間」というドラマを僕は「父親」の立場から観ることになった。年齢から言って当然のことだけれど、たとえば若い人が息子の立場から観たらどんな風に感じたのだろうか。奇しくも蓼科高原日記のかつてのサブタイトルは「静かな生活」だった。「静かな時間」とほぼ同義で名付けたものだ。

じつに僕はここで静かな時間を過ごしている。ラッシュライフとも言える激しい時間を20年ほど過ごしたあとで、僕はこちらに移住したのだった。気づいたときには心身とももうぼろぼろになっていたからだ。充実した濃密な時間だったけれど、それらの時間はしっかりととるべきものを僕から奪っていったのだ。

今夜 Amazon.co.jp と楽天市場に賞品レビューを書いていてふと思った。なにを書いていてもこのスタイルは変わらないんだなあ、と。そして、ああ、このスタイルこそが僕なのだ、と。セルフアイデンティティーなんてことは考えないほうがいい、セルフイメージなんて持たないほうがいい、百害あって一利無しだ。この僕が体験者だから間違いない。

しかし、スタイルには目を向けたほうがいいのかも知れない。自分のスタイルにはこだわったほうがいい、たぶん。表現手段やメディアは何だって良いのだ。文章でも、ファッションでも、写真でも、なんでもいい。ただ、誰のまねでもない、だれもまねできない自分のスタイルを持ちたいと意識し続けることは大切なことだと思うよ。

そんなふうにして生きていると、良い想いをしたり得したりすることよりも、嫌な想いをしたり損したりすることの方が多いかも知れない。いや、きっとそうなる。でもね、自分が自分であることこそが幸福なのだ、という観点に立つならば、僕らはどんどん先に進まなければならない。この道は間違っていない、この道を進むのが正しいのだ。

生来「世渡り上手」なひとはその才能に従って生きるのが良いだろう、しかし多くの「世渡り下手」なひとたちは、「自分の土俵で自分の相撲を取る」ほかないしそれがベストなのだと確信している。要するのそれこそが自分のスタイルで生きると言うことなのだ。

自分のスタイルを持つこと、自分の文体を持つこと、まずはそのあたりから始めてみてはどうだろうか。あらためて、僕もそうしてみようと思う昨今です。

2006年09月24日

3508 乗馬とドライブと空に描く絵画

晴れ 気温:最低 3℃/最高 16℃

今朝はこの秋一番の冷え込みになった。最低気温3℃。昨夜からきれいに晴れ渡っていたから放射冷却現象が起きたのかも知れない。いずれにしても晴れた夜にはよく冷える。雲ひとつ無い快晴で、さんさんと陽光が降り注いで、文字通りの秋晴れになった。天気概況によれば、こんな感じのお天気があと1週間は続きそうだ。

秋は乗馬に最適の季節だ。最近は乗馬も「引き馬」といった観光的なものだけでなく、本格的な初心者レッスンを1時限受講すれば牧場の外に乗って出ることのできる「外乗」も可能になっている。料金もそれなりにするが、他の体験ものに比べて決して高いものではないので是非おすすめしたい。くわしくは白樺湖のホープロッジ乗馬牧場のHPを参照されたい。ペンション・サンセットからクルマで15〜20分ほどだ。

9月は陽射しが温かく、夏のように強烈ではないのでオープンカーでのドライブにも最適だ。別にオープンカーでなくても、窓を全開にして走ればまさにオープンエアードライビングになる。日中は風もそんなに冷たくはないから心地よいドライブを満喫できるだろう。もちろんビーナスラインを美ヶ原まで走って松本か小諸に下るコースがおすすめだ。全行程ノンストップだと2時間程度。途中でクルマを止めてゆっくりするなら3時間程度かな。とにかくおすすめ、最高ですよ。

蓼科湖はいまアキアカネ(赤とんぼ)が大量に飛んでいて、写真に写り混んでしまうのでシャッターを切るタイミングが難しい。コスモスが満開でとても美しく華やかな雰囲気だ。水面に映り混む森や山や空や雲が、まるで英国の風景画のようだ。秋の蓼科にいらしたら、是非空を見上げてほしい。じつに芸術的な、神々の絵画がそこに描かれているから。

今夜もぐっと冷え込んで、キーボードをタイプする音の他はなにも聞こえない。耳の奥からきーんと言う音が聞こえてくるほどの静寂がピラタスの丘を支配している。

2006年09月25日

3509 今日はどうしてこんなに空気が冷たいのだろう

晴れ時々曇り一時強風 気温:最低 6℃/最高 15℃

朝起きたときには雲の中、お客様がご出発になる頃には青空を背景に美しい秋の雲が流れ、秋の陽射しがさんさんと降り注ぎ、午後には曇りがちになって強風が吹きすさんで木の葉が舞い、夕方には風が止んでふたたび晴れてきた。

気温は最低が6℃、最高が15℃たったが、夜は再び6度まで気温が下がった。愛犬パルと散歩に出たが、気温以上に寒く感じ、僕はTシャツの上に冬用のpatagonia(TM)のシェルド・シンチラジャケット(分厚いフリースの裏地のついた厚手ナイロンのジャンパー)を着込んで襟を立て、頭には厚手のフリースの帽子をかぶった。

そんな出で立ちで小走りでペンション村を一周したが、まったく汗ばむことはなかった。耳が冷え切って痛いほどで、手袋をしない手が少し痛む。いつもは氷点下になるまでは手袋なんかしないのだけれど。今日はどうしてこんなに空気が冷たいのだろう。

うすい雲を透かして、星がきらめく。新月に向かっているので上空に月はない。凛とした大気と、漆黒の闇があるばかりだ。そういえば今夜は秋の虫の音が聞こえない。もう死に絶えてしまったのだろうか。森の奥の方でかさこそと音がする。一瞬驚くが、それは野生動物の立てた音ではなくて、大きな落ち葉が他の葉にあたりながら地上に落下するときの音だった。

紅葉まであと1〜2週間だ。この季節の移り変わりはめまぐるしく、あっという間だ。ぼやぼやしていると、気がついたときには銀世界になっているというものだ、いや、これは冗談抜きの話。今年こそ時系列で蓼科の紅葉の様子をたくさんの写真に写し取りたいと思っている。絵作りや、うまい下手は考えずに、記録として残そうと考えている。そのようにして写された写真の価値は何年もたってみないとわからないものだから。

それはさておき、あいかわらず Amazon.co.jp や楽天市場にカスタマーレビューを書いている。ちょっとはまってしまった感じがないでもない。書いていて気づくのは自分があいかわらずものに対するこだわりがひと一倍強いと言うことだ。モノひとつひとつにたいしてきちんと一家言あるのだ。自分でも驚くほか無い。だから、レビューはいくらでも書ける。まあ、内容やそのレベルを問われなければ、という注意書きが必要だけれど。

同様に、ペンション・サンセットでお出ししているお料理やパンやヨーグルト、その素材や調味料や調理法そして厨房で使用する道具に至るまで「一家言」持っているのだと言うことに気づいた。こだわりを持つことは悪いことではないけれど、いきすぎるとそのプラス面を台無しにしてしまうことを僕は学んだから、そうならないようにセルフコントロールに気をつけなければならないと思っている。

2006年09月26日

3510 Amazon.co.jp にカスタマーレビューを書く

曇りのち雨 気温:最低 5℃/最高 10℃

天気予報どおり正午から雨が降り出した。始めはぽつりぽつりという感じだったのが、急に夕立のような激しいふりに変わった。その後風が出たりもしたが、いまは普通のにわか雨のような降り方に変わっている。この雨は明日の朝まで降り続き、その後もぐずつくが夕方からは晴れてくるという天気概況だ。

9月8日に腫瘍の手術をした愛犬パル君の抜糸に行ってきた。最初から警戒してクルマに乗せるのもひと騒ぎだったが、獣医院が近づくにつれて何とか逃げ出そうとクルマの中でじたばたと大騒ぎしてもう大変だった。まったく大きななりをしているくせに、頭の中は子犬の頃と変わらないんだから。

しかし診察台に乗ると観念しておとなしく抜糸させた。これでもう大丈夫と言う獣医さんの言葉もあってひと安心。まあ、内臓の腫瘍では無くお尻にできた繊維腫だったので、今後も心配は無いとのこと。しかし今日の診療もまた彼にとっては怖い体験だったらしく、いまも犬舎にこもってすっかり気配を消しているパル君である。

さて、先日 Amazon.co.jp にカスタマーレビューを書いていることを記したが、これって「このレビューは参考になりましたか?」というかたちで投票ボタンを押せる仕掛けになっているので、読んだひとの反響がダイレクトにわかってしまう。当然「支持」もあれば「不支持」や「反感」や「悪意」もありうるわけだ。

その点でこの日記よりもはるかにパブリックな発言とみなされているわけで、かなり怖い行為でもあると感じている。しかしそれによって自分が鍛えられると言う側面もあるので、あえてチャレンジを続ける所存だ。いずれにしてもいまやネット界は「渡る世間は鬼ばかり」なのだ、たぶん。(ドラマは見たことないけど)

「ウェブログ(web log)」という定義から言うならば、この日記は「ブログ」と言って差し支えないが、システムや機能の観点から見れば「ブログ」の要件を満たしていない。このページはすべてHTMLによって記述されているからだ。RSS機能は備えているが、トラックバック機能やコメント書き込み機能は無い。

加えてコンテンツとしてもいまはやりの「ブログ」の要件を満たしていないように思われる。この日記は当初のタイトルが「オーナーのひとりごと」だったことからもわかるとおり、独白文なのだ。社会事象をタイムリーにとらえてインタラクティブに論じるものでは無いし、そのことに関して第三者と議論するものでも無い。

だから蓼科高原日記がいま風の「ブログ」に変身することは無いと思うし、僕にはそれができないのでは無いかと考えている。

ピラタスの丘では樹木が急激に緑から黄色へとその色彩を変化させている。今日のように強い風が吹くと庭や道路にはかなりの量の落ち葉が降り積もるようになった。じつに劇的にそのように変化したのだった。まるで誰かがかちっとスイッチをいれて季節を「秋」に切り替えたみたいに。

今夜もまた冷え込んでいる。そしてどこまでも静かな夜が更けてゆく。

2006年09月28日

3512 港に休む帆船

晴れ 気温:最低 6℃/最高 15℃

久しぶりに朝寝坊した。この時節のピラタスの森は本当に静かで、耳ざといシベリアンハスキーのパルでさえ、つい寝過ごしてしまうほどなのだ。寝室に面した庭にいる彼が寝坊すると、外からは何の物音も聞こえず、しんとした夜明けのような気配だけがあたりを支配する。庭の樹木に遮られて窓に直接陽射しが入ることがないので、カーテンを開けてみないことには今が何時なのかもわからない。

風の音、葉擦れの音、野生動物の発するかすかな気配、ボイラーが止まったときにすることんと言う配管の音。眠りを妨げる音はなにもない。穏やかなゆったりした時間が流れてゆく。ピラタスの丘の時間はそのようにゆっくり流れるのだ。

お客様のいらっしゃらない日のペンションは港で休む帆船のようだ。帆を下ろし、埠頭にもやって、しずかに息を潜めている。船体を打つちゃぷちゃぷという小波の音だけが、いまも時間が進行しているのだと告げる。ひゅーひゅーという風の音だけが、来るべき航海を予感させる。大きな帆いっぱいに風を受けて力強く外洋を進んでゆく巨体を思う。

小さな野鳥が犬舎の前で抜け落ちたパルの夏毛を収集している。この時期にいったいなにに使うのだろう。コガラは一年中ここに生息しているから、越冬に備えていまからこの暖かな毛を集めているのかも知れない。その向こうの木の下で、パルはぐっすりと眠っている。小鳥にはまったく関心がないようだ。

深い夢から覚めて僕はそのような平和な情景を観ている。深海からゆっくりゆっくりと浮上するように僕は目覚める。海面から差すほのかな光を全身で感じ、やがてそれは現実の光として視覚で捉えられ、はるか頭上で海面の揺らめく光の反射を観る。と、突然僕はここにいる。

夜床につくと、この反対のプロセスが反復される。そのように入眠し、そのように覚醒する。それがピラタスの丘の「アフターダーク」の習わしだ。夜行性動物はいるが、夜行性人間は存在しない。また、そのような人間が息づける街の明かりも、また存在しない。

2006年10月01日

3515 闇の絵巻

雨 気温:最低 6℃/最高 12℃

秋の深まりは日々の気温の低下によって知らされる。見た目にはまだ紅葉は始まっていないように見えるが、よく観ればその兆候は森のそこここに見て取ることができるだろう。標高2000mを越える麦草峠付近ではナナカマドなどが真っ赤に紅葉している。おそらく今週末が見頃になるのだろう。

標高1700〜1800mに位置するピラタスの丘ペンション村ではその次の週(10/14頃)が真っ盛りになりそうだ。蓼科湖(標高1240m)付近は400本のソメイヨシノが真っ赤に紅葉する11月上旬が見頃になる。

秋の深まりは音の伝わり方響き方でも知ることができる。そして朝夕の静けさもまた秋の訪れの証拠だ。それぞれの季節、ここは静寂の支配する土地だけれど、その静寂の味わいはそれぞれに異なるのだ。雪降る夜の静寂、雨降る春の日の静けさ、夏の夜のしんとした気配、秋の日のおだやかな時の流れ。

昨夜は満天の星を望んだが、今日は終日雨が降り続いている。外に出るとまとわりつくような闇が満ちている。それはあらゆる光を吸い尽くし、まるで煙のように身にまとわりつきそして流れて去ってゆく。こんな夜の犬との散歩は、闇をかき分けて進むような錯覚に陥る。

篠突く雨が樹木の葉を打つ音はすでに秋の音に変わっている。その雨滴はいったん樹上に蓄えられ、少しずつ地表へと降り注ぐ。空からの雨と、樹上からの雨と、2種類の雨が同時に降り注ぐ。闇夜の雨などというとまるで「雨月物語」のようで、不気味に聞こえるかも知れない。

しかしじっさいは、闇も雨もそのような不気味さとはまったく無縁なのだった。雨は雨であり闇は闇としてそこにある、ただそれだけだ。夜の森にはじつに様々な気配が満ちているのだけれど、それにも慣れて僕らは安心してしかし慎重に闇夜を歩くことができるようになった。

この雨は明日の午後まで続きその後晴れてくるとの気象概況だ。

2006年10月02日

3516 インターネット回線速度20MBに

雨 気温:最低 7℃/最高 10℃

10月2日(月)、いつも使っているCATV回線のインターネット接続速度が上がった。回線側に何らかの改善がなされたためなのか、昨日僕の Power Mac G5 を Mac OS X 10.4.8 にアップデートしたのが主たる要因なのかまだわからない。しかし、劇的にスループットが向上したのは事実だ。

これまで決して2Mbpsを越えることの無かった RBB の東京のサーバーでの速度測定や Gyao でも20Mbps近い速度をたたき出したのだ。これにはびっくりした、いったいなにが起こったのだろうか。そもそも速度に関してはベストエフォート型のネットワークだから、回線が空いていたのかも知れないし、回線の補強やチューニングがなされた可能性もある。

いずれにしてもよろこばしいことで、関連文書には broadband network performance が改善されているとあるので、タイミングから考えるとやはりOSのアップデートが主たる要因かも知れないと踏んでいる。わからないのは、Apple Broadband Tuner 1.0 をインストールした状態とアンインストールした状態ではどちらが早いのかはっきりしたデータがとれなかったことだけれど、感覚的にはやはりインストールした状態の方がベターのようだ。

それにしても回線の通信速度が速くなるのにともなって、ユーザーもそれなりに勉強してチューニングをしながら使わないと本来の速度が出ないということがあたりまえに起こるようだ。これは技術サポートの人からも言われたことなので、技術的にもそういうことなのだろう。回線速度を上げるほど神経質な側面が出てくるようだ。

拠出するコストに見合った性能を手に入れるためにはそれなりの学習が必要だということなのだろう、現状としては。これはがんばってみるしかない。

それはさておき、今日は予報とはちょっと異なった天気になった。すなわち朝から雨降りで、それもけっこう本格的で、午後にはかなり空が明るくなったものの山では雨が続いた。一時曇りに変わったが、その後また降り始め夜半になっても雨が降っている。

ちなみに明日は曇りのち晴れ、あさっては曇り時々晴れの予報が出ている。今週末の連休は「雨は無い」とのことなので、ほっとしている。そろそろ山岳部は紅葉が見頃を迎えるタイミングなので、山歩きやドライブのお客様には「ころ合い」かな、と思う。

2006年10月03日

3517 紅葉、鹿との出会い

晴れ 気温:最低 9℃/最高 15℃

夜、愛犬と散歩に出ると必ず野生の鹿と遭遇する。それはまるで野生のキツネやタヌキと出合うのと同じ確率なのだ。ここ数年鹿の数が目に見えて増加した結果だろう。先日は夜の野原を鹿の群が走り抜けるところまで目撃できたほどだ。子供の頃観たウォルト・ディズニーのアニメーションの一場面みたいだった。

たまに鹿の糞を見つけるから、ペンション・サンセットの敷地内も通り抜けているようだ。野生のキツネも増えている様子で、ピラタスの丘では飼い犬よりもキツネやタヌキや鹿の数の方がずうっと多い状況になっている。したがって、それらの野生動物と接近遭遇するお客様も増えている。

野生動物がこのように「増えすぎる」ということは生態系から観ても、食害等の実際的側面から観ても決して喜んではいられないのだけれど、野生動物との出会いほど魂を揺さぶられる体験はない。このピラタスの丘と命名された別荘地が開発されて30年近く経過して、いま再び自然がわれわれを包み込み飲み込もうとしているかのように感じている。

さて、秋の高原といえば「紅葉」と相場が決まっているようなのだけれど、いよいよ紅葉が始まっている。標高2000m以上ではいまから今週末の連休のあたりが真っ盛りの見頃を迎えそうだ。ピラタスの丘も森のあちこちでナナカマドやウルシやタラノキやヤマブドウが真っ赤に紅葉して、それは思わず息をのむほど美しい。

ピラタスの丘が全面的に紅葉するのはおそらく今週末の連休以降、翌週末頃まで間になりそうだ。紅葉はひとたび始まるとその展開速度は驚くべきものがある。あっという間に山を駆け下りて里に至るのだ。蓼科湖(標高1240m)を始めとした湖沼部(白樺湖、女神湖)では11月上旬が最盛期になるだろう。

ということで今週末のおすすめコースは国道299号線を麦草峠方面を経て八千穂村あたりまでドライブするのがおすすめだ。あるいはピラタスロープウエイを利用して麦草峠方面に山歩きを楽しむのもすてきな紅葉狩りになることだろう。

もうひとつのおすすめは、ビーナスラインを美ヶ原までドライブするというものだ。美ヶ原もまた今週末の連休が紅葉の盛りになるからだ。ここから観ても、蓼科山や八子ヶ峰の山腹にも真っ赤に紅葉した樹木がまるで花が咲いたように色鮮やかに見える。ペンション・サンセットの庭でも白樺が黄葉し、ウルシ、タラノキ、ナナカマドが美しく紅葉している。

いよいよ紅葉シーズンが始まった。

2006年10月05日

3519 秋の雨音

曇りのち雨 気温:最低 8℃/最高 13℃

朝のうち曇り空だったが、昼前には雨が降り出した。土砂降りでは無いが始めから本降りになった。高原の雨はきれいだから、雨が降るほどに屋外駐車してあるクルマがきれいになっていく。ペンション・サンセットの敷地内のアプローチの砂利道や駐車場に降り積もった紅葉を打つ雨音、樹木の葉を打つ雨音がぱたぱたさわさわと聞こえる。

この季節の雨はそのように清冽な印象がする。雨の日の午後を過ごしながら「なんだかすごく静かね。」と妻が言う。そうなのだ、雪降る夜の次に静かなのだ。特にこの季節の雨降りの午後は、何もかもが眠り込んでしまったような静寂に満ちている。森に降る雨はそもそも静かなものなのだけれど。

中庭の犬舎のなかでシベリアンハスキーのパルが熟睡している。夜中は最近特に野生の鹿が徘徊しているので、おちおち眠っていられないから、明るいうちに安心してゆっくり眠っている。風も無く、樹木も揺れない、雨はまるで定規で引いたようにまっすぐな軌跡を残しながら空から地表へと降り続けている。

まるで時間が止まってしまったような錯覚に陥る。どこからともなく、いや、僕の頭の中からか耳の奥からかきーんという音が聞こえてくる。自分の呼吸する音がはっきりと聞こえる。二重ガラスの向こうの景色は一幅の絵画のように色鮮やかで癒しに満ちている。

その一方でこの景色はどこか心うきうきするものを感じさせる。わくわくしてくる。紅葉が始まる時にはいつもこの気分が支配するようになっていく。秋に収穫されるのは田畑の作物だけでは無く、景色もまた収穫の季節を迎えるのだ。雨が降っていても空は明るく、景色はくっきりとしている。

Power Mac G5 のたてるぶーんという音、僕がキーボードをたたく音以外なにも聞こえない。夜になってピラタスの森はますます静かだ。自分がいま覚醒しているのか眠っているのかも定かでなくなるほどに。

2006年10月06日

3520 野生の鹿が通り抜ける

雨 気温:最低 8℃/最高 10℃

台風16号はすでに熱帯低気圧に変わり、天気概況によれば日本近海には現在「台風」はひとつも存在しないとのこと。しかし秋雨前線の活動が活発なため広範囲にわたって強い風雨に見舞われているている現状だ。ここ蓼科でも昨夜半以来しだいに風雨が強くなり、春の嵐のような状況になっている。降雨はさほどでも無いが、風は強い。ピラタスロープウエイは法令に従って今日は終日運休となった。

明日は午前中で雨が上がって、それ以降は上り坂となり土曜日は曇り、日曜日は曇り後晴れ、月曜日は晴れという予報になっている。この3連休は8日(日)以降に観光を予定するとよろしいかと思う。ピラタスの丘は今日も気温が上がらず、最低気温8℃、最高気温10℃と、東京の12月と同じ気温となった。

蓼科を訪れる方は冬用のフリースやダウンパーカを絶対に忘れないこと。いちばんいいのは薄いものでもいいから長袖長ズボンのアンダーウエア(下着)を1枚着用すること。そうすればまったく寒さなど感じないで思いっきり高原の秋を満喫できると言うものだ。だまされたと思って是非お試しあれ。

ピラタスの丘も劇的に色づいてきている。紅葉は思っていたよりも早く最盛期を迎えるかも知れない。まあ順当な線としては来週末がペンション・サンセットの周辺の紅葉の見ごろとなると思う。現在すでにロープウエイで上がる2000m以上のところは紅葉真っ盛りだ。1750mにあるペンション・サンセットのところまで紅葉が降りてくるのも時間の問題だ。

