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2007年11月 アーカイブ

2007年11月01日

4011 スティル・ライフ

曇りのち一時雨 気温:最低 1℃/最高 6℃

「ちなみに僕が抱く世界観は池澤夏樹の「スティル・ライフ」の冒頭の文章に的確に表現されている。長いので引用は避けるけれど、機会があったら是非一読することをおすすめする。」

と昨日僕は書いた。

しかしそれも大変だろうから、膨大な蔵書の中から(そうなのだ、僕の本とレコードのコレクションは膨大な量なのだ)「スティル・ライフ」をようやく探し出したので、冒頭の部分を引用しよう。


 この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。
 世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。
 きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知っている。それを喜んでいる。世界の方はあまりきみのことを考えていないかも知れない。

 でも、外に立つ世界とは別に、きみの中にも、一つの世界がある。きみは自分の内部の広大な薄明の世界を想像してみることができる。きみの意識は二つの世界の境界の上にいる。

 大事なのは、山脈や、人や、染色工場や、セミ時雨などからなる外の世界と、きみの中にある広い世界との間に連絡をつけること、一歩の距離をおいて並び立つ二つの世界の呼応と調和を図ることだ。
 たとえば、星を見るとかして。

 二つの世界の呼応と調和がうまくいっていると、毎日を過ごすのはずっと楽になる。心の力をよけいなことに使う必要がなくなる。
 水の味がわかり、人を怒らせることが少なくなる。
 星を正しく見るのはむずかしいが、上手になればそれだけの効果が上がるだろう。
 星ではなく、せせらぎや、セミ時雨でもいいのだけれども。


これは僕が長年の瞑想体験によって見ることのできるようになった世界をじつに的確に記述した文章だ。空気が平地にくらべて20%も薄く、清涼な大気と静寂に抱かれた蓼科は、瞑想者にとっては最適な環境だと言える。僕の瞑想体験は飛躍的に進んだ。

僕の「静かな生活(スティル・ライフ)」は続く・・・のだろうか。

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朝から曇っていたが、予報とは異なってつい先ほどから小雨が降り始めている。予報では明日以降は天気は回復して、週末は両日とも晴れの予報となっている。紅葉の盛りの蓼科は文字通り極彩色で、蓼科湖畔の450ほんのソメイヨシノの真っ赤な紅葉は目を見張るばかりだ。

国道299号線を登った横谷観音展望台からの王滝と色とりどりの横谷峡の眺めは最高潮を迎えているので、是非お勧めしたい。>>写真


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2007年11月02日

4012 テラス補修中(明日午前中に完了)

曇り時々晴れ 気温:最低 2℃/最高 8℃

ここ数日夜から夜明けにかけての冷え込みがぐっと強くなってきています。ラウンジの窓外の景色は秋の深まりを実感させるものに変化しました。空は抜けるように青く、山や森は、シラビソの緑や紅葉したカラマツの褐色を基調として、落葉した白樺の骨のような白色、紅葉の赤、黄をちりばめた美しい眺めです。

蓼科山は夏よりも遙かに近くに見えるようになり、覆い被さらんばかりに力強く美しい山容を見せています。遠くの山々も空気が澄み切っている分、ずいぶん間近に見えるようになりました。空の雲は秋雲、それがゆったりと流れゆく様はじつに気持ちを落ち着けてくれるものです。

ピラタスの丘の紅葉のピークはもう過ぎていますが、ほんの少し標高を下ればそこはまさに紅葉の盛りですから、ご心配なく。ビーナスラインを走ればどこもかしこも極彩色の紅葉ロードになっていて感激することと思います。今週末は国道299号沿いの「横谷観音展望台」からの眺めがおすすめです。

きのうから大工さんに入ってもらってテラスの補修を行っています。2代目のテラスなのですが、やはりかなり痛んでいました。構造体そのものは全然痛みがないのですが、1年の半分近くの間雪や氷を載せることになる床板やそれを支える根太(ねた)がすっかりダメになっているところが多々ありました。

やはりこの地の自然はとてもとても厳しいのですね。積雪前に点検補修が間に合って良かったです。


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2007年11月03日

4013 赤、黄、緑の織りなすタペストリー

晴れ 気温:最低 -3℃/最高 6℃

今朝はかなり冷え込んでテラスに降りた夜露が薄氷になっていました。秋も深まりました。気温だけ観ると「真冬じゃん」と思われるかもしれないけれど、ここの真冬は氷点下20℃の世界ですから?。

ということで、テラスから眺める景色は秋そのものです。蓼科の紅葉の季節独特の「錦秋(きんしゅう)です。赤、黄、緑の織りなすタペストリー(つづれおり)になっています。うちのシンボルツリーの白樺の木もすっかり葉を落として、周囲のミズナラやコナラも落葉を終えようとしています。

落葉松も褐色に紅葉して落葉が始まりました。

でも、それはこのあたりだけのことで、100mほど標高が低いところに下れば、そこは紅葉の真っ盛りなのです。蓼科高原、とりわけビーナスラインからの眺めは極彩色の紅葉の世界になっています。

その一方で、隣接するピラタス蓼科スノーリゾート(スキー場)は12月1日(土)にオープン予定です。初滑りには最適の立地と、初滑りとは思えないほどの雪質の良さがウリです。僕らもそろそろスタッドレスタイヤに履き替える準備をしておかなくてはいけませんね。

スタッドレスタイヤでなければダメになるのは平年なら12月に入ってからになるのですが、深夜早朝の万一の路面凍結に備えて僕らは早めにスタッドレスタイヤに履き替えるのです。そのような時間帯に走らないのならば、まだ雪や氷の心配はありません。乾燥路面ですから。

いずれにしても天候や気温に注意深くあれば、スリップ事故に遭う確率は格段に低くなります。まあ、個人的な経験では日中走っている限りは11月にスリップ事故に遭うことはありません。異例の天候で路面に雪でも積もればそれは別の話ですけれど。

ビーナスラインに積雪が見られるのは近年の暖冬化でずいぶん遅くなってきました。しかし12月に入たら、一時的に積もってすぐ蒸発してしまう淡雪であるにせよ、積もっているところはやっぱり滑るので、先に進むのをやめてすぐに引き返すのが鉄則です。そうすれば積雪のない区間に戻ることができます。

