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2008年06月 アーカイブ

2008年06月01日

4233ex 思考が時間である(再録)

思考が時間であるということ

個人的「日記」本来の姿に戻って以前のように自分が書きたいことを書くことにする。
そのほうが面白いと思う、僕にとっても、読んでくださるひとにとっても、たぶん。

今日の写真は初冬にピラタスの丘で撮影した夕景です。空の広がりと青のグラデーションが
見事です。

※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。


☆☆☆


「思考が時間である」というクリシュナムルティの見解が真実だとするならば、僕にとっての時間とはこの日記(あるいはブログ)を書いている時間こそが真の時間と言えるのかも知れない。

そもそも時間に「真の時間」とか「偽の時間」とか言う区別があるのかどうかは僕にはわからない。

しかし、いずれにしても、僕のこの「静かな生活」にとって、「蓼科高原日記」と向かい合う時間はたとえようもなく貴重なひとときなのだ。

こうして文章を書いている---まあ実際にはキーボードをタイプしているわけだけれど---時間は、僕にしてみれば「時間が止まっている」ように感じられる。逆説的だけれどこれは真実だ。

僕にとって、経過する時間、過ぎ去った時間こそが「まぼろし」のように思われる。それはいかにも「便宜的」なもののように感じられるのだ。存在する事物の空間的移動ではなく、時間軸にそった運動を表すための便宜的装置あるいは取り決めのように感じられる。

しかしそれらの事物は本当に時間的運動をしているのだろうか?

それらは時間と名付けられた別次元の空間を移動しているのかも知れないではないか。

いずれにしても時間も空間も我々の内なる精神的装置であると考えることには充分な蓋然性があると思う。

我々の外に景色(美・あるいは世界)は存在せず、 それは我々の心の中に構成されるものなのだ。

というのは、僕の個人的な直感に基づく持論なのだけれど、歳を重ねるにつれて益々その思いは強くなった。

現実とは我々を入れる器ではなく、我々が自分で構成した世界のひとつに過ぎないのだ。

そのような意味において、僕は僕のこの現実に責任がある。


※このエントリーはアーカイブから選択して再録した番外編とでもいうべきものです。
 これを書いた僕自身が当時の自分といまの自分とを見直す作業でもあります。
 ご笑覧いただければさいわいです。


4233 カッコウの歌は遠くにありて聞き入るもの

晴れのち曇り 気温:最低 1℃/最高 16℃

この写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイのスタッフの方がロープウエイ山頂駅付近で出合った若いカモシカです。

カモシカは冬にはロープウエイから、あるいは早朝のピラタスの丘でもよく見かけるのですが、春以降はなかなか出合う機会が少ないのです。

一方、野生のニホンジカはキツネやタヌキやリス以上にピラタスの丘や蓼科周辺で良く出合うようになりました。

2枚目の写真がニホンジカです。カモシカはシカという呼称が付いていますが鹿の仲間ではなくて「牛」の仲間だそうです。蹄(ひづめ)を見ればよくわかります、ああこれは牛の仲間だって。

さて、今日は朝から良いお天気になりました。夜明けにはいつもどおりウグイスが来て美声を聴かせてくれました。

しかしそのあとにやってきたカッコウが、ひっきりなしに歌うものだから、もううるさくて・・・。

そう、カッコウって声がでかいのですよ。やはり森の彼方とか湖畔の森の陰から聞こえてくるぐらいがちょうどいい音量の歌声なのです。そのことを今朝は思い知らされました。


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。


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2008年06月02日

4234ex アメブロ始めました

なんかさー、どこか別の場所で「はじけ」たくってさー。

で、アメブロ始めちゃいました。

ここですよん▼

http://ameblo.jp/tateshina-chronicle/


これで自分のブログは4つ目、メンバーになっているブログが1つだから、合計5つかあー。

NIkkei BPの雑誌みたいになってきたかも。ほらほら、あの「日経パソコン」「日経エンタテインメント」「日経ナントカ」・・・ってどんどん雑誌の種類が増殖している出版社ね。

わっちは、だいじょうぶかなぁー?

ははは・・・

でも、今度のは「日記」じゃないから、先にいっぱい書きためておいて日時指定で公開していくっていう裏技(?)が使えるから、だいじょうぶでしょ、たぶん。

日付とか速報性とかから解放されるって、気持ちが楽ぅううーですね。

そういえば、このエントリーのタイトルって「冷やし中華始めました」っていうポスターみたいだね。


☆☆☆


ということで、コホン、ふたたびマジメなキャラに戻って、こっちのブログはガンバらにゃーいけませんね。よろしくお願いいたします。


4234 セキレイ来たりて、水無月(みなづき)を知る

曇り 気温:最低 6℃/最高 12℃


きょうは鹿にもキツネにも出合わなかったけれど、まあ彼らは基本的に「夜行性」だから、こういう日もある。それにしてもこの森に数年前から住みついた大きな野良猫に狩られてしまったのか、リスの姿を見かけなくなった。

本当にそうならば、ゆゆしき事態だ。バードフィーダーにやってくる野鳥を狙って捕獲していたという目撃談もあり、猫の環視ができないときには、ぼくらはバードフィーディングを控える日もあるほどだ。

うちの愛犬パル(シベリアンハスキーの雄・13歳半)は、春になって雪が解けてから俄然体力を回復して、思い通りにはならないまでもかなりしっかりとした歩行で長距離の散歩ができるようになった。サプリメントとして与えていた「コエンザイム」や「ヒアルロン酸」が効いたのかも知れない。

実際、獣医さんでも処方されるくらいだから、多少なりとも効果があったのだと思う。ちょっと安心する。一時はすっかり老いてしまって、このままではいったいどうなってしまうのだろうかと心を痛めたほどだったから。

でもこのぶんならあと数年は元気に暮らせるだろう。すくなくとも都会で生きるワンコたちに比べたら天国のような環境で成長し、暮らしてきたのだから。静かな環境、きれいな空気と新鮮な水、生育環境に適した氷点下20℃の冬と雪の世界。

あ、そういえば、きょうはキセキレイハクセキレイを目撃することができた。

セキレイは歩くときに長い尾を頻繁に上下させるので、すぐにそれとわかる。セキレイを見るとああ6月なんだなーと感じるのが当地の季節感だ。

セキレイ来たりて、水無月(みなづき)を知る。


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2008年06月03日

4235ex 瞑想が僕に教えてくれたこと(再録)

瞑想が僕に教えてくれたこと

昨夜寝る前に久しぶりに瞑想をしました。ずうっと行なっていなかったのですが、その必要を感じたのです。物事が悪い方悪い方へと進んでいくように感じているからです。世界的にもそうですが、個人的にもそう感じています。

結局のところ「世界」というものは「自分の在りよう」ですから、まず根元的な自分自身の在りようをしっかりとしなければなりません。参拝、参詣でもいいですし、宗教的な祈りでも座禅でも同様の効果(?)があるのかも知れませんが、たまさか僕の場合は「瞑想」が一番なのです。

瞑想していると僕はまず僕自身になります。純粋に「僕自身が在る」という状態になって、つぎに「僕」がなくなって「在る」ということだけが残ります。そして気づくとそのとき「僕という個別の存在」を越えて「在るということ」の本質のみを感じる。そこには「自」と「他」の境界線も無く、「意識がない」ということもなく「意識がある」ということもなく、最後には「在る」ということもなくなって「充足した空(くう)」、存在で充満した空(くう)になります。

「何にもないけれど全てがある」という状態です。「存在」で充満した「空(くう)」です。もしかしたらこれが般若心経が語っている世界なのかも知れません。

そこから「現実=実際的世界」にもどって活動すると、物事がよりよく進められるような気がしているのですが、実際のところはどうなのか僕には断言できません。ごく普通のシンドイ人生です。実のところ僕は信仰を持たないただの「たまに瞑想するひと」ですから。(笑)

そんな僕がいうのも何なのですが、現代の宗教は現象面に限っていうならばかなりおかしい。宗教のために殺し合ったり争ったりいがみ合ったり・・・。まあ、昔からそうだけど・・・。

「神」とよばれる存在が在るならばそれは唯一無二であると同時に「これ」でもなく「それ」でもなく「あまねくすべて」なのだから、「異教徒」などありえない。宗教に違いがあるとすればそれは「神との向き合い方の違い」だけではないでしょうか。

「神」は教義や戒律を説いたりしないし、崇拝を強いたりしない。それは人間が神を「認識」しようとする過程で人間が作り上げた体系に過ぎない。そうした意味においてこの世に「正しい宗教」は存在しない。

ただ「自分に合った宗教」はあるかもしれない。為政者に都合のよい宗教はあるかもしれない。あらゆる宗教において未だかつて神が命じた「聖戦」など存在しない。その戦争をどのような名で呼ぼうとも、戦いを命じるのはいつも神の名を借りた権力者である。

