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美しい夕暮れ アーカイブ

2006年12月06日

3581 サーバーの引っ越し

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 1℃

ピラタスの丘の中の日陰部分の道路に2カ所アイスバーンが出来ていました。半分溶けかかっているのだけれど、ノーマルタイヤの車は慎重に通過する必要があると思います。あとはほぼ全面乾燥路面になっていますが、これからのお出かけはどこでも山岳部は降雪や積雪や路面凍結がいつあっても不思議ではないと考えて準備することをおすすめします。

まだ書いていなかったと思うのですが、先月末から今月初めにかけて作業してサーバーを引っ越ししました。様々な要素を検討して「ネットショッピングシステム」とか「カード決済システム」とかの不必要な機能をカットしたわけです。セキュリティーと信頼性・安定性はとにかく一番大切ですからそれを基準に選定したサーバー・ホスティング・サービスです。まあ、みなさまにはこれまでどおりなにも変わらない状態でアクセスいただけるので、関係ないというか、どうでも良いことだとは思うのですが。

それからもう一つ変えたところがあります。ついにこのサイトから私の署名が消えました。とうとうネット界もここまで来たかという感慨を持っています。別段トラブルに巻き込まれたわけではないのですが、ひしひしとそのことを感じるようになり、そしてその程度が私の個人的基準を超えたということです。不本意なのですが、しょうがないですね。

そんなこととはまったく関係なく、今日の夕暮れはじつに息を呑むほど美しい展開を見せてくれました。たまさかこういうときに限って車にデジカメを積んでいないのですよね。デジタル一眼レフではなくてもっと小さなコンパクトデジカメに変えるべきかも知れませんね。美しい映像を高解像度でという方向性も必要だけれど、一方でタイムリーなスナップ・ショットという方向性も必要なのですよね。う〜ん、両方持てればよいのだけれど予算が許さないならば、どちらか一方に決めて割り切るしかないですね。今日だってカメラを携帯していれば数年前に撮影したこんな夕暮れが撮れたかも知れません。

それにしても「情報発信」ってなんなんでしょうね、いまさらながら考え込んでしまう昨今です。私なんぞは10年以上もこんな「垂れ流し」みたいな文章を書き続けていますけれど、これでよいのだろうかという疑問をいつも抱き続けてきました。まあ、個人的な記録としてなら「備忘録」としてそこに一定の価値は見いだせるのですが。

写真撮って「日記」(これもブログって言うのですかね最近の基準では)に載っけて、コメント書いて、熱く想いを語ったり、義憤に燃えてみたり、いったい自分は何やっているんだろう。なにがしたいのだろう。わからない。だから昨今は社会や政治についての議論や想いを書いてないでしょ。よくわからなくなっちゃったのですね、正直なところ。自分の立ち位置がよくわからなくなっちゃった。これはこれでけっこう重傷なのです。(^_^;)

2006年12月20日

3595 Movable Type に蓼科高原日記を移植開始

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 1℃

やっぱり「ブログ」いや「blog」はかっこういいなあ、ということで本日一日がかりで Movable Type 3.33-ja をダウンロードしました。借りているレンタルサーバー会社が公開している設定マニュアルは1バージョン前のもので利用できず、四苦八苦して設定を完了。サーバーにアップロードして動作確認、そして公開までこぎつけました。ブログアプリというかこの手の CGI にはまったく知識がなかったのでやみくもに始めたのですが、しだいによく知っているHTMLやCSSやCGIと基本的に変わらないことがわかって、その後は比較的スムーズに作業が進みました。

たしかにゼロからHTMLでウェブサイトを構築することに比べたらこんなに楽に情報発信が出来るしくみはすばらしいと思いました。それもウェブ・ブラウザ画面で出来ちゃうのだから。でもね、レゴと相通じるものがあるかも知れないけれど、自分でHTMLで構造を記述してCSSで修飾していくという作り方もまた捨てがたい魅力があるのです。

要は使い分けなのでしょうね。

フラッシュ版のホームページ作成、ウェブサイトの再構成、24時間自動即時決済型の予約システムへの移行、そして蓼科高原日記の拡張としての blog 開設と、風雲急を告げるペンション・サンセットのWWW情報発信の進化です。

ピラタスの丘の夕暮れなにか気がかりなことや思い悩むことがあるときは、なにかに集中して作業したり仕事するのが一番だと言うことが、はからずも実証されたかたちになっています。先のことに思い悩むより「いまここでやるべきこと」を行うことこそが「前進」することなのだと改めて学んだしだいです。

今日も冷え込んで12月らしい天気になりましたが、終日良く晴れ渡ったじつに気持ちのよい美しい一日でした。もちろん、あたりまえのように夕暮れが感動的でした。日当たりの良い道路の雪や氷はほとんど溶けましたが、日陰部分は筋金入りのアイスバーンが残っています。くれぐれも注意してください。

2006年12月24日

3599 にぎわうピラタス

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 1℃

この週末のピラタス蓼科スノーリゾートは想像以上に雪がたっぷりあって(積雪60センチ)、その踏み心地が最高だった。この雪質は平年の12月〜2月上旬の最高のコンディションと同等だ。思わず腰痛を忘れてスキーをしたくなってしまった。

今日のところは写真を撮るだけで我慢したけれど明日は本当に滑りに行ってしまうかも知れない。写真で見るよりも遙かに分厚く積雪していて、雪質はパウダーそのものだ。やはり標高が桁外れに高いからこのコンディションを期待してたくさんのお客様が来場していたのだろう。期待にしっかりと応えるゲレンデになっていると思う。

ブログ版「蓼科高原日記」もなんとか軌道に乗ってきた感があるけれど、まだまだ学ばなければならないことが山ほどある。じっさいに制作・運営してみて、最新のブログシステムは確かに次世代のウェブ・コミュニケーション・ツールだと言うことを実感する。

このブログは Movable Type 3.33ja をレンタルサーバーに自分でインストールして使っているので、なおさらその仕組みが良く理解できたのかも知れない。当初は SQLite をデータベースとして使っていたのだけれど、どうもサイトの再構築に時間がかかるので MySQL に変えたところ、期待通りの体感速度向上を得ることが出来た。

これは年間最低365エントリー×10年=3650エントリー想定した場合、きわめて重要な条件なのだ。1000エントリーやそこらでもたつくようでは使えない。いずれにしても今後「蓼科高原日記」は「ブログ」メインで構築していくことになるだろう。そして、内容も記述スタイルも「ブログ」的に変化していくのかも知れない。