最近ペンション・サンセットの敷地内を野生の鹿が通り抜けていることが判明したので、終夜屋外の照明を必要最小限点灯することにしている。敷地内の植物や樹木に食害を出さないためだ。それほど鹿の出現確率が高いので、野生との出会いを求めるひとにとって、ピラタスの丘はまたひとつ魅力を増したのかも知れない。

また、都市生活者にとっては「闇」は恐ろしいもの以外の何ものでも無いようなので、夜間窓の外に多少の光があることは安心につながるのかな、とも思っている。そのあたりはお客様のご意見を聞きながら考えていきたいと思っている。ここはとんでもない山岳部だから、またペンションがたくさん建っている別荘地だから治安はとても良く、これまで事件らしきものは皆無だけれど、まあそんなことで、試しに夜間照明を実施しているしだい。

蓼科はすでに紅葉シーズンにはいっているので、これから11月上旬いっぱいはいついらしても紅葉をめでることができると思います。今年の紅葉はしなやかで虫食いも無く色味も鮮やか、ここ数年の中でも格別に美しいので是非ご覧いただきたいのです。

2006年10月07日

3521 ふくろうが私の名を呼ぶ

雨のち晴れ 気温:最低 4℃/最高 7℃

カナダの西海岸でユースホステルを経営なさっている方からメールをいただいた。「ふくろうが私の名を呼ぶ」と言う小説を検索していてこのサイトに出会ったとのこと。まさにこの小説の舞台になったあたりにお住まいなのだ。

書いた本人がすっかり忘れていた。で、Google(TM)のサイト内検索を利用して探してみたら以下の文章が出てきた。11年も毎日書いていたらどこにどの文章があるかなんて自分でもわからないよ。それにしても、しっかりと書いているね、いまの僕にはとても書けないようなことを。それにしても「人間風車」ってなんだろう、すっかり忘れてしまった。

こうなるともう記憶というよりは歴史、歴史というよりは考古学の世界なのかも知れない。記憶の考古学ってないのかな。この手の話や文章が好きなひとは昔の蓼科高原日記を読んでね。

★★★

2003.01.07(火)-------------気温 = 最低 -13度/ 最高 -3度

米国の作家J.D.サリンジャーの名作「ライ麦畑で捕まえて(The Catcher in the Rye)」が村上春樹氏の翻訳で「キャッチャー・イン・ザ・ライ」というタイトルで出版されることが決まったそうですが、これはまあいささか旧聞に属するとは思うけれど、とてもうれしいことだ。僕らは同じ白水社刊の野崎孝訳の名訳「ライ麦畑で捕まえて」によって「ライ麦」体験をしたわけだけれど、それはいま思い返しても強烈なものだった。

強烈といってもセンセーショナルな体験とか感動というのではなく、しみじみとこころに染み渡るというか、いやそうじゃないな(そういう体験をしたければスコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」やマーガレット・クレイヴンの「ふくろうが私の名を呼ぶ」(角川書店刊)をおすすめする)、自分が年齢を重ねるにつれてジンと効いてくるというたぐいの感動だった。ぼくの周囲の同世代の人間にとっては「中原中也」や「萩原朔太郎」や「福永武彦」や「出家とその弟子(倉田百三著)」同様ある種の「通過儀式」みたいなものだったような気がする。夏目漱石、森鴎外、太宰治などなどのリストを思い返してみるとつくづくぼくらは「古典主義」的読者だったのだなあ。

我が敬愛する(といってもちょうど娘に当たる年齢なのだけれど)宇多田ヒカル(さん)がヘルマン・ヘッセを愛読していたことを最近知ったのだけれど、「車輪の下」「デミアン」「シッダールタ」「幸福論」「荒野の狼」とかなりの作品に「人間風車」状態になってしまったのが懐かしい(ブレーンバスターでなくてよかった)。ちなみに彼女の愛読書リストには「グレート・ギャツビー」もしっかりはいっている。

大学に入って最初の衝撃はアルベール・カミュの「異邦人」「ペスト」「シジフォスの神話」、ジャンポール・サルトルの「嘔吐」「存在と無」、そしてあのフランツ・カフカ。ご想像通りぼくにはドラッグなんて必要なかった。この読書体験のほうがよほど強烈なドラッグ的体験だったから。「実存主義」「不条理」という名のドラッグね。

カフカの言葉にすべては凝縮されている。

『ぼくは、自分を咬んだり、刺したりするような本だけを、読むべきではないかと思っている。もし、ぼくらの読む本が、頭をガツンと一撃してぼくらを目覚めさせてくれないなら、いったい何のためにぼくらは本を読むのか? きみが言うように、ぼくらを幸福にするためか? やれやれ、本なんかなくたってぼくらは同じように幸福でいられるだろうし、ぼくらを幸福にするような本なら、必要とあれば自分で書けるだろう。いいかい、必要な本とは、ぼくらをこのうえなく苦しめ痛めつける不幸のように、自分よりも愛していた人の死のように、すべての人から引き離されて森の中に追放されたときのように、自殺のように、ぼくらに作用する本のことだ。本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。』(親友オスカー・ポラックへの手紙 1904年1月27日)

いまインターネットで『カフカ』で検索をかけると「海辺のカフカ(村上春樹著)」関連のサイトばかり出てきてしまうのは、まあいたしかたないでしょう。で、多少カフカを知りたい方のためにこのサイトをお勧めしておきます。

ぼくの読書体験を書き始めたらそれこそ「ネバー・エンディング・ストーリー」になってしまうのですが、今後少しずつ思い出しながら書いていこうとは思っています。大学時代だけで3,400冊読破したことはいささかばかげているとぼく自身思うのですが、その体験がいまのぼくの精神的骨格の形成に少なからぬ影響を与えていることは否めません。学問(勉強?)とジャズ(リスニング&演奏活動)と目がつぶれそうなほどむさぼり読んだ無数の書物のインクと紙の匂いこそぼくの激情と夢と孤独に支配された青春でした。


------------------------------(23時)

★★★

さて、現在の僕に戻る。

今日はひきつづき風が強く(台風は消えてなくなっちゃったのに)、ロープウエイも運休。午後になってようやく収まってきた。昨日収まったように見えたのは一時的なものだった。夜には風も止んで雲間から満月に近い月齢14の明るい月が顔をのぞかせた。

寒い、ものすごく寒い。長袖のワークシャツの上にフリースのシェルドジャケットを着込んでフリースの帽子をかぶってちょうどいい低温だ。もちろん吐く息は真っ白。これは11月並の気候だと思う。最低気温4℃、最高気温7℃だもの。

シベリアンハスキーだから愛犬パル君はますます元気、急坂をぐんぐん登り、ずんずん進んでいく。これなら犬ぞりを引けるというのも納得の馬鹿力だ。雲を透かして照る月明かりであたりはぼおっと明るいから、ハンディライトを使うことはほとんどない。遥か下に山麓の街の明かりが見える。山並みは墨絵のように闇に沈んでいる。

僕は60歳の自分を想像できない。そんなに遠い将来のことでも無いのに。すでに「フクロウが私の名を呼んでいる」のかも知れない。カナダのネイティヴの間では死ぬ前に「フクロウがその人の名を呼ぶ」という伝承があるという。それに題材を求めた作品が上記の小説だ。静謐に満ち、哀しくしみじみとした作品だ。一読をお薦めする。

2006年10月08日

3522 蓼科の紅葉狩りと服装

晴れ 気温:最低 3℃/最高 9℃

今日は快晴だった。明日も晴れ、明後日も晴れという天気予報がでている。晴れた夜はとても冷え込むから、また晴れた日中でも陽射しは暖かいけれど風がとあるととても寒く感じるから、秋の高原を訪れるならそれなりの服装計画が必須となります。

おすすめなのは、薄手でもいいからアンダーウエアを長袖のものにすること、できればパンツの下にはく中厚手のタイツを準備。羽織るものとしては長袖の厚手のシャツ、厚手のトレーナー、中厚手のフリース、それから風が吹いた時に寒い思いをしないために、風を通さないナイロンのウインドブレーカーかマウンテンパーカがあれば完璧。

寒がりのひとはこれに加えて毛糸の帽子、啓人の手袋があればなおいいでしょう。

そしてこちらに到着したら是非秋の高原の「森」を散歩して下さい。早朝か、夕暮れ時がおすすめです。湖畔の森だったらいっそうロマンティックでしょう。そう、秋の高原はロマンにあふれているのです。

台風なんてとっくに消失しているのに、良く風が吹きます。今日の蓼科も強風というほどでは無いけれど、冷たい風がコンスタントに吹きました。朝夕はときおり吹き抜けるこの風がとても寒く感じさせます。しかし、この冷え込みによって紅葉はずんずん進行しています。

この連休は標高2400m〜2000m付近がなんとも美しかった。国道299号線ドライブしたお客様や、麦草峠・白駒池を訪れたお客様、そして山歩き・登山でロープウエイから山にはいったお客様はこの至福の風景を堪能されました。

今週末にはロープウエイ下から標高1750mのピラタスの丘付近まで紅葉が降りてきそうです。今度の土日にはペンション・サンセットも紅葉のタペストリーの中に織り込まれてしまいそうです。紅葉は標高の高いところから低いところへと山を駆け降りるものですから、標高差の大きい蓼科では11月半ばまで広葉樹の紅葉が楽しめます。特に蓼科湖では400本の桜の木(ソメイヨシノ)が真っ赤に紅葉します!

それが終わるといよいよ針葉樹の紅葉です。落葉松(からまつ)の紅葉の美しさはそれを知るものにとっては忘れ難いものです。東山魁夷画伯も好んで当地の落葉松林を取材していたそうで、画伯の描いたブルーの美しい針葉樹林は当地の風景もはいっているのだと改めて親近感を感じます。

今夜もお客様のために全館暖房を入れています。暖房を入れないと館内は15℃〜18℃ほどになってしまう気候です。これは平年に比べるとかなり寒いです。いつものこの時期ならもっとずうっと温かなのです。数日中に平年並の気温に戻るとは思いますが、いずれにしても、都市部からいらしたお客様には「ものすごく寒い」と感じられるかも知れません。

そういうことなので、上記の服装を是非ご用意下さい。そうすれば極上の高原の秋を快適にお過ごしいただけると思います。あ、これは朝夕のことで、日中は陽射しがぽかぽかと暖かいですからそのあたりのご心配は無きよう。別の表現をするなら、山にキャンプに行く時程度の防寒衣料は必ずご用意下さいということです。ここは日本中のどのキャンプ場より標高が高いのですから。

今夜は満天の星が美しい。今日はジャコビニ流星群が出現する日なのですが、なにしろ「突発的に出現する流星群」だそうで、残念ながら僕はまだ見ていません。もう一度ラウンジの窓から夜空を見上げてみようっと。

2006年10月11日

3525 その思いを手放すのだ

雨 気温:最低 5℃/最高 10℃

Everything's gonna right! そう思いたいけれど、性分なのかついついいろんな心配事を抱え込んでしまう。そんなだからサラリーマンというかビジネスマン落第だったわけさ。もっとひらりひらりと世渡りできなくっちゃね。でもそれができないのが僕という人間なのだ。このことからは逃げられない。

だから逃げることをやめたわけだ。逃げることを止め、自分でない自分を演じることを止め、自分でない《本当の自分》とやらを探すことを止め、ありのままの自分で生きていこうと決めた。どうあがいたところでひとは自分という事実からは逃げられないのだ。

そう決意したのは、それができたのは15年ほど前のことだろうか。結論から言ってしまえば、それは簡単なことだった。それまで守るべきものだと信じてきた、それまで築き上げてきたと思い込んでいたものをすべて手放せば良いのだ。インドの聖者が言った「その思いを手放すのだ!」と。そのとおりだった。

手放せばすっと身も心も軽くなる。それが探し求めて止まなかった「本当の自分」だった。あっけないほどあたりまえにそれはそこにあった。僕はシンプルに「僕」だった。なんの肩書きもなく、しがらみもなく、守るべきものも無く、迷いも無く同時に迷わないということも無く、ここにいたのだ。

なんだか100万アクセス達成を機に、きゅうにしゃんとした印象なのだけれど、これは「たまたま」なのだ。これは僕の「振れ」の範囲内のことなのだ。想定内のゆらぎなのだ。なにしろいま語っている僕は「パブリックな僕」だからね。個人的な生身の人間としての僕では無いのだから。

さて、今日は朝からいかにも高原らしい雨降りとなりました。空は明るいのだけれど、そして降りはたいしたことがないのだけれど、とうとう宵まで雨が止むことは無かった。夜半には完全に止んで空は晴れてきたけれど。天気予報では明日以降当分は晴れマークがついているから、今週末は絶好の紅葉狩りのタイミングになると思います。

蓼科の紅葉は、現在標高2000m〜1900mあたりまで降りてきているので、週末にはちょうどピラタスの丘ペンション村(標高1750m)まで降りてきて鮮やかな紅葉世界になると思われます。蓼科湖や白樺湖は標高1300m〜1200mだから紅葉が最盛期を迎えるのは10月末から11月上旬になります。これがまたなんともきれいなのだ。ちなみに渓谷美が売りの横谷峡の紅葉は今週末から来週末あたりになりそうです。

今夜もピラタスの森はしんと静まり返って、野生動物の気配の他はときおり吹き抜ける風の音が支配しています。あ、でも、ときおり鳴くフクロウの声と野生の鹿の鳴き声が、夜のしじまを破って遠くから聞こえてきます。僕のペンションでも鹿除けに建物回りに夜間照明を施しましたが、いまのところ効果が出ているようで、朝起きて庭に鹿の糞が転がっているようなことが無くなりました。

ピラタスの丘も開発から30年余を経て、ふたたび野生に支配され出してきているのを感じます。

2006年10月12日

3526 と、ぼくは想っている

晴れ 気温:最低 6℃/最高 12℃

今日は比較的暖かでした。というか、館内にいるより外に出た方が陽射しを浴びる分だけずうっと温かく感じるし、実際に活動してみると少し汗ばむほどだった。しかしさすがに半袖では身体が冷え切って鼻水が出てきてやがてくしゃみをすることになる。厚手のトレーナーを着てちょうど良い。

昨日までに館内の照明の電球交換を終えたので、今日は屋外の灯火の電球交換を行った。そんなに長いはしごを使わなくても良いので、樹木の枝打ちよりははるかに安全だし気分も軽い。日が暮れたあとに点灯試験をしてみたけれど、電球型蛍光灯の進歩は著しく、明るさや光の色味についても白熱球と遜色なかった。

省エネルギーは時代の要請でもあるから積極的に改善を図っています。特に最近は野生の鹿が敷地内に入り込んだりするので、夜通し建物周りを照明する必要があるので、省エネは必須なのです。出入り口周りは低誘虫の波長の黄色い電球を使い、それ以外は「光害」とならないように照射範囲の狭いスポットライトタイプのレフ球を使っています。そのどれもがいまや電球型蛍光灯で提供されているのだから、これを使わないては無い。

経費節減という観点からはどうでしょうね、電球型蛍光灯は白熱球の10倍近い値段で寿命が4〜5倍ほどですから、節電できた分を加味してもさほど大きなコスト減にはならないかも知れません。しかし、使用後の電球の処分や消費電力の削減という側面を見ればとても環境に優しいのでは無いかと考えています。

ということで、光の波長の微妙なニュアンスが大切な芸術作品やライトアップは別として、実用に供する明かりに関しては僕は積極的に蛍光灯化をすすめています。実際よく見てみれば高級なホテルでもレストランでも意外な場所にこの電球型あるいは電球色(白熱灯の色味の)蛍光管が代替電飾として利用されていることに気づくことでしょう。

この蛍光灯もやがてすべて高光度・高輝度LEDに取って代わられるのも時間の問題でしょう。そうなると白熱灯はもはや芸術や趣味の明かりとして認識されるようになるのでは無いかと思っています。個人的には白熱灯の光がとても好きなのですが、用途と光のニュアンスを勘案して使い分けているしだいです。

お客様はペンション・サンセットではご家庭でよく行っておられるようにまめに電灯を消す必要はありません、いやむしろ消さないでいただきたい。蛍光灯はその特性上、点滅が寿命を縮める最大の要因なのです。消費電力は常時点灯でも白熱球の1/4〜1/5程度ですからその方がトータルに考えて省エネになるのです。

あ、浴室と洗面所とお部屋の電気スタンドは白熱灯ですから、こちらはこまめに消していただけるとさいわいです。あとはおおむね蛍光灯あるいは蛍光管を使用していますから点けっ放しの方が省エネになります。(^^)

むしろお願いしたいのはこれからの季節は全館暖房を入れるのですが、灯油価格は昨年の2倍強になっていますから、真冬なのに部屋の中で半袖になってがんがん暖房したり、あげくのはてにタバコの煙を出すために外気温氷点下20℃の夜に窓を開けて換気するなんて「あんまりな」ことだけはしないでいただきたのです。特にお若い世代の方には人類の古来よりの叡知である衣服による温度調節を改めて学んでいただきたいと愚考するしだいです。m(_ _)m

誤解の無いように記すならば、じっさいにはそのようなお客様はペンション・サンセットではほとんどゼロに近いので余計なことを書いたなあという気もしないでは無いです。しかし、たまに絵に描いたようにそれをなさるお客様がいらして、そういう時には窓を閉めていただくようお願い申し上げるのですが・・・。うるさいオヤヂだと想われるのもいやだしなあ。(^^ ;

2006年10月13日

3527 Oh My Love

晴れ 気温:最低 3℃/最高 12℃

久しぶりに聴く John Lennon の歌声。しんと静まり返った秋の夜に波紋のようにひろがってゆく。

Oh My Love

Oh my love for the first time in my life,
My eyes are wide open,
Oh my lover for the first time in my life,
My eyes can see,

I see the wind,
Oh I see the trees,
Everything is clear in my heart,
I see the clouds,
Oh I see the sky,
Everything is clear in our world,

Oh my love for the first time in my life,
My mind is wide open,
Oh my lover for the first time in my life,
My mind can feel,

I feel the sorrow,
Oh I feel dreams,
Everything is clear in my heart,
Everything is clear in our world,
I feel the life,
Oh I feel love.

(C) Written by: John Lennon & Yoko Ono


バッハのどのアリアよりも素晴らしい。僕が言うべきことは何も無い。ジョンのアルバム「イマジン」に収録されているので、機会があったらぜひ耳を傾けて欲しい。

2006年10月14日

3528 迷い

晴れ 気温:最低 4℃/最高 11℃

ピラタスの丘はしんと静まり返っている。人気(ひとけ)が無いということではなくて、秋はいつもこうなのだ。・・・と、このような文体で書く時は「ひとりごと」。「です・ます」スタイルの時は「ひとに語りかける」ときです。べつに使い分けているつもりはないけれど、自然にそうなってしまう。自分としてはこの文体の方が肩の力が抜けて心地よいのだけれど。

このことはちょうどが僕がどっちを利き腕として使うかという「迷い」と似ている。どうも僕は人口の5%ほどはいるといわれる「両手利き」のようなのだ。息子もそうだから間違いない。右手でも左手でも文字を書くことができるし、箸を持つことができる。野球では右投げ左打ちだし、ゴルフも左打ちの方がスコアがいい。お食事のサーブは左手でないとできないし、缶飲料のプルトップリングやボトルのキャップも左手でないと開封できない。要するに力仕事は右、細かい仕事は左でないとまったくうまくいかない。このことは日常的に頭の中に混乱の波紋を立てていて、それがけっこう疲れる。

文章を書く時にもまったく同様なことが頭の中で起きている。

さて、今日も一日とても気持ちよい秋晴れになった。「海辺のカフカ」に出てくる「百万ドルトリオ」による「大公トリオ」のCDをようやく手に入れた。Amazon.co.jp のカスタマーレビューを見るとどうもこのパターンでこのアルバムを聞くこととなったひとは多いようだ。村上春樹の小説を読み解くには登場する音楽もチェックした方がいいことは体験的事実だから。べつに読み解かなくたって良いのだけれど。

そういえばノーベル文学賞は今年は別のひとになったようで、とても残念だった。間違いなく日本は正しくアジアの国なのだということを再認識した。村上春樹といえども極東の国の作家なのだ。まあ、賞をとろうが取るまいが村上春樹が僕の中に占める大きさになんの変わりもない。

で、「大公トリオ」だけれどいまそのアルバムを聴きながらこの文章を書いている。何だか聴いたことがあるなあ、もしかしたら蓼科の「銀巴里」というしゃれた名前の理髪店でかかっていたのかもしれない。いつも「頭を刈って」いただいているのだけれど、蓼科の別荘を訪れる政財界人御用達の知るひとぞ知る名店だ。

いずれにしても、定評通りの名演には違いない。初めて聴いた時にはその録音時代なりの「音質の悪さ」がとても気になるが、聴き返すうちにそんなことはどうでも良くなって、演奏の本質、音楽の本質へと精神が自然に引き寄せられどっぷりと浸ってしまう。どちらかといえばベートーベンは嫌いな僕だけれど、名演奏というものはそんなことは超越してしまうようだ。(でも同じアルバム収録のシューベルトの作品の方が好きだけどね)

いずれパブロ・カザルスの演奏でも聴きたいと思っている。

このサイトのリピーターの方は驚くかも知れない。今夕、トップページを入れ替えたのだ。ペンション・サンセットのページをトップページにして、これまでのトップページをサブにまわした。これはマーケティングの観点から判断した。お客様の閲覧の流れを考えるとこのほうが自然なのだ。さてどうなることやら。

今後の Google Analytics のデータ解析を待つほかない。もしかしたら不評かも知れないし、各検索エンジンでの順位を落とすかも知れない。現在「蓼科 ペンション」、「蓼科高原 ペンション」などのキーワードでは各検索エンジンでトップランカーになっているけれど、それを失う危険も極めて大きいのだ。

しかし、このサイトが僕の個人的サイトであるのと同時に、あくまでもペンション・サンセットの集客サイトであるという歴然たる事実を受け入れるならば今回の判断は「必然」だと思う。これまでの「蓼科高原日記」メインのトップページからペンション・サンセットのページに飛んでくれるお客様はなんと全体の10%にすぎないのだ。これではペンションのHPとしては「落第」だ。そしてそれに甘んじていられるほど状況は甘くない。

ある意味では誠に「不本意」ではあるけれど、お客様の平均閲覧時間とページ移動動向をみるかぎりいまのままではいけないと思った。トップページを入れ替えた以外はどこもいじっていないので、リピーターの方の利便性への影響は最小限で済むと思うので、ご容赦下さい。

