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2008年04月 アーカイブ

2008年04月01日

4163 アルペンリゾート サンセット

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 1℃

サンセット正面には美しい山容の蓼科山が迫ります。
写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

☆☆☆

4月になりました。欧米ではエイプリルフールとかで、権威ある新聞や放送局がおおっぴらにウイットの効いた嘘を報じることが許されているようですが、我が国ではそこまではできないようです。歴史や文化の違いというものでしょう。

ということで、今日書くことは嘘ではありません。(笑)

多くの会社で今日から新年度ということですから、僕も「新年度」という想いでこのブログ「蓼科高原日記」とウチのペンション「アルペンリゾートサンセット」についての考え方を再確認しようと思います。まあ、そんなに構えるほどのことではないのですけれど。

まず、蓼科高原日記は初心に返って「誰かへの手紙」のように書きたいと思います。個別であって個別ではない、つまり「皆さん」への手紙ということになるのかも知れませんが、僕としてはそれぞれの個人宛という気持ちで書きます。

すべてをそのようなスタンスで書き続けることは、たぶん、困難だろうと思うので、時には内省的な内容になったり、独り言になったりもすると思いますが、よろしくお願いいたします。そこにはフィクションもあり、ノンフィクションもありの多様な文章が並ぶことになると思います。しかし、それが本来の「蓼科高原日記」だったのです。

それから、ペンションサンセットのことですが、この春から広告やウェブ上では「アルペンリゾートサンセット」をペンション名称として使うこととしました。しかしこれは「ブランド名」です。

ペンションサンセットはこれまで通りの僕のペンションです。

これは名前を見ただけで立地や雰囲気やコンセプトがわかりやすいという理由によります。そして、なによりも「ペンション」という名称で十把一絡げにされてしまうことに、個人的に、強い抵抗感があると言うこともあります。ペンションほど千差万別な多様な宿泊施設はありません。

以前泊まったペンションがこうだったから、サンセットも同じようなものだろうと考えるのがヒトの習性というものです。そんなふうに同列に考えて欲しくないという想いがずうっとありました。サンセットは規模や形態は「ペンション」ですけれど、そのめざすものはもっと異なった奥の深いものです。ペンションブーム時代のペンションとはまったく異なるものなのです。

ということで、「アルペンリゾートサンセット」という名称にも馴染んでいただけるとさいわいです。


2008年04月02日

4164 カラヤンをリスペクト

晴れのち夕方から一時雪 気温:最低 - 10℃/最高 + 3℃

この冬はすっかりカラヤンにはまってしまいました。僕はとくにクラシックファンというわけではなく、むしろモダンジャズとともに人生を送ってきたといったほうがいいのですが、学生時代に出会ったカラヤンにいま再びはまっているというわけです。

きっかけは学生時代から好んで聞いてきたアルバムです。リヒテルが奏でる「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」をこよなく愛す僕はカップリングされた「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番」も同じ回数だけ聞いてきたわけです。で、つい最近ようやく気がついたのですがその指揮をしていたのがカラヤンだったのです。ちなみにラフマニノフの方はヴィスロツキです。

聞かせどころをしっかりと聞かせるその演奏がとても気に入っていたのです。そして、古いカセットテープで良く聞いていた「モーツアルトの交響曲第40番」の「疾走感」もベームの指揮のものと比べて妙に気になっていたのですが、それもカラヤンが指揮したベルリンフィルものでした。

※あ、いま気がついたのだけれど、Windowsの標準フォントだとカタカナの「ツ(つ)」と「シ(し)」がものすごく似ていて紛らわしくありませんか?こういうところにもっと気を遣って欲しいものだと、日本人ユーザーとしては思うわけですよねー。

で、僕はカラヤン信奉者というわけではないのですが、僕のようなクラシック初心者にとってはとても良い演奏ばかりだと感じるわけです。シンプルに「クラシックって良いなあー」って思わせてくれる。彼の最大の功績は最先端の音響技術や録音再生技術を駆使して星の数ほどの演奏を録音として残してくれたこと、そしてそれをマスマーケットに供給してくれたことだと思います。そのことによって、どれだけ多くの新たなクラシックファンや愛好家が生まれたことでしょう。どれだけ多くの子供たちが音楽を志すきっかけとなったことでしょう。

同時にその収益によってクラシックに関わるさまざまな人たちの活動をサポートした功績も認めるべきだと思います。彼はクリエーターではなくセールスマンだったという評価もありますが、では、他にいったい誰だったらクラシック音楽をメジャーなものにするだけのセールスが可能だったでしょうか。

武士は食わねど高楊枝ではクラシック音楽界も衰退していたかも知れません。

カラヤンは自らのポジションを知り尽くしていて、自分がクラシック音楽に対してできることを見極め、生涯を通じて自分がなすべきことを貫徹したのではないかと僕は思うのです。その証拠に、彼の演奏は「世界最高」と絶賛されることは少なかったかも知れないけれど、ほんとうにクールで最高なクラシック音楽になっています。重厚とか、奥深さとか、微妙な陰影とか、そういう巨匠的なものではなくて、もっとも正しい意味においてコンテンポラリーミュージックなのです。

その一点において、それだけでも充分以上に僕はカラヤンをリスペクトできるのです。


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2008年04月03日

4165 花冷え?