ちなみにエントリータイトルの頭に付いている番号は連番になっている。今日で3599番目のエントリーと言うことだ。もっとも、まだ今月分しかブログに移植していないから、バックナンバーについては現状HTML版をご覧いただければ幸いです。

終わってみれば世に言われるほどインストール〜設定は難しくない。公式サイトオンラインマニュアルを落ち着いて読めば(最終的には)何とかなると思う。レンタルサーバーのサポート体制がしっかりしていれば、問題点も解決できるだろう。

それはさておきこの季節になると毎日の夕暮れが美しい。今日はまじめにピラタスのゲレンデとピラタスの丘の夕暮れを撮影したのでアップする。毎日こまめに写真を撮るようにしたいと思っているのだけれど、それがなかなか出来ない「ずぼら」な自分に、反省。

2006年12月25日

3600 ゲレンデには雪がたっぷり

晴れ 気温:最低 - 7℃/最高 1℃

ピラタスの丘では「年の瀬」という感じがしません。いつもどおりゆったりとした時間が流れています。山麓の街に下りればなにやらせわしない風情で、ああ年末なのだと実感することが出来るのだけれど。

ピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデはとても明るく光にあふれ、華やいだ雰囲気になっています。でも、週末に比べたらものすごく空いているのでとても快適にゆっくりと時間を楽しめます。まあ、週末でもリフトとロープウエイの二本立てと言うことで、待ち時間は3分〜5分程度です。年末年始でも待ち時間が10分を超えることは少ないですよ。

ということで、人混みが嫌いで自然が大好きな人にはピラタス蓼科スノーリゾートは、ものすごくおすすめです。南アルプスから中央アルプスを経て北アルプスまで見通せるのはここだけです。白銀の山並みを楽しみな柄行と戯れるのは最高のひとときです。

リフト終了時間にはちょうど正面の木曽御嶽山に真っ赤な夕陽が沈んでいきます。なにもかもが朱色に染まって、幻想的な情景が毎日展開されるのです。それを眺めながらラスト1本を滑り終えたときの充実感は何物にも代え難いです。

道路にはほとんど雪はなく、ゲレンデにはたっぷり雪があるといういまの状況はある意味ラッキーだと思いませんか。明日は雪の予報が出ているので、景色は再び銀世界に変わるでしょう。

乾燥路面がほとんどとはいえ日陰には筋金入りのアイスバーンがありますし、いつ大雪が降っても不思議ではない気候なので、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤは必須ですのでくれぐれも準備を怠りなく、安全運転でお越し下さいね。ピラタス蓼科スノーリゾート、ピラタスの丘ペンション村一同準備万端、楽しみにお待ちしております。

※このエントリーの図版は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2006年12月31日

3606 本年もありがとうございました。

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 6℃

今日も快晴でした。文字通り雲ひとつ無い。風はなく陽射しは2月のように温かかったので、本来のこの季節に合わせたウエアだとハードに滑ると軽く汗ばむくらいでした。それでもじっさいの気温は最高が氷点下6℃〜氷点下8℃程度でしたから、「本当は寒い」気温だったはずです。じつに太陽のエネルギーの恵みはすさまじいばかりなのですね。

雪質は午後遅く気温が下がってくるとゲレンデ最下部周辺部は場所によって多少ガリガリしたようですが、それ以外はどこもパフパフのパウダー、踏みつけるとキュッキュッと鳴る雪でした。これはまさに1月の厳冬期の最上の雪質に近いです。それなのにこんなに温かく楽しめるなんて幸運というほかありません。(写真左)


ピラタス蓼科スノーリゾートのリフトはスーパー・クワッドリフトがメインで、並行するトリプルリフトの2倍から3倍高速です。僕らもそうですが、みなさんこちらのリフト利用がメインです。非常に高速なのでリフト待ち時間は混んでいるときでも最大15分程度で快適です。

それはそうと写真はトリプルリフト越しに見た日中の月です。この月齢の月は午後遅く東の空にかかるのです。お子様と語らいながらゆっくり景色を眺めるならばこちらのリフトがおすすめです。(写真右)


それにしてもなかなかシュールな情景です。このような非現実的というか、非日常的な景色がピラタス蓼科スノーリゾートおよびピラタスの丘ペンション村の大きな特徴かも知れません。我々ここに暮らす者でさえ、日々驚かされることばかりです。

今日も夕陽がとても美しく、ゲレンデではこんなに暗くなるまで夕陽を浴びながら遊ぶご家族がたくさんいらっしゃいました。この美しい情景はきっとお子様の心にいつまでも心温まる思い出として記憶されることでしょう。(写真左)


ピラタスの丘の「お散歩ひろば」から観た今日の夕暮れです。今年最後の夕陽だと思って観るとなにやら感動的ですね。ピラタスの丘は北八ヶ岳の北横岳という山の西側斜面の中腹に位置するので、日の出らしい日の出を見ることができません。八ヶ岳の向こう側に日は昇るからです。初日の出を観るためには八ヶ岳の稜線に登るほか無いのです。

だから僕たちは「夕陽」にこだわるのかも知れませんね。明日の「初日の入り」が美しいものでありますように・・・。(写真右)



いまシベリアンハスキーのパルとの散歩から帰ってきました。午後10時半です。今夜のピラタスの丘ペンション村は大晦日にふさわしくたくさんのお客様で活気に満ちています。各ペンションともイルミネーションや外回りの明かりをすべて点灯して、ペンション村全体がひとつのイルミネーションみたいに見えます。

今年は公私にわたっていろいろなことが一気に起こって個人的にはあまりうれしい年とは言い難かったのですが、運勢に詳しい知人のいうことには来年はとても運勢がよい年だということです。その言葉を信じてがんばろう。

いずれにしても、いまやるべきことをしっかりと見極めてきちんとやって、近い(あるいは遠い)将来のことを想像して(あるいは予想して)思い悩むことはやめよう。日々おこなうべきことをしかるべく行っていこう。

みなさまには本年も大変お世話になりました。ただただ感謝あるのみです。こんな私と私たちのペンション・サンセットですが、末永くご愛顧よろしくお願い申し上げます。とまではいかなくても、まずは来年もよろしくお願い申し上げます。

みなさまにとって、来るべき新年がすばらしい1年でありますように。

2007年01月12日

3618 ピラタスの丘の夕日と夕焼けは日本一

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 2℃

ピラタスの丘の住人はここから見る夕日と夕焼けが日本一だと思っています。

これはピラタスの丘ペンション村ブログに記された仲間の言葉だけれど、ぼくも、そしてじっさいのところみんなも、そう思っているだろう。「だからここにいるのだ」とも言える。もちろんひとそれぞれにここにやってきて暮らし始めた動機や理由がある。しかし共通するのはみんな自然が大好きだということ、ピラタスの丘をこよやく愛しているということだと思う。