閲覧者動向を見極めて改めて全体の構成を大幅に見直していこうと思います。

2006年10月16日

3530 それでは納得できない自分がいる

晴れ 気温:最低 3℃/最高 11℃
おととい、そして昨日の日記で書いた通り、このサイトのトップページをペンション・サンセットの集客ページに変更した。これまではいわば「扉ページ」あるいは「表紙」にあたる蓼科高原日記をメインコンテンツとするページがトップページだった。

しかし、アクセスいただいた閲覧者の動向をデータで見てみると必ずしも良い選択ではないということが一目瞭然だった。やはり付け焼き刃的にサイトの一部だけを大変更するとある種の混乱を招くのだと思う。Yahoo! Japan では少しだけランクが上がり、Google では少しだけランクが下がり、msn ではランクがぐっと上がった。といっても、ベスト10のなかでの動きだけれど。

結論として、即決でもとに戻した。3日前までと同じに戻した。蓼科高原日記をメインコンテンツとするページがトップページで、ペンション・サンセットの集客ページをサブページにまわした。これが長年守り続けてきたこのサイトのスタイルなのだ。やはり変えるべきではないと思った。しかし「実験」としての価値は充分以上にあった。いずれにしてもお騒がせしました。

そんなチェックをしながらじつに久しぶりに他のペンションのホームページを見て回った。じつに魅力的で技術的にも高度な楽しそうなページが目白押しだった。それはもう圧倒されてしまうくらいだ。しかし、がんばれば同じようなものを作ることは可能だけれど、でもやりたくないというのが本音だ。

プロにお願いするという手もあるし、じっさいにそうしているペンションも散見された。情報がよく整理されていて閲覧しやすそうで、これは効果的なホームページなんだろうなあと思った。やはりプロの手になるものは魅力的だった。僕もそうすべきなのかも知れないと思った、そのときは。

でも、そうしたくないというかたくなな自分がここにいる。お料理もパンもすべて手作りといっている一方で、お客様との最初のコミュニケーションの場であるホームページが「手作り」でないのは矛盾するように思われてしまって・・・僕はトレンディーじゃなくって頭が固いんだ、きっと。

経営者としては、これまで築き上げてきたこのサイトのすべてをうち捨てて、プロの手になるサイトに切り替え、集客に全力を尽くすべきなのかも知れない。蓼科高原日記なんて書いている暇があったら、団体旅行の営業に奔走すべきなのかも知れない。しかしそれでは納得できない自分がいる。

とうわけで、まずは情報を整理し直して、いささかとっちらかってしまっているこのサイトの再構成とナビゲーションの充実を行おうと思っています。表現の簡素化や視覚化も必要かも知れない。とかく現代は文字を読むのが嫌いなひとが増えたようなので。

でも、本音としてはこのサイトを「見る」のではなく「読んで」ほしいのです。このサイトは本来テキストだけで構成されるべきものとして誕生したのだから。いまとなってはトレンディーじゃないのは確かだけど。なぜそうなったかということは過去に何度も書いたからここでは繰り返さない。

★★★

さて、昨日から吹き続けていた風は未明にピークを迎えてびゅーびゅーと木々の梢を鳴らす音で目が覚めた。中庭にいるパルのことが気になって、もぞもぞと起き出した。中庭にでて犬舎の雨戸を閉めてやると中からパルが飛び出してきてやたらとなついてくる。きっとこのただならぬ雰囲気と大きな風の音が不安だったのだろう。

未明の空に真っ白な月が怜悧(れいり)な光を放っていた。明かりなしでもあらゆるものがくっきりと見えるほど明るく鋭い光だ。冷たい風に身体は凍えるが、心はなぜかとても温かだった。この優しい生き物が僕らのもとにやってきたのは12年前の冬だった。以来僕らとともにこの森で生きてきた。彼は飼い犬などではなくペットでもなく文字通り対等な関係としての家族なのだ。あるいはシベリアンハスキー流の解釈でいうならば、同じ「群れ」の仲間なのだ。

僕は多くのことをパルから学んだ。その反対に彼が僕から学ぶべきことはおそらく何もなかっただろう。自然の中で生きる、ただ単純に「生きる」ということを僕は彼から学んだのだ。ただ生きて、当たり前のこととして死んでいく。そのどこに疑問や不安があるのだ、といつも問われているような気がした。

強風でロープウエイは運休となったが、その風も午後はやくには止んで穏やかな天気に変わった。何もかも吹き飛ばしてくれたおかげで、今日の夕焼けはじつに感動的に美しかった。ピラタスの丘の紅葉もいよいよ最盛期を迎えている。山岳部の紅葉はピークを越えて、もっと標高の低い湖沼部や蓼科高原の観光スポットでの紅葉の見ごろは今週末からになる。

2006年10月18日

3532 紅葉見頃は標高1800m付近

晴れ 気温:最低 5℃/最高 12℃

ビーナスラインは紅葉に彩られています。いま最盛期は標高1800mあたりですが、1200mから上はすでに沿道の森のそこここにじつに見事な紅葉がまるでレイアウトしたかのように、スポット的にみられてそれが緑との対象でより強烈な印象を与えています。じつに美しい。

渓谷美で定評のある撮影スポット「横谷峡」もそろそろ見頃かと思われます。国道299号線を上っていくとやがて「横谷温泉」の看板がありますが、そこから遊歩道が始まっています。

ピラタスロープウエイの山麓駅付近もちょうど見頃です。今週末から来週末が山岳部では紅葉の見納めになりそうですから、おっとり構えていてはいけません。それが終わると今度は蓼科高原の湖沼部が紅葉の盛りになります。水面に映り込む紅葉と八ヶ岳の対比は最高に美しいものです。

天気予報では明朝は霜が降りるかも知れないとのこと。毎朝3℃程度まで気温が下がって、夜もとても冷え込んでいます。お越しになる方は、暖かな日中を想定しないで、そんな朝晩の冷え込みにも対応できる服装計画を怠らないことが大切です。

いままさに蓼科山、八子ヶ峰の山腹は錦絵のように色づいて、感動的な風景となっています。お天気も良さそうです。今週末、みなさまのお越しをお待ちしております。

2006年10月19日

3533 感性の共有と精神の共有

晴れ 気温:最低 3℃/最高 12℃

いまの僕のささやかな夢は、たとえば Diana Ross の Blue というアルバムを聴いていると妻がやってきて「これ誰?いい感じね。」と言ってくれることだ。僕は応える「うん、いいだろう、Diana Ross の What a Diefference a Day Makes って曲さ。」と。

感性の共有には、もちろん、いい面と悪い面とがある。そのことを知った上で、やはりそうなりたいという想いがずうっとあった。そしていまだにそれは成立していない、あるいは永遠に成立しないのかも知れないと思い始めている。

それはしかたのないことだし、良い面に目を向けるべきなのかも知れない。たとえば、モンティー・パイソンのどのギャグが好きかがなにからなにまでまったく同じだというカップルがいたとすれば、どうも長続きしないような気がしたものだ。もしそういう人がいたらごめんなさい、あくまでもこれは僕の個人的体験談だ。

好みというか、もっと深い部分で精神を共有してしまうとむしろお互いに重くつらい思いをするのではないか、とも思った。若い頃、まだ結婚する以前にそのような女性がいた。いまでいう「友達以上恋人未満」という微妙な関係でおわったのは、愛情が深まるにつれてお互いにそのことに気づき始めたからではないかといまでも思っている。

根っこの部分では共通した流れを持ちつつ、異なった感性、異なった価値観を持っている方がお互いに刺激しあって成長できるのではないか。

さて、今日も蓼科はよいお天気でした。ピラタスの丘からロープウエイ付近は今週末が紅葉の見頃になります。写真撮影に最適な渓谷美の横谷峡(よこやきょう)も今週末が見頃になると思います。来週末はもう少し標高の低い湖沼部が見頃になってくるでしょう。

毎日夕暮れ時がとてもきれいです。夕陽も、夕焼けも。夜はよく晴れて星空もくっきりと見える日が増えています。夕陽を眺めるにしても、星を見るにしても真冬なみの(大げさなくらいの)防寒装備をお忘れ無く。そのときの気温は5℃〜3℃です。

2006年10月20日

3534 iTunes Music Store 初体験

曇りのち晴れ 気温:最低 6℃/最高 9℃

(1)↓↓冗長度を下げようと思ったり。↓↓

やはりみなさん忙しいのだ、朝から晩までケータイやってるし、ゲームやんなきゃいけないし、もちろん仕事は超忙しいし。要するに世の中全部「みんなひとの話しぜんぜん聞く気ないし〜」状態なのだ。

数日前にこのホームページは「冗長度(redundancy)」が高いのだ、と書いた。わかりやすく言っちゃえば、意図的に「くどく」書いてあるのだ。それは「念押し」というニュアンスなのだけれど、はっきり言ってあまり効果はないようだ。「みんなぜんぜん読んでないし〜」ってことで。

これはミスマッチというほかない。ということで、今後はこのホームページも「冗長度」を下げていく方向に持って行こうと考えている。

ちなみに(科学的に測定したわけではないけど)現在の冗長度は70〜80%以上だと思われる。どうせやるなら冗長度25%ぐらいで、「ほんと、真剣に見ないとダメなのね」的なものにしたいという欲求が高まってくる・・・これはやばいかも。

このわくわくした心境、これはかなりあぶない。(^_^;)


(2)iTunes Music Store 初体験。

iPod の爆発的普及と同時に大ヒット中の iTunes Music Store (ITMS) を初めて利用した。MP3 フォーマットでこの価格はどうかな、とずうっと思っていたのでなかなか利用する機会がなかったのだけれど、やってしまった。なんだかふらふらっと「購入する」ボタンをクリックしてしまったのだ。

Amazon.co.jp スタイルのこのインターフェイスは限りなく僕の購入欲を刺激し、感性をインスパイアするのだ。もともとが音楽フリークだから、ツボにはまるとさあ大変なのだ。しかもこんなに簡単にリアルタイムで音楽が購入できてしまうというのは、まったく新次元の音楽体験というほかない。

1950年代初頭生まれの僕としては iTunes Music Store (iTMS) はお宝の山といっても過言ではないのだ。熊を蜂蜜蔵に投げ込んだようなというか、アイスクリームの家に入った子供というか、どうにもたとえようがない。クレジットカードに利用制限でもかけておかないと「危険なにおい」がする。

これはかなりあぶない。(^_^;)


(3)蓼科で熊が目撃?(それってWさんが歩いてたんじゃないのってか)

これも危ない話しだけど、昨日ペンション村の合同草刈り作業があったんだけれど、そこで出た話。

「○○さんが昨日○○あたりで「熊」を見たんだってさ」

「えええ!《熊》がでたぁ〜?!まさか、それってMさんが歩いてたんじゃないの?」

「いやいや、Wさんだろうそれは、大きい体していつも黒い服来てもっそり歩いてんから。」

「ははは・・・でもほんとだってば。」

なんていうやりとりがありまして・・・。

これもかなりあぶない。(^_^;)

(注)実際のところその後も公式の目撃情報はありませんから、心配はないと思われます。きっと(僕の考えでは)宵闇迫る時刻に体格のいいYさんが道ばたで躓いているところを目撃したのではないかと・・・。

2006年10月22日

3536 「大公トリオ」を聴きながら

晴れのち雨 気温:最低 3℃/最高 12℃

村上春樹の「海辺のカフカ」に主要なモチーフとして登場するベートーベンの「ピアノ三重奏曲第7番」、通称「大公トリオ」のCDを購入して毎日聴いています。作中に登場するいわゆる「百万ドルトリオ」といわれたルービンシュタイン(ピアノ)、ハイフェッツ(ヴァイオリン)、フォイアマン(チェロ)による白熱した演奏です。

1941年のレコーディングだから当然SPレコードでリリースされたものです。その後LP版となり現在ではデジタル・リマスタリングされたこのCD版で入手することができるのですが、音質に関してはその時代なりのものなのは致し方ないでしょう。だから「音」ではなく「音楽」を聴くことができるかどうかがこの希有な名演奏との運命的な出会いを果たす条件となるかもしれないですね。

僕の場合はどうだったかというと、25年前のアンティークなハイエンド・オーディオセット(マッキントッシュのソリッドステート・アンプ+JBLランサー101)で聴くと、その迫力に思わず手に汗握ってしまいました。正直肩が凝ってしまうほどの息詰まるやりとりがそこにあったからです。しかし静まり返った深夜にヘッドフォーンでこのアルバムを改めて聴いてみると、じつに不思議な体験をすることになったわけです。

感動したというのともちょっと違う、いったいなんだろう、とにかく胸がジーンと熱くなってきたのです。40年来のモダン・ジャズ愛好家なのだけれど、巨匠3人の熱い鉄を打ち合うようなインタープレイに背筋がぞくぞくしてきました。それはまるで60年代のマイルス・デイヴィス・クインテットのライヴ・アルバムを聴くときのような静かで熱い興奮です。音楽にジャンルは関係ないとあらためて確信した出来事でした。

「海辺のカフカ」で喫茶店のマスターが語ったのはこちらの演奏、そして作中のホシノ君が購入して聴いた「心温まる」ほう の「大公トリオ」はおそらくカザルスの演奏なのだと思います。そちらも是非聴いてみたいと思っています。

改めて思ったのですが、やっぱりクラシックは管球式のアンプでタンノイのスピーカーを鳴らして聴くのが個人的には理想ですね。暖かで柔らかなその音色はきっとこの演奏をもっとふくよかに響かせさらなる感銘を与えてくれるに違いない。

なんてことを書きながら、なんとなく最近スノッブな語りになっているなあと感じるのです。それは自覚しているのです。ただ、どうしてそうなるのかがわからない。もしかしたら、自発的にある種のフィルターをかけて書いているせいかもしれません。

自主規制しすぎると「心ここにあらず」という状態になってきてしまうみたいで、これはいけない。かといって傲慢無礼にとられるような文体や調子になってしまってもいけないし。技術的な問題を別としてもまずは人間を磨かないといけないのでしょう。僕のような未熟者はひとの何倍もその点では努力しないといけないのだといまさらながら反省しています。

ここまで書いたところで雨音に気づきました。天気予報では午前0時過ぎから雨のマークになっていたので油断していました。明日すぐにクルマを使えるように車体カバーを外しておかなければならないのでした。ようやくカバーを収納した頃から急激に本降りになりました。しばらく雨が降っていなかったので、サイクルから考えると予報どおり明日、明後日は雨がちになるのでしょう。

昨日から落葉が本格的に始まって、処理しても処理してもあっという間にもと通りの「落ち葉の絨緞」に戻ってしまいます。雪かきと同じです。これも「行(ぎょう)」だと考えて淡々と行うほか無いです。当地では落ち葉の量が半端ではないので、竹箒なんかではらちがあきません。牧場で干し草を移動する時みたいに大きな熊手でかき集めては大きな段ボール箱に詰め込んで腐葉土が必要な場所に移動します。

この時期は一日で軽トラック3台分ほどの落ち葉を処分しなければならないのでけっこう重労働です。雪の場合と同じでまさに「落ち葉との闘い」です。個人的には落ち葉の絨緞を踏みしめて歩くときの感触が好きなので、あんまりきれいさっぱりと処分してしまうのももったいない気もするのですが、みなさんはいかがでしょうか。

紅葉はペンション・サンセットの標高ではこれで終わりますが、ほんの50mほど標高が低いところではちょうど最盛期になっています。そんなふうに紅葉は山を下って里へと向かうのです。ですから標高1200m付近の蓼科湖では10月末頃が紅葉の最盛期になります。そんなふうに蓼科の紅葉は10月上旬の山岳部から始まり11月上旬の湖沼部へと1か月以上かけて下っていくのです。ということですから、まだまだ、高原の紅葉を楽しむことができます。

2006年10月24日

3538 「わかりやすさ」とは

雨のち曇り 気温:最低 5℃/最高 9℃

やはりそのようですね、小泉政権があんなにうけたのはその「わかりやすさ」ゆえだったのです。しかしそのわかりやすさの質はじつに危険をはらんだものでした。

「わかりやすさ」にはふたとおりあります:

(1)伝えるべきことを凝縮し吟味し尽くしたことによる「わかりやすさ」

(2)言葉に多義性を持たせ相手が勝手に納得するようにし向けた「わかりやすさ」

もちろん、本来の「わかりやすさ」とは(1)をさします。

小泉さんのは(2)の典型でしたね。

「広告は議論ではなく誘惑なのだ」というのは真理で、その観点からすればホームページの「わかりやすさ」とは(2)に当たるのではないかと思います。

試しに《別途》そういうホームページを作ってみようと思っています。

上記(2)のパターンまではいかないまでも、「簡潔」なホームページというのは文章を読むことが嫌いな人には親切ではないかとも思います。「簡潔な文章」ではなく、「写真と見出しと簡潔な説明文だけ」のホームページを構想しています。

★★★

昨夜からの雨は夜通し降り続け、未明には強風をともなった荒天となり、激しい雷雨にまでなりました。天から神が振り下ろしたような巨大な雷(いかづち)に眼が醒めました。ばあーん、がしゃーんと轟音がして、半径50m〜100m以内に落雷が連続したのでした。

おそらくロープウエイ近くの電柱に落ちたのだろうと思いました。最近は落雷対策として電柱には驚くほど太いアース線がてっぺんから地中深くまで埋め込まれているからです。落雷による障害を避けるために電柱そのものを避雷針にしてしまうという発想で、かなりうまく機能しているようです。

そのおかげか、起き出して電源をチェックしてみましたが停電の形跡はありません。また電話回線やインターネット回線も異常なく機能していました。

強風は午前中いっぱい吹き続けて、午後にはおさまりましたが、ペンション・サンセットの周囲の紅葉はあらかた吹き飛ばされて落葉しました。紅葉のじゅうたんを踏みしめる感触は最高で、地面を埋め尽くした紅葉はとても美しいものです。しかし驚くべきことに、標高が50m〜100m低いところではちょうど紅葉の盛りなのでした。

2006年10月28日

3542 時代は「簡潔を善しとする」のだ

晴れ 気温:最低 0℃/最高 11℃

秋の雲今朝テラスの手すりの上に薄氷が張っていました。まさかと思ったのですが、どう見ても水ではなくて氷です。記録式寒暖計を見ると、なんと0℃でした。冷え込んだのですね。都会の12月下旬の朝みたいな感じです。そういえばいま50代の僕らが子供の頃は東京の郊外でも冬はとても寒かった。

息は真っ白だし、手袋をしていても指先がじんじん痛みました。水たまりの氷を踏んで割ったり、10センチもあろうかという霜柱を踏んだりしながら通学したものです。いまはとてもそんな気候にななりませんけれど。そんな季節途中でおじさんが落ち葉焚きなんかしていようものなら徒党を組んであたりにいったものです。

そのかぐわしい香りとなんとも言えない暖かさは「幸福」そのものでした。あの頃の子供の世界はじつにのどかだったのかも知れません。いま改めてあの時代を振り返ってみれば、大人の世界では一触即発のじつに危機的な米ソ冷戦時代だったことを知ります。

今日も一日とても良いお天気でした。空には美しい筋雲がかかり、透明な青空との対比が感動的でした。紅葉はますます盛んになり、陽射しは温かく、夕陽は鑑賞に堪える荘厳さを見せています。それもこの寒気があるからこそのもので、これで気温が生ぬるかったら季節感が狂ってしまうというものです。

紅葉の蓼科山新しいコンセプトのホームページ作りも順調に進んでいますが、さすがに根を詰めすぎたのか今日はなんだかがっくりと疲れが出てきてしまいました。ついつい詳細に書いてしまうので、はっと気づいて簡潔に書き直すというこれまでとは正反対のことを繰り返しています。

あらためて、時代は「簡潔を善しとする」のだということを実感しています。しかし「広告は誘惑なのだ」という部分についてはどうもうまくできません。まさに「紺屋の白袴(こうやのしらばかま)」なので、おもわず笑っちゃいます。前にも書きましたが僕は広告キャンペーンのプレゼンテーターだったのです。

今年の紅葉は息が長くて、11月いっぱい高原部でも楽しめそうです。みなさまのお越しをここ蓼科でお待ちしております。

2006年10月29日

3543 新しいホームページ

曇りのち晴れ 気温:最低 6℃/最高 14℃

秋ですね、って秋に違いないのですが。今年は一気に落葉しないので、もうすぐ冬がやってくるのだという雰囲気がまだ感じられないでいます。気温も全体的に高めで、いまだに氷点下になっていないし。それでも、11月に入ったらクルマのタイヤをスタッドレスに交換する習慣です。

雪が積もって滑り止めが必要になるのは12月からなのですが、あまり寒くならないうちに交換しておいた方が楽だからそうしています。寒風吹きすさぶ気候の中でランドローバーの大きくて重たいタイヤを交換するのはとても大変なのです。

今年は新しいスタッドレスタイヤに交換するタイミングなので、どのメーカーのどのタイヤにするか検討中です。やはり3年目にはいるとスタッドレスタイヤのグリップ(特に横方向)ががくっと落ちるのです。ミシュランのラティテュードX-ICEがいいかなと思うのですが、評価がまっぷたつに分かれているので迷っています。

これまではずうっとブリヂストンのブリザックDM-Z03だったのですが、どうもここ2年ほどの雪とは相性が悪く、信じられない場面で横滑りするのに面食らっています。おおむね水気が非常に多いアイスバーンなのですが、ほとんど効かないって感じになります。それ以外の路面ではとても良いのですが。

クルマのトラクションコントロールとの相性かも知れませんから、他のクルマの場合は相変わらずオールラウンドなスタッドレスタイヤなのかも知れないのですが。じっさい、統計的にはブリヂストンがトップセールスのようですし。

そろそろ決めなければならないのですが、ミシュランを試してみたいというのが本音です。でも効かないから返品交換というわけにはいかないのでちょっとね。

★★★

新しい「ペンション・サンセットのホームページ」は主要パートがほぼ完成しました。まだ関連パートがもう少しかかりそうです。しかし、ホームページは日々更新され進化していくものですから、あした公開しようと思っています。「工事中」のページもありますが、ご容赦のほど。また、感想などいただけるとありがたいです。

とにかく、素っ気ないほど簡潔に、写真とスライドショーと短文で構成してみました。とても良い勉強になりましたが、出来はまだまだです。50点も取れていないように思います。日記は一所懸命続けて生きたけれど、基本的な骨格部分の改善を怠っていたってことかも知れません。反省しています。

それにしても、写真や映像を多用するホームページ作りってものすごく疲れますね。2万枚近くある写真の中から「これだ」っていう写真を見つけ出してセレクトするだけでも多大な労力を必要としました。できあがった結果だけ見るとそんな苦労なんて感じられないのですが。

基本的に JAVA SCRIPT と FLASH MOVIE によって動かしているホームページなので、マシンスペックが非力なPCや回線速度がブロードバンドでない方にはいささか重く感じられるかも知れないのがちょっと心配ではあります。