米国が日本に原爆を投下したとき、米国の民の信ずる神は、作戦実行者たちの祈りを受け入れたのだろうか。その未曾有の大量無差別虐殺を祝福したのだろうか?その殺戮を支持し成功を手助けしたのだろうか?もしそうならば、それは「神」などではない。

それはさておき、確固たる信仰を持つことはとても尊いことだと思っています。それは素晴らしいことです。信仰の道しるべとなるべく、宗教はあるのではないかと思います。それが真の宗教の姿であり、在りようではないかとも。門外漢がこんなことを言うのは大変僭越なのですが。

そんなことを思う今日この頃です。


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4235 親友・蓼科ラヂヲ君のこと

雨のち曇り 気温:最低 5℃/最高 11℃


昨夜から降り始めた雨は土砂降りの雨。ひさしぶりに本格的な雨の音を聞く。

大雨という印象は無いけれど、激しい降りだ。そんな雨の音を聴きながら夜明けまで過ごした。

まあ、お仕事していたらまたまた夜が明けちゃったんだけれど。昔から「深夜型」なんだよね、この時間帯がいちばん集中できるしイマジネーションも豊かになるのだ。

おかげさまで、始めて1ヶ月もたたないのに楽天ブログでは当初の3倍もアクセスいただくようになった。

でもまあ、楽天ブログの場合はお互いに訪問し合ったり、コメントし合ったりというおつきあいの結果アフィリエイトのコンバージョン向上や、人脈(?)や友達の輪が広がるというメリットがあるということがあるからなのかもしれないね。

べつに僕に人気がある訳じゃないし、僕が書くことに共感できるからと言うわけでもないという部分が大きいと思う。僕のブログはアフィリエイト目的のブログじゃないから、そうじゃないひともたくさんいるということはわかっていて、それはとてもうれしい。

ほんとうの大変さをよくわかっていなくて恐縮なのだけれど、アフィリエイトを本格的にやるとものすごく大変そうですね。みなさんがんばってくださいね。

それにつけても、最も真剣に取り組んでいる本家の「蓼科高原日記」が相対的にもっともアクセスが少ないということにはいささかショックを禁じ得ない。だから、蓼科ラヂヲ(=僕の親友だ)はアメブロでまったく違ったブログを始めたんだ。

結果から言うと、最も劇的アクセス増を記録したのも、ブログランキングを駆け上ったのも、リピート訪問者が多いのも蓼科ラヂヲ君のブログなんだよね。まだ公開してたった2日なのに信じられないほどの手応えなのね。

なにしろ、「日本の中心で、愛を叫ぶ(笑)ブログ!」だからね。ははは・・・。

まだ自己紹介しか書いていなくて本当にラヂヲが書きたい文章は公開されていないのに、不思議だよね。壊れかけのラヂヲのほうが味わい深いのかも知れない。

ラヂヲ君のブログはここだよ〜ん。↓

http://ameblo.jp/tateshina-chronicle/


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2008年06月04日

4236ex shape of my heart(再録)

こころのかたち(shape of my heart)

感情がある、ということと、心がある、ということとは似て非なるものだと言うことをはっきりと認識した。つまり、感情はあっても心のない人間だってこの世には存在しうるということを確信したと言うことだ。それは倫理でもなく論理でもなく、まさしく「こころ」を持っているか否か、というクリティカルな問題なのだ。

心が無くても人に親切にすることはできるし、助けることだってできる、そのことによってその人に愛されることだってできるかも知れない。しかし、心を持たない人間はその愛にこたえることはできない。本当の意味で愛することができない。相手をどんなに好んだとしても、心がなければそれは愛とはなり得ない。

心は不確かで儚いものだ。いつの間にか失っていたとしてもすぐには気づかないほどだ。人に愛されることになれてしまっている人は特に気をつけたほうがいい。心を盗むとか無くすとかというのは比喩に過ぎないけれど、たしかに、こころが無くなってしまうことや最初から無いと言うことはありうるのだから。

もし、ひとと思いや感動を共有できないのなら、それはちょっと危ない兆候だ。価値観や嗜好性の違いならば何の問題もないけれど、もしそうでないのならば、あなたの胸の内に「こころ」というものがまだあるかどうかしっかりと確かめたほうがいい。

こころとは、愛をはぐくむゆりかごなのだ。

願わくば、僕も、そして僕の愛する人もそれを失ってしまうことのないように。あるいは最初から持っていない哀しい人でないことを祈る。愛にこたえてもらえない苦しみより、愛にこたえられない苦しみや哀しみの方がはるかに大きいからだ。

こころとは、あなたの精神のコア(核)とでもよぶべきものなのだ。

あなたの「こころのかたち(shape of my heart)」をいま一度確かめてみてはどうだろうか。

僕はすでに「こころ」を無くしてしまったのかも知れないのだけれど。


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

4236 蓼科ラヂヲによる補足

曇り時々晴れ 気温:最低 6℃/最高 16℃

シラネアオイの蕾(つぼみ)。レンゲツツジももうすぐ咲き始める。霧ヶ峰のレンゲツツジ大群生地の見頃は今年は6月中旬(=例年より2週間早い)になるかも知れない。写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。


親友・蓼科ラヂヲ君による補足(アメブロより転載)


日付や時間から自由になる、というのがこのブログを新たに始めた理由だった。

だから、きょうのいつなにがあったとか、今日の天気はどうなのかとか、そういうことにはこだわらないで書いていきたいと思う。

それは「蓼科高原日記」で12年近く毎日行ってきたことだしこれからも行っていくべきことだから、このブログではその枠組みから自由になってみたいと思う。

そいういう意味で、「たてしなクロニクル」はノンフィクション的なフィクションになってゆく。

今日は雨です、と僕が書いたとしてもじっさいに今日雨が降っているわけではなく、一昨日の雨の話を書いていることだってあるのだ。

それがゆるされるためにこのブログはいま・ここに・ある。僕の中ではそのような位置づけのブログなのだ。

僕(=たてしなラヂヲ)が綴る「たてしなクロニクル」は、そうした意味において「フィクション」として読んでもらえるとうれしい、たぶん。

ラヂヲもそのつもりで書くからね。


蓼科ラヂヲ君のブログ「たてしなクロニクル」はこちら。↓

http://ameblo.jp/tateshina-chronicle/


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2008年06月05日

4237ex ふくろうが私の名を呼ぶ(再録)

このエントリーは、たてしなラヂヲ君が書きました

カナダの西海岸でユースホステルを経営なさっている方からメールをいただいた。「ふくろうが私の名を呼ぶ」と言う小説を検索していてこのサイトに出会ったとのこと。まさにこの小説の舞台になったあたりにお住まいなのだ。

書いた本人がすっかり忘れていた。で、Google(TM)のサイト内検索を利用して探してみたら以下の文章が出てきた。11年も毎日書いていたらどこにどの文章があるかなんて自分でもわからないよ。それにしても、しっかりと書いているね、いまの僕にはとても書けないようなことを。それにしても「人間風車」ってなんだろう、すっかり忘れてしまった。

こうなるともう記憶というよりは歴史、歴史というよりは考古学の世界なのかも知れない。記憶の考古学ってないのかな。この手の話や文章が好きなひとは昔の蓼科高原日記を読んでね。

★★★

2003.01.07(火)-------------気温 = 最低 -13度/ 最高 -3度

米国の作家J.D.サリンジャーの名作「ライ麦畑で捕まえて(The Catcher in the Rye)」が村上春樹氏の翻訳で「キャッチャー・イン・ザ・ライ」というタイトルで出版されることが決まったそうですが、これはまあいささか旧聞に属するとは思うけれど、とてもうれしいことだ。僕らは同じ白水社刊の野崎孝訳の名訳「ライ麦畑で捕まえて」によって「ライ麦」体験をしたわけだけれど、それはいま思い返しても強烈なものだった。

強烈といってもセンセーショナルな体験とか感動というのではなく、しみじみとこころに染み渡るというか、いやそうじゃないな(そういう体験をしたければスコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」やマーガレット・クレイヴンの「ふくろうが私の名を呼ぶ」(角川書店刊)をおすすめする)、自分が年齢を重ねるにつれてジンと効いてくるというたぐいの感動だった。ぼくの周囲の同世代の人間にとっては「中原中也」や「萩原朔太郎」や「福永武彦」や「出家とその弟子(倉田百三著)」同様ある種の「通過儀式」みたいなものだったような気がする。夏目漱石、森鴎外、太宰治などなどのリストを思い返してみるとつくづくぼくらは「古典主義」的読者だったのだなあ。

我が敬愛する(といってもちょうど娘に当たる年齢なのだけれど)宇多田ヒカル(さん)がヘルマン・ヘッセを愛読していたことを最近知ったのだけれど、「車輪の下」「デミアン」「シッダールタ」「幸福論」「荒野の狼」とかなりの作品に「人間風車」状態になってしまったのが懐かしい(ブレーンバスターでなくてよかった)。ちなみに彼女の愛読書リストには「グレート・ギャツビー」もしっかりはいっている。