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 + 5℃

現在の蓼科山山頂付近にズームインするとこんな状態です。
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4月とは思えない冷え込みが続いています。雪だって毎晩のように降っています。さすがに陽に当たるとどんどん解けますが、それでも積雪は道路以外では1メートル近くあります。屋根から落ちた雪は窓の上端に達しようとしています。

太陽の力はものすごいもので、この積雪が4月下旬にはすっかり消えてしまうピラタスの丘です。

八ヶ岳や蓼科山の山頂部には6月初旬の開山祭まで積雪があり、北斜面はそれ以降でも分厚い積雪が残ります。4月といってもスノーシューなどにはむしろ最適なシーズンといえると思います。一方で、本格的山歩きのお客様は、まだまだ完全な冬山装備が必要です。

最近はしだいに活動が活発になってきたキツネなどの小動物や日本鹿の群などがウチのペンションの庭や隣接する森をよく通ります。野生動物との出会いはいつだって感動的です。それにしても彼らはどうしてあんなに美しいのでしょう。

気温はまだまだ低いのですが、蓼科では樹木は新芽をつけはじめ、雪の下の植物は雪を押し上げるようにして芽を吹き始めています。厳冬の間眠っていた大地の壮大なシンフォニーを聴く想いです。

2008年04月04日

4166 個人的黙示録としての日記

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 + 5℃

このように毎日日記を書き続けることにどのような意味や価値があるのかはわかりません。書き始めて11年以上たってもそれは見えて来ません。ただひとつ感じるのは、それが決して無意味ではなかったと言うことでしょうか。これは日記という形をとった記録であり、個人的な記憶のアーカイブでもあるわけです。その一点に関してはその存在意義を否定することはできないのです。

一方でこの日記を読むことの価値はといえば、自分の軌跡を再度辿るということの他に、過去の自分の思惟に学ぶと言うことがあります。しかし、第三者が読むことの価値があるのかどうか、それは読むひとが決めることになります。僕はプロの物書きではありませんから、その点について何ら責任を持つことができません。

もし「蓼科高原日記」を書いていなかったなら、おそらく僕は過去の自分の思いや思惟をすっかり忘れてしまっていたことでしょう。というか、容易にはそれを思い起こすことができなかったと思います。日記とは自分のために自分を書き残すという側面の他に、愛する人のために自分の本当の姿(shape of my heart)を書き残すという側面もあると思います。

ですから、あるときは妻に向けて語り、またあるときは息子に伝え残したいこの世界の真実を語り、そしてまれに、かつて愛したひとに語る機会のないまま過ぎてしまった真実を書き残しているのです。

それをカムフラージュするために、多くの紙幅は蓼科の自然の美しさとの邂逅を語ることに費やされていますが、それも便宜的な行為ではなく紛れもない真実として書き残してきたつもりです。なぜならそれらは僕の心に映った紛れもない真の蓼科の姿だからです。

蓼科高原日記は僕にとってはきわめて個人的な「黙示録(もくしろく)」だといえるのかも知れません。しかし、将来それを読み解いてくれる人がいるのかどうかは期待しない方が良いのでしょうね、たぶん。僕の死後、この日記が存在しつづけることができるのかどうかさえ定かではないのですから。

僕はまだ、それが数ヶ月なのか何十年かわかりませんが、神様の与えてくださった猶予期間に従って生き続け書き続けることになるのでしょう。

ひとつはっきりしていることは、書けば書くほど、僕以外のひとにとってはあまり読む価値のないものになっていくのではないかと言うことです。語り尽くせぬことを語っても、語りようのないことを語ろうと努力しても、やはりそれを伝えることはおそらくかなわないからです。

僕と同じ世界に足を踏み入れたひとだけが、この膨大な「文書」に隠された僕の世界を見ることができるからです。そして、それは仕方のないことなのです。そのことを前提に、僕はこの日記(ブログ)を書き続けています。


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2008年04月05日

4167 趣味としてのペンション

晴れ 気温:最低 - 7℃/最高 + 6℃

一年ほど前、僭越にもこんなことを書いていたのを発見しました。

--- 以下、引用 ---

それはさておき、商業的に成功しなくてはこの「高原暮らし」も成り立ちません。それはよくわかっているのですが、僕は頭が古いのだろうか、甘ちゃんなのだろうか、メールマガジンを送りつけたり甘言を弄したりしてそれを心地よく思うお客様を集客するというやりかたに違和感を覚えるのです。だからそういうことはやりません。