というようなわけで、蓼科高原はまだまだ「紅葉の秋」が続いています。平年に比べると気温も高めで快適です。ビーナスラインも国道299号線も日中走る限りは雪などの心配もなくすこぶる安全に走行できます。ドライブには最適な気候がまだ続いています。

見どころは299号線を上った「横谷観音展望台」からの紅葉の横谷渓谷と滝の美しい景色です。蓼科湖のソメイヨシノの真っ赤な紅葉も、平野部ではまず見られないもので、これには感激すると思います。なにしろ400本以上の桜の木が真っ赤な紅葉になっているのですから。


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2007年11月04日

4014 紅葉の横谷観音展望台

晴れ 気温:最低 - 4℃/最高 7℃

紅葉真っ盛りの「横谷観音展望台(よこやかんのんてんぼうだい)」に行ってきました。横谷渓谷(よこやけいこく)とその彼方の南アルプスを一望にできる絶景ポイントです。一番手前左にあの「王滝(おうたき)」を見下ろし、視線を上げるにつれて渓谷をなす両側の山並みが「つづれ織り」のような美しい紅葉とともに視界にはいってきます。

夕方行ったのですが、まだたくさんの観光のお客様がいらして、「うわ?すごい!これが観たかったんだ、ほら観てご覧早く早く!」と盛んに歓声を上げながらたくさんの記念写真を撮っていらっしゃいました。本当にその通りなのです。

美しい景色はひとを和ませ朗らかに親密にするのですね。そこに居合わせた全員が心をひとつにしたのでした。これも観音様のお計らいなのでしょうか。


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2007年11月05日

4015 水辺の絵画(蓼科湖の紅葉)

晴れ 気温:最低 - 1℃/最高 9℃

蓼科湖はとても小さな湖なのですが、個人的には蓼科高原のの3つの湖(蓼科湖、白樺湖、女神湖)のなかでもっとも美しい景色を見せてくれる湖だと思っています。今日の写真がその証拠です。

私は写真愛好家(=本格的な写真を撮る技術と経験を持った人)ではないので、ただ感じたままにレンズを向けてシャッターを切っているだけなのですが、それでもきれいでしょ?

技術的には見るべきものなど無い写真なのですが、私の感動は多少なりともお伝えできるのではないかと思っています。

それにつけても「景色」とは「そこにある」ものではなく、「発見」するものなのだと、あらためて感じ入る秋です。


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4016 天の造形、地の色彩

雨のち晴れ 気温:最低 2℃/最高 10℃

天の造形。蓼科を訪れたら、是非、空を「鑑賞」してください。蓼科の空は神々のキャンバスです。刻々と変化するその絵画は一期一会の作品にちがいありません。

地の色彩。蓼科にいらしたら写真を撮る前に、まずその風景を心に映してみてください。四季それぞれに絶妙な階調で変化を見せる自然の色彩。それを鑑賞するためには、サングラスをお使いになることをおすすめします。山では光線の青味がとても強いので裸眼では色が褪せて見えてしまうからです。


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2007年11月07日

4017 大滝遊歩道(蓼科・プール平)

晴れ 気温:最低 0℃/最高 7℃

プール平(ぷーるだいら)の蓼科郵便局脇から大滝(おおたき)に向かう遊歩道に入る。プール平の広大な駐車場を右に見ながら渓谷へと歩みを進める。2軒ほどの別荘をやりすごすと、そこはもう「秘境」と言っていい世界だった。

色とりどりの落葉がふかふかの絨緞となって地表を覆い尽くしている。夕方の遊歩道はほの暗く、そして色鮮やかだ。斜面や舗道には濃緑のコケに覆われた大小の岩がまるで誰かがレイアウトしたみたいにきちんと整列している。

大岩を抱くようにして立ち、のたうち回るように光を求めて伸び上がる赤松の巨木。倒木からそびえ立つ落葉松。雨上がりの遊歩道にはそれらの樹木の根が露出していて驚くほど滑る。注意深く歩みを進める。渓流の音がどんどん大きく聞こえるようになってくる。ここはまさに「異界」だ。

案内板では徒歩7分となっていたけれど、写真を撮りながらということもあって、もうずいぶん長い時間歩いているような気がする。途中、いくつかの分岐点があるが、案内板が整備されているので迷うことはない。蓼科湖に向かう小径、親湯方面に向かう小径などなど。しかし、まっすぐに大滝へと向かう。

急に湿度が高く、寒くなる。吐く息が真っ白だ。僕らは森の奥深く、道無き道を歩くことに慣れているから平気だけれど、そうでなければ雨上がりの夕暮れ時に歩く道ではないのかもしれない。丸太で土留めした階段は、よく見るとコンクリート製の丸太であることに気づく。そのことからも、じつによく手入れされた遊歩道であることを知る。

上を見上げればそこには美しい紅葉がある。空はまだ明るく、その光を透過する樹木の葉はとても幻想的な照明となっている。渓流の向こうの森もすっかり紅葉に覆われている。右手は石積みしたように苔むした岩が積み上がって露出している斜面だ。左手にはまだ見えないけれど確かに渓流がある。

やがて、遊歩道の階段にも苔むした濃緑色の岩が散在するようになる。しだいに水音が大きくなることから大滝が近いことを知る。途中左手に丸太を並べた橋を発見するが、向こう岸には渡れない。その橋を渡るといったいどこに行くことができるのだろう。その橋からはそもそも向こう岸に渡ろうという意志を感じることができない。

まるで誰かの夢の中にいるみたいだ、と思い始める。この世界はじつに不安定で脈絡も無く、現実世界としての整合性を欠いているように感じられる。変幻自在で、明確な意図もない。これは僕自身の夢なのかもしれない。

やがて八角形の洋風の東屋がこの道の終わりを告げる。その向こうに目的地の大滝が姿を現す。美しい風景だ。水音も涼やかで流れは澄み切っている。ここには邪気というものが感じられない。おそらく、明るい朝日の中でもう一度この道を歩いたなら、こんな奇妙な印象を持つことはなかったのだろう。