大学に入って最初の衝撃はアルベール・カミュの「異邦人」「ペスト」「シジフォスの神話」、ジャンポール・サルトルの「嘔吐」「存在と無」、そしてあのフランツ・カフカ。ご想像通りぼくにはドラッグなんて必要なかった。この読書体験のほうがよほど強烈なドラッグ的体験だったから。「実存主義」「不条理」という名のドラッグね。

カフカの言葉にすべては凝縮されている。

『ぼくは、自分を咬んだり、刺したりするような本だけを、読むべきではないかと思っている。もし、ぼくらの読む本が、頭をガツンと一撃してぼくらを目覚めさせてくれないなら、いったい何のためにぼくらは本を読むのか? きみが言うように、ぼくらを幸福にするためか? やれやれ、本なんかなくたってぼくらは同じように幸福でいられるだろうし、ぼくらを幸福にするような本なら、必要とあれば自分で書けるだろう。いいかい、必要な本とは、ぼくらをこのうえなく苦しめ痛めつける不幸のように、自分よりも愛していた人の死のように、すべての人から引き離されて森の中に追放されたときのように、自殺のように、ぼくらに作用する本のことだ。本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。』(親友オスカー・ポラックへの手紙 1904年1月27日)

いまインターネットで『カフカ』で検索をかけると「海辺のカフカ(村上春樹著)」関連のサイトばかり出てきてしまうのは、まあいたしかたないでしょう。で、多少カフカを知りたい方のためにこのサイトをお勧めしておきます。

ぼくの読書体験を書き始めたらそれこそ「ネバー・エンディング・ストーリー」になってしまうのですが、今後少しずつ思い出しながら書いていこうとは思っています。大学時代だけで3,400冊読破したことはいささかばかげているとぼく自身思うのですが、その体験がいまのぼくの精神的骨格の形成に少なからぬ影響を与えていることは否めません。学問(勉強?)とジャズ(リスニング&演奏活動)と目がつぶれそうなほどむさぼり読んだ無数の書物のインクと紙の匂いこそぼくの激情と夢と孤独に支配された青春でした。


------------------------------(23時)

★★★

さて、現在の僕に戻る。

今日はひきつづき風が強く(台風は消えてなくなっちゃったのに)、ロープウエイも運休。午後になってようやく収まってきた。昨日収まったように見えたのは一時的なものだった。夜には風も止んで雲間から満月に近い月齢14の明るい月が顔をのぞかせた。

寒い、ものすごく寒い。長袖のワークシャツの上にフリースのシェルドジャケットを着込んでフリースの帽子をかぶってちょうどいい低温だ。もちろん吐く息は真っ白。これは11月並の気候だと思う。最低気温4℃、最高気温7℃だもの。

シベリアンハスキーだから愛犬パル君はますます元気、急坂をぐんぐん登り、ずんずん進んでいく。これなら犬ぞりを引けるというのも納得の馬鹿力だ。雲を透かして照る月明かりであたりはぼおっと明るいから、ハンディライトを使うことはほとんどない。遥か下に山麓の街の明かりが見える。山並みは墨絵のように闇に沈んでいる。

僕は60歳の自分を想像できない。そんなに遠い将来のことでも無いのに。すでに「フクロウが私の名を呼んでいる」のかも知れない。カナダのネイティヴの間では死ぬ前に「フクロウがその人の名を呼ぶ」という伝承があるという。それに題材を求めた作品が上記の小説だ。静謐に満ち、哀しくしみじみとした作品だ。一読をお薦めする。


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氣志團(きしだん)の綾小路翔(翔やん)とDJ OZMA(ディージェイ オズマ)が公式には「友人」であって同一人物でないのと同じ意味において、僕(GreenDolphin)と「たてしなラヂヲ」は同一人物ではありません。非公式には・・・それは訊くだけヤボというものでしょ!(^^)

いずれにしても僕(GreenDolphin)の場合は「ふくろう」ではなく「くろう(苦労)が私の名を呼ぶ」って感じ(?)ですよねー、じっさいのところ。(笑)


4237 沈黙の春?

曇りのち雨 気温:最低 6℃/最高 12℃

蓼科はすっかり新緑に彩られ、ミツバツツジやシバザクラを初めとした色とりどりの花の咲く季節を迎えています。レンゲツツジの開花も散見されるので、今年の開花は例年より1〜2週間早いかも知れません。まめに情報チェックして、お見逃しのないようにね。本当にきれいなんですよ、レンゲツツジの大群生地、霧ヶ峰は。写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

☆☆☆


今日も「たてしなラヂヲ君」に投稿をお願いした

レイチェル・カーソン(Rachel Carson)の『沈黙の春 Silent Spring』(1962年)は,農薬や殺虫剤などの化学物質の過剰な使用が自然の生態系を破壊することを論証した著作である。

ううう、重たい話しだー。たてしなラヂオは頭が熱くなってくる。

何でこの本のことを思い出してしまったかというと、朝目が醒めると、とっくに夜が明けているはずなのに外が異様に静かなのね。

そう、毎朝やってくるウグイスの声が聞こえない。そればかりか、森中にたくさんいるはずの(そして毎朝大合唱をしている)野鳥たちの声がまったくといって良いほど聞こえない。

ウグイスもホトトギスもアカハラもカッコウもオオルリも全然歌っていない。

一瞬ラヂヲの耳が聞こえなくなってしまったのかと思ったよ。

固いゼリーみたいな完璧な静寂が森を支配している。

耳の奥からキーンという音が聞こえてくる・・・ということは耳は正常だ。

外を見ると、晴れとはいかないまでも雨は降っていない。

だいいちこの季節には雨が降ろうが槍が降ろうが野鳥たちは一所懸命鳴き交わすのだ。なにしろ番(つがい)の季節だからね。もう雛だって生まれているかも知れない。

この静寂はむしろ「沈黙」といったほうがふさわしい。

まるで「沈黙の春」の冒頭シーンみたいだ。

ぞっとする。

ラウンジに行って窓を開け、首だけぐいっと外に出して目を閉じると、いささか遠いけれど、いつもの面々がしきりに恋の歌をうたっていた。

ラヂヲは、ようやく、ほっとする。

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2008年06月06日

4238ex 生きる意味と生きる価値の関係

生きる意味、生きる価値、そして世界

ラウンジの窓外は日差しがあってもなくても立体的なディジタル画像のようなバーチャルな新緑の世界になっている。変な表現かもしれないけれど、それほど美しいのだ。ハイヴィジョン用に人為的に調整された映像を見ているような不思議な感覚に陥るほどに。

それは全体(ゲシュタルト)としての新緑という概念を感じさせる。個別の木や森はそこにはない。なにかが僕の心の中のスイッチを押して新緑に関するあらゆる感覚と感動の思い出を一気に引き出す、ちょうどそんな感覚がある。だから、これは個人的な感動といえるかもしれない。

何度も書いてきたけれど、風景は「そこ」にあるのではなく、心の中にしかないものなのだ。

矛盾と不条理に満ちたこの世界は、じつは僕のきわめて個人的な世界なのだ。このように生まれ、このように育ち、このように生きてきた僕の人生経験が生成するパーソナルな「世界」なのだ。その証拠に「この世界」は僕の死とともに消滅する。

しかしあなたの世界はそんなことには頓着なく何事もなかったかのように続いていくのだ。あなたの世界は絶対的にあなたのものだからだ。僕らは同じ世界を生きていると思いこんでいるが、そんなことはない、それはある種の共同幻想に過ぎない。

というようなことをよく書いていた時期がこの日記にはあった、というか、そんな自分がかつては存在した。西暦2001年5月の蓼科高原日記にその記録があった。我ながらものすごく刺激を受けた。ほとんどの人にとってはどうでもいいような小理屈かもしれないけれど、自分のありように関する悩みを抱えている人の興味は引くかもしれない。

結論から言えば、何のために生きているのか生きなければいけないのかという問いに答えはない、永遠に、この世界にもほかの世界にも。問いの立て方が間違っているからだ。それはなにものかの「意図」にかかわる問いだからだ。そのなにものかは、概して「神」と呼ばれている。

しかし生きる価値について問いを立てることは可能だ。価値を計るのは人間だからだ、最終的には自分自身だからだ。だから生きる価値について問うべきなのだ。自分がいまここにあることの価値を問うべきなのだ。何を成し遂げたかというようなことではなく、ただいまここにあることの価値を。

そのようにして僕は答えのない問いかけから解き放たれたわけだけれど、それで何かが変わったわけではないし、ドラマみたいにハッピーエンドを迎えるわけでもない。はっきりいって何も変わらなかった。そして思ったのだけれど、釈迦をはじめとした悟りを得て解脱した人々も同じようなあっけなさを感じたのではなかろうか。

世は彼らの偉大さ聡明さを褒め称えるけれど、彼らが幸福になったか、幸福だったかということについては誰も問わない。悟り、解脱もまた新たな出発点に過ぎなかったのだと思う、たぶん。この世界もあの世界も、そのような弁証法的進行を続けるようにしつらえてあるのだ。

なにがあろうと、僕らがいようがいまいがこの世界は絶えることなく進行していく。

Never Ending Story.