今日も、夕陽と星空がとてもきれいでした。特に夜は空のあちこちが(雷雲も無いのに)稲光のように光っています。おそらくはなにかの流星群がやってきていて、流星が燃え尽きるときの発光がそのように見えるのだと経験的には思っています。とても不思議な情景です。

2006年10月30日

3544 新しいペンションご案内ページ完成

晴れ 気温:最低 2℃/最高 11℃

今朝再び冷え込みました。昨日が暖かだった分、とても寒く感じましたが、日中はぽかぽかと陽射しが気持ちよかったです。構想から6日目にしてようやく新しいペンション・サンセットのホームページ(ペンションのご案内のページ)がアップできました。

まだまだ30%の出来ですが、ホームページは日々進化成長していくものだという信念から公開しました。まあ、既存のサンセットのサイトはたった1ページのホームページから始まって現在のような大きなもの(120MB)に成長してきたわけですが、これからは簡潔さを常に念頭に置いた成育を目指そうと思っています。

「情報の見せ方」とでもいうべきものを学習し、洗練していきたいと考えています。開設11年目を迎え、100万アクセスを達成したいま、ステップアップのタイミングがやってきたのかも知れません。ホームページだけのことではなく、ペンションとしてのステップアップも含めて。

新しいペンションご案内ページについて(言葉の正しい意味において)ご評価いただければさいわいです。特にリピーターのみなさま、よろしくお願いいたします。「ホームページだけのリピーターの方」にもよろしくお願いいたします。

2006年11月01日

3546 落葉松の紅葉

晴れ 気温:最低 0℃/最高 8℃


11月にしては冷え込みが緩いように思われます。10年前だったら氷点下8℃なんて言う日が続いたものです。しかしさすがに朝晩はオーナーズルームでも断続的に暖房を入れるようになりました。その一方で「寒いの大歓迎」のシベリアンハスキーのパルはますます元気いっぱいです。早く雪が積もらないかなあと言うのが彼の願いでしょうね。

そんなに早く雪にこられたらこちらはたいへんなので、11月は来るべき冬との競争になります。冬支度とでも申しましょうか、雪が積もるまでにやっておかなければならないことがそれこそ頭が変になりそうなくらいたくさんあるのです。

まあそれはそれとして、紅葉の見頃は湖沼部では今週末が見納めになるかも知れません。来週はさらに標高を下げて標高800〜1000mあたりがきれいではないかと思います。同時に山岳部では落葉松の紅葉が美しい季節になります。東山魁夷画伯の描いた絵画のような風景を堪能できます。

本当に信じられないほど空が澄み切っていて真っ青で、まるで空から海の底を覗いているような錯覚に陥るほどです。毎日あたりまえのように繰り返される夕景はまさに絶景で、夜は美しい月明かりのもと遠くの山並みまで見通すことが出来ます。もちろん満天の星です。

森の静けさはたとえようもなくやさしく、つかれたこころを慰撫してくれます。蓼科の秋は文字通りの「癒し」の季節なのです。雪はまだ降らないので大丈夫です。積雪が始まるのは12月に入ってからになります。安心してお越し下さい。

それにしても、いまだにコスモスが咲いているというのはじつに異例のことです。紅葉、とてもきれいです。

2006年11月02日

3547 晩秋の雷雨

曇り一時雷雨 気温:最低 1℃/最高 8℃

朝のうち晴れ間がのぞいていたのですが、午後から曇りになり、午後遅くには雷雨になりました。雷雲はここより低いところにあるらしく、山の下の方から激しい音が駆け上がってきました。この季節の雷はとてもめずらしい。そういえば時々真冬にも雷鳴を聞くことがあります。

2006年11月03日

3548 オーナー失格?

晴れ 気温:最低 0℃/最高 8℃


「あたたかいねえ」という言葉が地元でよくかわされている。今日山麓の街のメガマートに行ったときもカウンターの女性とそんな話題になった。「年々温かくなって、それはいいんだけど、やっぱりおかしいよねえ」。

たしかにそうなのだ、これは妙なのだ、おかしなことなのだ。かつてのこの季節なら、石油ストーブや電気ストーブの段ボール箱を抱えて一所懸命クルマに積み込んでいる人が駐車場にたくさん見られたはずなのに、今年はその気配もない。いまだにフリースを着込んでいる人もいないし。

直営の灯油スタンドに並んでいる人もほとんどいないし。やはり温かいというのは実感というのだけでなく、紛れもない「事実」なのだろう。「暖冬」というとなにやら過ごしやすい冬と感じられるのだけれど、じっさいは雪が溶けやすいためにアイスバーンがあちこちに出来てとても危険な道になってしまう。

当地のような土地では暖冬は「鬼門」なのだ。

それはさておき、大きな疑問が頭をもたげてきている。10年間も蓼科高原日記を書き続けてきたことはペンション・サンセットの経営にとってプラスだったのだろうか、マイナスだったのだろうかということだ。ふつうだったらペンションの玄関を入るまでわからないはずのオーナーの人となりとかペンションを支配する雰囲気とかが、日記によってわかるようになっていることが、むしろ集客においてマイナスになっているような気がしてきている。ひしひしとそれを感じている。僕はペンションオーナーとして落第なのだろうか、そんなにひどいひとなのだろうか。

蓼科高原日記があることによってペンション・サンセットはお客様を遠ざけることになっているのではないだろうか。書かれた文章はその瞬間から独立した言葉として伝播していくものだから、どのように解釈されどのように理解されなにを感じさせるかは書いた本人には制御できない。

こうした商売にとって、本音で語るということはタブーであり、耳あたりの良いことだけを書くべきだったのかも知れない。いや、このような日記自体を無くしてしまうべきなのかも知れない。長期的展望に立てばきっとそのほうがよいのだと思う。

商売にとっても「口は災いの元」なのだ。なにも語らない方が想像力を刺激できるしね。僕はおしゃべりしすぎたのだ、たぶん。現代社会においてはむしろ「情報を制限する」ことによって「情報飢餓状態を発生させ」て、結果として衆目を集め「特定の情報」の集中的情報摂取を促すことが出るのだ。

ソフトバンクが今回の広告キャンペーンにおいて「予想外だ」と「¥0」しか語らなかったのは、そのような手法に則っていたからだ。結果は大成功といって良いと思う。このような手法が成功するなんて、なんて幼く貧しい精神が支配している社会なのだろうと個人的には思うのだけれど。一人一人はおそらくとても賢く良識あるびとひとなのに、集団としての社会を形成するとこのていたらくだ。いまなんとかしなければ、このままでは簡単に戦争に駆り立てられてしまう。

2006年11月04日

3549 「夢」

晴れ 気温:最低 0℃/最高 8℃

熱に浮かされ伏せっていると、枕元に暖かな存在を感じる。正座して僕に優しい視線を落としている。若い女性の気配だ。

「きみなのかい?」と僕は訊く。

「そうよ」と彼女は応える。

「もしかしてきみはもう死んでしまっているのだろうか」

「まさか」と彼女は笑いながら応える「まだ生きているわ」

「ナオミだろ、きみは」

「どうかしら」と言って彼女はくすくす笑う。

「ちゃんと憶えているさ、きみのしぐさや笑い方やそのすべてをいまだって」

「そうよ」と彼女は応える「でもあなたは私がどれほどあなたを愛していたかわからなかったじゃない」

「ごめん、僕は自分の心を偽っていたんだろう、たぶん」僕は声にならない声で応える「きみのような女性が僕を本気で愛すはずがないって思いこんでいたんだ」

そんなことわかっているわ、というような沈黙。

「あなた、自分で死のうと思っているのね」と彼女は言う。

「どうして?」と僕。

「わかるわよそんなこと、私はあなたの強いところも弱いところも知っているんだもの、もちろん善いところも悪いところもね。」


そうだ、と僕は白状した。僕は自分の死亡保険金を借金の返済に充てようとしている。馬鹿な行為かも知れないが、僕にはもうそれ以外の手だてが考えつかないのだ。

「死んでしまうのね」と彼女は声を落とす。

30年以上会っていないなんて信じられないような親密な空気があたりを満たしている。彼女はあの頃のまま何一つ変わっていない。目には見えないけれど僕にはそれが感じられる。

「あなただって、あの頃のままひとつも変わっていないわよ」と彼女は言う。「あなたは私の誇りだった、あなたを愛していることが私のプライドだった。知ってた?」

「知らなかった」と僕は告白する「僕は何できみのような家柄にも才能にも美貌にも恵まれた女性が僕なんかを愛してくれるのかがわからなかった。」

「馬鹿ね」と彼女は小さな声で言う「男の人ってどうしてそんな考え方しかできないのかしら。私はあなたのすべてを愛したの、愛さずにはいられなかったのよ。」

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高山の希薄な空気は時として不思議な世界へと僕らを誘(いざな)う。

2006年11月06日

3551 簡潔と冗長

曇りのち雨 気温:最低 1℃/最高 10℃

新しいペンションご案内ページ」をアップロードしてから1週間が経過した。だいぶご覧いただけるようになったことが、データ解析で見て取れる。このようなFLASHとJava Scriptを使用したホームページがたとえばTV番組の公式HPなどでは以前から主流になっている。

動きがありインタラクティヴであり簡潔かつヴィジュアルでわかりやすい。情報の深さを追求せず、要点がきちんと押さえられている。「過ぎたるは及ばざるがごとし」というのが時代のトレンドなのだろう。確かにこれは一理ある。

文章も同様なのかも知れない。簡潔で無駄のないこと、表現はその方向に向かっているかのように感じられる。たとえばアーネスト・ヘミングウェイの短編小説はまったく無駄がない。そのシャープさはまるで鋭利なナイフのようである。"The Killers"という作品を原書で一読してみれば僕の言っている意味がわかる。

僕は誤解を避け理解を深めるという大義名分を振りかざしてあまりに冗長な方向に走りすぎたのかも知れないと反省している。そもそも言葉数の多い方ではなかったので「冷たい人間だ」と周囲から誤解されることが多かったから、いつのまにか意識的に言葉を多く発するようになったのかも知れない。

それが僕の冷たい印象を和らげてくれるのではないかと。僕を知る人は僕を冷たい人間だとは思っていない。そんなことを言うと笑われてしまう。もし僕が冷たい印象を与えることがあるとすれば、僕の心のかたち(Shape of My Heart)に問題があるのかもしれない。

昨夜から今日一日は落葉松の落葉が一気にすすんだ。なにもかもがブラウンに色づいた落葉松の針葉に覆い尽くされた。ラウンジからの眺めは英国の風景画家フランクの絵のようにみえる。この日記を読むひとは今日の蓼科の様子をもっと知りたいのだと思うけれど、僕は書かない。僕は冷たい人間ではないが、多少意地の悪いところのある人間なのだ。

2006年11月07日

3552 晩秋の嵐

嵐 気温:最低 - 5℃/最高 4℃

今日はまるで嵐のようだった。雨は無く、風だけだが、これを嵐と呼ぶのが正しいのだ。気温は上がるどころか時とともにどんどん下がり、午後遅くには氷点下5℃の強風が吹き荒れた。かつて獅子座流星群がやってきたときもこんな強風が氷点下7℃の夜を吹き荒れたことを思い出す。

クルマのボディーにびっしりと降り積もっていた落葉松の針葉はまるで巨大なブロアーで吹き飛ばしたかのようにきれいさっぱりと消えていた。気温が氷点下であることを知ったのは、フロントウインドウの落葉松の葉を払おうとしたときだ。なんとガラスに凍り付いていたのだ。

気がつけばなにもかもが凍てついていた。ウインドブレイクスーツ1枚羽織っただけで外に出た僕は、じっさいのところ凍死しそうになった。強風のために体感気温は氷点下20℃以下になっていたからだ。こんな状況で北八ヶ岳の稜線にいたらたちまち凍死してしまうだろう。

はやいところクルマのタイヤをスタッドレスに交換した方が良さそうだ。これ以上寒くなると作業自体がつらくなるから。積雪の心配はまだ無いと思うが、ここで暮らす以上いつ積雪や路面凍結があっても言いように準備しておかなくてはならない。

深夜、空は晴れ渡りまぶしいほどの月明かりが青白く景色を染めている。ピラタススキー場の方角からは人工降雪機のブーンといううなり声がかすかに聞こえてくる。冬がもうすぐそこまでやってきていることを知る。

2006年11月11日

3556 初心

雨 気温:最低 3℃/最高 7℃

未明からの土砂降りの雨の音で眼が醒めました。ことことという雨だれの音がします。予報どおり今日は悪天候なのだと思いました。起き出してラウンジの窓から外を見るとそんな激しい雨の中でも野鳥たちはいつもどおりにえさをついばんでいました。

雨雲の彼方の太陽が八ヶ岳の稜線から顔を出す頃にはその光であたりは明るくなり、雨脚も弱まりました。そのかわりに風が出てきました。日が暮れて宵の頃には嵐のような強風が吹きすさびました。まさに荒天とはこのようなものなのだと思いました。

天気概況では明日の昼頃から晴れ間がのぞきそうです。

それはさておき、日記のことも新しいホームページのことも気にしないことに決めました。これまでの10年余に比べたら文字通り一瞬の期間しか経過していないのですから。良いものなら残るし、そうでなければ消え去るだけでしょう。

蓼科高原日記も人目を気にしないで、思いのままに書き続けることにしました。ウケをねらわず、共感を求めず、おもねることなく、ねたむことなく、ただありのままの自分で良いのだと思いました。というか、それしかできないと思い知りました。

ペンション・サンセットも同様です。初心を忘れず、折に触れて思い返し再確認して、開業当時の情熱を持って運営していきたいと思います。いずれにしても、ペンション・サンセットはわれわれのためにあるのではなく、ご利用下さるお客様のためにこそあるのだと再確認しました。その観点からすれば僕の「想い」なんて些細な問題でしかありません。すすむべき道は自ずと見えているのです。

ペンションのご案内ページをご覧いただければ、様々な点でサービスが見直されていることに気づいていただけることと思います。いや、こまやかなことなので、気づいていただけないかも知れませんが。いずれにしても、矢継ぎ早にサービス向上の手だてを打っていく所存です。

みなさまのご利用をお待ちしております。

2006年11月12日

3557 初雪・木枯らし一番

雪のち晴れ 気温:最低 - 5℃/最高 0℃

初雪を観測した。朝目覚めると中庭もテラスもうっすらと雪化粧していた。といっても、全面が覆われているわけではない。その意味では「初雪」あるいは「初積雪」とは言えないのかも知れない。固く締まった金平糖のようなパウダースノーだ。山の上の方は雪雲に覆われていてその中では吹雪いていることだろう。たまに風花が舞っている。

ここからみても八ヶ岳ははっきりと冠雪したことが確認できる。とても寒い一日だった。気温が最高で0℃だったのだから当然だ。さらに強い風まで吹いたのだ。「木枯らし一番」とニュースでは言っていた。暦の上ではまだ晩秋と言うべきなのだが、今日に限っては冬将軍の前衛の到来といった風情だ。

早くスタッドレスタイヤに履き替えておいた方が、深夜早朝にクルマを使う場合に安全だろう。今のところ陽が射せば道路の雪はふっと消えてしまうけれど、いつ路面凍結が残るようになるかは神のみぞ知ることだから。当地の道路や雪や氷との相性で言えば定番は北海道と同じブリヂストン・ブリザック DM-Z3 (四駆の場合)だけれど、僕はあえてミシュラン・ラティテュード X-ICE を試そうと考えている。

昨今は当地でも幹線道路はしこたま融雪剤をまくので、ペンション村の中やスキー場周辺以外はほとんど乾燥路面のことが多いのだ。また雪や氷の質も年々変化してきて、どうも DM-Z3 に違和感を憶えるケースが多くなってきたこともある。絶対的なアイス性能はブリヂストンが上なのはわかっているのだけれど、滑らせながら走るという観点からはミシュランの方が滑り出しが早い分コントロールしやすいのではないかと想像している。

そのあたりのことは、ドライ路面用のタイヤでも同様のことが言えると思うのだけれど。ぎりぎりまで踏ん張ってくれるけれど限界を超えたとたんに急激に滑り出すタイヤよりも、滑り出すのは早めでもそのあとのコントロールがしやすいタイヤの方が相性が良いのだ、個人的には。

シベリアンハスキーのパルはぐっと冷え込んできたのでますます元気だ。ものすごく快適そうに過ごしている。もっと寒くなって氷点下20℃ぐらいになるとベストなのだけれど、というのが彼の感覚なのだ。そして一面に2mほど雪が積もって吹雪いてくれたら言うこと無しって感じの犬種なのだ。

パルにとっては最高の、僕らにとっても最高の、しかし過酷でもある冬という季節がもうすぐやってくる。

2006年11月13日

3558 ホームページ改善(1)

晴れ 気温:最低 - 7℃/最高 6℃

昨夜から快晴だったので冷え込むぞ、と覚悟はしていたのだけれど、やはり氷点下7℃まで冷え込んだ。でも館内は蓄熱構造なので暖房無しで温かく眠ることが出来た。これでも平年並みか、平年より暖かめなのだからやはり地球温暖化というのは本当のことなのだと実感している。

ホームページ用にボタンを自作して配置してゆくことにした。Adobe ImageReady というアプリケーションを使って制作するのだけれど、何年かぶりで使ったのですっかり使い方を忘れてしまっていた。それでも、だんだん思い出して、まあまあのものが出来たと思う。慣れればプロっぽいものも作れると思う。

テキストリンクが個人的には好きなのだけれど、時代はどんどんグラフィカルになってきているので、ナビゲーションバーを含めてグラフィックを多用して行かなくてはいけないのかな。できればグラフィックの使用は最小限にして、CSSでコントロールしたいところだ。

今回の改善はページデザイン的には許せないところがあるものの、ユーザーインターフェイスとしてはこのほうがいいのかなと思ったので採用した。こんなのは始めの一歩に過ぎないので、今後継続的に見直しと改善を図っていこうと思っている。

新しく作った FLASH 版のホームページは「オンライン・パンフレット」と命名して、サイト内に再配置した。次第にご覧いただく方も増えてきているようでうれしい限りだ。ペンション・サンセットの要点をぱっと理解するには最高のしつらえになっているので是非ご利用いただければさいわいです。

で、本体の方はやっぱり HTML と CSS で作っていきたいと思っている。これが僕の原点だから。身体になじんでいるから。これからも「自分の土俵で自分の相撲を取る」ことを座右の銘としてやっていこうと思う。自分のもっとも得意とする場所と戦略と戦術で闘わなくっちゃ勝てる戦も負けてしまうからね、きっと。

2006年11月14日

3559 野生の声

曇りのち雨 気温:最低 - 2℃/最高 6℃

早朝、ケーンケーンというキツネの声で目を覚ます。遠くではキューン、キョォーンという野生の鹿の声がする。なんだかカナダの大自然(ウィルダネス)の中にいるみたいだ、行ったこと無いけど。気温はおそらくいまも氷点下だろう。雪は降っていない、空を見上げればもうすぐ朝日が八ヶ岳の稜線を越えて昇ってくる気配だ。

すっかり眼が醒めてしまったのでこうして日記を書くことにした。室温6℃、ストーブに添加してもなかなか暖まらない。North Face のダウンパーカを羽織る。僕はどてら代わりにこの軽いダウンパーカを使っている。暖房をがんがん入れてTシャツ1枚ですごそうなんて馬鹿な考えは浮かばない。そのような行為はここでは許されない。いや、温暖化した「地球」ではもはや許されない。

そういえば書き忘れていたが、数日前、先週の水曜日だったかな、山造り衆のひとたちにお願いして落葉松の巨木を切ってもらった。8年ほど前に落雷の直撃を受けて、いまではすっかり枯れて倒木になるおそれがあったのだ。建物に倒れ込んでくる可能性が高かったので、この高さ20mを超す枯れ木を伐採してもらった。思った以上に幹の内部は鬆(す)が目立つ状態になっていた。これはあぶないところだった。

建物にとても近いので1人で切るにはどうしたものかとずうっと悩んでいたが、さすがプロの人たちは3人であっという間に切り倒してスチールのチェーンソウで細切れの丸太にしてしまった。彼らが使っていた一番大きいサイズのチェーンソウを僕もほしくなった。直径60cmの大木をあっという間に切ってしまうのだもの。

当地の山仕事のプロはハスクバーナよりスチールのチェーンソウの愛用者が多い。どちらも大きな農機具店に行けば取り扱っている。ホームセンターだとリョービとかそういう家庭向けのものになるが、これは僕らのような使い方をするとすぐに壊れてしまう。

寒々とした空を見て思い出したが、スタッドレスタイヤは結局ミシュラン・ラティテュード X-ICE 255/65R16 に決めた。夏用のアルミホイールは18インチなのだが、冬用はレンジローバー用の16インチを使っている。これは経験的なものから来ている。愛車はランドローバー・ディスカバリー・シリーズ2 ES だ。

新車にはとても手が出ないが、5年おちの中古車ならばホンダ・ストリーム程度の値段で手に入れることが出来る。スズキ・ジムニーの新車より安いのだから、これはお買い得だ。ただし、本来の良いコンディションで乗り続けたいのならば、定期整備などの維持費は覚悟したほうがいい。でもそうすればあと10年は軽く乗り続けられる。良いものを、本当に気に入ったものを、長く大切に使い続けるというのが僕のポリシーなのだ。ま、半分は「言い訳」だけれど。(^_^;)

ホームページにどんどん手を入れているけれど、グラフィックを多用すると表示が遅くなってしまうのでファイル全体を軽量化する必要が出てくる。10年前の回線速度が今の200分の1以下だった頃のホームページ作成の苦労を思い出して、なんだかなつかしい。

2006年11月15日

3560 氷の季節

晴れ 気温:最低 - 5℃/最高 3℃

今朝テラスを見ると、床も手すりもバリバリに凍っていた。昨日降った雨がそのまま凍結していた。じつに久しぶりに見る光景だ。道路も黒々と凍結しているのが見える。いま坂道を下るのは危険だ、といった状況にみえる。早いところスタッドレスタイヤを装着する必要がある。

午前10時すぎには陽射しがその氷を溶かしてくれた。道路も安全なコンディションに戻った。こんなことを繰り返すうちに12月にはいると雪が降り、しだいに積雪してゆく。ふと気づくと一面の銀世界になっている。シベリアンハスキーのパルが大好きな季節がもうすぐやってくる。

白樺湖、女神湖方面に行く途中、広大な落葉松の森を俯瞰できる場所がある。小さな展望台と駐車場もある。今ちょうどそこからの景色が最高の応対になっている。東山魁夷の絵画のような美しい世界がそこにある。