ある作家の言によると、世の中には生きていくためにどうしても自然を必要とする人間と、まったく必要としない人間とが半々で存在するという。自分のビジネスマン時代を思い返すと、確かにそんな比率かなと納得がいく。フランスの文化人類学者クロード・レヴィストロースの言うように、そのようなひとにとって自然とは「都会」あるいは「都市」そのものなのだ、たぶん。


なにやら忙しい

それにしてもこの二日間、部屋にこもりっきりという印象なのだけれど、じっさいにはクルマで出かけて用事を済ませたり、夕方にはペンション・サンセット周辺の道路の除雪作業をやったりしているのだ。それでも、圧倒的時間をこの24インチ液晶パネルディスプレーの前で過ごしているのは事実だ。

写真を撮ってきて、ブログに載せて文章(蓼科高原日記)を書き、ホームページのページ建てやナビゲーションをアクセス解析データに基づいて見直しし、24時間即決予約システムのデータや設定を再度チェックするというのがこの二日間の仕事だった。

フォースルームでお子様の料金が計算されないという設定ミスをご指摘いただいた。他の部屋タイプでも同様のことが起こっていたかも知れない。そのような事態に遭遇されたお客様にはこころよりお詫びいたします。その点についてはすでに解決しています。


初滑りに行きたい

今週はじつに快晴無風低温の絶好のゲレンデコンディションだった。にもかかわらず、ぼくはまだ今シーズン1本もスキーを滑っていないのだ。なんということだ。時間が出来たときにはたまたま持病の腰痛が出たり、調子の良いときには雪かきや仕事が山積していたり。まあ、人生そんなものかも知れませんが。(-_-;)

個人的にはそんな感じなのですが、ピラタス蓼科スノーリゾートは平均積雪90センチ以上で、しかもさらさらのパウダースノーです。この雪がまたものすごく滑走性が良いのです。終日氷点下なので、良いコンディションが1日中楽しめます。

滑っていて小休止したときにふと目を遠方に転じれば壮大なパノラマが広がっています。この写真はピラタス蓼科スノーリゾートのクワッドリフトを降りてすぐのスノーボード装着場所からの眺めです。大げさかも知れないけれど、そんなふうにして白銀の山並みを眺めていると、ああ生きてて良かったと思ったりするんですよね。

※今日の2枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年02月03日

3640 サンセット=夕暮れ

晴れ 気温:最低 - 17℃/最高 - 5℃

今日も夕暮れ(サンセット)が美しかった

昨日は氷点下15℃、今日は氷点下17℃と立て続けに「厳冬期」なみに冷え込んだ。実際今朝の気温はこの冬一番の冷え込みだった。厳冬期はもう終わったと想っていたのに、ずれ込んだのだろうか。しかし陽射しは2月そのもので、太陽が再び力強くその熱エネルギーを地表に届け出した。だから、ゲレンデは気温とは裏腹にとても暖かく感じた。ハロゲンヒーターよりもカーボンヒーターよりもやっぱり太陽だね。

今日の写真(写真右)はピラタス蓼科スノーリゾートのスタッフの撮影になるロープウエイから見た縞枯山(しまがれやま)の夕景だ。こんなにも美しい情景がいつものようにぼくらのすぐ隣で展開しているのだ。しかしこの写真を撮影するためにはロープウエイの関係者にならなくちゃダメかも。だって、この時間にロープウエイに乗れるのは関係者だけだから。

坪庭から夕景を撮影することは可能だけれど、撮影を手早く済ませて日が暮れる前にすぐ近くの縞枯山荘(山小屋)に駆け込まなければならない。真っ暗になってしまったらそれこそ遭難して命にかかわるから。これは本当のことなので、くれぐれもご注意願いたい。

ペンション・サンセットから見た夕景も今日は格段に美しく、夕食時にお客様も口々にそのことを語っていらしたほどだ。ちょうどこんな感じ(写真左)の夕暮れだった。夕陽や夕焼けを撮影するためには条件を研究して待ちかまえて撮るか、僥倖(ぎょうこう)にかけて出合い頭にとることができるかの二者択一だ。僕の場合ほとんど後者(幸運にかける)なのだけれど、シャッターチャンスはほんの数分、いや場合によっては本の数十秒しかない。

ピラタス蓼科スキー場の営業終了間際にも夕陽を正面に見ることができ、それはそれは美しい情景だ。特にこの季節、気温が急激に下がってダイヤモンドダストが降ったりすると、夕陽を透かしてみるそれは夢のような世界を感じさせるに充分だ。これほどまでにヨーロッパ的な大自然の存在感を感じさせるスキー場は数少ないと思う。これは個人的な感想なのだけれど。

※今日の1枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイの許諾を得て転載しています。

2007年02月27日

3664 最愛のDSC-F828

晴れのち雪 気温:最低 - 7℃/最高 1℃

2月27日(火)の午前2時の月です。月齢10.2、上弦の月から満月に向かう月が、漆黒の闇に浮かんでいます。いつもは群青色の空が今夜は pure black です。息を詰めて200mmで手持ち撮影したのですが、初めての経験で露出過多でしたね、月面がよく見えません。ぶれてもいるし・・・これは練習あるのみ。っていうか、三脚を使うのが常識だろうって声が聞こえるけれど。(^_^;)

いま使っているデジタルカメラは SONY の DSC-F828 というデジタルカメラです。一昨年の11月に新型(DSC-R1)が出て値下がりしたときに手に入れたものです。新発売の時の価格は16万円を越えていましたが、9万円ほどで入手できました。特徴はなんといってもカールツァイスのT*(Tスター)レンズでした。ぼくはカールツァイスのレンズの味が大好きなのです。

このカメラは、あくまでも バリオゾナー28mm-200mm/F2.0〜F2.8 を最大限に生かすためにカメラ部分を設計して取り付けたといった、カメラ付きレンズといったコンセプトのユニークなものです。なんといっても全域にわたって非常に明るいレンズであるところが、サンセット(夕暮れ)を撮影することの多いぼくには最適だったわけです。