4238 森のペンション

曇りのち晴れ 気温:最低 6℃/最高 18℃

今日の気温は晴れの日としてはこの季節のごく標準的なものだと思います。

最低気温は陽射しがないときの大気温度であり、最高気温は強烈なこの季節の陽射しがもたらす熱量の結果と考えるとわかりやすいような気がします。

早朝に外に出ると、周囲360度、デジタルサラウンドより良い音で野鳥たちのシンフォニーを聴くことが出来ます。外に出なくても窓を開けてぐいと首を突き出して目を閉じるだけでも充分楽しめます。

ベッドから抜け出さなくても、窓辺にウグイスがやってきて歌ってくれるので、それを聞きながらまどろむのも至福のひとときです。とにかくピラタスの丘の森中がいのちの賛歌で充ち満ちているのです。

ウチのペンションもすっかり新緑が生い茂り、「森のペンション」という印象に変わっています。透明なグリーンの照り返しが、部屋の中までグリーンの光で満たすのです。夜は月の光が部屋に差し込んで、青白い光がぼおっと部屋全体を満たします。

日が暮れるとそこかしこから、きゅうううんという野生の鹿の声が聞こえます。ぎゃーんぎゃーんという野生のキツネの声も聞こえます。きっと鹿の群と出合ったキツネがびっくりして威嚇しながら逃げているのでしょうね。

すっかり耳が遠くなってしまったパル君(シベリアンハスキー・13歳・雄)は、以前のように犬舎から飛びだして緊急出動することもなくなり、ゆったりと夜のしじまに溶け込んで休んでいます。

関東甲信越地方はすでに梅雨入りしているそうですが、そんな天候でも、この季節に咲くべき草花は元気に咲き誇っています。桃色が美しいミツバツツジはそろそろ見納め、そのあとに咲くレンゲツツジはいまちょうど蕾(つぼみ)をつけています。

この季節の高原もまた花の季節です。

※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。(庭のビオラです)


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2008年06月07日

4239 無料ブログサービスもいいですね

晴れ 気温:最低 4℃/最高 17℃

ここ数日は毎日1〜2回更新している3つのブログに専念していました。というか、それによって、ブログの我が国における位置づけのようなものを確認できたような気がします。これまでは、自分のサーバーにブログ公開ソフト(Movable Type)をインストールしてスタンドアロンでブログを書いてきたので、無料ブログサービスのシステムや雰囲気というものをまったく知らなかったのです。

それらはいまやソーシャル・ネットワーキング・サービス(英語: Social Network Service, SNS)を志向しているように思われ、じつに様々な試みを各社各様に展開しているようです。スタンドアロンで運営していると、そういうことがわからないのが欠点です。無料ブログサービスはなかなか快適で便利にできていますね。

ただひとつ感じたのは、全部が全部ではないと思うけれど、利用者数に対して管理者の数が足りないようで、ブログサービス全体のガバナンスが不足しているということです。アクセスログをたどってコメントバックしに行こうとすると往々にして規約ではあるはずのない不適切なブログ(風俗系サイトといったほうが近い)に入ってしまうことがよくあるのです。

あるいは、あまり更新しないブログでは、そうしたブログからの不適切なコメントの書き込みやトラックバックに汚染されているということがよくあります。しかし、そうしたことを報告して善処を求めるべき窓口が明示されていないケースが多いのです。

また、なんとか報告できても、その対応は「手ぬるい」印象を免れません。いろいろと難しい問題はあるのかも知れないのですが、善意の利用者としてはどうしてもそのように感じてしまうのも事実です。法的問題はとにかく利用規約違反者に対してはそれとは別個に対処できるはずだからです。

と、まあ、そんなことを想うしだいです。

無料ブログ・サービスを利用し始めたことで、ずいぶんと勉強になっています。その変化はすでにこちらにも現れ始めていると思いますが、いかがでしょうか。


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2008年06月08日

4240 たてしなクロニクルとたてしなラヂヲ

雨のち曇り 気温:最低 6℃/最高 16℃

ペンションサンセットの庭のレンゲツツジも蕾(つぼみ)を持ちました。ピラタスの丘ではもうすでに咲きそろっているところもあります。いつもよりだいぶ早いと思います。昨年のレンゲツツジの群生の見頃は6月末から7月上旬でしたが、今年は6月中旬から見頃になってくるかも知れません。写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

☆☆☆


アメーバブログ(アメブロ)で たてしなラヂヲ が書いている「たてしなクロニクル」を僕は面白いと思います。おもしろがっているわけではないのです。「面白い」と思うことと「おもしろがる」こととは似て非なる態度だと思うのです。前者は「賞賛」表明であり、後者は「侮蔑」のニュアンスを含むから。

僕は彼を客観視する必要があるからこのような言い方をするわけです。

「たてしなラヂヲはおまえなんだろう?」と問われれば、僕は「そうかも知れない」と答えるかも知れなません。しかし、正確に言うならば、僕は「たてしなラヂヲ」ではないし、その反対でもない。彼は架空の人物であり、僕は実在する人間だからです。なんて言うのは「言葉の遊び」かな。

なぜこの時期に「たてしなラヂヲ」が現れたのか?

それは「たてしなラヂヲでなければ語れないことがある」ということに尽きる。

僕には語ることのできない、あるいは、語ることが困難なことを「たてしなラヂヲ」は語ることができる。なぜなら彼は架空の存在だからだ。ということですね、たぶん。

たとえば「蓼科高原日記」は良くも悪しくも「古典的なウェブログ(Web Log)」であって、12年目を迎えて急にそれをいま風に変えてしまうのはあまりにも違和感がある。そのことではずいぶん悩んだりもしました。

しかし「たてしなクロニクル」は最初からいま風のブログとしてスタートすることができた。

ひとことで言ってしまえば、そいういうことだと思います。

それは簡単なことだったのだ。


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。


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2008年06月09日

4241 夏の風物詩(そしてお知らせ)

雷雨のち曇り 気温:最低 7℃/最高 17℃

5年間にわたる総力戦の結果、外来種のタンポポの駆逐に成功したようで、ピラタスの丘にも在来種のタンポポが咲くようになりました。写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。


☆☆☆


長野県全体が激しい雷雨に長時間さらされました。こんなに広域の雷雨はめずらしいことですが、八ヶ岳に暮らす者にとっては、それは夏を思わせる風物詩ではあります。雷雨がないとかえって心配になってしまいます。

雷雨によって雲が抱えた水蒸気も、大気中の水蒸気もすっかり地表に落ちて、大気も空もすっきりと晴れ渡ります。そのために夕暮れとともに群青色の空に美しい夏の星座がくっきりとした姿を現します。これは山岳部で夏の星空を見ることができるための基本的な気象条件です。

さいわい近接落雷はなく、インターネット回線や電話回線やパソコンが被害を受けることはありませんでした。毎年、雷鳴を聞くたびに今年こそは無停電電源装置(UPS)を設置しようと思うのだけれど、のど元過ぎれば何とやらで、結局設置しないで終わってしまいます。けっこう値も張るものですしね。

まあ、落雷時の突入電流をブロックするサージプロテクタは電源と電話線の両方に設置してあるのだけれど、これも敷地内に落雷したときにはシャットダウンが間に合わないので、最終的には電源プラグと電話線を引っこ抜いておくしかないというのが現状です。これは都市部でも同じだと思います。

そんなことをつらつら想いながら雷鳴を聞いていると、自分が安全なところに身を置いている限りは、なかなか「夏の風物詩」として聞き応えのある雷鳴、そして雨の音でしたよ。そういえばむかし東京六本木に南国の島の雷雨を再現する装置が付いたしゃれたレストラン(ストラーダって名前だったような)があったのを思い出しました。

そんな雷雨も午後6時頃にはようやく収まって、県内ニュースでは県内の状況を報道していました。集中豪雨で電車が止まったり、道路が通行止めになったりと、いろんな影響が出たようですが、ひどい被害はなかったようで良かった。


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お知らせ:

「蓼科高原日記」および「蓼科高原日記 Blog editon」は時代の変化に適応するために、重い話題(たとえば生きる意味とかね)を書くことを止めることにしました。