今夜は晴れ渡って、空には雲ひとつ無く満天に星が輝いている。じつにこころ洗われる星空だ。

2006年11月16日

3561 初積雪は淡雪

雪のち曇り 気温:最低 - 5℃/最高 4℃

昨夜半から雪が降り始めた。一面うっすらと雪化粧。外回りのライトを点けると、まるで真冬のような美しい情景が照らし出された。あわてて車のところまで行ってフロントウインドウをカバーで覆った。

風花ではなくて本格的な降り方だった。それは12月のようにずんずん積もってゆく。あああ、まだスタッドレスタイヤに交換していない、どうしよう・・・と思い悩んでいると、ふっと小止みになり、1時間ほどで完全に雪は降り止んだ。

朝になると、道路は乾燥し森に残った「淡雪(あわゆき)」も儚く蒸発して消えた。これは間違いなく冬の先駆けだ。気温もどんどん下がって、スキー場では毎日夜を徹して人工雪造りを続けている。このぶんだと、予定どおり11月23日(木)にはピラタス蓼科スノーリゾートは滑走可能になると思う。

奇妙な季節だ。里に向かって紅葉前線がまだ下りきっていない状況なのに、山ではもうスキーが出来るのだ。ピラタスロープウエイで坪庭に登ればそこはすでに積雪しているが、そこから見下ろす眺めは鮮やかな紅葉の帯なのだ。

午前中には強風が吹きすさび、体感気温は氷点下20℃以下だった。そんな中、ピラタスの丘ペンション村の仲間は森の樹木の間伐とその材木の処理を行った。小枝は燃やし、太めの枝は機械で木材チップにして花壇に撒くのだ。みんな耳や鼻やほほを真っ赤にして作業した。弁当と「焚き火」がとても美味しかった。

今日も夕焼けがとてもきれいだった。

2006年11月18日

3563 里の秋

晴れ 気温:最低 - 6℃/最高 2℃

朝一番で諏訪インター近くのイエローハットに出向いた。手持ちのレンジローバー用16インチアルミホイールにスタッドレスタイヤを取り付けてもらうためだ。予報では明日の午後から雨になっているから、気温しだいではピラタスの丘では月曜日いっぱい雪になる可能性が高いということで、あわてて手配した。

これまではブリヂストン・ブリザック DM-Z3 を使ってきたが、総合性能第一位という評価に異論はない。とても良くできたスタッドレスタイヤだと思う。氷にも強く、真円性も高く転がり抵抗がとても低い。しかし、スタッドレスの中でも特に柔らかいタイヤなので、ディスカバリー2のような重量車では「ゆれ」というか「腰砕け感」がとても気になっていた。

サマータイヤのようには行かないのは百も承知だけれど、もうちょっとしっかりしたフィーリングがほしかった。また、グリップはベストに近いのだけれど、滑り出したあとの急激な挙動はとても怖いものがある。まあ、そのような走り方をする方が悪いのかも知れないけれど。

ということで、今回は悩んだあげく、ミシュランのラティテュード X-ICE 255/65R16 を選択した。2005年の第46週生産の刻印があるのが気になるけれど、このサイズは数が出ないので今シーズンは追加生産するかどうかわからないとのことで、妥協した。

肝心の氷上性能はじっさいに走ってみないことにはわからないので、それはまた改めて報告したい。ドライ性能に関してはたしかにしっかりとしていてハンドリングがとても素直で、走行音もとても静かだ。コーナーでよれてアンダーステアがでることもほとんど無いのが良い。とはいえ、やはりスタッドレスタイヤだとすぐわかるやわらかさはいかんともしがたい。

それにしても、いまや蓼科は「里の秋」そのものの情景だ。山麓近くの里山が美しく紅葉している。「錦秋(きんしゅう)」とはこのような景色をいうのだろうなあ。本当にきれいです。だから、麓の茅野市から蓼科高原に登ってくるルートは見目麗しく彩り豊かだ。そして山岳部では落葉松の紅葉が目を見張るばかりに美しい。

それはそうと、数日前から今度導入する「即時予約システム」の勉強とデータ打ち込みと調整に徹夜状態が続いている。同時にホームページの改善計画も進めていることもあるけれど。

今度の予約システムはアウトソーシングで契約した専門会社の運営になる安全なサーバーおよびシステムになっている。じゃらんnet と同等かそれ以上の機能を持っている。予約前にきちんとした「料金見積もり」も表示する。従って予約前にお客様は様々なプランやオプションを比較できることになる。そしてこれまでと決定的に異なるのは「予約送信」から5分以内に予約完了のメールが送信される「即時予約システム」である点だ。

12月から運用開始予定でがんばっているけれど、導入されればお客様は24時間いつでも文字通りその場で予約を完了させることが出来るようになる。僕も大いに期待しているけれど、お客様にもそのメリットを享受していただけたらいいなと思っている。

2006年11月19日

3564 温かい

雪のち雨 気温:最低 - 2℃/最高 3℃

パルの声で朝目覚めることが多くなった。シベリアンハスキーのパルは12歳になったばかりだけれど、信じられないほど元気で毛並みもつやつやしている。でも、若犬の頃の「我が道を行く」というかたくなさが少し弱まって、甘えることを憶えたようだ。

起き出して外を見ると雪が降り始めたところだった。これは積もりそうな降り方だと思い、あわてて外回りを点検した。ここ数日でテラスに積もった落ち葉を掃き清めた。そんなに寒くないが、雪は固く締まったパウダースノーだった。

ちょうど犬の散歩で下を通りかかったFさんが「いよいよ雪だねえ、困ったもんだ」と声をかけてくる。「うん、そうだねえ、雨よりは良いけどねえ」と応えながら、まあ冬の雪は積もってしまえば雪かき以外では嫌いではないなと思う。雪景色も極寒の季節もそれはそれでいいものだ。

ここの冬は暮らす者にとってはかなり過酷なのは間違いない。それでもここにあることの感動がそれに勝っているうちはだれも山を下りる決心をしないようだ。端的に言ってしまえば、1mも積もった雪を除雪する気力体力が無くなったら潮時だということだ。

僕はここに骨を埋めるつもりだけれど、じっさいにはどうなるか、それは神のみぞ知る。

雪はその後雨に変わってしまった。やはり温かいのかなあ。夜になると土砂降りになって、それはいまも続いている。予報では明日の昼過ぎまでこの調子でその後晴れてくるとのこと。

まだまだドライブと観光のお客様がいらっしゃるので、多少雪が降っても道路に積雪して溶けないなんてことにならないことを祈っている。幹線道路はいざとなったら融雪剤散布がされるので大丈夫だと思う。

これだけ温かければ雪が積もり始めるのは12月上旬以降だろう。今年は雪が遅そうだ。

明日は月曜日、夫婦そろって大のお気に入りの月9ドラマ「のだめカンタービレ」の放映日だ。久々に面白いドラマに出合ってとっても幸せな気分だ。そしてあらためて音楽のすばらしさに触れた想いがしている。

2006年11月21日

3566 冬支度、多忙な季節

晴れのち曇り 気温:最低 - 3℃/最高 6℃

けさもテラスがばりばりに凍っていた。それでも平年よりずいぶん冷え込みが緩い。いつもだったら氷点下10度まで下がることだってあるのに、せいぜい氷点下2℃〜氷点下7℃程度までしか冷え込まない。やはり地球は確実に温暖化しているのだ。

これから3日間ほどは雨の心配はなさそうなので、冬支度の仕上げにはいることにする。きょうは、先日切り倒してもらった落葉松とヤナギの巨木の処分を妻と2人で行った。適当な長さの丸太に切りさばいてくれたのだが、それでもひとりではもてないほど重い。

1本80kg以上あるのでこれはあきらかに腰に来た。それでも何とか裏に運んで、裏手の林道に続く石垣を上り下りできるように積み上げた。階段とまではいかないが、格段に通行しやすくなった。これで徒歩でピラタススキー場に行くお客様が歩きやすくなる。

それにしてもまったくここでの暮らしは力仕事ばかりだ。ペンションの仕事と、このような肉体労働と、いったいどちらが本職なのかわからなくなるほどだ。ホームページの作成管理運営にもかなりの時間を割かなければならない時代になったのでそちらの負担も大きい。

お客様の利便性と安心を考えて、今回「予約システム」のアウトソーシングをきめたが、どうなのだろう。お客様の反応がいまひとつわからない。サーバーサイドのデータベースでリアルタイムで空室管理して、料金データベースも持っていて、じっさいにお部屋が取れるかどうかが確実にわかる。また、さまざまなパターンで料金を計算して比較できる。

そのように明瞭な料金と確実な空室状況をご確認いただいた上でご予約いただける。しかも、これまでとは異なって「即時予約」だ。当方で部屋の空き状況を確認してご返信して初めて「予約完了」というのではなくて、その場で「予約完了メール」が1分から15分以内に届く。

これって、便利で安心でしょ?でも、ペンションのイメージではないのかな、そういうのって。もっとアナログの方がいいのかな。どちらもありだとおもうけど、どちらがトレンドなのかが僕にはわからないのです、いまのところ。

悩み多い日々を送っています。(^_^;)

2006年11月22日

3567 新予約システム(2)

晴れのち曇り 気温:最低 - 2℃/最高 6℃

本日夜から「スキーパック」をはじめすべてのプランがお子様にも対応いたしましたのでご検討よろしくお願いいたします。なお、リフト券は小学生までお付けしますが、お使いになるかどうかわからない未就学児につきましてはリフト券無しの通常宿泊扱いとなっております。

また、2泊以上ご利用のお客様の場合は、2泊とも同じスキー場の「スキーパック」でない限り、1日ずつ別にご予約いただくようお願いいたします。これはシステムの制約で、同じプランで2泊以上を指定すると連日同じプランが適用となるためです。

1日目のみ「スキーパック」利用で、2日目は「通常宿泊」というかたちでのご予約は1度の操作では出来ません。これは「じゃらんnet」などの大手予約サイトでも同様にある制約ですのでご容赦下さいませ。

また、ご覧になって、実際に操作してみてなにかお気づきの点や不都合がございましたらご一報いただけると大変ありがたく存じます。よろしくお願い申し上げます。(^^)

さて、今日は冷え込みもさほどきつくなく、日中も穏やかな天気の一日となりました。まさに「晩秋」の趣です。しかし、冬がもうそこまで来ているのも事実で、ある日突然真冬の気候に激変するのが当地の習いです。

To Do リストにしっかりと優先順位をつけて、とにかくひとつひとつ片付けています。終わる前に冬がやってきてしまうのか、間に合うのか、ぎりぎりの攻防といったところです。まあ、子供時代には夏休みの宿題は8月下旬になってからまとめてやっつけるタイプだったので・・・。(^_^;)

あ、そうそう、今日初めて氷点下で車を走らせましたが、この間新調したスタッドレスタイヤは低温ではぐっとしっかりした印象に変わりました。グニャグニャしませんね、これは。なるほど、このような気温で評価すべきだったのですね、ウインタータイヤですから。とても良い走行フィーリングでした。

僕がこの冬選択したのはミシュランのラティテュード X-ICE というタイヤです。ウェブでは評価がまっぷたつに割れている間のあるスタッドレスタイヤですが、これからの積雪路面や凍結絵路面での性能を評価していきたいと思っています。まずは、ドライ性能は評判どおりベストに近いと思いました。

2006年11月23日

3568 温泉入浴券プレゼント

晴れ 気温:最低 - 1℃/最高 5℃

最低気温が氷点下1℃だなんていうのは信じられない高温だ。僕らが12年前の11月末にこの地に移住してきたときには氷点下8℃というのが平均値だったと記憶している。そして12月にはいるとみるみる気温が下がり毎日氷点下16℃まで冷えて、最高気温も氷点下の日が4月まで続いたものだ。

1月には氷点下23℃(一説によると氷点下29℃を記録した年もあったそうだ)がふつうだった。しかしいまはめったに氷点下20℃以下になることはない。

ということで今日はとても温かで穏やかな一日だった。夜半には雪が降るという昨日の予報は大きく修正されて、今日明日と晴れの予報に変わっている。晴れれば気温が下がるのが法則だから、明日の朝はぐっと冷え込むだろう。

国道299号線は明日麦草峠の手前のゲートが閉じられて、冬期通行止めとなる。これから同様の通行規制が続くのでお出かけの節には事前にチェックすることをおすすめします。

今夜もキューンという野生の鹿の声が森にこだましている。全国的に鹿が増えているそうだけれど蓼科も例外ではない。野生との遭遇機会が増えたことは喜ぶべきことかも知れないが、一方で深刻な食害が起きていることを無視するわけにも行かない。

いまペンション・サンセットにご宿泊されるともれなく「蓼科温泉・小斉の湯の入浴券」をプレゼントしています。おかげさまでお客様の評判は上々で、それならばこの冬いっぱい続けようかと相談しているところです。ちなみにこの入浴券は定価700円するものですから、どんなにお得かよく考えてみよう・・・。(^^)

2006年11月25日

3570 新予約システム(3)

晴れ 気温:最低 - 6℃/最高 3℃

予報がちょうど1日ずれて、雨は明日の夜からになったようだ。きょうご宿泊のお客様にとってもラッキーだった。夕暮れのグラデーションと三日月との対比がまるで絵本の情景のようだった。そこを野生の鹿が駆け抜けて行くのだからこれはもうファンタジーだ。

それはそうと、新予約システムがお客様にどのように受け止められているのか、受け入れられるのかが心配でさまざまな観点からインターフェイスの調整を続けている。反対に、メールのやり取りとかもっとアナログで原始的なコミュニケーションの方がペンションらしさがでるのかなとも思うのだ、正直なところ。

そこらへんのところが僕には見えなくなっている。

今回このシステムを導入した理由は、ご予約前に明朗に料金を提示したい、ご確認いただきたいという思いからだった。また、前日や当日のご予約で、当方からの確認連絡を待てない状況でも自動システムによってその場で予約が完了できるようにしたいと思ったこともある。

お客様から見てそのあたり、どうなのだろう。是非ご意見をお聞かせいただきたい。

2006年11月26日

3571 無為徒食

晴れのち雨 気温:最低 - 6℃/最高 6℃

朝はきれいに晴れたけれど、しだいに曇り空になり、夕方から雨になった。激しいふりではなく、静かな森の雨だ。天気予報に従って、きょうはテラスのステイン塗り込みの残り半分の作業を終わらせた。腰と背中が痛い。前にも書いたけれど、でもペンキ塗りは嫌いではない。

そういえば、ピラタスの丘ペンション村にも達人がたくさんいて、なんでも自分で作っちゃう人がいる。しかし、とりわけ仕上げのペンキ塗りが大好きだという。ペンキ塗りにはなにか特別なものがあるのかも知れない。

そんな達人たちから見たら僕なんぞはひ弱な無為徒食(むいとしょく)の輩(やから)なのだろうなあ。昨今とみにそう思う。40代の頃は僕だって元気いっぱいだったからそんなことは感じなかったのだけれど、50を過ぎた頃からだんだんそう感じるようになった。

それはさておき、ホームページの改革は始まったばかりだ。10数年の蓄積が混沌を生み出しているこのサイトを整理整頓して「構造改革」しなけりゃいけないと思っている。しかし、引っ越しと同じで整理しているとついちょとしたものにはまってしまって(たとえば旧いアルバムとか)、余計な時間がかかってしまう。

そして、「捨てる」ということほど難しいことはない。昔苦労して作ったページを捨てる、力いっぱい書いた文章を捨てる、思い入れのある写真を捨てる。そして新しいなにかを作り出す。そうしなければならない。言葉を尽くして書いた文章を推敲して削りに削るということもしなければならない。

しかしそれは文章への迫害ではなくて、洗練と呼ぶべきなのだろう。無駄のない簡潔でわかりやすい文章。それは時代の要請だ。みんな忙しいのだ。冗長な文章なんて読んでいる暇はないのだ。「行間を読む」なんてのはもう死語なのかも知れない。

2006年11月27日

3572 雲の中の我が家

雨 気温:最低 2℃/最高 6℃

予報どおり終日雨模様になった。土砂降りではないが、断続的に強弱を繰り返しながら降り続いた。一時止んで曇り空になったりもした。ピラタスの丘は雲の中に入ったらしく、窓外はいまもまだ濃霧状態だ。昨日テラスのステイン塗り込みを終わらせておいて大正解だった。

それにしても今日は異例の高温だ。もう12月になろうかというのに、この気温は10月の紅葉の盛りの頃のようだ。山を少し下って湖沼部を見ればそこはまだ秋の気配を濃厚に残している。じっさい紅葉だってまだ残っているほどなのだ。

この秋はまだ一度もビーナスラインに積雪を経験していない。道路は全面乾燥路面になっている。僕らは経験上いつやってくるかわからない雪に備えてすでにスタッドレスタイヤに履き替えているけれど、県外からのドライブのお客様は普通タイヤで問題なく走行している状況だ。

里ではまだまだ紅葉の盛りが続いている。

この様子だと、おそらく劇的に季節が変化していきなり大雪が降るなんてことになるのかも知れない。たしか、去年も初雪が大雪で、それが短期間に3度もやってきたのだった。それまでの短い期間に、冬支度を終えなければならない。

今回アウトソーシングを決めた新予約システムの全体像が僕にもようやくつかめてきたので、いろいろとカスタマイズできるようになってきた。プログラムを微調整したり、料金体系を見直したりしてお客様の使いやすさを向上させるようにがんばっている。

もう少し料金体系を単純化しなければいけないと考えているので、若干の見直しがあるかも知れないけれど、値上げはないです。「わかりやすい」ということが最も重要だと考えての見直しです。ホームページの見直しもまったく同じ観点からの再構築に取りかかったばかりです。

みなさまに好感を持って受け入れられると良いのだけれど。

2006年11月28日

3573 資本原理主義

雨のち曇り 気温:最低 3℃/最高 7℃

ようやく雨は上がったが、さんさんと降り注ぐ陽光はない。麓から見るとピラタスの丘のある山の上はすっぽりと雲をかぶっているのがわかる。ここは文字通り別世界なのだ。ステイン塗り立てのテラスの床も弾かれた雨水が乾いていない。

この高温では雪の気配は全くない。森はいまだに秋の気配を残したままたたずんでいる。いささか当惑しているかのように。風が吹き抜けるが、空っ風ではない。それどころか濃密な湿度を感じる。これで気温が下がればいつ雪が降ってもおかしくない。

これまである意味で迷うことなく一筋に突き進んできた。ペンション経営も、ホームページ運営も。

しかし、時代潮流は大きく変化した。過酷な不幸な時代へと大きく梶を切ったのだ。先人たちが命がけで勝ち取ってきた資本主義における労働者の権利や地位がリセットされようとしている。自由民権運動や数十年に及ぶ労働運動、労働争議によって実現された社会主義的制度が資本原理主義によって、まるで明治時代にまで戻されようとしている。

資本家が潤い、労働者が搾取される。そんな前時代的なステレオタイプが息を吹き返そうとしている。資本原理主義の完成型は「格差社会」そのものだ。資本家と労働者、まるでカードゲームの「地主と貧民」そのままの社会。資本家はますます富み、労働者はますます悲惨な境遇へと追いやられる。

20世紀のある時期、われわれが「1億総中流社会」などと思いこめたのは、長年の間に修正主義的に盛り込まれた社会主義的システムによってのことだったのだ。小泉政権が標榜した「小さな政府」とはその「社会主義的システム」と「福祉」を切り捨てることによって実現するものだった。これは欺瞞である。小さな政府とはそのようなものではなくて、政府システムが小さな=官庁や役人が少ない政府のことなのだ。

また資本原理主義においては企業活動は資本家の利潤追求の場であって、そこに従来のような社会の一員としての品格や資本の社会還元といった考え方はない。「会社は株主のものである」とはそのような意味だ。もはや企業は社会的システムではなく、単なる利潤追求のためのシステムに過ぎない。

「競争社会」のメリットを説く政府だが、その本質は「地主と貧民」というゲームそのままに、それは競争などではなく、既得権者をますます富ませる結果となる弱者同士のつぶし合いに結果する。競争するのは弱者同士であって、強者であるところの資本家は「高みの見物」を決め込んでいるだけでよい。それが安倍政権の「再チャレンジ」スキームである。これもまた欺瞞だ。

過度の競争は人々を不幸にする。これは人類の体験的法則である。

動かしようのない格差はひとびとの心をすさませる。

もうすぐペンションの居場所など無くなってしまうのかも知れない。

それは同時に僕の居場所がこの社会にはなくなってしまうということでもあるのだけれど。

2006年11月30日

3575 携帯からも予約可能に

晴れ 気温:最低 - 5℃/最高 2℃

さて、今日はかなり冷え込んだ印象でした。が、最低気温は氷点下5℃で、じっさいはたいした冷え込みではなかったわけです。本来ならば氷点下10℃以下になってもおかしくない時節です。そのせいか、蓼科の森や湖はいまだに秋の気配を残してたたずんでいます。

とはいえ、昨年もちょうど今頃はこんな感じで気象庁も今年は暖冬で雪が少ないなんて言っていましたが、じっさいは12月半ばにいきなり「どか雪」が連続して降って、「大雪雪害対策本部」が出来たほど雪が多いシーズンになりましたからね。スキーヤー、スノーボーダーのみなさまは、もうちょっと様子を見てやってくださいまし。

それはさておき、今夜からペンション・サンセットはケータイからも宿泊予約できるようになりましたよ。ホームページの「携帯版HP」というリンクをクリックするとご案内ページにすすみます。直接リンクはこちらです。パソコンからと同様に「料金見積」を見てから速攻で「予約」できます。

ただし、いまのところ「ケータイ版」では、承りが大人の方だけなのと、プランの種類がパソコン版より少ない現状です、ご容赦下さいませ。様子を見ながらプランの数を増やし、お子様対応を進めていきたいと考えております。

今後ともお客様の利便性(ユーザビリティー)と顧客満足度を高めてゆく所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2006年12月03日

3578 初積雪

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 -3℃

昨夕から舞い始めた風花はやがて固く締まったパウダースノーに変わり、一面を白く彩りました。予報では山岳部では10cmという話も出ていたのですが、じっさい夜が明けてみると約1cm〜2cmといった積雪でした。ピラタススキー場の上の方はもっと積雪したと思います。山頂付近では10cm積もったかも知れません。

風が強くて体感温度がとても低く、寒い一日になりました。日陰の雪は溶けずにパウダーのまま残り、日なたの雪はうたかたのように蒸発して消えました。しかしこのようにして「根雪」が形成され、次の降雪時にはより確実に積雪するようになっていきます。

あまりの寒さ・・・終日氷点下だった・・・ので水を使った作業が出来ない・・というかやりたくなかったので、外回りの作業は順延といことになりました。たとえば、洗車ができないのですね、じっさいのはなし。洗い流す前に水も洗剤も凍結してしまうから・・・。ははは。