よく眠ることのできた朝のさわやかな目覚めのように、単純に、明るく美しい遊歩道。誰かさんの爽快な目覚め、といった印象を持ったに違いない。じっさいに、そうなのだと思う。この遊歩道はそのように光と癒しに満ちた世界なのだ、本来は。

しかし夕暮れ時の森はじつに様々なものが跋扈する世界なのだ、たぶん。それは都会でも同じだと思うけれど。このような時間帯には夕陽以外にカメラを向けるべきではないのだ。そのひとの心のありように応じて、じつに様々なものが写り込んでしまう。

僕の写した写真も例外ではなかった。それらは僕にしか見えないものだけれど、たしかに写り込んでいた。だからここに載せるわけにはいかない。じっくり見て確認した上で、すべての写真を削除した。自分の心のかたちを、その有り様をウェブに公開するわけにはいかない。記録として残しておく気にもならない。

しかし誤解してはいけない。それを写し込んだのは、僕の心の働きであって、カメラのレンズではない。それは客観的な事実ではなく、実在するものでもない。あえて言うならば、ある種の「夢」がメタファーとして形をなして現れたに過ぎない。心の認識の仕組みがメタファーの質を決定するのであって、その逆ではない。

ア・リトル・スリラー。

★★★

念のため、書いておいた方がよいと思うけれど、これは僕のきわめて個人的な体験に基づくフィクションであって、「蓼科奇譚」というようなものではない。

大滝遊歩道は蓼科の住民にもこよなく愛されている、じつに美しく清涼な遊歩道である。蓼科の人々の愛情のこもった手入れによって維持されている思索的散歩道といえるかもしれない。蓼科を訪れたならば、是非一度は歩いてみていただきたい。

2007年11月08日

4018 ピラタス蓼科は12月1日(土)オープン予定

晴れ 気温:最低 - 2℃/最高 6℃

まだ紅葉

今日は秋晴れ、空はどこまでも高く、大気は信じられないほど透明で、降り注ぐ陽光は限りなく優しく感じられます。ピラタスの丘の紅葉は有終の美を迎えていますが、蓼科高原全体としてはいつになく紅葉が目を楽しませてくれています。

特徴的なのは文字通り真っ赤に紅葉する桜の木と、灌木であるドウダンツツジの赤い色彩です。また、カラマツも黄葉(おうよう)から紅葉(こうよう)へと変化しています。カラマツの紅葉も見頃を迎えました。カラマツの森の紅葉はじつに美しいものです。

樹木が葉を落としてすっかり見通しが良くなった森では、さまざまな野生動物の姿を見ることができるようになりました。日本鹿、キツネ、タヌキ、リスなどなど、その数は僕らが飼っている犬たちよりもはるかに多いのです。

眺望も夏とはまったく異なったものになっています。視界を遮っていた森がその存在感を減じるにしたがって、遠い山並みも直近の山々もはっきりとその姿を現しました。林立するカラマツを透かしてみる月はなんとも言えない風情があります。

もうすぐ、スキー

ピラタス蓼科ロープウエイは定期点検のため、11月8日(木)〜11月22日(木)の期間運休します。

ピラタス蓼科スノーリゾートは12月1日(土)オープン予定です。(これまでの例だと、オープン時でもクワッドリフトを利用した白樺コース1000mの滑走が可能です。)

詳しくは http://www.pilatus.jp ご覧下さい。

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2007年11月09日

4019 この気配、静寂を求めて

晴れ 気温:最低 - 3℃/最高 6℃

テレビもラジカセもスイッチを切って、しんとした森に耳を傾ける。耳の奥からキーンという音が聞こえ、自分の呼吸する音だけがやけに大きい。今日は風の音もない、雨の音もない。さらさらと降りしきるカラマツの落葉だけがかすかな気配を感じさせるだけだ。

この気配、静寂を求めて、僕はここにやってきたのかも知れない。

機械式スイッチを使ったキーボードをタイプするカタカタという音だけが室内に響き渡る。この静けさの中にあっては、それは「轟音」にひとしい。すごい世界だ。自然の中で暮らすことの至福はこんなところにもあるのかな?。

この季節には凛とした大気の中、静まりかえった落葉松林を歩くのが最高です。


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2007年11月10日

4020 「袋だたき」ゲームか

曇 気温:最低 - 3℃/最高 6℃

今日はこのブログについて書く。

「ブログ」という言葉がまだ無かった時代から11年以上書き続けていると、いささかくたびれてくるし書く内容だってそういつも斬新なことが書けるわけでもなくなってくる。4020エントリーも書けば充分というか、なんというか。

昔書いたことは僕自身すっかり忘れてしまっているほどだから、自分でバックナンバーを読み返して、「これってオレが書いたの?」なんてびっくりすることも多い。干支ではないけれど12年というのは物事が円環を描いて元の場所に戻ってくるのにちょうど良い時間なのかも知れない。

僕はしだいに振り出しへと戻りつつあるのを感じている。12年間の長旅を終えて、ふたたび出発点に戻ろうとしているのをはっきりと心と体で感じている。だから書くこともまた昔書いたことの繰り返しの様相を呈してくるのは、ある種の必然なのかも知れない。

ということで、昔のコンテンツ「オーナーのひとりごと」へのリンクを文末のリンクに追加することにした。また、もうひとつのコンテンツ「And I Love Her」も追加した。まあ、いずれもへたくそな文章と内容なので、いまさら恥をさらすのもどうかと思ったけれど、それらもこのブログの一部なのだからしょうがない。

そもそもこのブログのタイトルは「オーナーのひとりごと」だったのだ。

ひとりごとだからこそいろんなことを勝手放題書くことができたとも言える。しかし時代は変わり、「自主規制」という名の、あるいは情緒的で非論理的な「無言の圧力」が日増しに増大してきている。「気に入らないやつを大勢でよってたかってたたく」というじつに卑劣・愚劣な行為を良しとする風潮だ。