が、しかしカメラ好きのぼくとしてはやはり昨今完成度を高めてきたデジタル1眼レフを1台は手元に置いておきたくなってきた。それと、普段どこに行くにも身につけていたいコンパクトデジカメが欲しくなってきた。この2種類のデジカメは相互補完的な役割を担うわけです。まさか1眼レフなみにでかくて重いこのカメラを首からぶらさげてゲレンデを滑走するわけにもいかないでしょ。

とは言ってもカメラ道楽できる身分ではないですから、限られた予算で工夫しなければなりません。ペンションってなにやかやで、維持するだけでも年間数百万単位のお金がかかるのですね。やれやれ・・・。まあ、好きで始めたことですからこれは「ぼやき」でも「文句」でもありませんが。どこに行ってもなにをやっても生きている限り「金が敵(かたき)の世の中」なのです、ってことについ「やれやれ」と言ってしまう、ダメな自分です。

それはそうと、色恋沙汰(?)から遙か遠ざかっているなあ、オレ。って思う昨今でありますが、だからまあ夫婦は平穏無事なわけではあるわけです。でも、いくつになっても、男だって、恋をしてみたいものなのさ。それは女性だけの専売特許ではないのだ。もちろん、恋するこころと人間としてのモラルのバランスを失ったら破滅あるのみだけど。

それにしても、バイロンの言うとおり「男の恋は生涯の一部だが、女の恋は全生涯だ。(ドン=ジュアン)」なのかもしれないけれど、いまや男性だってまったく同じなのだ。いまはむしろ男の方が全生涯をかけてひとりの女性を愛し抜くことが多いのかも知れない。男は「終わった恋を引きずる」とよく言われるけれど、それは違うのだ、その恋は永遠に終わることがない恋なのだ。女性のようにこころの倉庫にしまい込んで忘れてしまうことは出来ないのだ、男という生き物は。

2007年03月30日

3695 未明の雷雨と里から観た風景

雨のち曇り 気温:最低 - 3℃/最高 4℃

未明の雷雨

ただならぬ気配に目を覚ます。時刻は午前4時過ぎ、午前3時まで仕事をしていてようやく床についたばかりだった。外でからからという音がする、都市と違ってここに不審者が侵入する確率は低いが気になる音だったので、一番大きな長さ60cmのマグライトで外回りを照らし出しながら巡回した。

結論から言うと、玄関のドアを開けたとたんに理由がわかった。外は激しい雨になっていたのだった。夕立のような、文学的に表現するなら「車軸を流すような雨」になっていたのだ。気象予報で雷注意報が出ていたから、やがて雷雨になるのかも知れないと思った。

改めて床につくか付かないうちに、パーンという音が山の上の方から聞こえる。間違いない、落雷だ。次から次へと落雷はつづき、しだいに近づいてくる。標高1700m〜1800mにあるピラタスの丘ペンション村では落雷は光とほとんど同時だ。雷雲の高さとペンション村の高さが同じだから、というか、雷雲の中に入ってしまった状態なのだ。

合計20ほど落雷の音を聞いただろうか。その間に、パソコンの電源ケーブルや、ケーブルモデムの配線を抜いたり、出来る限りの落雷対策を行った。どんなに優秀な突入電流防止装置も庭の樹木に落雷したというような近接落雷には動作が間に合わないのだ。

電源の寸断は何回かあったが、起床後じっくりチェックしてみるとどうやら今回は大きな被害はなかったようだった。以前庭の樹木に落雷したときには、電話やファクスやモデムやボイラーの制御板やパソコンのLANポートや厨房の電気製品の基盤が焼き切れてしまったので、その点はとても神経質にならざるを得ない。総合火災保険で補償されるのだけれど、被害を迅速に記録して届けないと期限切れになってしまう。このことは知っておいて損はない。


蓼科の早春

昨日も書いたけれど、蓼科高原はもうすでに「春」であると言っていいと思う。まだ花は咲いていないけれど、その気配が日に日に濃厚になってきている。蓼科の春の花といえば座禅草やミズバショウかもしれないが、もうひとつ蓼科湖畔の400本のソメイヨシノを忘れるわけにはいかない。それはそれは見事なのだ。ちょうどGWに合わせるかのように満開になるそれは夜はライトアップされ、写真撮影にも最適なロケーションとなる。

蓼科の空にこだわるぼくとしては、空に関してはもうすっかり「春」だと宣言してしまおう。春ですよ、ええ、春なんです。冬期通行止めの国道299号線麦草峠から先とビーナスライン和田峠から美ヶ原区間は4/25〜4/28には毎年開通する。それらの区間を通らなくても素敵なドライブコースが設定できるから、早春の高原ドライブには最適な季節になったといえる。

真っ白に冠雪した山並みを眺めながらのドライブもまたおつなもの、今年は暖冬で雪解けも早く道路には一切雪がない状況なので、今年はあえて4月の蓼科高原ドライブをおすすめするしだい。


今日の写真

今日の写真は2枚とも Richo Caplio R5 で撮影したものです。ペンション村から下っていく場合だと、ビーナスラインの芹が沢インターチェンジを左折して15m先を再び左折、その先の芹が沢交差点を右折して2kmほど走った突き当たりの信号を右折して国道299号線に出るとすぐ先の堀交差点左前にセブンイレブンがあるのですが、そのあたりからの風景です。

1枚目は北方向にある蓼科山とその左手に続く北横岳の一部です。ピラタスの丘ペンション村は写真には写っていないもう少し左側のちょうど蓼科山にかかっている雲の高さのところにあります。105mm、ISO200、シャッタースピード1/30秒(f/4.2)、手ぶれ補正ON、夕暮れ間際にしてはよく写っていると思います。

2枚目の写真は反対側の南西方向に出た夕焼けです。セブンイレブンから車を出そうとしたときに気づいて駐車場に戻って、改めて撮影しました。28mm、ISO200、シャッタースピード1/30秒(f/3.3)、手ぶれ補正ON。暗部の偽色やノイズは「それなりに」出ていますが、こんなものでしょう。α100を持って来ていたなら、かなり違った写真になっていたと思います。

このあたりはちょうど標高800mほどですから、ペンション村から1000mほど低い場所ですね。すぐ近くにこのような人の気配あふれる里があるからこそ、僕らも山暮らしが続けられるのだと思います。


※写真をクリックすると拡大してご覧になれます。

2007年04月01日

3697 OSなんてなんだっていいじゃんと言いたいのに

曇りのち雨 気温:最低 - 5℃/最高 5℃

マイクロソフトが嫌い

きのうは久々にMacのことを書いた。いまや仕事や趣味で使っていく上で支障のあるOSなんて無いから、なにを使うかとかどれが優れているかなんて言う議論自体がほとんど無くなったように思う。特にひとたびインターネットに接続してしまえば、OSはほとんど意識することが無くなった。