道路は乾燥路面になっていますが、日陰は雪や氷が残っているかも知れないので十分注意してくださいね。日中は知る分には今のところ普通タイヤでも大丈夫そうですが、この時節になったらタイヤチェーンやスタッドレスタイヤで備えるのが常識です。事故ってからでは遅いですから、くれぐれも準備怠りなく。

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ピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデ・プレオープンについては以下の通り決まりました。

● プレオープン期間
  12月2日(土)〜 8日(金)予定

● プレオープン期間のリフト運行時間
  10時頃〜16:00

● プレオープン期間中の滑走コース
  トリプルリフト沿いの、400mコース
  コース幅 15〜20m
  コース幅が狭いので十分注意してご滑走下さい

● プレオープン期間中の特別料金
  ☆一日券 大人 1,000円 さらに300円の食事券プレゼント
       小人   500円
  ☆半日券(PM1〜)大人 500円 小人 250円
  ☆プレオープン期間中は、特別料金の為、各種割引券の使用は出来ません

● オープニングイベント開催日は
  12/9(土)と12/16(土)となりました

● 本オープン予定は12/9(土)にクワッドリフト(1,000mコース) 
 からを予定しております。

以上

2006年12月06日

3581 サーバーの引っ越し

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 1℃

ピラタスの丘の中の日陰部分の道路に2カ所アイスバーンが出来ていました。半分溶けかかっているのだけれど、ノーマルタイヤの車は慎重に通過する必要があると思います。あとはほぼ全面乾燥路面になっていますが、これからのお出かけはどこでも山岳部は降雪や積雪や路面凍結がいつあっても不思議ではないと考えて準備することをおすすめします。

まだ書いていなかったと思うのですが、先月末から今月初めにかけて作業してサーバーを引っ越ししました。様々な要素を検討して「ネットショッピングシステム」とか「カード決済システム」とかの不必要な機能をカットしたわけです。セキュリティーと信頼性・安定性はとにかく一番大切ですからそれを基準に選定したサーバー・ホスティング・サービスです。まあ、みなさまにはこれまでどおりなにも変わらない状態でアクセスいただけるので、関係ないというか、どうでも良いことだとは思うのですが。

それからもう一つ変えたところがあります。ついにこのサイトから私の署名が消えました。とうとうネット界もここまで来たかという感慨を持っています。別段トラブルに巻き込まれたわけではないのですが、ひしひしとそのことを感じるようになり、そしてその程度が私の個人的基準を超えたということです。不本意なのですが、しょうがないですね。

そんなこととはまったく関係なく、今日の夕暮れはじつに息を呑むほど美しい展開を見せてくれました。たまさかこういうときに限って車にデジカメを積んでいないのですよね。デジタル一眼レフではなくてもっと小さなコンパクトデジカメに変えるべきかも知れませんね。美しい映像を高解像度でという方向性も必要だけれど、一方でタイムリーなスナップ・ショットという方向性も必要なのですよね。う〜ん、両方持てればよいのだけれど予算が許さないならば、どちらか一方に決めて割り切るしかないですね。今日だってカメラを携帯していれば数年前に撮影したこんな夕暮れが撮れたかも知れません。

それにしても「情報発信」ってなんなんでしょうね、いまさらながら考え込んでしまう昨今です。私なんぞは10年以上もこんな「垂れ流し」みたいな文章を書き続けていますけれど、これでよいのだろうかという疑問をいつも抱き続けてきました。まあ、個人的な記録としてなら「備忘録」としてそこに一定の価値は見いだせるのですが。

写真撮って「日記」(これもブログって言うのですかね最近の基準では)に載っけて、コメント書いて、熱く想いを語ったり、義憤に燃えてみたり、いったい自分は何やっているんだろう。なにがしたいのだろう。わからない。だから昨今は社会や政治についての議論や想いを書いてないでしょ。よくわからなくなっちゃったのですね、正直なところ。自分の立ち位置がよくわからなくなっちゃった。これはこれでけっこう重傷なのです。(^_^;)

2006年12月07日

3582 暖冬そして格差社会

晴れのち曇り 気温:最低 - 8℃/最高 2℃

ここの住人の共通認識ですが、毎年冬が暖かくなってきています。その割には寒さが身に応えるのは歳のせいか不況のせいか。報道によると「いざなぎ景気」以上の長期にわたる「好況」だそうですが、それは一部の「勝ち組企業」および「勝ち組のひとびと」にとってだけの特権的な利益として還元されているだけで、個人消費を支える庶民に還元されるどころかますます給与所得を減少させようという動きが加速しています。

そんなことをしていて国内需要をどのようにして回復させようと考えているのでしょうかね。おそらく、庶民はいわば古代における「奴隷階級」であってもはや顧客ではなく、「貴族階級」だけを顧客として成立するビジネスモデルを想定して事を進めているのでしょう。

21世紀に再びこのような時代になるとは想像だにしていませんでした。また「階級闘争」だの「革命」だのが必要な時代になってくるのでしょうか。いずれにしても庶民の実感としてはいまだにデフレだし、不況だし、所得は減る一方だし、社会保険料や税金はずしりと重くなるばかりで良いこと無しですよね。

この国の進もうとしている道は明らかに間違っていると思います。そして、そのことを主張し闘おうとしない若い世代、そして私たちはなんて従順なのでしょう。奇妙な絶望感に打ちのめされています。

それはさておき、今日は朝のうち晴れ午後には曇りという天気でした。外で作業していてもそんなに寒さは感じませんでした。きょうはお風呂の循環濾過装置全体の清掃消毒を中心としたメインテナンスを行いました。で、ものすごく重いセラミックフィルターのカセットを引き抜いたときに腰をやっちゃいました〜。(^_^;)

もともとスポーツ性の腰痛を爆弾として抱えていたのですが、ここのところ快調だったのでつい油断しちゃいました。ぎっくり腰ならすぐ治るのですが、これは明らかに椎間板性の腰痛です。やれやれ。まあ、車を運転したり、ペンションの仕事はこなせる程度で済んだのが幸いでしたが、痛いことに変わりはありませんからね、やれやれです。

これでひととおり積雪前の作業は完了しました。少しほっとしたところです。夜、天気予報を見ると、明日の未明から6時間ほど雪が降るとのこと。これは初めての本格的な積雪になるかも知れません。何十センチも積もるとは思えませんが、3センチとか5センチの積雪が道路や地面に積もって、今度こそ根雪になりそうです。

今週末は蓼科高原の多くのスキー場が正式オープンしますから、ちょうど良いタイミングではあります。スキー場にたっぷり雪があっても景色が秋みたいな枯草色ではなかなか気分が出ませんからね。ということで、これから蓼科高原の山岳部やスキー場にいらっしゃる方は必ずタイヤチェーンを携行するかスタッドレスタイヤを装着してきてください。

2006年12月10日

3585 温泉とホスピタリティー

晴れ 気温:最低 - 7℃/最高 1℃

晴れ一時曇り一時みぞれ、というのが今日の天気でした。ピラタスの丘の景色はまだ「冬ざれた」印象はありません。晩秋の趣を残していて、12月の中旬という感じはしません。まあこれで雪がどかっと降り積もれば一気に「冬景色」ということになるのですが、いまはそんな風情がしています。

この時期のピラタスの丘はひとびと(住人)の活動を別にすれば、しんと静まりかえって、まるでひとけが感じられない。まるでどこか知らない国の大自然のまっただ中に来てしまったような感覚がします。自然の息吹がもっとも強く感じられる季節かも知れません。

日が暮れると気温は氷点下7℃までさがり、スキー場の方角からは元気の良いスノーマシンの音がかすかに聞こえてきます。この気温ならものすごく良い人工雪が作れます。このままこの気候が続けば、天然雪が降らなくてもたっぷりの人工雪でスノースポーツが楽しめることでしょう。当地の人工雪は天然のパウダーと虫眼鏡で見比べても素人にはちょっと見分けが付かないほど質がよいのです。

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う〜ん、「文は人なり」というけれど、やっぱりこの文体は僕にはなじまないようです。いま現在の僕の文体で書くことにするね。

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先日痛めた腰はどうやら「ぎっくり腰」だったようで、我が家の人工温泉でじっくり温まっていたらかなり良くなってきました。恐れていた椎間板ヘルニアの再現でなくてよかった。それはそうと、この「天然温泉」ブームのさなかに僕は今年「人工温泉の装置(かなり高額)」を入れ替えました。

天然の鉱石を利用してこの八ヶ岳のミネラルウォーター(伏流水)を「温泉化」すると、ものすごく良い感じの温泉になることを知っているからです。それに最近TVでも報道され始めたけれど、鉱石を厳選することによって立地にとらわれずにお望みの種類の温泉を作り出すことが出来ることから、ふたたび「人工温泉」の良さが見直されているとのことです。

タンクローリーで天然温泉を運び上げて週1回浴槽に張るという方法もあるのだけれど、とにかくその価格が常識外れにばかっ高いのですね。業者さんには業者さんなりの言い分があると思うけれど、年間百万円前後もかかるというのは、あまりにも「高コスト」に過ぎると僕は思います。

あえてそれを行っているお宿のオーナーさんには、お客様に対するそのホスピタリティーに敬意を表するしだいです。お客様に置かれましても、そんなオーナーの心意気を是非感じとっていただいてじっくりと温泉を味わっていただければ幸いです。本当に大変なコスト負担なんですよこれは。

が、僕のところはそのような高額の出費はポリシーに反するので、対費用コストに優れた完璧にメンテナンスした「高品質の人工温泉」をご提供することにして、お料理や天然酵母パンやその他のサービスに予算を振り向けているしだいです。じっさい、お料理の原価は2倍、パンの原価は3倍かけています。

天然温泉につきましては、かけ流し天然温泉の蓼科温泉の旅館さんと提携して、廉価に露天風呂と内湯を堪能していただけるシステムとなっています。旅行産業も「ネットワーク」と「餅は餅屋」というのがこれからの方向性だと考えているからです。

たとえばピラタスの丘にものすごく美味しいレストランが出来たなら、僕はそこと契約して夕食はそちらでお好きなメニューを召し上がっていただくスタイルに変えるでしょう。もちろんペンション・サンセットのオリジナル料理がお好みのお客様にはサンセットで召し上がっていただく。そのような広がりのある選択肢をご提供するのもまた宿としてのホスピタリティーかなと考えているしだいです。

ペンション・サンセットは今後も日々進化を続けて参りますので、ご注目いただければ幸いです。願わくば、是非一度ご宿泊いただきじっさいの我がペンションを体験していただければうれしいかぎりです。

2006年12月14日

3589 曇りのち雪

曇りのち雪 気温:最低 - 3℃/最高 2℃

朝、昨日の雪はすっかり止んでいましたが、雪雲らしき不穏な黒雲が上空に居座っています。ピラタスの丘の森はひっそりと静まりかえって、物音ひとつしません。風がないので動くものもありません。まるで時間が止まってしまったような錯覚を憶えます。

道路の雪は昼過ぎにはすっかり溶けてウエット路面になりました。陽射しはなく、曇天が続きます。午後2時過ぎ、雨がパラつき始め、それはやがてみぞれに変化しました。もうスタッドレスタイヤでないといつどのように路面が変化するか予測が付かない季節になりました。

午後4時過ぎにはみぞれは雪に変わり、本降りになりました。道路にも地面にも数センチ積もりました。その後もみぞれに変わったりふたたび雪に変わったりを繰り返しています。予報では明日の朝までこんな感じで降り続くようです。

いよいよ森も冬のたたずまいとなって、季節は確実に真冬へと向かっていることが実感されます。ペンション・サンセットも冬支度を終えて、今週末からのスキーのお客様のご来館を待つばかりです。

道中お気をつけてお越し下さい。

2006年12月29日

3604 また、どかっと雪が積もりました

雪のち晴れ 気温:最低 - 13℃/最高 - 8℃

またまたどかっと雪が積もりました。ペンション・サンセットの周辺で10センチほど、スキー場では20〜30センチは上澄みされました。一面の銀世界です。蓼科山も北八ヶ岳も見晴らす山々はすべて頂上から山腹まで真っ白です。写真の左上に見える屏風のように横に長いこの山はピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデから望む「北横岳」です、どうですこの雪の積もり具合。道路も一面さらさらのパウダースノーに覆われて、比較的走行しやすい状況になりました。

しかし、朝晩は日中溶け出した水分が強烈なアイスバーンになることがあるので、日陰や道路が黒々としている部分にはくれぐれもご注意下さい。いずれにしても、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤ無しでは当地を走行することは不可能になっています。

昨晩、そして今朝と久方ぶりの除雪作業で全身の筋肉が痛みます。同時に、ああ、ようやく冬がやってきたのだなあという感慨があります。年末年始の繁忙期が終わったら僕も是非ゲレンデに出てこの極上の雪を楽しみたいと目論んでいます。まあ、持病の腰痛と相談しながらですけれど。

今日はご家族連れの目立つピラタス蓼科スノーリゾートでした。キッズゲレンデはスキーデビューのお子様やソリを楽しむ親子でにぎわいました。

ゲレンデもまけずに大賑わい。今日は最高気温が氷点下8℃以下、最低気温も氷点下13℃以下の1月下旬なみの天候だったので、雪質もさらさらのパウダースノーが終日楽しめました。陽射しが温かかったので寒さは感じませんでしたよ。

雪不足といわれ続けてきた今シーズンですが、いっきにシーズンインした感がありますね。こうなるとさてどちら方面に以降かと逆に迷っている方も多いのではないでしょうか。雪質に関しては蓼科高原、特にピラタス蓼科スノーリゾートの雪を自信を持っておすすめします。

光あふれる好天のもと、たくさんのお客様で華やぐピラタスのゲレンデで、みなさまのお越しをお待ちしております。

2006年12月30日

3605 きょうもベストなゲレンデ

晴れ 気温:最低 - 12℃/最高 - 4℃

今朝の最低気温は氷点下12℃でした。きのうが氷点下13℃でしたから、昨日と同様のすばらしいパウダースノーを楽しめると思います。快晴で空は真っ青です。陽射しが温かく気温が低いというスキー、スノーボードには絶好のコンディションになっています。ペンション・サンセットの正面にぐぐぐっと迫る蓼科山も山頂から山腹まで真っ白に冠雪しています。この写真はピラタスの丘ペンション村からビーナスラインに下っていく途中で正面に見える蓼科山です。

道路には積雪がありますが、アイスバーンは比較的少ないです。ただし、筋金入りのアイスバーンになっているので、くれぐれもご注意下さい。タイヤチェーン、スタッドレスタイヤなしではまったく走行できない状況です。以上、今朝の第一報です。

今日の続き・・・

ピラタス蓼科スノーリゾートはきょうも大賑わいでした。が、リフトは一番混んでいるときでも5分〜10分待ち程度でした。ロープウエイは最大10分間隔で100人ずつ運び上げるので、ほとんど待つことはありません。そういう点でもピラタスはおすすめのスキー場なのです。

今日もご家族連れが目立ちましたが、その一方で上のゲレンデは中・上級者のお客様が目立っていたのだ昨日とちょっと違うところでした。雪質はとにかく抜群ですが、今日の方が最高気温が氷点下4℃〜5℃程度まで上がったので2月中旬の気候といったところでした。陽射しは昨日よりも温かくとても快適なコンディでょんになりました。

スキー場から観る蓼科山はじつにきれいです。左に目を転じると穂高連邦、中央アルプス、木曽御嶽山、南アルプスが一望できます。リフトゲレンデの上からはさらに美ヶ原、北アルプスが見通せます。さらにロープウエイの山頂駅からは・・・もういうまでもない絶景が。なにしろ標高2240mですから。

2006年12月31日

3606 本年もありがとうございました。

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 6℃

今日も快晴でした。文字通り雲ひとつ無い。風はなく陽射しは2月のように温かかったので、本来のこの季節に合わせたウエアだとハードに滑ると軽く汗ばむくらいでした。それでもじっさいの気温は最高が氷点下6℃〜氷点下8℃程度でしたから、「本当は寒い」気温だったはずです。じつに太陽のエネルギーの恵みはすさまじいばかりなのですね。

雪質は午後遅く気温が下がってくるとゲレンデ最下部周辺部は場所によって多少ガリガリしたようですが、それ以外はどこもパフパフのパウダー、踏みつけるとキュッキュッと鳴る雪でした。これはまさに1月の厳冬期の最上の雪質に近いです。それなのにこんなに温かく楽しめるなんて幸運というほかありません。(写真左)


ピラタス蓼科スノーリゾートのリフトはスーパー・クワッドリフトがメインで、並行するトリプルリフトの2倍から3倍高速です。僕らもそうですが、みなさんこちらのリフト利用がメインです。非常に高速なのでリフト待ち時間は混んでいるときでも最大15分程度で快適です。

それはそうと写真はトリプルリフト越しに見た日中の月です。この月齢の月は午後遅く東の空にかかるのです。お子様と語らいながらゆっくり景色を眺めるならばこちらのリフトがおすすめです。(写真右)


それにしてもなかなかシュールな情景です。このような非現実的というか、非日常的な景色がピラタス蓼科スノーリゾートおよびピラタスの丘ペンション村の大きな特徴かも知れません。我々ここに暮らす者でさえ、日々驚かされることばかりです。

今日も夕陽がとても美しく、ゲレンデではこんなに暗くなるまで夕陽を浴びながら遊ぶご家族がたくさんいらっしゃいました。この美しい情景はきっとお子様の心にいつまでも心温まる思い出として記憶されることでしょう。(写真左)


ピラタスの丘の「お散歩ひろば」から観た今日の夕暮れです。今年最後の夕陽だと思って観るとなにやら感動的ですね。ピラタスの丘は北八ヶ岳の北横岳という山の西側斜面の中腹に位置するので、日の出らしい日の出を見ることができません。八ヶ岳の向こう側に日は昇るからです。初日の出を観るためには八ヶ岳の稜線に登るほか無いのです。

だから僕たちは「夕陽」にこだわるのかも知れませんね。明日の「初日の入り」が美しいものでありますように・・・。(写真右)



いまシベリアンハスキーのパルとの散歩から帰ってきました。午後10時半です。今夜のピラタスの丘ペンション村は大晦日にふさわしくたくさんのお客様で活気に満ちています。各ペンションともイルミネーションや外回りの明かりをすべて点灯して、ペンション村全体がひとつのイルミネーションみたいに見えます。

今年は公私にわたっていろいろなことが一気に起こって個人的にはあまりうれしい年とは言い難かったのですが、運勢に詳しい知人のいうことには来年はとても運勢がよい年だということです。その言葉を信じてがんばろう。

いずれにしても、いまやるべきことをしっかりと見極めてきちんとやって、近い(あるいは遠い)将来のことを想像して(あるいは予想して)思い悩むことはやめよう。日々おこなうべきことをしかるべく行っていこう。

みなさまには本年も大変お世話になりました。ただただ感謝あるのみです。こんな私と私たちのペンション・サンセットですが、末永くご愛顧よろしくお願い申し上げます。とまではいかなくても、まずは来年もよろしくお願い申し上げます。

みなさまにとって、来るべき新年がすばらしい1年でありますように。

2007年01月01日

3607 あけましておめでとうございます。

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 1℃

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

蓼科高原ピラタスの丘は新年の第一日目も雲ひとつ無い快晴です。昨夜からかなり冷え込んだので、すべての水蒸気が地表に落ちてしまったのでしょうか。澄み切った大気が空を深海のような青色に見せています。その深さに心奪われる心地です。

クルマの音も電車の騒音も街の喧噪もここにはありません。いつもと同じ静寂に満ちた新年です。ラウンジから眼前に迫る蓼科山や遠く穂高連邦を眺めていると、しんとした森や山の時間はいま止まっているのではないかという錯覚に陥ります。

雲が流れなければ空の時間は止まり、風が吹かなければ森の時計は止まる。物音がしなければ、野鳥が鳴かず小動物が動かなければピラタスの丘は時を刻まないのです。それでも僕らの時計は針を進め、この地に移住して13年がたちました。

12月にスタートしたブログも公開から12日目です。とはいえ、ブログという言葉の無かった1997年からウエブ・ログ(日記のようなもの)を毎日書いてきましたから。ブログ歴ももうすぐ10年ということになるのかも知れません。

ブログというシステムはHTMLによる静的なコンテンツ公開方式とはまた異なった、データベースを活用したダイナミックでオンデマンドなパブリッシング・システムなのではないかと感じています。個人的にはこれ、好きです。フラッシュによるウエブ・パブリッシングとともに今後主流になっていきそうですね。

いまや、ホームページもペンションのおもてなしの一部になった感があります。ホームページを訪れていただいたときからおもてなしが始まっているという実感があります。実体としてのペンション・サンセットもホームページ以上にアップグレードするように今年もがんばろうと決意も新たです。

蓼科の静寂に満ちた美しい自然の中で、みなさまのお越しをお待ち申し上げております。


★★★

ゆかちんの英国留学日記さんが当ペンションのことをエントリーした旨ご連絡してくださいました。トラックバックは受け付けていないようですので、お言葉に甘えてリンクを張らせていただきます。ありがとうございました。(^^)

今日は元日、ペンションは大忙し。どうやら今夕は夕暮れの時間に写真を撮りに行くなんて奥さんが許してくれそうもありません。そういうオーラを発しています。宿は女将でなりたっている、というのは本当です。私なんぞは下男みたいなものです、たぶん。ははは。(^^;)

2007年01月02日

3608 静かな蓼科

曇り 気温:最低 - 4℃/最高 0℃

お正月三が日の2日目ですが、ピラタスの丘は静かです。隣接するピラタス蓼科スノーリゾートにもペンション村にもたくさんのお客様がいらしているのですが、豊かな自然の中では圧倒的な静けさが勝るのかも知れません。この年末年始もここ数年の例にならって、年末にいらして大晦日にお帰りになるお客様と、元旦にいらしてゆっくりしてからお帰りになるお客様に二分されました。共通するのは年越しは自宅でということのようです。

もちろん、ペンション・サンセットで年越しなさったお客様もいらっしゃいました。このような静寂に満ちた越年というのも一度味わってしまうとやみつきになります。奥様もお料理や何やかやの家事から解放されるので、のびのびとくつろいでいただけるようです。ケーブルTVなので観たい番組はすべてご覧になれますし、いたれりつくせりかもしれません。

今日は朝から雪雲が上空にどっかりと居座って、陽射しを遮ったので気温が高い割に暖かさを感じませんでした。午後3時頃から雪になるという予報だったのですが、午後7時現在雪は降っていません。しかし雪の気配はどんどん増してきています。いまネットでピンポイント予報を見たら雪マークが消えてました。それでも、じっさいに空を見れば確かに雪雲が100m上空まで下りてきているのです。このようすだとピラタスの丘から上は雪になるかも知れません。