マスコミ諸君、社会正義の実現とは「袋だたき」ゲームなのか。たとえ殺人者であっても更生の道を模索するという社会制度なのにもかかわらず、ミスを犯したり法律に抵触したり社会倫理にもとる行いをした企業に対しては、更生の道を断ち潰してしまうのが社会正義なのか。不思議なことにマスコミ各社だけは例外的扱いで、潰されたところなど1社もないではないか。どんなに大きな不祥事でもいつの間にか立ち消えになってしまうではないか。君たちに社会正義を標榜する資格などない。

ことかように理不尽で危うい社会なのだ、いまの日本社会は。

僕のようなペンション経営者などは、そうなると、危ないことはいっさい言えないことになる。

結局、揉み手しながら耳あたりの良いことだけを言っているのが商売繁盛の秘訣なのかとも思う。多分そうなのだろう。しかし、お客様の立場に自分が立ったとき、そんなことをしてもらってもちっともうれしくないし、かえって気分が悪いと感じるのは「ちがう」のだろうか。

まあいいや、世の中がどう変わろうと、僕はひとりの人間として誠実にお客様と向き合いたいといつも思っている。


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※後日、僕と考えを同じくする識者の記事と出合った、我が意を得たりだ。

2007年11月11日

4021 SEOにはこだわりたくないけれど

雨 気温:最低 1℃/最高 5℃

本末転倒だとは思うのだけれど、ペンションのホームページとして営業に寄与するように育てるためには検索エンジン、つまり Yahoo! JAPAN や Google などの検索において検索結果の1ページ目、さらに順位トップを目指してそれなりのテクニックを意識してホームページを制作しなければならない。

よくSEO(Search Engine Optimization:サーチエンジン最適化)といわれるのはその手の技術というかテクニックだ。それ自体が大きなビジネスとなっているほどだから、これは馬鹿にできないのだ。

そのために、「使いたい言葉」ではなく、「検索結果としてより上位にランクされやすい言葉」で語るようになってきてしまう。これは「そんな気がする」というレベルではなく、実際に起こっていることだ。まあ、ウェブマスターとしての僕がそちらの道を選択しているのだから、検索エンジン運営者にはなんの罪もないのだけれど。

文章にしても、検索エンジンがキーワードを採取する際に用いるアルゴリズムを推察して、一定の頻度とリズムでキーワードを複数回含ませることを意識して書く必要もある。検索エンジンによってアルゴリズムは異なるから、それぞれに共通して有効になるように全体をコントロールする必要もある。

というようなことで、考え始めたらきりがないので、僕は適当なところで「こんなもんで良いか」と割り切るようにしている。じゃないと、書きたいことが書けなくなるし、好きな言葉を他の言葉で置き換えて語らなくてはならなくなるから。

まだお客様の評価が定まらないと思われるメールマガジン「蓼科高原からの手紙」だけれど、毎週配信だとちょっと五月蠅いのではないかという気もするので、隔週刊ないしは月刊にしようと考えています。

蓼科ではまだまだ紅葉の見頃が続いています。特に横谷渓谷は絶景ですね。その一方で、スキー場のゲレンデ作りがどんどん進んでいます。1000m〜2500mに展開する、標高差のある蓼科高原ならではの風物詩ではあります。


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2007年11月12日

4022 初雪・初積雪

晴れのち雪 気温:最低 - 4℃/最高 2℃

朝から晴れていたので、そのつもりで外に出ると雨だった。眼下の駐車場のランドローバー・ディスカバリー2の屋根を見ると真っ白だ。えっ?・・・雪??

そのとおり、雪だった。初雪だ。これは積もりそうだ。午後5時、夕暮れの時間。これ以降の走行はスタッドレスタイヤでないと危ない。まだSUV用のサマータイヤのままなので急いでゴミステーションに向かう。

片道約5km、さいわいペンション村入口まで降りると雨に変わった。さらに下ると、雨も降った気配がない。これは標高1600m以上だけの降雪だと判断した。いずれにしても帰りのことを考えて急いで仕事を済ませた。

帰宅後も雪はずんずん積もる。おそらく朝日とともに蒸発してしまう「淡雪」なのだろう。それでも土の上の雪はそのまま根雪になりそうだ。道路は早々にウエット路面となり、気温が上がれば蒸発してしまうかも知れないけれど。

早い機会にタイヤをスタッドレスタイヤに履き替えておいたほうがいいかもしれないと心づもりする。

これが今年の「初雪」にして「初積雪」となる。

2007年11月13日

4023 まだ紅葉の季節、もうすぐスキーの季節

晴れ 気温:最低 - 2℃/最高 4℃

淡雪は消えた

初積雪と言うこともあって、夜中にごそごそと起き出して建物周りを見回ったり、パルの犬舎の雨戸を閉めたりしていたので、つい寝坊してしまった。雪は未明には強風をともなった霙(みぞれ)となって天候はかなり荒れ模様となった。

登山中に稜線でこんな天候になったら命が危ないことは素人の僕でもわかるほどの荒天だった。やはりここはとんでもない山の上なのだ。標高1800mに迫る亜高山帯なのだ。改めてそのことを思い知らされる。なめてかかれば、自分のペンションの庭で遭難することだってあり得るのだ。

それはさておき、10時過ぎには朝日が強く差し込んで、そのとたんに道路の雪はあっという間に溶けて消えた。土の上に降りた雪も予想に反してどんどん溶けて蒸発して「雪なんて積もったの?」というぐあいの風景に変わった。

しかし、目の前の蓼科山の2000m以上の部分はすっぽりと雪雲に覆われていて、その中が吹雪いていることは一目瞭然だった。北横岳をはじめ八ヶ岳の峰々が真っ白に冠雪している。その時間になっても気温はまだ氷点下だった。


まだまだ紅葉がきれい

ピラタスの丘の住人はこぞってスタッドレスタイヤへの換装を始めた。僕も急いで履き替えておかなくては・・・。まあ、これが必要なのはピラタスの丘の中の道路や、幹線道路をはずれた側道などの日陰の多い道路だけなのだけれど。

当地が本格的に積雪を見るのは平年だと12月にはいってからになる。それまでに降る雪はたいてい(少なくとも舗装路面の積雪は)陽に当たるとウエット路面に変わるのだけれど、油断はできない。11月中はおおむねピラタスの丘も乾燥路面になっていて、日陰の部分が深夜早朝の低温時にアイスバーンになる危険があると考えておけばいいので、通常の観光ドライブでは問題はないことが多い。