ペンションサンセットのご案内ホームページの一部として、旅行や観光情報やリアルタイムな蓼科の風景をお伝えすることに特化したいと思います。

これまで書いた「重い話題」はそのままバックナンバーに残し、最近の「再録」のものも残しました。しかし、こちらでの重い話題は、これでおしまいです、たぶん。

そして、そのようなテーマ(つまり本来僕が書きたかったことなど)は個人的なブログとしての「たてしなクロニクル」に任せようと思います。よろしくお願いします。

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2008年06月10日

4242 レンゲツツジの見頃

晴れ 気温:最低 4℃/最高 16℃

霧ヶ峰に群生するレンゲツツジの咲く様はほんとうに夢のよう。僕はニッコウキスゲより好きかも知れません。それも、晴れた日よりも曇った陽や雨の日のほうが幻想的な風景になるので、個人的には梅雨空の方がこの花には似合っているような気がします。

庭のレンゲツツジの花も咲き始めて、有名な霧ヶ峰(クルマで25分)のレンゲツツジの大群生地でも同じように咲き始めているという情報がとびこんで、今年の見頃は例年より早めの6月20日〜6月30日頃になりそうだとのこと。

☆☆☆

それにしても今日は素晴らしく爽快な天気です。

正しくは今日のような梅雨の晴れ間を五月晴れ(さつきばれ)というのだと、つい最近知った。なんか昔小学校の朝礼の時などに、校長先生が「きょうはすばらしい五月晴れですね」などとうれしそうに言っていたのを思い出す。でも、それって、5月だったんですよねー。

まあ、それはとにかく、きょうはすばらしい「五月晴れ」になっています。さわやかで、陽射しが柔らかくて、風がひんやりと冷たい。こんなに気持ちのいい天気はここでしか味わえないものです。ここに暮らすぼくらにとっても最高の贈り物です。

ウチのペンションのアプローチのスロープは、白樺やミズナラの巨木が枝で大きなアーチをかけて、ドーム状の天蓋になっていて、その下はちらちらと光が踊る木漏れ日の領域。そこにアウトドアチェアを置いてゆったりとくつろげば、森を抜ける冷たい風と暖かな陽射し。

目を閉じれば周囲からは野鳥たちの妙なる歌声がデジタルサラウンドのように美しく響くのですよ。ああああ、生きているんだなー、って実感する。至福のひととき。今日だけはもう「初夏」です。

そいういえば、ピラタスの丘でもエゾハルゼミが鳴き始めました。


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

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2008年06月11日

4243 霧ヶ峰のレンゲツツジの見頃もうすぐ

曇り 気温:最低 8℃/最高 19℃

ウチのペンションのレンゲツツジも咲き始めました。もっと日当たりのいい場所のレンゲツツジは満開です。このぶんだと標高が近い霧ヶ峰のレンゲツツジの大群生地も予想より早く見頃を迎えるかも知れませんね。写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

うちのレンゲツツジはこんな感じでまだ幼木です。花も小さく背も低いです。が、群生地のレンゲツツジはもっと迫力のある力強い株ばかりです。花も大きく威勢がいい。とにかく写真で見るのとは大違いです。肉眼で見て、実際にその中を散策してみて始めて本物の感動を知ることができます。

いまのところ、霧ヶ峰の大群生地のレンゲツツジの見頃は6/20〜6/30と思われますが、もう少し早まる可能性も出てきています。詳しくは車山高原のHPが詳しいのでぞちらをご覧下さい。

ペンションサンセットから霧ヶ峰まではクルマで約25〜30分です。ずうっと景色の良い道で、とくに後半はまるで天空回廊を行く気分です。

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2008年06月12日

4244 光と影の美しい季節

雨のち晴れ 気温:最低 6℃/最高 15℃

昨夜半から降り出した雨は夜が明けても降り続き、昼前にようやくやむと、嘘のように晴れました。とても気持ちのよい快晴です。空は真っ青で純白の雲はむくむくと湧き出でて、初夏らしい天気になったのでした。ピラタスの丘でもシバザクラが満開です。

初夏から盛夏は陽射しが強く、ものの輪郭がくっきりと描き出されます。同時に、光と影のコントラストが強烈で、影に注目すると、もうひとつの景色が見えてくるのです。木漏れ日はどこまでも優しく柔らかで、こころ洗われる季節です。


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2008年06月13日

4245 野生のニホンジカ

晴れのち曇り 気温:最低 4℃/最高 17℃

ペンションサンセットの庭に「シラネアオイ」が咲きました。先日別の株の蕾(つぼみ)の写真を掲載しましたが、咲くとこのような花になります。何となく儚(はかな)げな日本的な花ですね。さいわいまだ野生の鹿に食べられていません。ニッコウキスゲは花が咲く前なのに3株とも食べられてしまいました。ふぅ〜。

こちらは「グンナイフウロ」です。こちらも鹿の食害を逃れていました。やはり好きな花とそうでない花があるようです。ラベンダーなど香りの強い花は鹿は食さないようです。困ったことです、とても。しかし、そのいっぽうで野生の鹿と身近に出合う機会が多くなり、感動する機会も増えているのですが。

どうしたもんだろ?


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2008年06月14日

4246 高原ドライブの季節です

晴れ 気温:最低 6℃/最高 17℃

きょうは朝からとても気持ちのよい天気に恵まれました。湿度は35%、最低気温6℃、最高気温17℃です。風が冷たく気温が低かったので終日窓を閉めていてちょうど良かったですね。

ビーナスラインをオープン2シーターのスポーツカーでドライブなさってきたお客様は肌を露出していた部分が、まるで海水浴に行ってきたみたいに真っ赤に日焼けしていました。これはちょっと油断しちゃったな〜、と笑っておられました。

これからの季節、高原は海水浴場の1.7倍もの紫外線が降り注ぐので注意が必要です。そのぶんオゾン3倍、フィトンチッドはあふれんばかり、マイナスイオンも3倍なんですよ。

しかしこうして写真に撮ってみると、ものすごい緑ですね〜。なにもかもが新緑のグリーンの照り返しで染まってしまっているみたいです。木漏れ日が気持ちよい、ほんとうにすてきな一日でしたよ。風は冷たいけれど、それが強烈な陽光とともに心身を癒してくれるのです。

ウチの庭のレンゲツツジも咲き始めたことだし、ビーナスラインの百花繚乱の季節がいよいよ始まる気配です。それをべつにしても、ビーナスラインドライブは信じられないほど爽快(そうかい)で、美しい景色を堪能できる、一年でもベストの季節を迎えています。


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2008年06月15日

4247 たてしなクロニクル

晴れ 気温:最低 5℃/最高 16℃

僕のこころはすっかり変わってしまったのだろうか。いまや僕のメインブログは「たてしなクロニクル」なのだ。「たてしなラヂヲ」という架空の人物にくびったけなのだ。

いちばんのファンは、おそらく、僕ではないかと思う。

たてしなクロニクルはたてしなラヂヲという架空の人物によって即興的に書かれている。あえて言っておくけれど、僕は「たてしなラヂヲ」の生みの親ではない。彼は僕の設定したプロファイルから自発的に現れてきたキャラクターなのだ。

僕は彼ではないし、彼は僕ではない。

これほど愛してきた「蓼科高原日記」を捨てたわけではないし、見切りをつけたわけでもない。そこのところはどうかご理解いただきたい。ただ、僕は「たてしなラヂヲ」という架空の人物によってしか語り得ないことを語ってほしくなっただけなのだ。

それは僕には語り得ない。だから「たてしなラヂヲ」に語ってもらいたいのだ。

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2008年06月16日

4248 新緑の盛り・レンゲツツジの見頃迫る

晴れ 気温:最低 6℃/最高 18℃

ペンション・サンセットの庭のレンゲツツジも咲きそろいました。大群生地のある霧ヶ峰もだいぶ咲きそろい始めているのではないかと思います。ここから霧ヶ峰まではクルマでゆっくり走って25分〜30分の景色のきれいな爽快(そうかい)なドライブです。ビーナスラインの両側見渡す限りのレンゲツツジの花ですよ!