保養所契約獲得に奔走するよりも、旅行代理店の担当者をご接待するよりも、甘いセールストークをひねるよりも、お客様にとってもっとも心地よい場所であり続けるために全力を尽くしたいのです。利潤至上主義の商業主義は僕がもっとも忌避するところのものです。

まあ、いずれにしてもこの新自由主義とやらの世界では、間違っているのは僕の方なのだろうけれども。でもね、これは商売だと割り切って「商人(あきんど)」になりきるか、これは商売ではなく「趣味」だと決然と言い放つ覚悟でなければいまやペンションなんてやってられない。ペンションとはそのような致命的欠陥を持つ前時代的ビジネスモデルなのです。

財務的には僕は前者のスタンスを選択しなければならないのかもしれない。しかし、それだったらなんで第一線のビジネスマンをやめてここにきたのかわからなくなってしまう。同じことをやるのだったら以前の環境の方が遙かによかったからだ。

ということで、全く利益の上がらない後者の道を選んでほそぼそと生きていけたらいいなあと願うばかりなのです。お客様もペンション・サンセットにいらしたときばかりは新自由主義的グローバリズム、そのような商業主義に組み込まれる以外に生計が成り立たないという現実から解き放たれて自由に羽を伸ばしていただければうれしく思います。

--- 以上、引用終わり ---

甘いですね、我ながらあきれかえるばかりです。

でもね、基本的な考え方は変わっていませんよ、お馬鹿さんだから・・・。

2008年04月06日

4168 Eleven years in Tateshina

晴れ 気温:最低 - 6℃/最高 + 11℃

昨日書くのを忘れましたが、タイトルの連番が間違っていたのを訂正しました。4099から4100になるところで、なぜか5000に飛んでしまったのです。お馬鹿ですねー。しかも、そのことに今日まで気がつかないなんて。いやー、今月で何年何ヶ月書き続けたことになるのかなーと思って365で割り算してみたら、14年近くなっちゃうんでおかしいなと気づいたわけです。いやはや大変失礼しました。

それでもまあ一応毎日書き続けて満11年経過したのは確かなことで、我ながらよくもまあとあきれるやら感心(?)するやら・・・。これだけの分量があると、にわかに読み返すなんてこともほとんど無くなってしまうので、自分がいつなにを思いなにを書いたかなんて全然思い出せないのです。

でも昔の方が良く書けていたなあなんて思うことが多いです。昔の方がまっすぐにものを見据えていたように感じます。それだけ精神的スタミナがあったと言うことでしょうか。いまはもうあまりタフじゃないみたいです。ものを認識するとき「わたしはこれであり、それであり、それらすべてである。」と古代インドの賢者が言っていますが、昨今はあまりそんな実感を持つことが少なくなりました。あまりよい兆候ではありませんね。

mahler_5.jpg美しい花を見て自分と花とがやがて一体となり、最終的には花そのものになるなんて感覚は久しく味わっていません。写真撮影の時に良くそういう感覚になるのですが、それすらなくなりつつあるようで、自分のなかの何かが損なわれていることを危惧しています。

今夕も、とてもとてもきれいな夕陽に心を洗われました。カラヤンの指揮するベルリンフィルの演奏するマーラーの交響曲第5番、その第4楽章「アダージェット、きわめて遅く」を聴きながら眺めると本当に感動的です。

そういえば、今日の未明にこの春初めてのウグイスの声を聞きました。とはいえ、ホトトギス以外の野鳥はウグイスもカッコウも、この時期まともに歌えないので、「ホーーーキョッ」ってなもんで、奇妙な声でしたけれど、紛れもなくウグイスでしたよ。

なんだかうれしいなあ。


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2008年04月07日

4169 パルの近況など

晴れのち雪 気温:最低 - 4℃/最高 + 5℃


岩燕(いわつばめ)を見た。高空を蚊柱のように集団で群れ飛んでいる。この鳥も春に飛来する鳥だ。この春初めての出会いだった。彼らの生息域はもっとずうっと標高が上だから、猛禽類から逃れて急降下してきたとき以外はあまり見かけない。ちょうど到着したところだったのだろうか。

都会に比べたらとんでもなく気温が低いと感じられるかも知れないけれど、これが蓼科とりわけ北八ヶ岳のごく平均的なこの季節の気温なのだ。これまでの季節と決定的に異なるのは陽射しの強さだ。数センチの積雪ならばあっという間に蒸発させてしまうほどいまの陽射しは強力なのだ。だから、道路はどこも積雪中をのぞけば常時乾燥路面になっている。

ピラタス蓼科スノーリゾートは異例の積雪量を勘案して予定より1週間営業期間を延長した。4月13日(日)までクワッドリフトを利用して滑走が可能だ。積雪はま