・・・と思ってきたのだけれど、先日書いたように我々ペンションの集客にけっこう大きな比重を占めているネット宿泊予約サイト「じゃらんnet」が Windows 98〜XP のみサポート、Vistaは4月に入ってから検証という暴挙に出たのだった。アクセシビリティーの向上が叫ばれる現代ネット界にあってOSによってはまったく接続すら出来ないという仕様のシステムを新規構築するというのはいったいどういうことなのだろうか。まったく理解に苦しむところだ。

まあ、これはわれわれ宿泊施設が在庫管理やプラン管理をするシステムの話しに限定されたことだとは思うけれど・・・よもや、一般のお客様が上記OS以外のPCから「じゃらんnet」にログインしようとしたら画面がフリーズしてまったく動かなくなるなんて仕様になっているのではあるまいな。

平気でそういうことをやる会社なのだ、リクルートという企業は。これは間違いなく背後にマイクロソフトがいるに違いないと感じますな。サーバーはもちろんマイクロソフト謹製のシステムなのだろう。だって、このやりくちやその後の「事後説明」の事実無根さ加減がとても良く似ているんだもんね。

いずれにしてもモノポリー的状況というのは、ろくな世界を構築しない。すくなくとも、そこにはすでに「進歩」とか「啓発」とか「知的刺激」といったものが存在しない。あるのは利潤追求という資本原理主義的企業論理だけだ。人間的なつややかさとか、輝きが全くない。マイクロソフトの作る文書やウェブサイトがどうにも我慢ならないくらい悪趣味で程度が低いのはそのような資質によるものだと思う。そもそもそのようなセンスに欠け、しかもそのような世界に何の興味もないのだからむべなるかな、だ。

以前、ドイツのテレビ局に米マイクロソフト社について聞かれたアップルのCEOスティーヴ・ジョブズは「マイクロソフトの唯一の問題は、彼らにセンスがないことだ。(中略) 彼らは独創的な発想をせず、製品に文化が込められていない」と語っているそうだが、その通りだと思うよ。

仕事で Windows を使う分には実用性という観点からは優れたところが多々あることは認めている。しかし、そのセンスの悪さと言うか「致命的なセンスの欠落」ということもまたいかんともしがたい事実なのだ。だから悪いと言うことではなくて、だから「嫌い」あるいは「好きになれない」ということだ。

それと、個人的にビル・ゲイツという人物が大嫌いだと言うこともある。グローバルスタンダードとやらだからしかたなく Windows を使うことになるが、そして公平にそれを評価して認めた上で、なお、ぼくはマイクロソフトが嫌いなのだ。これはしかたない。

実際のところ、個人的にはOSなんてなんだって良いと思っているのにね。


今日の写真

さて、今日の写真は一昨日のつづきで日没直後に山麓の街のセブンイレブンの駐車場から撮影したものだ。使ったのは Richo Caplio R5 だ。1枚目はこの標高800mほどの場所から北を仰ぎ見たときの写真だ。一番左が蓼科山でその右に北横岳、縞枯山、茶臼岳、麦草峠、そして南八ヶ岳の山々へと連なる八ヶ岳連峰の全体をパノラマのように見渡せる視点にぼくはいた。雲がたなびいているあたりがちょうどピラタスの丘のある標高1800m付近だ。

このようにこの街の人々は里にあっても常に山を友として暮らしているのだ。そして山に暮らすぼくらは雲の中からここまで降りてきて、この人の気配にほっとしながらどっぷりとつかっては再び山の上へ、雲の上へと戻ってくるのだ。写真の被写体としてぼくが一番好きなのはじつは人間なのだ、そして2番目は人の気配に満ちた街なのだ。意外に思われるかも知れないけれど、これは本当だ。

じっさいには暮らしの拠点が亜高山帯と言うこともあって自然の風景写真がメインになっているけれど、本当はこんな感じの写真が好きだし、もっとひとの営みを写し取るような写真を撮影したいと願っている。

2枚目の写真はぼくの立ち位置であるセブンイレブンの駐車場までズームアウトしたところだ。このようなトワイライトタイムがぼくがもっとも好む撮影時刻でもある。この写真の明るさと肉眼で見た明るさとはほぼ等しく写っている。実際にこのように見えたのだ。デジタルカメラの技術革新にはじつにおそれいるばかりだ。


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

2007年04月29日

3725 聖光寺の桜は一分咲き

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 12℃

ここ数日冷え込みが続いた影響で、蓼科湖畔の聖光寺のソメイヨシノの開花が遅れています。「予想外だ!」と、だれもが思わず叫び出したくなるような事態ですが、桜祭りが5/5〜5/6であることを考えると結果オーライかなとも思います。

当初のやたら暖かな気候からは4/25ごろには満開になってしまうのではないかと心配していたほどですから。個人的には、4/28を見頃あるいは満開と読んでいたので、ちょっと傷ついています。

それにしてもすぐ近くの桜が満開になっているのに、聖光寺の桜だけがそろいもそろって足並みそろえて開花待ちというのは仏様の指示なのでしょうか。なにやら崇高なる意志の力を感じずにはいられません。

いずれにしても、聖光寺の桜は蕾がほころびて一分咲きといったところで、それ以外のビーナスライン沿道では桜が満開ないしは見頃ですから、お越しいただいたお客様の目を楽しませてくれるはずです。くれぐれも脇見運転には気をつけてください、くどいようですが。

それにつけても、今日は朝から雲ひとつ無い快晴に恵まれました。おかげで夕方にはこの上なく美しい夕陽を見ることができました。ペンション・サンセットのテラスもその光にオレンジ色の世界に変わりました。

午後6時半ということで夕食直前のお客様もみなさんテラスに出てその情景を鑑賞することが出来ました。じつに感動的でした。海で見る夕陽もそうですが、それを写真に納めようと走り回ってみると地球の自転のスピードがとんでもなく速いと言うことを思い知らされる体験でもあります。

ほんとうにあっという間に沈んでしまうのだから・・・。

で、レンズ交換する暇もなかったので、16mm〜27mmなんて言うとんでもない超広角ズームレンズで撮した「沈んじゃう夕陽」の写真です。このオレンジ色に光線の強烈さはちょっとすごいです。一眼レフだと、よほど気をつけないと目を焼いてしまうので危険ですらあります。