これはサンセットの駐車場から道を見た写真です。サンセットの前の道はすぐに行き止まりなので、クルマの通行はほとんどなくて、とても静かです。ここにもいろいろな高原の花、高山の花が咲きそろいます。

今日はとても良いお天気で、新緑の盛りになったなあと思わず深呼吸。少し風が強かったのですが、その風がとても気持ちよかったです。ひんやりと冷たくて、肌触りが柔らかくて。生きてて良かった〜と、本気でそう思います、冗談抜きで。

最高の季節です。


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2008年06月17日

4249 アクオス(AQUOS)のCMのロケ場所

晴れ 気温:最低 6℃/最高 16℃

本文とは関係ありません。写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。


☆☆☆


きょうもまた晴れだか曇りだかよくわからない天気になりましたが、おおむね「晴れ」といっていいのかな。湿度が低いので気温が高くても(といっても最高で16℃だけど)とてもさわやかです。

昨夜は夜中からホトトギスがずうっと鳴いていました。まあ、よくあることなのですが、その意味するところはよくわかりません。そういえば、きゅぅーんというニホンジカの遠吠えも聞こえたなあ。

じつに様々ないのちの気配に充ち満ちたピラタスの森です。

朝にはエゾハルゼミの声を再び聴くことが出来ました。ヒグラシの声をずうっと低くしたような鳴き方なので、個人的には好きなセミの声にはいります。清涼感のある儚げで、切ない響きです。

ところで、シャープの薄型テレビアクオス(AQUOS)のCMで吉永小百合さんの出てくるやつのことだけれど、右下にロケ地として「信州・奥蓼科」ってでてくるよね。

これって、ペンション・サンセットから30分ほどのところにある「御射鹿池(みしゃかいけ)」という池のことなんだ。実際、四季折々、神秘的で美しい池だから、ぜひお立ち寄りになることをお薦めします。

奥蓼科の御射鹿池(みしゃかいけ)は、東山画伯の題材になっているので有名な静かな池です。 こちらの池には、横谷渓谷の遊歩道で明治温泉のおしどり隠しの滝をすぎ、奥蓼科の道路上にでて少し降りたところにあります。


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2008年06月18日

4250 男は黙って・・・はダメなのね

晴れのち曇り 気温:最低 6℃/最高 18℃

名前がわからないのですが、今年初めて庭に咲いているのを発見しました。この強さは高原の花ですね、たぶん。写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

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蓼科高原日記の楽天ブログバージョンがあるのですが、ほとんど内容は同じでも、雰囲気がずいぶん違います。アクセスしていただく方も楽天ブログ内からの方が多いようですし、ひとつのコミュニティーなので、コメントもたくさんいただけて、新鮮な体験をさせていただいています。

蓼科高原日記の方はこれまで11年以上スタンドアロンで運営してきたこともあって、他のブロガーの方とのお付き合いもあまりありませんでしたし、ペンションのお客様も「なんだかはずかしくて」とあまりコメント書き込みもなさいませんでした。

僕的には蓼科高原日記にもどんどん(お気軽に)コメントを書き込んでいただけるととてもうれしいです。(^^)

それはそうとこんなふうに書いてくると、時代は変わったなーと感じます。数年前はインターネットでの情報発信といえばウェブページ(ホームページ)だったのに、いまでは「ブログ」ですものね。ブログすなわちホームページという位置づけで運営されているところも多くなってきましたしね。

山奥でひっそりと暮らしていたペンション・オーナーも「ブログ」をはじめなくちゃお客様に忘れられてしまいそうな勢いです。いいことなのか、わるいことなのか、大局的に観れば、まあ「いいこと」なんでしょうね。

すくなくとも、「男は黙って・・・」なんてのは、まったく通用しない時代になったことだけは確かかも知れません。伝えるべきことはきちんと映像と言葉で伝えなければいけない時代に変わったのだと思います。


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2008年06月19日

4251 ぼくらは愚かな領民なのか?

曇り一時雨 気温:最低 9℃/最高 17℃

ウチのペンションの駐車場に咲く草花。文学的に表現するなら「名も知らぬ花」というべきだろうが、ちゃんと名前はある、もちろん。写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

☆☆☆


なんかねー、世の中うまくたちまわってカネを手にしたやつが札びらでほっぺたをたたいていろんなものを買いまくっているって印象ですね。ちょっと表現が下品でごめんなさい。でも、そういう感じなんだものね。

小泉構造改革以来、「地道にこつこつ努力」しても報われない世の中の仕組みに変わりました。そもそも、構造改革っていうのはそういう意図だったのだから、当然だよね。要するに日本社会を完全に米国社会のレプリカにしようという企図だったのだから。郵政民営化なんて言うのは目くらましだったのさ。

僕らは愚かな領民だったというわけだ。ころっとだまされてさ。

現在の格差社会も、資本の横暴も、企業の利益至上主義も、治安の悪化も、若い人が夢を持てないことも、当然の帰結だよ。努力したひとが報われるのは、もちろん、当然だからそういう社会はOK。でも、それは一発当てるために努力したひとなんだよね。スマッシュヒット!

しかし誰にでもヒットが打てるわけじゃない。だから、こつこつと地道に努力して技を磨いて世の中の土台を一所懸命支えている人たちが、報われないのは間違っている。

乱暴な言い方をすれば、カネを集めるやつが儲かって良い想いをして、そのマネーゲームの投資対象となる経済活動、つまりモノやサービスを生産する活動をしている人たちが食い物にされるというのはどう考えてもおかしい。

実体経済がマネー・ゲーマーに搾取されるいまの世界の構造は間違っている。

そうは思いませんか、皆の衆?

名も知らぬ花にだって、夢を持って生きる権利があるのだ。地道に努力して報われる権利があるのだ。マネー・ゲーマーに蹂躙されない権利があるのだ。


(注)ここで言うマネー・ゲーマーには個人投資家や会社のディーリングルームで
   がんばっているひとは含まれません。念のため。
   健康に気をつけてがんばって下さいねー!(^^)/


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2008年06月20日

4252 あやかしのイデオロギー

曇りのち雨 気温:最低 11℃/最高 18℃

朝から曇り空でした。というか、ここでは目の前の谷が雲海で閉ざされている状況です。谷の向こう側は標高2530mの巨大な蓼科山がそびえ立っているのですが、そんなことで今日は一度も姿を見ることができませんでした。

標高1750mに暮らしていると、眼下に雲を見ることが多く、文字通り雲の上の生活を実感できます。頭上ある雲はいつも一層であり、その雲が雨雲ならば雨が降り、雪雲ならば雪が降り、積乱雲の片割れならば雷雨となります。

そして、一層の雲であるがゆえに、その雲が通りすぎれば一気に晴れとなるわけです。その点が幾重にも雲が重なって頭上にある都市生活とは決定的に異なっています。山の天気は変わりやすいというのは、じっさいはそういうことだったのでした。

☆☆☆


さて、きのうは構造改革にともなう我が国の社会の激変についてちょっとヒートアップしましたが、同じことは過去に何度も書いているので、今日は書きません。知らぬ間に我々も「愚民」になってしまっていたのかも知れませんね。

しかしもう騙されない、もう踊らされないという決意さえあれば、きっとこの国はまた正しい方向へと向かって前進できるのではないかと信じています。とはいえ、僕のごとき力なき民にいったいなにができるのかはいまはまだわからないのですが。

でも、マネー経済は経済活動ではないという事実、実体経済はマネー経済の軍門に下るべきではなく、徹底抗戦すべきであると言うことは、今後も語り続けていきたいと思います。何が「企業は株主のものである」だ!ふざけるなと言いたい!

百歩譲ってそうであるならば、クルマの所有者と同様に、株主はその企業について100%の責任を負うべきである。何てったって「持ち主」なのだからね。危なくなったら株を売り抜けて逃げ出すなんてことは許されない。

それができないというならば「企業は株主のものである」なんてことは口にしないことだ。

企業は社会全体に奉仕すべき存在であり、その活動もしかるべくあらねばならない。古今東西、それがあるべき姿、あるべき真実とはそのようなものだ。

新自由主義とは自らの責任は回避しつつ、自己利益のみを追求する輩が標榜する「あやかしのイデオロギー」にすぎない。

ということで、こういうことを書くとやっぱり、どん引きになるひともいるようなので、しばらくは書かないことにしますねー。(笑)


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2008年06月21日

4253 急げー!霧ヶ峰のレンゲツツジ大群生が満開ですよー!

雨時々曇り 気温:最低 11℃/最高 17℃

霧ヶ峰のレンゲツツジの大群生が「満開」迎えています。こんな感じになっています。今月いっぱいが見頃になりそうですので、是非一度ご自身の肉眼でご覧いただきたいのです。詳しい情報はこちらにあります。上はサンセットの庭のレンゲツツジ、もう終わりかけています。写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

☆☆☆


高原の朝は早い。というか、森の動物は夜行性のものが多いから、都市とは違った意味で夜がないのかも知れない。いずれにしても、午前4時を過ぎると空が白んできてそれを合図に様々な野鳥たちが歌い始める。

常連のウグイスに加えて最近はホトトギスがまだ暗いうちから歌い始めることが増えた。そんなとき耳を澄ませば、森の彼方から渓流の水音を背景にカッコウの声が聞こえる。

目の前にそびえ立つ蓼科山はその巨大な山塊を綿のような薄い雲が縁取っている。まるで、墨絵のような情景がそこにある。じつに感動的だ。

面白いことがあった。

最近のウグイスは「ホーホケキョ」と正調で歌わなくなったと言うことは前に書いたよね。ところが、なんとウグイスのボイストレーナーが現れたのだ。

「ホーーーケケョ」なんていう感じで歌っているウグイスのそばに、「ホーホケキョ」ときちんと歌うウグイスがやってきて、へたなほうが「ホーーーケケョ」と歌うとすぐに訂正するように「ホーホケキョ」と歌うのだ。

それを延々と繰り返すうちに、変な歌をうたうウグイスが真似をし始める。「ホーホケキョ」→「ホーーケキョ」、「ホーホケキョ」→「ホオーーオケキョ」、「ホーホケキョ」→「ホォーホカキョ」、「ホーホケキョ」→「オーホケキョ」、「ホーホケキョ」→「ホーホケキョ」・・・

できたー!