もしタイヤチェーンを持っているならば万一に備えて携行しておけばさらに安心できると思う。


あと半月後には「初滑り」OK

山の上ではそんなふうなのだが、ほんのすこし標高が低い土地では紅葉がまだまだきれいなのだ。蓼科高原全体としてはまだ紅葉狩りのシーズンである。

そして、おとなりのピラタス蓼科スノーリゾートでは12月1日(土)のオープンに向けて着々とゲレンデ作りが進行しているのだから、この季節感はじつに奇妙なものになる。


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2007年11月14日

4024 僕のレゾンデートル

晴れ 気温:最低 - 4℃/最高 6℃

iTunes Store をブラウズしながらいろいろな音楽を試聴していると、このように限定的な世界においてすら、めくるめく素晴らしい音楽であふれているのだということを知る。このような素晴らしい音楽たちと出会いそれを聴くことが出来ただけでも、生まれてきた甲斐があったというべきなのかも知れない。

もちろんそれには音楽に限らず文学や絵画や映画やありとあらゆる芸術作品との出会いも含まれ、ひととひととの出会いも含まれ、「いま・ここに・ある」だけで感じることのできる至福、地上の楽園なのかも知れない。

もちろんそれは「かりそめの」という限定付なのだけれど、それでもなお僕は生きていて良かったと思うのだ、そのような出会いと感動だけのためにでも生きていたいと思うのだ。いまだに自分の存在価値、存在の意味を知ることのかなわない身ではあるけれど、それでも生き続けていきたいと思うのだ。

二十歳の頃、僕は「もし、なにものをも創造することができないのならば、いったい自分には生まれてきた価値があるのだろうか?」と自らを問い詰めていた。それはその後の人生においても、不吉な呪文のように僕につきまとうことになった。生き方や考え方を変えようと思っても、この呪文は僕を手放してはくれなかった。

そしていま気づく。その呪文からすっかり自由になっている自分に。

僕はいつの頃からか、自分を規定することをやめたのだった。自分はこれこれの能力を持っていますとか、技術がありますだとか、このような美点を持っていますとか、このような欠点がありますだとか、このような人間なんですとかいうことをやめてしまったのだった。

自分を定義することをやめると、人は自由になれる。

セルフ・アイデンティティーとは「自分が自分である」という確信以外のなにものでもない。それは自分の仕様書をつくることではない、自分を定義することではない、自分についてプレゼンテーションすることではない。

ただ、「いま・ここに・ある」ことこそが、すなわち自分の存在理由(レゾンデートル)なのだ。

そんな単純なことを、この歳になってようやく知った。

いささか恥ずかしい。


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4025 落葉松の落葉

晴れ 気温:最低 - 4℃/最高 7℃

はてなアンテナに掲載されているのを発見。がんばって毎日更新していると良いこともあるみたい。あのしょこたん☆ぶろぐと同じリストに載っているなんてちょっと夢みたい。まあ偶然こういうこともあるんでしょうね。

それにしてもブログはすごい。我が国ではいったい何十万人いや何百万人が自分のブログを書いているのだろう。いまだに自分はブロガーではないと思っている(自信がないからだけど)僕から見ると本当にすごいブログが林立していて、ある意味ではウェブでの勝負より厳しい世界なのかもしれない。

当然お客様にもブログを書いていらっしゃる方がいて、知らないうちにペンション・サンセットのことを書いて下さったりしているのだった。Google の Webmaster Tools で解析して発見することが多いのだけれど、訪問してとてもうれしいコメントに出合うことが多い。ありがたいことです。

数百のリンクが、その様なかたちでこのブログあるいは僕のペンションのHPに張られていることがわかったので、そのあたりのことをこのブログでも書いていこうと思っています。お客様のブログやHPをご紹介することにもなるし。

ゆきみねこ通信もその様なブログのひとつです。感謝です。


☆☆☆

さて、昨日から今日にかけては比較的温かな天候になりました。寒暖計を見ると、気温としてはここ数日変わっていないのですが、体感的に確かに温かです。南風だったからかも知れませんね。ビューッと風が吹くと、ぶぁああああっと落葉松の針葉が風に舞います。文字通り雨あられとあの細かな針葉が降り注いでは積もるのです。

情景としてはとても美しいのですが、ここに暮らす者としてはその後始末が大変なのです、夢を壊すようなことを言って恐縮ですが。(^_^;)

落葉松の落葉を浴びると、隙間という隙間に詰まってしまって、クルマも家も水はけ、水切りがわるくなりとてもとても傷むのです。ちょっとした雨ぐらいでは流れていってくれないし、もうどうしようもないというのが実感です。

もちろんこの世界に存在する以上、落葉松の良い面だってあるはずなのですが、人が暮らす上ではディメリットが目立ってしまう樹木ではあります。風景としてはとってもすてきなんですけどね〜。

そんな落葉松の落葉の雨と闘いながら、ウッドデッキ(広さが20畳以上ある)にステインを塗る作業を行いました。塗るそばから落葉松が落ちてきて張り付くのだけれど、まあ、ステインは染みこませるものなので「そんなの関係ない!」と割り切って作業を進めました。

当地ではドイツ製のキシラデ・コールというステインがもっとも気候に合っていて定番になっています。16リットルで3万円〜4万円が相場ですが、ホームセンターより塗料専門店の方が安く買えるようですね。ウチの場合は1年で16リットル使い切ってしまいます。1回の施工あたり必ず2度塗りするのが鉄則で、それを春と秋の2度行うためです。

そうしないとこの土地ではウッドデッキを3年以上保全することはかないません。大工さんには、半年も雪の下になるような土地にウッドデッキなんかつくらないものだといつも意見されますが、お客様にしてみれば、高原といえばやっぱりウッドデッキですからね〜。これがアルミ製だったりしたらもう幻滅でしょ。

というわけで、自然の猛威と必死に闘いながらこのウッドデッキを保全している訳なのです。

落葉松の紅葉がとてもきれいな季節になりました。さっきも言ったけれど、風景としての落葉松林ほど美しく感動的なものはありません。それがお目当てで蓼科高原にいらっしゃるお客様も多いのですよ。東山魁偉画伯もよく訪れていたことは有名です。