デジ一眼レフに変えて困ったことと言えば太陽を正面から捉えるのが危険だ(失明のおそれがあるので)ということです。液晶ビューファインダーだとその点の心配がないのですが、一眼レフはまともに虫眼鏡を覗いている原理ですから・・・。

そのわりには、失明の危険性とか、強い太陽光線をファインダーで安全に捉えるための方法についての情報が少ないような気がするのですが、なにか理由があるのでしょうか。とりあえずレイバンのかなり濃いめのサングラスをかけてファインダーを覗くとか、そんなことしか思いつきません。


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

2007年05月03日

3729 怒濤のGW後半戦はじまる

晴れ 気温:最低 - 3℃/最高 16℃

いよいよ「怒濤のような連休」が始まった。県外ナンバーのクルマが連なってビーナスラインを駆け上がってくる。蓼科を目指して早朝にご出発になって渋滞をものともせずにたどり着いたお客様だ。感謝という言葉の他思いつかない。

かつては僕もその中のひとりだったから、こうした連休などの混み合う時期の信州へのアクセスの大変さはよくわかっている。それにかえてもこうして目指したい「なにか」がここにあったから、僕は最終的に「蓼科の住人」になってしまった。

要するに「通いきれない」のならば「移住」しかない、という至極単純で重大な決断をしてしまったわけだ。見ようによっては「お馬鹿な行為」であったかもしれないし、現状を見るならば「それほどだいそれた無鉄砲な企図ではなかった」とも言える。

まあ、いずれにしてもそのようにしてご到着になったお客様を出迎えたのはビーナスライン沿道の、とりわけ蓼科湖畔・聖光寺の華やかな桜だった。きのうきょうと日中ものすごく陽射しが温かかったこともあって一気に開花が進んだ。

駐車場に入りきれずに、係員の指示に従ってしばし待つ必要があったほどだ。ものすごい人出だった。で、しょうがないので、時間のない僕はくるまをちょっと路肩に一時停車してぱちりと一枚撮ったのが1枚目の写真だ。この桜の気の向こうに聖光寺の入り口の門がある。


それにつけても良いお天気で、きょうの空はまさに芸術作品といってもいい。こんな空なら一日中眺めていても飽きない。空の蒼さも雲の白さもその絶妙なかたちも、刻々と変化を見せる情景は僕の心をとらえて放さない。

機会あるごとにお客様には目線の高さの景色ばかりではなく、是非「蓼科の空」をご覧いただきたいとおすすめしているのだけれど、はてさてご覧いただいているのだろうか。そうだったらうれしいのだけれど。

ほんとうに、蓼科の空の美しさは天然のミュージアムなのだから。すくなくとも、僕はそう思っている。


空といえば日中の青空ばかりではなく、未明から夜明けの空も素敵だし、このような燃え立つような夕陽もまた素敵なのだ。ピラタスの丘は夕景が美しいことでも知る人ぞ知るスポットなのだ。朝日撮影の名所があるのと同様に、夕景撮影の名所のひとつとしてピラタスの丘ペンション村の「花とお散歩道ひろば」がある。

この写真もそこで、通りすがりに Richo Caplio R5 というコンパクトデジタルカメラでちょいと写したものだ。焦点距離は200mm、フルオートモードでフォーカスは手前の樹木に合わせ、露出は夕陽そのものに合わせている。

よく考えてみると、僕の写真はいつも「通りすがり」に撮したものばかりのような気がする。そういうのが性格的に合っているというか、良い情景との巡り合わせがそんな感じなのかも知れない、たぶん。


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

2007年06月05日

3762 ThinkPadとともに夕暮れを味わう

曇りのち晴れ 気温:最低 3℃/最高 18℃

ふたたびラウンジの吹き抜けの大テーブルで過ごしている。このノートパソコン、ThinkPad とはじつに絶妙なネーミングではないか。このような使い方をしていると文字通り"ThinkPad"として機能する。うまい日本語が思い浮かばないのが悔しいけれど。

ブラインドタッチに慣れた僕にとっては、紙とペンで書くよりもキーボードをタイプした方が圧倒的に速く文章を書き上げることができる。思い浮かぶ言葉をリアルタイムで記録することができる。幼少の頃から作文が苦手で学校で課題を出されるたびに泣き泣き原稿用紙のマス目を埋めていたのに、いまではこのような装置を得て、毎日こんなにつらつらと作文できるようになった。

そうだ、道具、装置はとても大切なものなのだ。それを得ることによってひとは変わることができるかもしれない。今まで夢に過ぎなかったことができるようになるかもしれない。もし11年前にインターネットと出会い自分のペンションのホームページを作り更新し続けていなかったとしたら、僕は今何をしていただろうか。

ずいぶん日が長くなった。午後7時近くなっても窓辺では、特にこの広大なグラスエリアのもとでは照明は不要だ。周囲はまだ本が読めるほどに十分明るい。すでに太陽は真っ赤な夕暮れを演出して山の稜線に沈んだけれど、その残光はこうして僕の手元の漆黒のキートップにまで届いている。

夕方歌う野鳥の声が聞こえる。この標高では真夏でも蝉の音を聞くことは少ないから、この季節の野鳥の声が同じような感慨を与える唯一のものになっている。鳥の声もいいけれど、真夏の蝉の声もまた忘れがたい。とくに夕暮れを知らせるヒグラシの声は僕の中の表現しようのないほどの憧憬を構成する主要パーツとなって今も切ない思いをよみがえらせる。

最後にヒグラシを聞いたのはいったい何年前のことだろう。寄せては返す波の音のようにそれは深い森を覆い尽くし、僕らを追い立てるようにして家路につかせる。そんなことを思っていると庭でホトトギスが美しい歌を歌い始める。声の良さと歌のうまさではこの森の覇者かもしれない。

ホトトギスが去ると、今度はウグイスがやってきて歌い始める。まるでオペラみたいなしつらえだな、とふと思う。この次の幕はとても長いフレーズをアドリブで歌うあのアカハラかもしれない。夕闇が迫ってくる。僕の手元も次第に暗くなってキーボードライトが必要になる。このPCには標準でそれがついている、まるでこのような使い方まで想定していたかのように。

村上春樹がギリシャのタベルナで SONY の Vaio であのベストセラー小説「ノルウェイの森」を執筆したことは本人が異例の「あとがき」で述べているとおりだけれど、その感覚がちょっとわかったような気がする。おそらくノートPCというものは僕らが考えている以上のものなのだ。