てな感じで、とうとうきちんと歌えるようになったのだった。

嘘みたいな本当のはなしだ。

自然界でこんなことがあるなんて・・・。

でも、本当のはなしなのですよねー。

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2008年06月22日

4254 雨の音を聴く午後

雨 気温:最低 11℃/最高 13℃

日曜日の午後、こうして雨の音を聴くのもまた良いものです。

きのうのエントリー(記事)でウグイスのことを書いてしまったのは失敗でしたねー。今日はブログネタがなかなか思いつかないからです。(笑)

「たてしなクロニクル」は1日2回更新なので、そちらの記事も書きためておかなければならず、ちょっと大変になってきました。基本的には楽しい作業なのですが。

あ、ばらしちゃいましたね、いや、なんのことかわからないひとは気にしないで下さい。まあ、いずれにしても「たてしなラヂヲ」はわたしではないのでかまわないのですが。

きょうこんなに激しい雨でなかったら、霧ヶ峰にレンゲツツジ大群生の満開の様子を撮影に行くつもりだったのですが、これでは霧で何も見えないでしょう。ということで中止。

晴耕雨読、こんな日にはいろんな本を引っ張り出して好きな音楽(いまはクラシックが似合う季節なのですが)を聴きながら読み進めるのが至福の時間だったりします。

今日で世界が終わるとしたら、あるいは今日で人生が終わり明日がないとしたらなにをしたいかという観点から考えてみたら、わたしの場合はこんな過ごし方になったわけですね。

まあ、ひとそれぞれなので、一様ではないでしょうけれど。


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2008年06月23日

4255 ウグイスの自主練習

雨のち曇り 気温:最低 9℃/最高 15℃

雨は降り続き、夕暮れ時になってようやく小止みになった。今朝も夜がすっかり明けるのと同時に例の歌の下手なウグイスが庭にやってきてパルの犬舎の上の白樺の枝で歌い始めた。

それはむしろ「練習」といった風情で、慎重に音を探りながら歌っている様子だった。それでも、なかなかうまく語尾が下がる「ホーホケキョ↓」とはならずに、関西風に語尾が上がった「ホーホケキョ↑」になってしまうのだ。

やがて、彼はかんしゃくを起こしたように、危険な敵が来たわけでもないのに「ケキョケキョケキョケキョ」という警戒音(鶯の谷渡り)を発してしばし歌うことをやめる。

しかし、しばらくするとまた「自主練習」を始めるのだ。こんなことがあるなんて、うそみたいだ。ウグイスが歌の自主練習をするなんて。でも、これは確かな目撃談なのだ。

日本の野鳥の中でも五指に入る小さな身体、小さな脳にそのようなことを思考する能力があるとは思えないのだけれど、でもやっぱりこれは自分の観察した事実を信じるほか無い。

※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。(本文とは無関係です)


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2008年06月24日

4256 涼風吹く花の季節

晴れのち曇り 気温:最低 8℃/最高 17℃


ここでは晴れのち曇りだったけれど、標高1000m下の市街地では終日晴れでした。これからの季節は、盆地部の市街地と山岳部では微妙に天気が異なってくるのです。

たとえば7月〜8月には市街地では最高気温が30℃を越えてきますが、山岳部特に標高1700mを越えるうちのようなところでは20℃〜23℃程度なのです。朝晩は市街地も18℃以下になってひんやりとしのぎやすくなるのですが、山岳部は外気温が8℃〜14℃まで冷え込んでフリースを着込まないと20℃以上ある館内でも肌寒くなってきます。

真夏でも、ここでは大型ストーブに火を入れて暖房する必要があることもあるほどなのです。


☆☆☆


ペンション・サンセットのホームページを模様替えしました。いま、そしてこれからの季節の蓼科高原をわかりやすく表現してみました。どうでしょうか、イメージが湧いてきましたか。それをキャッチコピー的に言うならば、「さわやか、感動、リフレッシュ」ということになるのでしょうか。

とにかく「寒いほどに涼しい蓼科」なのです。湿度がとても低いので、実際の気温以上に風が冷たく感じられ、汗をかいてもお肌はすぐにさらさらになりますよ。


今日の写真はペンション・サンセットの庭の花。(本文とは関係ありません)

※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。


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2008年06月25日

4257 マーガレット、レンゲツツジまっさかり!

晴れのち雨 気温:最低 8℃/最高 17℃

うちのペンションの庭はいまマーガレットが満開です。地元ではタンポポ同様に顧みられることの少ない気の毒な花ですが、わたしは不思議と惹かれるものがあります。

きょうは朝のうちは晴れ、その後しだいに雲が多くなり、夜からは雨が降るという予報になっています。


開花情報:

霧ヶ峰のレンゲツツジ大群生はこちらでご覧いただけるとおり、いままさに「まっさかり」の見頃を迎えています。今週末は雨もなさそうな予報ですので、是非おいで下さい。

レンゲツツジは快晴の日よりも、曇天の方が幽玄で美しいと感じるのはわたしばかりではないと思います。霧ヶ峰にうっすらと霧がかかっているころ合いがもっとも美しいのです。(^^)


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。


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2008年06月26日

4258 雷雨の協奏曲・野生と自然

曇りのち雨 気温:最低 8℃/最高 17℃

予報どおり、午後3時ぎから雨になった。エーゲ海沿岸の都市ならばシエスタ(午睡)の時間かも知れない。ここはエーゲ海とははるか隔たっているけれど、僕はひとときのシエスタを経ていま目覚めたところだ。

外では雷鳴がとどろき、夕立が激しく地表を打っている。新緑が茂ったので、芽吹き前とは異なって、雨滴が新緑を打つ打楽器のような音が協奏する。それは素敵な音楽でもある。稲光、雷鳴、落雷音、激しい雨音、木の葉を打つ雨滴、軒から落ちる雨だれの音・・・。

きのうの夕暮れ直後、用事があってビーナスラインを蓼科湖まで下った。蓼科湖は標高1200mほどだから、ここよりも550mほど低いところにある。茅野市、諏訪市などの市街地は750mほどだから、ここより標高で1000mも下にあることになる。

ぼくらは街から自分の住まいのある場所を北八ヶ岳の山並みの中に見いだすことができる。なんだか不思議な感覚だけれど、いまではそんなことにもすっかり慣れてしまった。

街の人たちの服装と僕らの服装とは1ヶ月以上の差がある。何でそんな厚着をしているの、暑くないの?・・・というほどの差がある。そんなことにも、いまでは僕らも街の人たちもすっかり慣れてしまった。

それはそうと、そんな薄暗がりの中を下っていくと、右側に牝鹿がたたずんでいた。牡鹿に比べるとかなり小柄だ。しかしその姿は、優美で毛並みも良くとても美しい。彫像のようにぴくりとも動かずに森と道路の境目で、じっとしている。

念のためにスピードを落として通過する僕のクルマを、横目でちらりと確認すると、今度は左右をきちんと確認して僕の通過したあとの道路をささっと渡っていった。その所作がものすごく上品で、なんだか妙齢の女性が元町の商店街の道を渡るのを観たような気がしたほどだ。

とても「野生動物」という印象がしない、とても擬人的な存在だった。鹿はやはり古来より言われるように神の使いなのかも知れない。いまそんなことを言われたらすっかり信じてしまうことだろう。

そんなことを思っていたら、今日の夕方のニュースで、その同じニホンジカの異様な個体数増加のために食糧不足が生じて、彼らによる尾瀬沼の食害が甚大な被害を与えている様子が報道された。こもままでは時を待たずに尾瀬全体が消滅してしまうとのこと。

南アルプスでも大きな自然林とその水源地が文字どおり「崩壊・消滅」したという事実がある。鹿ももちろん生きるためにそうしているだけなのだけれど、その結果甚大な自然破壊が生じ、それは人間を困らせる以上に彼ら自身の生存と、周囲に共存する野生動植物の生存を危うくしている。

これは「事実」だ。心が痛む。

僕らが心を痛めたところで、なにかが変わるわけではないのだけれど。

自然は時に優しく我々を抱擁し、慰撫するが、時には残酷な結末を受け入れることを求めるものなのだ。そのことを、いまでは僕も知っている。このことは抗いようもなく受け入れるほかないのだと。