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2007年11月16日

4026 紅葉の落葉松林

晴れ 気温:最低 - 3℃/最高 4℃

落葉松林の紅葉が美しい季節になりました。おすすめビューポイントは、中央道諏訪インターからピラタスの丘ペンション村経由でビーナスラインを走り、しらかば2in1スキー場手前2kmほどのところにある分岐点を標識にしたがって佐久方面に右折して女神湖(蓼科牧場)に向かう道に入り、数百メートル先左にある展望台です。

今日の写真は数年前その場所から撮したものです。白く光っているのは折しも舞い始めた小雪です。フラッシュを焚いて撮し込みました。季節は11月下旬だったと記憶しています。この林の奥に(見えないけれど)白樺湖があり、その向こうに見えるのは車山です。

かなり寒い日でしたが、この景色を見てとても満ち足りた穏やかな気持ちになったことを鮮明に記憶しています。


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2007年11月17日

4027 落葉松の紅葉と蓼科山

晴れ 気温:最低 - 5℃/最高 3℃

今日の写真は、ピラタスの丘ペンション村の中をビーナスラインに向かって下っていくと拓ける、蓼科山を望む展望です。広葉樹の紅葉は終わり、いまは落葉松の紅葉と常緑針葉樹の緑がきれいなコントラストを見せています。

この写真を撮っているときたまたま通りかかった別荘住まいの方に、「優雅ですねえ〜」といわれてしまった。その様に写ったことはうれしくもあり、同時に「これも仕事じゃい!」といいたい気持ちとが交錯したしだいです。

うれしく思った理由は、実際は寸暇を惜しんである意味「あせあせと」写真を撮っていたのにそれが「優雅に」みてもらえたということです。その様に演技した効果があったということですね。そうじゃないのね、と思ったのは、HPやブログの更新のためにはいまや最新の写真がなければどうしようもないので、今年からは「ノルマ」を課して写真を撮っているということがあります。

じっさいに、「百聞は一見にしかず」なのです、やっぱり。写真をご覧いただいても「実際にここで生で見ないことには」やはり「一見にしかず」なのですが・・・。

まあずぼらな僕のことですから、こうして「ノルマ」でも課さないことには、腰が重くてデジタル1眼レフをかかえて歩き回って写真を撮りまくるなんてことにはならないから、これはこれで正解だったのではないかと思っています。

レンズフードを装着しっぱなしにして、レンズ保護フィルターをつけて、レンズキャップを外した状態で小型のカメラバッグに乾燥剤と一緒に入れてどこに行くときでも持ち歩いています。ボディーは(初心者なもので)SONY の α100 で、レンズは SONY の 18mm〜200mm(35mmカメラ換算で28mm〜300mm)のズームレンズです。操作性の良さと写りのニュアンスがもっとも自分好みだったのでこれに決めました。

「パシャ、パッタン」という独特の(?)シャッター音と(ガラスペンタプリズム型ではない)ルーフミラー型のファインダーは気に入らないのですが、コストパフォーマンスという点では使い勝手に充分満足しています。発売後しばらくたって価格がお手頃になったら今度出た中級者向けの α700 へのアップグレードも夢見ていますが、まだまだ腕前の方が中級者にはほど遠いもので、「猫に小判」かもしれないな〜。

シャッター音はキャノン系が好きで、ファインダーはニコン系が好き!絵作りはキャノンがうまいと思うけど、味わい深いのはニコンかな。でも見たまんまという印象で判断すると色調はソニーが好きなのですね。

ということで僕は「へぼ」です。腕前を競えるような「写真愛好家」の方々の足下にもおよばないと言うかそもそも次元が違うというか・・・。光学機器としてのカメラはとても好きだし、写真を撮るのも嫌いじゃないけれど、カメラも写真も(厳密な意味では)僕の「趣味」ではないことに気づきます。

いまの僕にとっては写真は情報発信の手段なのです。伝えたいことがあるから写真という手段、文章という手段、ブログやホームページというシステムやインターネットというメディアを使うのです。

そんなことで、これからもへたくそな写真と文章が続きますが、なにとぞ寛容な心で見てやって下さいまし。


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2007年11月18日

4028 積雪、ロープウエイの乗降が楽になったこと

雪のち晴れ 気温:最低 - 3℃/最高 - 1℃

雪が積もりました。

予報では今日の午後遅くから少し雪が降るかもと言うことだったけれど、朝起きてみると小雪が舞っているではないか。まあ、ここではよくあることなのだけれど、道路の雪はすぐに溶けてくれないと困るなあ。僕もお客様もまだ夏用タイヤだし。

そのうち小止みになって、道路の雪はほぼ溶けてウエット路面になったのでほっとしました。ここはこんなでも、ピラタスの丘ペンション村の入り口まで降りれば、雪どころか雨さえも降っていないことが多い。今日もたぶんそんな感じの天気だと思う。雪が降っているのはピラタスの丘より標高が上の部分だけなのだ。

その後も雪は少しずつ積もって、おおむね数センチ、吹きだまりで5センチ程度の積雪になった。一日中氷点下だったので、車のタイヤで踏み固められた部分の雪はアイスバーンになっている。反対に、パウダーのままの雪の上は砂の上のように滑らない。このことは知っておくと役に立つ。

明日朝日が差せばあっという間にすべて消えてしまう種類の「淡雪」と思われるけれど、いよいよ僕らはスタッドレスタイヤに履き替えておいた方が良さそうだ。

日中走行する分にはまだ夏用タイヤで大丈夫。気温が氷点下近くなる時間あるいは氷点下になる状況では路面凍結に注意が必要です。念のためにタイヤチェーンを積んでおくととっても安心です。それが必要になることは本当に「万一」の確率なのですが。


ロープウエイの乗降がぐっと楽になりました。

スキー、スノーボードのお客様のロープウエイの乗降がぐっと楽になりました。

ペンション村から提案しましたロープウェイへのスキー客の乗車口改善は工事が終わり新しいステップが取り付けられました。

従来のスキーを外すスペースからホームと建物の間を抜けたところです。(改札からホームへ向かう渡り廊下に接続)このステップ脇まで滑り込めます。

ステップの踏み面は広く蹴上げは低く設計されておりスキー靴でも楽に登れます。また当初の設計より幅も広がり二人並んでも余裕で上がれるようになっています。

これまでのように重いスキーを担いで山麓駅の2階の乗降口までよじ登って、ぐるっと遠回りする必要がなくなったわけです。ロープウエイ下の階段前まで滑り込んでスキーを外してそのまますぐにロープウエイに乗車できるのです。これって、すごく良くない?

