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4334 かりそめの感動と商業主義

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 今夜も満天の星空です。星座は真夏からずいぶんとその位置を変えていますが、まだまだ天の川も見えるゴージャスな星空です。定期便の流星群が来ている時は流れ星もたくさん見ることができます。ただ星を見るというのは充分な防寒対策が必要なのです。まあ、一晩中観測しているわけではないので、ダウンパーカとか毛糸の帽子とか手袋とかマフラーとか長袖長ズボンのアンダーウエアといった真冬の服装ということになります。

 最近は星は見たいけれど寒いから嫌だとか、スキーやスノーボードはやりたいけれど寒いから嫌だという考えというか「感覚」をお持ちのお客様が増えてきたように感じます。ひとそれぞれですからその「感覚」については誰も何も言えませんが、個人的にはやっぱり「変だよ、それ」って言いたくなるのも事実です。人間は予測以上に退化してきているのですね。

 身体で体験し五感をもって味わい尽くすということをしなくなってしまった。厳しさつらさ苦しさもあるけれどそれを越えた歓びや感動があるという、そういうあたりまえのことが「めんどう」になってしまったようです。これも世にはびこったお客様に媚びる(こびる)かのようなコマーシャリズムにその一因があると見ています。コマーシャリズムそのものは決して悪くないけれど、ベクトルが違うのよね。

 美味しいところだけ都合よく「つまみ食い」って言うと、何だかとっても「得」したような気分になるけれど、それは断じて違うのね。そんな薄っぺらな体験から得ることのできる感動なんて、文字通りのステレオタイプのお仕着せの「感動もどき」にすぎない。そんなことばかりしていると自分がいまここに「生きている」という実感すら失われてしまうよ、まったくのところ。

 何度も言うようだけれど、考え方感じ方好みは「ひとそれぞれ」だから、ひとさまに自分の考えかたや生きかたを押し付けたり強制したりするつもりなんてこれっぽっちも無いです。そんな面倒で嫌ったらしいことはしません。僕自身ひとからなにかを押し付けられることが死ぬほど嫌いだから。ここで言う「何か」って言うのは「価値観」とか「人生観」とか「生きかた」とかそういう極めて個人的なもののことです。そういう大切なものをひとから押し付けられたり強制されることほど「間違っていて、嫌悪すべきこと」はない。

 何だか説教じみてしまった。ご容赦のほど。自分の想いを語っただけで、いわば「ひとりごと」みたいなものですからどうぞお気になさらないでご笑覧下さいませ。かねてからの希望通り「がんこじじい」っぽくなってきたぞ、これは。(笑)


(注)これが本来の「蓼科高原日記」の一回分の記事量なんですよね。重いでしょ?

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2008年09月10日 23:49に投稿されたエントリーのページです。

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