ノート型に限らずパソコンは本質的に「ものを考えるための道具」だということを改めて確認する、実感する。そこがTVなどの家電と決定的に異なるところだと思う。それはいわば僕らの中枢神経系の「外延」を構成する「エクステンション」なのかもしれない。僕らはそれによって脳の機能拡張が可能なのだ。

そんなことをつらつら考えているうちにとっぷりと日が暮れた。僕の周囲には墨のような闇が漂い始めている。キーボードライト無しではもはや手元が見えない。それでも窓外の景色はまだはっきりと見えるのだから太陽の光は偉大だ。

西の空には沈んだ太陽が演出する残照がまだ薄い朱色に残っているのが見える。遠い稜線から上空の雲まで続く絶妙なグラデーションはいつみても感動せずにはいられない。僕のペンションがなぜサンセットと名付けられたのかは、ここでそれを一目見れば説明は不要なのだ。

さて、そろそろここから立ち上がって居室に向かう時間かもしれない。明るい照明につかのまの、あるいは偽りの安息を求めて。


※写真をクリックすると拡大されますので是非大きな画像でじっくり鑑賞してください。

2007年10月14日

3993 紅葉だけでない蓼科の秋

晴れ 気温:最低 2℃/最高 9℃

この季節以降、冷え込みがきつくなってくると大気中の水蒸気が急激に減少するので、夕焼けよりは夕日そのものが美しい季節になってくる。そうだ、きれいなのは、感動的なのは夕焼けだけではないことを知る。少なくとも僕はここに移住してそのことを知った。

その夕陽に照り返す紅葉の鮮やかさはじつにすばらしい情景を展開する。

今日はそのことだけを伝えたい。


★★★


紅葉の進行状況をお知らせするためにメールマガジンを週刊発行にしているけれど、当然ながらその頻度での配信を「うるさく」感じるお客様もいらっしゃるだろう。その結果配信停止の手続きをとるお客様も散見される。内容と配信頻度のあんばいがまだ良くつかめていない現状ではそれもやむを得ないことなのだと思っている。

お客様が知りたい情報をお送りするのがメールマガジンの趣旨であって、こちらがお伝えしたい情報を伝えるためにお送りするというのは方向性が正反対だ。そのことをもう一度よく考えていきたい。でも、お客様にとっても知って得する情報というのが結構多いのだ。

また、「ご宿泊応援クーポン」もさいわい好評をいただいているけれど、「乱発」というのはいかがなものかとも思っている。そんなのありがたみがないでしょ。もっとタイムリーで「ありがたみのあるクーポン」を考えたい。

僕のペンションの「お客様にとっての価値」はトータルでの心地よさであって、お得だとか安いとかといったことではないことを教えていただいた。極端な意見としては「オーナーはなにもしなくて良いからこれまで通りのペンション・サンセットであってくれさえすればいい、それを守ることに専念して欲しい」というものだった。

この言葉には刮目すべきものがあった。

がーんと一発頭を殴られた気がした。

そうだ、そうなのだ。

僕は久しくそのことから目が離れてしまっていたのかもしれない。

反省して心を新たにしている。


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

2007年12月14日

4054 夕焼けがきれいだった

小雪のち晴れ 気温:最低 - 7℃/最高 - 3℃

毎晩のように小雪が降ります。そして朝になると晴れるのです。一度に降る量は少しでも、積雪量は着実に増しています。降った直後は真っ白でも晴れるとその白の面積が減じていた八ヶ岳も、いまではいつ見ても真っ白に冠雪しています。

スキー場も枯草色の部分がどんどん少なくなり、もう少しで滑走可能になりそうなコースが増えてきているようです。蓼科高原の各スキー場はすでにオープンしているスキー場に加えて、今週末にはすべてが営業開始となります。

今週末までは「初滑り」という印象になるかも知れませんが、来週末以降は本格的にコースがオープンして、いよいよシーズンインという感覚を楽しめるようになると思われます。そのぶん道路の積雪・凍結箇所はどんどん増えていますから、くれぐれもご注意の上走行して下さい。

デロンギのオイルヒーターを暖房のメインに変えてから今日でちょうど一週間が経過しました。感想としては、電気代のことを考えなくて良いのなら、これほど理想的で快適な暖房器具はないというものです。空気も乾かないし、風も吹かないので埃もたたず、とにかく静かで、日だまりのような柔らかな暖かさは床暖房に近いけれどそれともちょっと違った快適さがあります。

高断熱住宅や断熱性の高いマンションやアパートのお部屋には最適かもしれませんね。火を使わず表面温度も55℃以下なので、防火面でも優れていると思います。

今夜は冷え込みが厳しくて、全館暖房(温水式暖房)を入れないでいたら居室以外の館内気温が氷点下になってしまいました。いまあわてて暖房ボイラーと循環モーターのスイッチを入れたところです。それでも温水の設定温度は通常暖房時の70℃ではなく、凍結防止モードの30℃に設定しています。

そうしないと、1リットル100円に近い灯油の費用だけでひと冬で数60万円以上かかりそうです。一昨年の3倍近い値段ですから当然と言えば当然なのですが。それにつけても政府の無策ぶりというか、危機感の無さはまるで「ひとごと」で「右から左に受け流す」ってな感じですよね。

金持ちと既得権者しか念頭にない福田内閣ですから、まあしょうがないのですけれど、それにしてもなんともこころの冷え切った「冷たい政府」としか思えません。本当に冷徹で冷血なのは、自分たちこそが国を動かしている主役だと豪語している「官僚」のみなさんかもしれませんが。

もちろん官僚の中にも「こころある官僚」と「そうでない官僚」がいるということはわかっています。心ある官僚の方はどうぞ貧乏人の「負け犬の遠吠え」と聞き流して下さいね。あなたたちが骨身を削って自身の理想と信念に従って一所懸命やっていることはちゃんとわかっていますから。

☆☆☆

さて、今日は夕焼けがとてもきれいだったのです。本当に年に数回しかお目にかかれないようなすばらしい夕焼けになりました。あわててカメラを持ち出して駆けつけたのですが、やはりシャッターチャンスよりはだいぶ遅れてしまいました。それでも充分きれいなので掲載します。

これからの季節は夕陽や夕焼けがとてもきれいな季節です。空気が澄み切っているのと、山脈が冠雪して真っ白なのとで、本当に感動的な夕景に出合うチャンスが多くなります。楽しみです。


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

2008年01月31日

4102 カーテンコール

雪のち晴れ 気温:最低 - 12℃/最高 - 5℃


美しい夕焼けが終わって、夜のとばりが降りてきます。それはまるで舞台が終わって重々しく緞帳(どんちょう)が下りてくる情景のようでもあります。思わずカーテンコールをかけたくなります。