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2007年11月19日

4029 プチ・ひとりぐらし

晴れ 気温:最低 - 9℃/最高 - 6℃

うーむ、寒い。じつに寒い。

日中作業しているとそれほど感じないのだけれど、夜間に犬の散歩に出かけたりすると、知らぬ間に鼻水がつーっと垂れていたりする。今夜は特に氷点下5℃以下で湿度がとても高いのでよけい寒く感じるのだろう。

まか不思議なことに、氷点下10℃でも一面の霧で濃密な湿度を体感することがあるのだ。この気温で水蒸気が大気中に浮かんでいること自体信じられない思いなのだけれど、それなりの理由と摂理というものがあるのだろう。

ということで、ピラタスの丘の今夜の景色は一面の霧、です。

道路は陽が当たる部分は乾燥路面に戻ったけれど、日当たりの悪いところは圧雪かアイスバーンのままだから気をつけて下さいね。

僕の車もサマータイヤのままなので、昨日から今日まで動きが取れなかった。明日急いでスタッドレスタイヤに履き替えなければ。ああ、いそいそ、がしがし・・・。(^_^;)

妻が実家に帰っているので(といっても逃げられた訳じゃないのね、一応言っておくけれど)、この二日間はシベリアンハスキーのパル君と男二人暮らしを堪能しています。こういうのもありですね、特に山暮らしではとてもいいことかもしれない。

山で犬と一緒にひとりで暮らすのは悪くないかも知れない。いままでやらなかったような仕事や家事も何の苦も無くできてしまうし、じっくりものを考えたり、本を読んだり、音楽を聴いたり。なかなかいいものです。なにがいいって、そこには女性原理というものがない。

男性が男性原理のみにしたがって男性的に生きるのは悪くない。反対に女性が女性原理のみにしたがって女性的に生きるのもきっと快適なのかも知れないな。

誰にもなにも説明する必要がなく、致命的に異なる原理にしたがって生きている相手の説得に腐心する必要もない。だからそこにはコミュニケーション上の「絶望」や「失望」がない。これは精神衛生上とてもいい。

ふとそんなことを感じたり、思ったり。

2007年11月20日

4030 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

晴れのち小雪 気温:最低 - 9℃/最高 - 2℃

こういう寒い夜には暖房を入れて、湯がありのパジャマの上にダウンパーカをどてら代わりに羽織って好きな本をじっくり読むのがしあわせかも。村上春樹が1985年に書いた自伝的長編(といわれている)「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読み返している。

先日読もうと思って書庫から探し出してきたのだけれど、そのときは最初のページでひっかってしまって読み進めず、断念。でも、昨日手に取ったらすっとその独特の世界に入り込むことができたのだった。この作品は読む時と場所を選ぶのかも知れない。

「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」とがテレコに語られるのがこの作品の特徴だけれど、まったく異なった物語のようで、じつは各章とも同じ物語を別の世界から語ったものであることがやがてわかってくるだろう。

どちらが現実でどちらがメタファーなのかということにはあまりこだわる必要はない、好きなほうを自分の現実にすればいい。個人的には「世界の終わり」のほうが好きだけれど。

ということで僕は五回読み返してようやくこの作品の構造とでもいうべきものを理解した、といえるかもしれない。一度目は通読、二度目は「ハードボイルド・ワンダーランド」にフォーカスして読み進め、三度目は「世界の終わり」をじっくり読み込んだ。四度目はその両方の世界の「繋がり」を意識して通読。そして五度目にこの作品全体を統合して読んでみた。

その様な作業をしておくと「海辺のカフカ」へと続く世界が違和感なく理解できるようになるだろう。もちろん「作業」とは言っても決して仕事ではなく、とても楽しいひとときに違いないから、これはおすすめする。

それにしても「ノルウェイの森」がこれよりあとの1987年刊であることを知っていささかびっくりした。

2007年11月21日

4031 スタッドレスタイヤ装着完了

晴れのち小雪 気温:最低 - 5℃/最高 - 1℃

一日中氷点下の日が続いています。つまり、最高気温も最低気温もずうっと氷点下ということです、あたりまえですが・・・。改めて思うのだけれど、これはすごいことです。でも、「う?、さぶい?!」と思わず叫んでしまうのは最初の数日だけで、すぐになれてしまうところが人間の適応能力のすごいところです。

僕の愛車はいわゆる四駆(4WD)で重さが2.5トンもある。したがって車輪も大きく重くて、ひとつが50kg以上あるので、これを付け替えるのはものすごい力仕事になります。数年前まではがんばって自分でスタッドレスタイヤに付け替えたりその反対に夏用タイヤに付け替えたりしていたのですが、もはやこれまで。

寄る年波には逆らえず、今年からカーショップにお願いすることにしました。オレも「じいさん」になったか?。

それにしても、庭の奥にある納屋から駐車場のクルマの所まで坂道を4本の大きく重いタイヤを転がして運ぶのがまた重労働なのですね。ははは・・・はぁはぁはあ・・・。なんと言ってもここは空気が薄いし(20%も薄いのよん)、あっという間に酸欠状態になってしまうのです。

ということで重い腰を上げて何とかクルマに車輪を4本積み込んで、カーショップに行ったのですが、これが大混雑だった。山住まいの人たちがここ数日降った雪に驚いてあわてて殺到したわけですね、僕みたいに。街の人はまだまだ先のこととおっとりしたものですが、山のひとにとっては大問題なのでこういうことになる訳です。