※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。(本文とは関係ありません)


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2008年06月27日

4259 ラストチャンス

曇り 気温:最低 9℃/最高 17℃

うちのペンションのある山岳部(標高1700以上の亜高山帯)は霧(きり)のように濃い霞(かすみ)がかかり、どんよりとした梅雨らしい雲が頭上を覆った。しかしそれは経験的に雨雲でないことがわかっているので、雨の心配はなかった。

驚いたのは山麓の街に降りるとじりじりと肌を焼くほどの陽射しがあったことだ。標高差が1000mもあると、こんなにも気候が違うのだ。

僕らの住んでいるピラタスの丘(標高1700m〜1800mの中信越国定公園内の別荘地)も、すっかり新緑が茂り、晴れた日には緑陰(りょくいん)に椅子を持ち出して薫風(くんぷう)に頬をなぶらせてまどろむことができるようになった。

先日来お伝えしているように、ここからクルマで20〜30分のところにある霧ヶ峰高原では蛍光オレンジの色鮮やかなレンゲツツジの大群生が一斉に開花して、最盛期を迎えている。この週末が満開の見頃としては最後のチャンスになるかも知れない。

レンゲツツジの群生を楽しむという点では7月上旬でもまだ大丈夫な場合もあるけれど、気候変動によって変わってくるので、こちらのサイトで確認してからお出かけ下さいね。

※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。(本文とは関係ありません)

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2008年06月28日

4260 交流急増のブログなのだ

曇りのち雨 気温:最低 8℃/最高 17℃

こちらもなんか「どよ〜ん」としたお天気です。予報では夜から雨が降るとか言ってますねー。っていうか、なんかへんだなー、最近ね、アメブロの「たてしなクロニクル」とこっちのブログがごちゃごちゃになってきているようなのだ。

全然違うことを書いている、まったく違うブログなのにね。

不思議、不思議。

まあ、二重人格でないという証拠かも知れないですねー。

それと、楽天ブログとアメーバブログもしくみがかなり違うので、コメントしたり、足跡残すやり方も違うから、両方いっぺんにお返事したりしていると自分がいまどっちのブログサービスの中にいるのかわからなくなることがあります。

本業の方がだんだん忙しくなってくるのでいまのペースで「活動」できるかどうかもちょっと心配ですが、きっとせっせと書き続けるのかも知れませんね、そういう性分だから・・・。

ブログで過労死!?・・・なんてね、笑われちゃいますねー。(^_^;)

まあ、冗談はさておき、きのうから急激に楽天ブログの方もアメブロの方もアクセスが増えて、交流が活発になったのですが、なにかあったのでしょうかね。単純に、みなさんに馴染んでいただけたと言うことなのでしょうか。たぶんそうなのでは・・・と思っています。

応援よろしくお願いしますね。

わたしも、みなさんを応援させていただきます。(^^)


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。(うちのシンボルツリーです)


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2008年06月29日

4261 蓼科高原日記のために

雨 気温:最低 10℃/最高 13℃

このブログ、すなわちレプリカであるところの「TATESHINA DIARY」ではなく、オリジナルの「蓼科高原日記」だけのために、僕は語らなくてはならないと思う。

第一に、なぜ僕が主たる活動の場を楽天ブログおよびアメーバブログに移したか、ということだ。これは一度きちんと説明しておく必要があると思うのだ。

ここはいつもの僕らしくなく、きわめて簡潔に語る方がよいだろう。

(1)ペンションのホームページの一部としてのブログであることの限界を打破
   するため。

(2)日記であること、すなわち、その日の出来事をその日のうちに書くという
   時空間的制約から自由になるため。

(3)蓼科について語るという制約を廃してもっと軽重取り混ぜたテーマで語る
   ため。

以上3つが主たる理由だ。

そして、第二には、いまやブログは「ウェブログ(Web Log)」を越えて、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)へと変貌を遂げているという事実に対応するため、という理由を挙げることができる。

要するに僕はもっと語りたかったわけだし、もっと語り合いたかったわけだし、もっと交流したかった、ということなのだ。そしてそれは上記2つのブログサービスにおいて予想外の成功をおさめている。

第3には、それにもかかわらず、なぜこのオリジナル・ブログを残し、更新を続けているかと言えば、それは「連続性」あるいは「継続性」さらには「一貫性」を維持するためだ。

僕のルーツはあくまでも「蓼科高原日記」にあり、それをリソースとして上記の2つのブログを書くことができているというのが事実なのだ。

静謐に満ちた、秘密めいた、蓼科の森に佇むこのブログ「蓼科高原日記」はこのままでよいと思うし、いつまでもこのままであって欲しいと願っている。レプリカに近いとは言っても微妙に方向性を変えている「TATESHINA DIARY」とは決定的に異なると僕は考えている。

そして「たてしなクロニクル」は僕がほんとうに書きたいことを、日記体という時空間的制約を免れて、書き綴り公開する場として位置づけることができると思う。そこで語られることは、基本的には過去において「蓼科高原日記」において語られたことだ。

可能な限りオリジナルの姿を維持しつつ、構成を変え、表現を改め、再び語り直そうとしている。


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。(雨の日のピラタスの森)


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2008年06月30日

4262 子供らしくない子供だった頃

曇りのち晴れ 気温:最低 12℃/最高 17℃

梅雨の晴れ間は昔から「五月晴れ」と言われてきました。今日はちょうどそんな気持ちのよい一日でした。機能載せた写真の白樺の木陰にアウトドアチェアを引っ張り出して、森を吹き抜けるひんやりとした風に頬をなぶらせ、鳴き交わす野鳥の声に耳を傾けながらまどろむのです。

それははまさに至福のひとときです。とてもさわやかな五月晴れです。

☆☆☆


本や映画や音楽に関しては(その他のものもそうかな)、心が揺れるというか、琴線に触れるというか、そのような作品との出会いは「一生のつきあい」になることが多いのかも知れません。

キャプテン翼君は「ボールが友達」でしたが、わたしの子供〜思春期は「本が友達」でしたから、わたしの精神の核(コア)は近代西洋文学や日本の古典文学(といっても明治時代の文豪の作品)によって形成されました。だから、決定的に近代西欧流の「個人主義者」なのです。

エゴイストと個人主義者はまったく異なったものですよ、念のため。

国家や地域社会や組織の一部としての個人から脱却した、真に独立した「個人」、スタンドアロンの「個人」を確立したのが(乱暴な言い方ですが)「個人主義」です。いまだに受け入れられない考え方だということ自体が信じられないのですけどね!

さて、

わたしは、おとなにとっては「かわいくないガキ」だったと思います、マーラーの交響曲第9番が好きなんて言う小学生でしたから・・・

もちろんそういう志向性のほかは、朝早く登校して友達と校庭でボール遊びに熱中し、放課後は日が暮れて真っ暗になるまで遊びほうける「普通の子供」でした。

授業や教師の発言の矛盾点を指摘して、すいぶん嫌がらせされましたね、教師に!

幼稚園の時には一所懸命描いた絵を「これは5歳児の描くような絵ではない!小学校上級生の絵だ!」といわれて叱責されたのだけれど、わたしはわけがわかりませんでした。だって先生の目の前で書いていたのですから、代筆なんてありえないのだから。

その上、言葉遣い(とくに語彙)が子供らしくない、だって。もうクレーマーじゃん、センセ!

小学校の時には県の展覧会で特選をとった絵が「キュービスム」的だということで精神科医のカウンセリングを受けさせられたり・・・もちろん「すこぶる健全」というお墨付きをいただきましたけどさ!

我が国の教育って、そう考えると、ぜーんぜん変わっていないということね!

そのようにしてわたしは、幼児期に言葉と絵に関する感性を弾圧され、小学校で音楽にかんする感性を弾圧され、中学校で致命的に絵を描く才能を潰され、高校で学問的能力をそがれた(棒高跳びとの出会いが新鮮だったけどね)。唯一の救いは、大学の教授たちに学問的能力を認められたことだけかも知れません。

まあ、上記のようなことはあったけれど友達はそんなことまったく気にもかけなかったのと、父の仕事の関係で転校が多かったので、それが救いになってましたけれど。

でもそれはそれで、どこに行っても「新参者の根無し草」あるいは「異邦人」という状況はわたしの心や生き方に微妙な影を落としました。だって、転校するたびに、友人関係がゼロリセットされちゃうんですよ!想像してみて下さいな、それが何度も何度も繰り返されることを。

今日はぼやきにぼやきましたが、恐縮です。ごめんなさい。(^^ゞ


※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。(うちのペンションの庭の花)


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追伸:

わたしの膨大な読書体験の中で、村上春樹さんは、その中でも「個人的な世界観」という点で、サルトルは「個人的な体験的実存論」という点で、完全にツボですね。もちろんつねに視野は広く持って生きているわけですが・・・。(^^ゞ

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