写真をクリックして拡大してご覧下さい。このサイズだと何が写っているのかよくわからないかも知れませんので・・・。

☆☆☆

こういう情景を観て、いまは晴れているのだろうか、それとも曇っているのだろうかと判断に迷うことがしばしばです。頭上を雲が覆っているという観点からすれば「曇り」だろうし、こんなふうに夕景がくっきりと観られるという観点からすれば「晴れ」でしょうしねぇ〜。

今年はどうも、夕景撮影では5分〜10分ほど出遅れることが多くて、きょうもこんなしだいになりました。それにしても、12月に比べるとずいぶん夕暮れの時間が遅くなってきました。まあ、「冬至」が12月22日頃と言うことですから、それを過ぎて1ヶ月以上、これは当然といえばその通りなのですが。

太陽はもうすでに北回帰線上に乗っていると言うことなのですね。季節は確実に春に、そしてその先の夏に向かっています。まあ、それは宇宙的にはということであって、実際にはまだまだ冬はあと2ヶ月は続くわけだし、夏はもっともっと先のことなのですけれど。

2008年04月06日

4168 Eleven years in Tateshina

晴れ 気温:最低 - 6℃/最高 + 11℃

昨日書くのを忘れましたが、タイトルの連番が間違っていたのを訂正しました。4099から4100になるところで、なぜか5000に飛んでしまったのです。お馬鹿ですねー。しかも、そのことに今日まで気がつかないなんて。いやー、今月で何年何ヶ月書き続けたことになるのかなーと思って365で割り算してみたら、14年近くなっちゃうんでおかしいなと気づいたわけです。いやはや大変失礼しました。

それでもまあ一応毎日書き続けて満11年経過したのは確かなことで、我ながらよくもまあとあきれるやら感心(?)するやら・・・。これだけの分量があると、にわかに読み返すなんてこともほとんど無くなってしまうので、自分がいつなにを思いなにを書いたかなんて全然思い出せないのです。

でも昔の方が良く書けていたなあなんて思うことが多いです。昔の方がまっすぐにものを見据えていたように感じます。それだけ精神的スタミナがあったと言うことでしょうか。いまはもうあまりタフじゃないみたいです。ものを認識するとき「わたしはこれであり、それであり、それらすべてである。」と古代インドの賢者が言っていますが、昨今はあまりそんな実感を持つことが少なくなりました。あまりよい兆候ではありませんね。

mahler_5.jpg美しい花を見て自分と花とがやがて一体となり、最終的には花そのものになるなんて感覚は久しく味わっていません。写真撮影の時に良くそういう感覚になるのですが、それすらなくなりつつあるようで、自分のなかの何かが損なわれていることを危惧しています。

今夕も、とてもとてもきれいな夕陽に心を洗われました。カラヤンの指揮するベルリンフィルの演奏するマーラーの交響曲第5番、その第4楽章「アダージェット、きわめて遅く」を聴きながら眺めると本当に感動的です。

そういえば、今日の未明にこの春初めてのウグイスの声を聞きました。とはいえ、ホトトギス以外の野鳥はウグイスもカッコウも、この時期まともに歌えないので、「ホーーーキョッ」ってなもんで、奇妙な声でしたけれど、紛れもなくウグイスでしたよ。

なんだかうれしいなあ。


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2008年11月11日

4396 すごい夕暮れでした(1)

すごい夕暮れになりました

このようなことはサンセット・ビュー・ポイントの

ピラタスの丘でも

年に1回か2回しかありません

長野県の各テレビ局でも

こぞって

各地のこの美しい情景を放送していました


僕はと言えば


今日はあいにくとデジ1眼レフを携帯していなかった!

バッグの中のRICHO CAPLIO R5

手持ち撮影するほか無かったのが残念です

もしデジ1眼カメラで撮影できたとしても

想うようには

本来の雄大な展開や色調は

写真ではとても捉えることができません

心に映る眼前の夕景の移ろいを

しっかりと焼き付けるしかないのかも知れませんね


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2008年11月12日

4397 すごい夕暮れでした(2)


きのうは

ほんとうに1年に1度あるかないかの

すごい夕焼けになりました

と書いた方がわかりやすい

・・・のでしょうね


僕も蓼科に移住するまでは

夕方のきれいな景色は

「夕焼け」だと

そう思っていました


でも

昨夕のような情景は

夕焼けというよりは

「夕景」といった方がふさわしいということを

やがて知りました


というのは


それが

単なる夕焼けという現象だけでなく

夕暮れを構成する諸要素である

夕陽、夕焼け、日没、残照、宵闇(よいやみ)

によって成り立っていることを観察できるからです


これを表現するには夕景(ゆうけい)という言葉が

もっともふさわしいのではないかと

いまでは思っています

今夕はごく普通の夕景になりましたが

愛犬パル君(シベリアンハスキー・14歳♂)と

ピラタスの丘の森を散歩しながら

真っ赤な夕陽に照り返す

落葉松の紅葉

そして

残照に浮かび上がる

幻のような蓼科山

そして北横岳を

壮大なパノラマとして見ることができました


ここまでリアルだと

反対に

なんだか

現実感が無くなってくるのが

不思議です


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2008年12月10日

4425 初冬の夕景






(写真クリックで拡大)


この季節は夕暮れがとてもきれいな日が多いのです

ピラタスの丘はもとより

ピラタス蓼科スノーリゾートも

西に面しているので

営業終了間近には

夕日に向かって滑り降りるようになります

その美しさと感動は

実際に経験してみないと

ちょっと想像できないものだと思います

今日の写真は

ピラタスの丘から南アルプスの山並みを

展望したものです

南アルプスの向こうに

いつもなら

木曽御嶽山が大きく見えるのですが

たまたま雲の中に入ってしまっています

氷点下の

しかし

穏やかな夕景が美しい季節になりました

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●蓼科高原日記

☆たてしなラヂオ☆


2008年12月11日

4426 一瞬の光芒(こうぼう)






(写真クリックで拡大)


昨日の写真のあとに起こったこと

一瞬の光芒(こうぼう)に

目がくらんだ


夕日が沈むまさにその瞬間の

あの一閃の光だ

逆光で暗がりになっている森に

目がなれてしまっていたので

こんな風にハレーションめいた

情景に見えたのだった


この世界はまさに

光と影で

できているのだと

そう信じてしまいそうになる

色彩は僕らの心の中にのみ

存在するのだとも

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●ペンション・サンセット