それにしても、「蓼科高原日記」の、つまり「このブログ」でもあるわけですが、書き方がはっきりと変わったことに気づきます。これまではまず文章を書き、必要に応じて写真を選んで載せていました。しかしいまではまったく反対で、まず写真を選んで、あるいは撮影してきて、それから文章を書いているのです。もちろん文章は写真の説明ということでは全くないのですが、何らかのイメージ的関連は自然と生まれてきます。そのあたりのインタラクションを面白く感じているところです。

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2007年01月03日

3609 年初に思うこと

晴れ 気温:最低 - 6℃/最高 - 1℃

ほとんどのひとにとって年末年始のお休みは今日で終わって、あしたから「さあ仕事だ」ということになるのでしょうか。我が国の休暇は本当に貧弱ですね。せめて米国のクリスマス休み程度は休んでも良いと思うのですが。← 欧米か!★?(^_^)

それはさておき楽しい雪遊びの道具はじつに多彩で、こうしてスキー・スタンドを見るとちょっと楽しくなってきます。もちろん道具なんてなにも無くったって、雪があるだけで楽しく自然と戯れることが出来るのです。雪は厳しい冬からの素敵なプレゼントです。

大人にとってはまたとない心身のリフレッシュ、お子様にとっては家族での楽しい思い出となった年末年始の蓼科ではないかと思います。まあ、「モノより思い出」か「思い出よりモノ」かはひとそれぞれですが、どちらでもいいんじゃないでしょうか、それぞれに幸せを感じることが出来るのならば。

もう二者択一の価値観というか、そういうものの見方は現実にそぐわない時代になったように感じる昨今です、個人的には、ということですけれど。「あれか、これか」というものの見方はデジタル的でまことに「わかりやすい」のですが、その「わかりやすさ」にのせられて訪れた「いまという時代」は私たちにとってより良い時代、より豊かな社会になったのでしょうか。

すくなくとも「構造改革」は私たち庶民を幸せにするための「改革」ではなかったですね。まだ気がついていない人はいないと思うのですけれど。私たちにとっては、結果を見れば、「構造改悪」でしかなかった。多少はよい面もでてきたことはきちんと評価しなければ公平とは言えませんが。

それにつけても、マスメディアにすっかり乗せられて「価値観は多様化した」と思いこんでいたけれど、なんのことはない、ぜんぜん多様化していない。「価値観は多様化」なんてしていない、あいかわらず「あれか、これか」の二元論が支配している。愕然としますね、価値観の多様化と呼ばれていたモノはじつはサブカテゴリーの多様化に過ぎなかったのだってことがわかって。

そんなことを思う年初ではあります。

2007年01月06日

3612 穏やかな大雪です。

大雪 気温:最低 - 5℃/最高 - 2℃

予報どおり、雪になりました。ペンション・サンセットの周囲で40センチから50センチ積もりました。隣接するピラタス蓼科スノーリゾートはさらに標高が高いので50センチ〜70センチ程度積み増ししたと想われます。

今日の雪は終日吹雪くことなく、まっすぐに降るとても静かな雪でした。深々と降る雪という表現がぴったりのとても美しい情景でした。

午後6時現在ようやく小止みになってきて、予報どおりならば今夜一時止むとのことですが、とても滑る雪なのでクルマでの走行や、歩行にはくれぐれもご注意下さい。茅野市や諏訪市などの山麓の街ではすでに雨に変わっているようですが、山岳部はずうっと雪です。

ということで雪が止むまでは除雪は最小限にするという原則に従ってまだほとんど除雪していませんが、除雪車が二度ほどやってきて雪を駐車場に寄せていったので、1メートルほどの山が道路に沿って出来ています。明日の除雪が楽しみです(ウソウソ!)。

このあと曇り空となり、明日はふたたび早朝から午後3時前まで乾雪が降り積もり、それ以降は晴れてくるという予報が出ています。風についてはTVのマクロな予報では強い風が吹くといわれていますが、3000メートル級の高山が林立する信州ではそれによってかなり遮られるので、平野部ほど強くは吹かないかも知れません。

ダイニングの窓外はこんな景色に一変しました。何もかも真っ白です。どこに何があったかもわからないほど積もりました。もう「雪不足」なんて言えません。一気に平年並みの積雪量になったかのように感じます。じっさいその通りなのでしょう。

さて、話は変わりますが、ペンション・サンセットでは即時予約できる「新予約システム」への移行に伴って、料金体系見直しました。大人料金、子供料金、シーズン料金、プラン・パック料金もすべて見直しましたので、再度ご確認いただいてご検討いただきますようお願いします。

子供料金を中心に約10%の値下げを致しました。また「冬期料金」は「春〜秋料金」より500円以上安くなっています。スキーパック料金に至っては信じられないほど割安です。しかもお料理やサービスのレベルは他のシーズンとまったく変わりません。

よくあるように、プラン専用料理とかスキーパック専用料理という名のグレードダウンは致しません。ペンション・サンセットは一年を通じてハイレベルのお料理とサービスをお客様にご提供することをモットーとしております。

ただし、エコノミー・バージョンへのお客様ニーズがありましたら、もちろん、それなりのプランやパックをご提供することも可能ですので、その節は別途ご相談下さいませ。

2007年01月07日

3613 幸福とは寓話であり、不幸とは物語である

雪のち晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 2℃


ものすごい積雪、風は無し

この二日あまり小休止はあったもののしっかりと雪が降り続いたおかげで、文字通りの「大雪」になった。ペンション・サンセットの周辺で60センチは積もっている。スキー場のゲレンデではさらに積み増していることだろう。これでもう、ゲレンデは平年並みになったといって良いと思う。ほっと一安心すると同時に、除雪のことを考えるとちょっと憂鬱でもある。なにしろ太ももまで埋まってしまうほど深い雪なのだ。

それはさておき昨日、この蓼科高原日記のブログ版である"Now He Sings, Now He Sobs."のタイトルを変えてみようと思い立った。それはたとえば「Tateshina Diary - blog version」であったり、「蓼科高原日記(ブログ版)」であったりしたのだけれど。じっさいにタイトルを変更してみると、どうにもおさまりが悪い。まるで僕のブログではないみたいだった。じつに不思議なことだ。だって、このブログのコンテンツは「蓼科高原日記」そのものなのだから。

タイトルの変更を考えるようになったのは、やはりアクセス数が少ないということ、検索エンジンに引っかかりにくいということだった。なにしろ英文のタイトルだから、引っかかりにくくてもしょうがない。それでも僕はこのタイトルがとても気に入っていて、いつかいずれかのコンテンツのメインタイトルにしようとずうっと想いつづけてきたのだった。

だからブログ版の「蓼科高原日記」を公開するときにそのタイトルにしたのは待ちに待った機会であり、必然だったのだ。ブログテンプレートのデザインもいろいろ変えてみたが、配色やデザイン以上に読みやすさを優先して現在のテンプレートでしばらくすすめていくことにした。


幸福とは寓話(ぐうわ)であり、不幸とは物語である

君は誰に対しても決して真に心を許したりしない。

いつも適切な距離を確保してその一線を越えることを許さない。

君には君自身の王国があって、絶対不可侵なのだ。

その王国以外のひとやことには、その本質において、ほとんどあるいはまったく興味がないのだ。

だから僕は君を信じることが出来ない。心から身をゆだねて愛することが出来ない、君が僕を愛していないのと同様に。

君にとって僕を含めた他者は幻影のごときものに過ぎないのかも知れない。

TVスクリーンに映し出されるドラマの俳優のように、実体のない映像でしかないのかも知れない。

僕や彼が死のうがどうしようがそれは現実ではなく、君には関係のないことなのだ。

そのように「かかわらない」ことによって君はいつでも安全な場所に身を置いて高みの見物を決め込めるわけだ。

永い長い歳月を費やして僕は自分が君を愛していないことを知った、なによりも君に愛されていないことを知った。

君は最後の最後まで僕の人生に主体的に関わることをしなかった。

僕は最後まで君の人生の舞台装置のひとつでしかなかったのだろう、失われたとしてもすぐに変わりの用意できる、すぐに忘れてしまえるような。

結局僕は君の道具存在でしかなかったのだ。

消耗し時代遅れになり機能不全になって、最後にはゴミとして捨てられる運命なのだ。

じっと固唾を呑んで死ぬのを待たれるのは何よりも不快で屈辱的だ。

自ら死を与える方がよほど誇りを持って死ぬことが出来るだろう。

この人生で結局のところ僕は何も得ることがなかった。

この人生はまったくの無意味だった。

全くの無価値だった。この僕にとってさえ。

僕は無能で、ひとのしがらみの中で生きてゆくための能力に欠け、その苦しみの中でそれでも生き続けなければならなかった。これを地上の地獄と呼ばずになんと呼べばよいのだろう。

天国なんてものはない、地獄なんてものはない。

人生の落第生はまたすぐに転生してこの地上の地獄にもどされるのだろうな。

何度転生すれば、とろけるような愛に包まれて生きることが出来るのだろうか。


「幸福とは寓話(ぐうわ)であり、不幸とは物語である。」(トルストイ)

2007年01月08日

3614 積雪60センチ、風は無し。

雪 気温:最低 - 10℃/最高 - 6℃

毎日少なくとも一回、なにか小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある。(ニーチェ)

そう、これはニーチェの言葉だ。20歳の頃ぼくはむさぼるようにして「ツァラツストラかく語りき」を読んでいた。あの独特の力強いアフォリズムにほとんど洗脳されかかっていたほどだ。その危険性を考慮したとしても「ツァラツストラかく語りき」はあなたが何歳だとしても読む価値のある数少ない著書だと想う。

当時の新聞広告で(文庫本のキャンペーンだったと思うが)「目がつぶれるほど本が読みたい」というキャッチコピーに強烈なインパクトをうけた。じっさいその当時のぼくはそのようにして片っ端からあらゆるジャンルの本を読みあさっていたからだ。大学を卒業した後で数えてみると4年間で3400冊あまりの本を読破していた。そしてその広告作品への憧憬がぼくを広告業界の第一線に飛び込ませたのだった。まあ、それが間違いの始まりだったのかも知れないのだけれど、それはまた別の話。

2.0あったぼくの視力はひどく衰え、眼鏡が必要になり、あまりにも思惟の世界に埋没していたおかげですっかり世事に疎い青年になっていた。これを不幸の始まりと呼ぶべきか、幸福への第一歩だったと考えるべきかいまもわからない。しかしいずれにしても、それはぼくの人生にとって「無駄」ではなかったということだけは断言できる。

ここまで書いてきていまぼくの手元にこの本がないことに気づいた。いま誰のところに行っているのだろう。それが思い出せない。35年の歳月を経て、この年齢になって改めて読み返したい思いがつのる。それにしても、サルトルの「存在と無」はいまだに3分冊の第2巻の真ん中あたりを読み進めているのだから気の遠くなりそうな話しだ。自分が生きている間に読破できるのだろうか。(^_^;)

本の話を書くのはまた改めてということにしておこう。話し出したらきりがないから。

さて、冒頭に記したニーチェの言葉はじつに含蓄に富んでいる。青年時代の日記に貼ってあった新聞の切り抜きがはらりとはがれ落ちてぼくの目に触れたというわけだ。小さななにかを断念することはたとえ毎日で無くったってとても勇気のいることだ。思い切りの良さと前進しようという強い意志が必要なのだ。

それができないがために、ぼく自身もずいぶんと翌日を台無しの一日にしてしまった。断念すること、諦めること、見切りをつけることは決して敗北を意味しないと言うことが、あえていうならば「逃げ出すこと」すら敗北を意味しないと言うことを50代になってようやく実感できるようになった。これは遅すぎるのかも知れないし、個人的には妥当な時期なのかも知れない。

ということで、この3連休はほとんどお客様がいらっしゃらなかったけれど、ぼくは気にしなかった。「爆弾低気圧」なんていわれちゃったら猛吹雪のうえにリフトまで動かない最悪のゲレンデ状況を想定しちゃうじゃない。ぼくがお客様の立場だったとしても同じように想像しただろう。

しかし、じっさいには当地は風らしい風も吹かずただ雪だけは上質のパウダースノーがどかんと積もったのだった。この連休にピラタス蓼科スノーリゾートにいらしたお客様が最高の新雪を堪能できたことと想います。残念ながらぼくらは60センチも積もった雪の除雪作業でゲレンデには出られませんでしたが。

それにしてもようやくこの時期に昨シーズンに新調したホンダのハイブリッド除雪機が登場するというのは異例のことです。12月から大活躍というのが平年のパターンですから。雪が舞う中でエンジンオイルを交換したり、各部を点検調整してスタートしたのですが、今回の雪はとても軽くてさらさらで、面白いように遠くまで飛ばすことができました。これは最高の雪です。

今週末からが本当の意味でのスキー、スノーボーダーのみなさんのハイシーズン突入と言うことになるのではないかと想います。ちょっと遅すぎるシーズンインですけれど。まあ、たまにはこんなこともあります。ピラタス蓼科「お試しスキーパック=リフト券付1泊2食10000円」なんていうのも始めましたので、ちょっといらしてみてはいかがでしょうか。

※このエントリーの滑走可能エリア図版は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月09日

3615 トップページのリニューアル

晴れ 気温:最低 - 12℃/最高 - 6℃

思い切ってホームページのトップページ(index.html)を100%リニューアルました。なぜ「思い切って」なのかというわけは、これまでのトップページが10数個のキーワード検索において、グーグル、ヤフー、msn、goo、fresheyeなどの主要検索エンジンでトップないしはベスト5に入っていたからです。

ページの内容が変わればそのランク付けは当然リセットされますから、新しいトップページのつくりしだいではがくっとランク落ちする可能性があるのです。しかしあえてそれを行ったのは、これまでのトップページはユーザーインターフェイス上、無用の長物と化していたからです。言葉を変えるならば、検索エンジンで良い順位を得ること以外の機能を果たさなくなっていたといえます。

アクセスしてくださった方にとって機能的で見やすく魅力的であるようなトップページにする必要があったわけです。今回のリニューアルの結果がどう出るかは少なくとも1週間ほどは様子を見なければなりませんが、検索エンジンの順位よりも、お客様にご覧いただけるかどうか、見やすいかどうか、わかりやすいかどうかと言うことの方が気になります。

内容的にはこれまで2ヶ月間ほど http://www.p-sunset.com/id_recommend/ に置いてオンラインで構築してきた「新しいホームページ」そのものです。「こだわり」という観点から構築した別のアプローチのホームページは http://www.p-sunset.com/index_p.html および http://www.p-sunset.com/index_p.html#pension に置いてあります。トップページにある3つのボタンの真ん中「情報満載のページへ」をクリックするとジャンプできるようにしてあります。そこには文字通りペンション・サンセットのすべての説明と情報が満載されていますので、是非ご覧いただきたいと思うところです。

さて、ピラタス蓼科スノーリゾートは昨日もご案内したとおり今回の「大雪」で全面滑走可能となり、積雪量も平年並みかそれ以上の最高のゲレンデとなっています。雪質もこの季節らしく最高のパウダースノーです。踏むとぎゅっぎゅっと音がする片栗粉のようなパウダースノーです。予報では今後最低1週間は晴天が続きますから今週末などは絶好のスキー、スノボ日和となりそうです。みなさまのお越しをお待ちしております。超お得なスキーパックもご用意しています!(^^)b

(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得てロープウエイからの美しい冬景色を2点転載します。このような景色の中を一気に、あるいはゆったりと景色を楽しみながら4km滑走することを想像しただけでもわくわくしませんか?

2007年01月10日

3616 ゲレンデを見ていた午後

晴れ 気温:最低 - 11℃/最高 - 3℃

快晴で流れる雲がとても綺麗でした。澄み切った碧空を様々な形の真っ白な雲がよぎってゆきます。起き抜けにシベリアンハスキーのパルに会いに中庭に出たのですが、氷点下8℃の寒さも忘れて見入ってしまいました。少し風があって、それが樹木の枝を揺らす度に粉雪が朝日にきらめきながら舞い降ります。ああ、なんて美しいんだ。世界はこれほどまでに美しいものだったのか。そんなことを思い出させてくれた朝です。

こんなに良いお天気なのに、絶好のスキー日和なのに、ぼくは一日中パソコンに向かってホームページの編集と予約システムのデータ打ち込みをやっていました。あああ、つまんない。でも仕事だから。みなさんもそういうこと、しょっちゅうあると思いますが、それが「生活する」ということなのかもしれないです。まあ、ペンションの場合仕事と生活がある意味一体だから、じつはそんなにつまんないなんて思っていないのだけれど。

で、なにをやっていたかというと、「冬季限定宿泊料金」の値下げと期間限定サービスの告知ページの作成です。トップページのメニューバーの「格安プラン」をクリックしてご覧いただければ幸いです。料金一般については「スキーパック&プラン」をクリックしてご覧下さい。「24時間全自動即時予約システム」にもすでにデータを打ち込みましたので、速攻予約できます。是非ご利用下さい。

行きたいのに願いかなわず、歯ぎしりしているのですが、ピラタス蓼科スノーリゾートは最高のコンディションでした。って、滑ったわけではなくて、写真を撮りがてら様子を見に行っただけなのですが。きょうもまた、ピラタス蓼科スノーリゾートのご厚意でゲレンデ写真をアップさせていただきますのでご覧下さい。昨日載せた写真といい今日の写真といい、スキーヤー、スノーボーダーの血が騒ぎ出すでしょ?

今日の分から「pilatus.jp」と写真に入れているのは著作権保護の観点からも、とても良いことだと思います。これらの写真はほとんど全部ピラタス蓼科スノーリゾートのスタッフの方々が撮影していると聞いています。しかもプロ並みの腕前なのです。というかもともと「プロ」なのかもしれません。蓼科にはすごい人がじつにたくさんいます。

※このエントリーの2枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月12日

3618 ピラタスの丘の夕日と夕焼けは日本一

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 2℃

ピラタスの丘の住人はここから見る夕日と夕焼けが日本一だと思っています。

これはピラタスの丘ペンション村ブログに記された仲間の言葉だけれど、ぼくも、そしてじっさいのところみんなも、そう思っているだろう。「だからここにいるのだ」とも言える。もちろんひとそれぞれにここにやってきて暮らし始めた動機や理由がある。しかし共通するのはみんな自然が大好きだということ、ピラタスの丘をこよやく愛しているということだと思う。

ある作家の言によると、世の中には生きていくためにどうしても自然を必要とする人間と、まったく必要としない人間とが半々で存在するという。自分のビジネスマン時代を思い返すと、確かにそんな比率かなと納得がいく。フランスの文化人類学者クロード・レヴィストロースの言うように、そのようなひとにとって自然とは「都会」あるいは「都市」そのものなのだ、たぶん。


なにやら忙しい

それにしてもこの二日間、部屋にこもりっきりという印象なのだけれど、じっさいにはクルマで出かけて用事を済ませたり、夕方にはペンション・サンセット周辺の道路の除雪作業をやったりしているのだ。それでも、圧倒的時間をこの24インチ液晶パネルディスプレーの前で過ごしているのは事実だ。

写真を撮ってきて、ブログに載せて文章(蓼科高原日記)を書き、ホームページのページ建てやナビゲーションをアクセス解析データに基づいて見直しし、24時間即決予約システムのデータや設定を再度チェックするというのがこの二日間の仕事だった。

フォースルームでお子様の料金が計算されないという設定ミスをご指摘いただいた。他の部屋タイプでも同様のことが起こっていたかも知れない。そのような事態に遭遇されたお客様にはこころよりお詫びいたします。その点についてはすでに解決しています。


初滑りに行きたい

今週はじつに快晴無風低温の絶好のゲレンデコンディションだった。にもかかわらず、ぼくはまだ今シーズン1本もスキーを滑っていないのだ。なんということだ。時間が出来たときにはたまたま持病の腰痛が出たり、調子の良いときには雪かきや仕事が山積していたり。まあ、人生そんなものかも知れませんが。(-_-;)

個人的にはそんな感じなのですが、ピラタス蓼科スノーリゾートは平均積雪90センチ以上で、しかもさらさらのパウダースノーです。この雪がまたものすごく滑走性が良いのです。終日氷点下なので、良いコンディションが1日中楽しめます。

滑っていて小休止したときにふと目を遠方に転じれば壮大なパノラマが広がっています。この写真はピラタス蓼科スノーリゾートのクワッドリフトを降りてすぐのスノーボード装着場所からの眺めです。大げさかも知れないけれど、そんなふうにして白銀の山並みを眺めていると、ああ生きてて良かったと思ったりするんですよね。

※今日の2枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月13日

3619 ブログのタイトルを変更しました

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 4℃

Now He Sings, Noe He Sobs. はとても良いタイトルだったけど

10年近く毎日書き続けてきた「蓼科高原日記」を「ホームページ掲載のHTML版」と「Movable Typeを利用したブログ版」の二本建てにしてから23日目に入った。なんだかもっと何ヶ月もたったような感覚なのだけれど、事実はまだそれほど時がたっていないのだった。

当初からのタイトルは「蓼科高原日記」のサブタイトルだった Now He Sings, Noe He Sobs. にした。とても気に入っているので、新コンテンツのタイトルには是非これを使いたいと暖めてきたものだ。タイトルとして見栄えも良いしね。(^^)

しかし、ご覧いただくのはほぼ100%日本人だし、誰が見ても内容とタイトルとの関連性がよくわからないということに気づいた。それでは自己満足に終わってしまう、これではいけないと思ったしだい。で、結局、事実関係どおり「蓼科高原日記 for blog」というタイトルに変更した。

じっさい、「蓼科高原日記」をブログ生成アプリケーションをエンジンとして構築するという試みだったわけだから、これほどぴったりのタイトルはないし、内容的にも「ほぼ蓼科高原日記」なのでわかりやすいと思う。


「蓼科高原日記」をブログ化したわけ

ブログ化することによって、オンデマンドでアーカイブを生成できるし、検索もカテゴリーやキーワードやタグによって容易だ。「蓼科高原日記」をそのようにサーバー上でアーカイブとして管理できることがブログ化した最大の要因だった。ちなみに「HTML版」でも Google(TM) のサイト内検索で「蓼科高原日記」を検索できる。

Movable Type の場合、コンテンツのダウンロード・バックアップも出来るし、オフラインのデータベースにもバックアップがあるから、万一のデータ消失という事態にも対応できるとおもう。まだまだ使いこなせていないけれど、少しずつスキルを磨いていこうと考えている。

ということで、タイトル変更してもこれまでどおりのコンテンツなので、よろしくお願いします。

昔から「蓼科高原日記」を読んでくださっている方はおおむね「HTML版」の方が読みやすいとおっしゃる。たしかに個人的には「HTML版」のほうがしっくりくるということはあるけれど、「ブログ版」のほうも是非ご覧いただければ幸いです。


各スキー場とも積雪は95センチ〜120センチもあるのだ。

ピラタス蓼科スノーリゾートのカモシカコースの最後の壁を下から見上げた写真。雪は平年以上にあって、他の一部地方とは状況が異なっている。平均積雪量は100センチもあり、まさに平年以上の積雪量だ。蓼科高原は雪不足ではない。各スキー場とも積雪は95センチ〜120センチもあるのだ。

風聞に惑わされないでほしい、いまこそが最高の雪質を楽しめる1年でもっとも良いゲレンデ・コンディションなのだ。現在はパウダースノーがまったく溶けずに降ったときのまま温存されている。最低気温が氷点下10℃前後で、しかも最高気温がずうっと氷点下だからだ。

2月中旬以降になると日によっては一時的に気温がプラスに転じることがあり、しだいに雪が緩くなってくる。雪質と温かい陽射しとのバランスは2月がベストかも知れないけれど、1月こそぼくらのように雪にうるさいスキーヤーのベストシーズンなのだ。是非一度体験してほしいと思う。

※今日の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月18日

3624 大量積雪した蓼科高原です

晴れのち曇り 気温:最低 - 5℃/最高 - 2℃

ピラタスは積雪量、雪質ともに平年以上の当たり年です

降り続けた雪も止んで、今朝は気持ちよく晴れました。標高の低いリフトゲレンデでも積雪100センチを優に超えているピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデコンディションは抜群に良いです。この写真はピラタス蓼科スノーリゾートの方が今朝8時45分頃写した一枚です。素晴らしい景色でしょう。「一面の銀世界」とはこのような情景ですよね。まるで別世界です。(この写真は許諾を得て転載しています)

他のスキー場とピラタスのどこが違うの?って思っているひとははこの景色を見れば一目瞭然ではないでしょうか。この広大なパースペクティブはピラタスだけのものです。どこかヨーロッパの趣があります。こんな大自然、このような景観の中で雪と遊ぶのは至福のひとときです。雪質は完璧なパウダースノー、もう最高です。

他のスキー場とピラタスのどこが違うの?って思っているひとははこの景色を見れば一目瞭然ではないでしょうか。この広大なパースペクティブはピラタスだけのものです。どこかヨーロッパの趣があります。こんな大自然、このような景観の中で雪と遊ぶのは至福のひとときです。雪質は完璧なパウダースノー、もう最高です。


ピラタスの丘もこんな感じで雪に埋もれて

ペンション・サンセットのあるピラタスの丘ペンション村はピラタス蓼科スノーリゾートの隣りにあります。だから、降る雪の量はほとんど変わりません。ペンション村は1600m〜1800mに展開しており、スキー場のゲレンデは1840m〜2140mに展開しています。ということで、標高はゲレンデの方が高いのでその分積雪量は当然ゲレンデの方が多くなりますから、どれだけ積もったかは想像に難くないです。

写真はペンション・サンセットのラウンジから見た雪景色です。今日は3時間以上かけてふたりがかりで除雪をしました。重労働だけれど、作業の合間にかいま見る蓼科山や青い空を行く雲を眺めるのがとても気持ちよいのです。何度も書いたけれど、雪かきはやはり「行(ぎょう)」です。しだいに頭の中が真っ白になってきて、やがて瞑想(めいそう)に似た意識状態にはいるのです。ここが平野部より20%も空気が希薄だということも関係しているのかも知れません。


※今日の1枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月20日

3626 野生の大自然・ピラタスの丘、そしてブログ

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 3℃

ロープウエイから見たニホンカモシカ

ピラタス蓼科スノーリゾートの名物はロープウエイを利用した標高差300m、4kmのロングダウンヒルコースですが、もうひとつの名物(?)は天然記念物にもなっている「ニホンカモシカ」です。右の写真はピラタス蓼科スノーリゾートで撮影されたものですが、許諾を得て転載させていただきます。

どこが鹿なんだ?と思う方も多いと思いますが、シカとはいってもカモシカは牛の仲間だそうで、そういわれれば納得いく姿かと思います。めっぽう寒さに強く寒い高山の上の方へ上の方へと移動して暮らしています。断崖絶壁のような急勾配でも平気で上り下りする姿は圧巻ですらあります。ロープウェイからよく目撃できる季節ですので車内アナウンスに注意していると「あそこにカモシカが・・・」と教えてくれます。

ピラタスの丘ペンション村にもたまに出没して、積雪の上に朝その足跡を発見することもしばしばです。野生の鹿も群れをなして走り回っている昨今ですので、彼らとの出会いも多くなりました。キツネ、タヌキ、様々な大きさのリスや、ここで越冬する野鳥も多く、しんとしたたたずまいのピラタスの森もじつはたくさんのいのちの気配に満ちています。


ブログシステムってなかなか良いですね

このブログは Movable Type 3.33-ja をサーバーにインストールして制作・公開しています。ブログ自体は「蓼科高原日記」を毎日10年以上書き続けてきているので、特に目新しいものではなかったのですが、2つのことに興味を持ちました。ひとつはこちらの定義にもあるとおり、社会で起こっていることに対する自分なりの意見を発信すると同時にそれについて「非・匿名」で議論できるというコミュニケーションシステムとしての可能性の部分。そしてもうひとつはウェブ・パブリッシング・アプリケーションとしてのブログ・システムの可能性の部分です。

ぼくの場合、前者にはあてはならないコンテンツだと思うので、後者に特に食指が動きました。膨大な文章と写真の検索や管理をどうしようと思っているところだったのです。ブログシステムならばデータベースでそれらを管理しているので、アーカイブをきちんとカテゴライズしてあるいはキーワードやタグで分類整理しておけば、オンデマンドで公開できる理屈だからです。

まだまだ初心者でわからないことだらけなのですが、それなりに経験を積んで情報も集めて学習して、ほんのさわりの部分は理解できたように思います。その証拠に、これまではテキストエディタで書いていたこの日記をいまでは Movable Type のエントリー編集画面で書いています。

バックアップもしっかりとっていますが、「HTML版蓼科高原日記」も並行して公開を続けているので、その点はだいぶ安心して良いのかなと思っています。ブログの怖さはまさにバックアップし損なったときにハードウエアクラッシュなどでコンテンツを失ったり壊されたりすることですから。

そんなこんなで何とかやっている昨今ですが、みなさまお見捨て無きようお願いいたします。


※今日の1枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月21日

3627 ペンション村のロゴと新ホームページ完成

曇りのち雪 気温:最低 - 7℃/最高 - 1℃

今日は朝から曇り空で、たまにお日様が顔を出すといった感じでした。日中は比較的温かく感じました。そして夜、予報より少し遅れて雪が降り始めました。細かいパウダースノーで、けっこうな勢いで積もり始めています。これでますますピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデコンディションは良くなるでしょう。ここ数年でもベストの状況になっているのではないかと感じています。


ピラタスの丘ペンション村のロゴマークと新ホームページ

pv_logo_sv2.gifピラタスの丘ペンション村のロゴが出来ました。基本は左のサンプルのように背景が透明なものですが、各ペンションによって自由にカスタマイズされて利用されることになります。ぼくら仲間で意見を出し合い、ピラタスの丘のイメージを語り合ってできあがったのがこのロゴマークです。以後お見知りおきよろしくお願いいたします。

同時に現在蓼科観光協会のサイトに間借りしているピラタスの丘ペンション村のホームページを、新しいサーバー上に引っ越すとともにリニューアルしました。是非ご覧いただければさいわいです。URLは次の通りです。クリックするとご覧になれます。

http://pilatus-hill.com/

ご意見ご感想などお聞かせ願えればさいわいです。お客様ニーズや特徴・自慢などペンション選びの情報や、ペンション村への写真入りのくわしい道順ご案内、そしてペンション村の地図などなど、情報満載です。ピラタスの丘ペンション村ブログともどもよろしくお願いいたします。


ペンション・サンセットのHPにもロゴマークを入れました

pv_logo_s.gifさて、そのロゴですが、せっかくなので何とか工夫してペンション・サンセットのホームページの中にも取り入れてみました。ペンション・サンセットのホームページはバックグラウンドの色がブルーなので、背景色で塗りつぶしたもう一枚のレイヤーを裏に入れて右のような感じに加工しました。そうしないと、文字の輪郭がギザギザになって判読困難になってしまうからです。ロゴを入れ込んだページのURLはつぎの通りです。

http://www.p-sunset.com/index_p.html

本来のホームページ=入り口となるページ(http://www.p-sunset.com/index.html)にはどうにも入れ込むことが出来ませんでした。残念。デザイン的にもスペース的にも難しかったのです。まあ、現状はこんな感じですが、また変えるかも知れませんので、このエントリーを読む時期によってはロゴのないページをご覧になることになるかも知れませんが、その点はあしからずご了承ください。。

2007年01月22日

3628 今日も雪が降りました

曇りのち一時雪 気温:最低 - 8℃/最高 - 4℃

屋根の上に数十センチの積雪、落雪注意です

いま我がペンション・サンセットはこんな感じのたたずまいになっています。これからもっともっと積雪します。2月になると自然落雪式の大屋根と地面とがつながってしまうほどです。屋根からはまとめて数トン単位の雪と氷が落ちてきます。まさに雪崩です、だから、この季節は屋根からの落雪方向に身を置かないよう、通行しないように十分注意する必要があります。

落雪のスピードはおよそ秒速10mほどでしょうか。急勾配の屋根でしかも接触面は雪から氷に変わっていますから摩擦係数ゼロに等しく、それはもうあっという間の出来事でとてもよけられるものではありません。幸いなことにピラタスの丘ペンション村ではそのような落雪による事故はこれまでありません。とはいえ、お越しの節はくれぐれもご注意いただければさいわいです。


ホームページ変更のこと

ホームページのトップを超特価スキーパックの告知ページに変えてみました。そして本来の「HOME」はこれまでBGMが入っていたのですが、それをやめてみました。とても良い曲なのですが、やはり耳に付くという場合もあるかと思ったからです。本音としては自分が大好きなジャズをBGMにしたいところなのですが、そこはぐっと我慢。


今日も雪が降りました

今日は朝から曇り空で、雪の気配があったのですが、午後になって予想どおり雪が降り始めました。本降りです。しかし夕刻には止んで、いまは晴れ渡った夜空に満天の星が輝いています。こんなふうに、突然あるいは予報どおり夜の間を中心に積雪するのが蓼科の雪のパターンです。2月に向けてますます良い雪が積もりそうです。期待してください。

2007年01月23日

3629 グータラノススメ

晴れ 気温:最低 - 11℃/最高 - 4℃

今日は一日グータラしていました。年に何度かは良いかなと思って。うちの愛犬パル(シベリアンハスキー、雄12歳)も一見いつもグータラしていますが、じつは本当にグータラしています。(笑) でも感心するのは、やるときはやるという野生の部分です。他の野生動物が近づいたときや、それを獲物と認識したときの彼の変身ぶりにはいつも感動してしまいます。その繊細かつ大胆なハンターぶりはじつに美しいものです。

しかし、ぼくにはどうやらそれはないようです。ただグータラしています。粗大ゴミなんて言われかねないただのオヤヂですか・・・。(^_^;)

仕事というか「やるべきことリスト」「やんなきゃきけないことリスト」をぜ〜んぶほっぽらかして、音楽を聴くでもなく本を読むでもなくボーッと一日を過ごしました。まあ、ペンションですから、広いっていえばめちゃ広いので、奥さんに「じゃまだからそこどいてよ、ほらほら」なんて言われなくてすむのはさいわいかも。

外も静かだし、パルは庭の雪の上でひなたぼっこして寝ているし、奥さんにも今日はグータラしようよなんてことを言って「お誘い」したり。今日もピラタスの森はとても静かです。太陽がぐりぐりと天空を巡る音が聞こえそうなくらい静かです。しかし、あらためて耳を澄ませばシジュウカラやウソの声が聞こえます、そしてそっと吹き抜ける風の音。夕刻にはキューンという鹿の声やキツネやタヌキやリスの動き回る気配。

どうやら野生の生き物にはグータラした一日って言うのはないようで、いや本当はあるのかな、まあいずれにしてもぼくらから見るとしばしも休まず「いまを生きて」います。野生にあっては生きることそのものが目的です。どうしてこの世界が存在するのかとか、なぜ生きるのかとか、生きる目的とか、そんなこときっと考えていない。そして生きることそのものが幸福であるかのように見えるのです。

動物だけではなく、植物だってここでは厳しい生存競争にさらされています。水や養分はもちろん必須ですが、ここで生き残るためには日照こそが要(かなめ)なのです。成育する過程で自分の上をもっと大きな植物の葉が覆ってしまうと、もうそれ以上大きくなれないか最悪の場合枯れるしかないかも知れない。文字通り必死に「上を目指す」ほか無いわけです、光を求めて。

身をよじるようにして他の樹木と枝を絡み合わせ、光を求めて真横に10メートルも枝を伸ばす姿を見ると、ほんとうに植物も生存競争に勝ち抜くしか生きる道はないのだと知ります。かつてイノセントに「自然は美しい」と感じて最終的ににここに移り住んだぼくらですが、今ではここに同化してそのような生存競争の目撃者・観察者となっています。

勝ち組だの負け組だのというこの「格差社会」の始まりには大いに異を唱えるものですが、こうしてみると生存競争というのはわれわれ人間も含めて運命的に科されたものなのかもしれません。ああ、いまぼくは穏やかな絶望の中にいる、決して失望ではなく。

2007年01月26日

3632 Movable Type 3.34-ja

晴れのち雪 気温:最低 - 11℃/最高 - 2℃

個人的にブログの構築に使っている Movable Type のバージョンが 3.33-ja から 3.34-ja (表示は3.34)に変わった。数日前のことだったと思う。さっそくアップグレードした。

「蓼科高原日記」のブログ化を決意するまで、ぼくはブログに関しては全くの門外漢だった。ブログ・サイトのことも、個人的にレンタルサーバーにインストールして使うブログ・システムがあるということも知らなかった。

最初はブログ・サイトを利用しようかとも思ったけれど、バックアップが必須なのと自らシステムをコントロールしたかったので最終的に Movable Type 3.33-ja を選択した。インストールと設定は運が良ければすんなりいくけれど、たいていどこかで引っかかるようだ。

ぼくの場合はシステム条件はクリアーしたが、「#StaticWebPath http://www.example.com/mt-static」のように「#」を挿入して「StaticWebPath」を無効にしなかったところで失敗した。こうしないとマニュアルにあるような設定画面が出てこないのだ。(サーバー環境によって問題ない場合もあると思うけど)

借りているサーバーが異なってもこちらが参考になると思う。じっさい、ぼくの場合も別のサーバーホスティング会社と契約しているけれど、このまま適用できる内容になっている。ぼくがインストールした時点ではまだ公開されていなかったのだ、余計な苦労をしてしまった。(^_^;)

これから Movable Type を使おうというひとにはこちらの「小粋空間」というブログが強い味方になってくれると思う。気軽にブログを公開するならブログ・サイトがおすすめだけれど、長期にわたって本格的に続けようと思ったらレンタルサーバーを契約して Movable Type をインストールして使うというのも選択肢としておすすめだ。

★★★

朝からとても良い天気だったけれど、夕刻からちらちらと白いものが降っているような・・・。やがてそれが雪だということがわかった。小雪だろうと思っていたら、なんとけっこう積もりだしたではないか。さらさらのパウダースノーだ。これは明日お越しのお客様への良いプレゼントになるだろう。

★★★

本格的な冬の雪道になって、今年初めて採用したミシュランのスタッドレスタイヤ(ラティテュードX-ICE)のインプレッションがはっきりした。結論から言うと、ウェブ上でよく言われるように全然だめな路面というものには遭遇していない。

食いつきは確かにブリヂストンのほうが良い。しかし、滑り出しのフィーリングや、滑り出してからのコントロール性の良さはとても気に入っている。あ、そうそう、ぼくの車はランドローバー・ディスカバリー2(4WD)だ。

唯一弱いと実感するのはもこもこの粉雪の路面で左右に広がるトレッドパターンが食いついて左右どちらかにステアリングをとられやすい点だ。まあ、これも慣れの問題ではあるのだけれど、最初のうちはちょっと驚く。同様に、わだちにもはまりやすい。

これはこれとして個性と思うほかない。その上で総合的に評価すれば、乾燥路面90%以上ならばおすすめといえる。意外に思われるかも知れないが、当地も融雪剤で雪を溶かすようになり、乾燥路面走行が90%以上なのだ。このタイヤの乾燥路面でのパフォーマンスは評判どおりだ。

以上、興味のある人向けの情報。

2007年01月27日

3633 山は雪、街は曇り

雪一時曇り 気温:最低 - 6℃/最高 - 4℃

昨日の夕方から降り始めた雪は今日の午後まで降り続き、一時止んだかに見えた。が、しかし、夕暮れ過ぎから再び本降りになっている。ものすごい降り方で、このペースだと最低でも1時間に1センチ、コンスタントに降り続いたなら50センチ以上の積雪になるかも知れない。

せっかく除雪し終わったと思ったら、またもとどおりになってしまう。まあ、除雪しておかなかったら、さらに上積みされた積雪量になってしまうわけだから決して無駄な労働ではないのだけれど、なんだかむなしくなる。除雪作業はそうした意味でも、まさに「行(ぎょう)」と呼ぶにふさわしいと思う。

それにしても今日は温かい。1月の下旬のこの時期は「厳冬期」と呼ばれ、学校だって「厳冬期休み」にはいるほどなのに、氷点下20℃にはほど遠い気温が続いている。まさしく暖冬異変だ。かつては最低気温が氷点下23℃、最高気温が氷点下16℃なんていうのがあたりまえだったのだから。

久しぶり山麓の街に買い物のために降りた。山岳部は標高1600mあたりまで雪が降っていたが、山麓は曇り空になっていた。ビーナスラインなどの道路は融雪剤散布によってほとんどがウエット路面になっていたが、この濃縮された塩水がクルマにはすこぶる過酷なのだ。海水よりも数倍も濃い塩水なのだからたまらない。本当に危険な箇所以外に撒くのは、出来ればやめてほしいところなのだけれど・・・。

ということで、少しだけ時間を作ってコイン洗車場に行った。洗車といっても温水の高圧洗浄機で下回りの塩を洗い流すのが目的だ。まあ、ついでにボディーもざっと洗うけれど、メインはあくまでも塩がこびりついている下回りだ。

土曜日にしては思いの外空いていた。ちょっと不思議に思う。町の人にとっては今日のような天気は「洗車日和」ではないのだろうか。ぼくらの基準では、氷点下でなくなったら洗車日和なのだけれど。だって、氷点下だと洗うそばから水が凍ってしまって仕事にならないから。したがって、冬はピラタスの丘では洗車やワックスがけは不可能なのだ。

ちょうどプリペイドカードが無くなったので、2000円券を自動販売機で買う。10枚に1枚の確率で3000円券が出てくるからだ。期待もしないで購入ボタンを押すと、あ、3000円券が出てきた。やれやれと思う。うれしいことだけれど、じつは去年の1月にも同じように3000円券がでてきたのだ。去年の「くじ運」はそれで使い果たした。あ〜あ、今年もこれで運が尽きたか・・・。

ジャンボ宝くじも、ロト6もこれまでかすりもしなかった。まったく縁がないのだ、そいういう幸運(?)ってやつには。おそらく「生まれつき」そうなのだろう。そのような星の下に生まれたのだ、たぶん。人生50年以上やってて何ら変わらない法則だから、もう断言しても良いと思う。

こつこつ生きていこう。

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2007年01月28日

3634 変わっていく日々

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 4℃

まず写真を選ぶ、それから構成を考えて、しかるのちに初めて文章を書き始める。蓼科高原日記をブログ・システムに載せるようになってからの作法だ。以前は、つまりHTMLで書いていたときには、テキストエディタでいきなり書き進めて、ほとんど写真は使わなかった。だから写真と文章や思考とのインタラクションはほとんど無かったと言っていい。

おおむね三行で一段落、それを4回繰り返して、16小節ワン・コーラスって感じだった。ブルースコードを奏でるベースラインに乗って書くって感覚だった。そこには内面的な映像しかない。具象はなく、抽象や形而上の世界しかなかった。ある意味純粋に内省的で自己完結的な気分に浸ることが出来た。ぼくの描く蓼科は、ぼくの内なる蓼科だった。しかし今はちょっと違ってきているように思う。

写真も同様にぼくの内なる蓼科の映像を写真というかたちで実体化させる試みだった。ちょっと大げさな表現だけれど、可能な限り正確に言葉にしようとするとそんな気障(きざ)な言い回しになってしまう。いつ頃からいつ頃がそのような時期だったのか今は思い出せないけれど、そんな幸福な数年間があった。そして今はそうではないというのも、また事実だ。蓼科高原日記の1998年から2003年頃あたりのバックナンバーを読むとそんな空気感があるかも知れない。

そんな想いとは関係なく雪は降り、雪は積もる。ずんずん積もる。今年は数年ぶりに降雪量の多い冬だ。ゲレンデの積雪量も平年より多く、雪質も数年に一度という最高のパウダーコンディションになっている。

今日も3時間かけてふたりがかりで除雪作業にいそしんだ。いわゆる「乾雪」なのでさらさらふわふわで腰に負担がかからず、除雪機で飛ばすのも効率的だ。風があると飛ばした雪が全部吹き戻されてしまうのでまったく使い物にならないのが除雪機の欠点なのだけれど、さいわい今日は微風だった。

夜間に雪が大量に降って、早朝から晴れた朝は最高の気分になる。これはじっさいに体験してみなければわからない感覚かも知れない。雪かきは大変なので気が重くないといったら嘘になるけれど、真っ白な朝の陽光に輝く雪はまるで砂漠のように見える。本物の砂漠よりもおりこうさんな砂漠だ。雪まみれと砂まみれとどっちが良いかと迫られたら、絶対雪まみれのほうがいい。なにを奇妙な比較をしているのだろう。

400ccの排気量の強力な除雪機で積もったばかりのパウダースノーを飛ばすのはけっこう快感だ。同時に、見た目ほど楽な作業ではない。ここはかなりな傾斜地だし、雪の下には岩や太い木の枝が潜んでいて、長年の勘でそれを噛み込まないように事前に除雪羽(オーガ)を引き上げてやらなければならない。また、うっかり深雪にはまろうものなら、200kg以上ある除雪機をひとりで引っ張り上げなくてはならない。そう、ここではなんでもひとりでかたを付けるのだ。どうにもならないときは、もちろん助け合うけれど。

そんなこんなで13年の時が経過してしまった。ぼくは多少なりとも自立した人間になれたのだろうか。それともこれは単なる隠遁生活(いんとんせいかつ)に過ぎなかったのだろうか。