街と山とでは標高差が1000mもあるんだもんね。信じられないでしょ?山から街に降りて買い物を済ませて戻るとそれだけで走行距離は100km?150kmにもなるのです。そういう世界に僕らは暮らしています。地元の人たちがあきれかえるのも無理はないのかもしれませんね。

さて、カーショップでは屈強の若者が4人がかりで4トンジャッキをつかって、まるでF1のピットイン作業みたいにあっという間に車輪を付け替えてくれました。それでも4人がかりで20分かかりましたから、これを一人でやっていた頃に僕が2時間以上かかっていたのはまあ仕事量に対しては妥当な所要時間だったということを確認できました。

年2回の大仕事を終えてほっとしたところです。これでいつ大雪が降っても大丈夫。

ピラタスの丘では落葉樹はおおかた葉を落として、ずいぶん見通しが良くなりました。まるで年末の大掃除のあとみたいにすがすがしい景色です。今年初めて気がついたのですが、落葉松はぶぁ?っというかんじでかなりの勢いで落葉するのですが、全体の8割ほどを落とすと急に落葉のスピードが落ちるようなのです。

だから落葉松はまだ落葉を終えていません。その姿もまたとても美しいものです。

2007年11月22日

4032 八ヶ岳、「火炎山」となる

晴れ 気温:最低 - 9℃/最高 - 5℃

それは一瞬の出来事だった。山麓の街から戻ろうと山に向かう道にはいると、視野全体が燃えていた。八ヶ岳全体が西遊記に登場する「火炎山」のように燃えさかっていた。僕にはそんなふうに見えた。もしこれが現実ならば超弩級の災害であったろう。

しかしそれは北八ヶ岳から南八ヶ岳までの稜線全体を覆う巨大な雲を照らす夕陽のなせる業だった。このような壮大な夕景を見るのはじつは初めてのことだ。茅野市街の幹線道路を走っているところだったので、カメラは持っているもののとても撮影できるチャンスはなかった。うーむ、残念。

ものの5分ほどでその情景はうたかたのように消えて無くなってしまった。いったいどれほどのひとが気づいただろうか。正面には僕のペンション(=自宅)のあるピラタスの丘が見える。その右隣のピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデがくっきりと白く浮かび上がっている。

クワッドリフト脇の約1kmの白樺コースが、ほぼコース幅いっぱいに全面雪に覆われている。このぶんなら12月1日(土)のオープンは予定通りでいけるのではないかと思う。ずうっと気温も低く終日氷点下なので、人工雪作りも順調に進んでいるようだし。

☆☆☆

今日は春以来初めて愛車の洗車をした。高圧洗浄機のあるコイン洗車場で、標準コースで2回じっくりと洗ってやった。とにかくものすごい量の落葉松の針葉が隙間という隙間に入り込んでいた。高圧の温水でそれをすっかり吹き飛ばすとほんとうにすっきりした。

本来ならコーティング剤を塗り込みたいところだけれど、時間がなかった。次回行うことにして、今日は切り上げた。それにしても、誰もいないだだっ広い洗車場でひとりぼっちで洗車をするというのも奇妙なものだ。どうして木曜日の夕方には洗車する人がいないのだろう。他の日には結構にぎわっているのに。

こういう状況だと、洗車といえどもいささか形而上の影が差してくるからふしぎなものだ。車を洗う自分とクルマとの関係性について思いをはせてしまう。それは確かにインタラクティブな行為であり、無生物のはずのクルマとの対話である。少なくとも僕にとってはある種の快感であることはまぎれもない事実だ。

じっさい、洗車後のクルマは「よろこんでいるようにみえる」のだ。

生物、無生物にかかわりなく、この世界に存在するものはどのような形にせよ互いに関わっておりコミュニケーションが可能なのだろう。「存在」は互いの「存在」を「喜んで」いるのだ、たぶん。

私はここにいます、あなたがそこにいて良かった、と。

2007年11月23日

4033 無意味の意味

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 5℃

久しぶりに感動した。ただ意味もなくおじさんが奇妙な踊りを踊っているだけなのだが、その状況がすごい。なんと世界中を旅しながら、同じステップのその奇妙な踊りを踊っているのだ。初めは「馬鹿だな〜」としか思わないのだけれど、見ているうちに心の奥底からじーんとしてくるのだ。

このおじさんはこの世界を愛している、イノセントに純粋にこの世界と人類を愛している。これはかたちを変えた「祈り」なのではないか、と。

無意味の意味、禅における行、そんなことをふと思った。

変なおじさん(?)こと MATT さんのHPでムービーを是非見て欲しい。↓

http://www.wherethehellismatt.com/

サイト名は "Where the hell is Matt ?" で、そのまんまドメイン名になってる。

2007年11月24日

4034 月に吠える

晴れ 気温:最低 - 7℃/最高 + 2℃

ウェブ上で語ることは空しい。年を追うごとに、いや、日を追うごとに以前伝えることのできた同じことさえ伝えることができなくなってきているのを感じる。この日記の原題は「オーナーのひとりごと」だったわけだけれど、まさに本物の「独り言」になりつつあるようだ。

もはや誰も聞いていないし、だれも期待していない。まるでカラオケみたいじゃないか。ひとの歌なんて誰も聞いていない。自分で自分の歌声に酔っているだけだ。それがいまの僕の姿なのだろう。

それが現代という時代のいやしがたい病理なのかもしれない。もう誰もひとの言うことに耳を傾けようとしない。自分にとってメリットのある情報にしか気を引かれないし摂取しない。これが「高度情報化社会」とやらの帰結なのか。

本当に大切な情報は情報化社会の表舞台から姿を消して久しい。真に重要な情報は人目に触れないのだ。どうでも良いゴミ情報ばかりがマスメディアに乗って垂れ流される。それは何かを覆い隠すための目くらましのようだ。

自分の価値観にイエスと言ってくれる情報にしか耳を傾けない。この世界はいまや「お得・お得・お得」で満ちあふれている。まるで「お得な情報」以外にはなんの価値もないかのように。

高度資本主義社会から高度貨幣経済社会への移行期、富めるものが益々富み、貧しいものが見捨てられる世界へと大きく梶を切る。そこに大逆転のチャンスなどほとんど無い。その実相はまるで革命前夜のようだ。

・・・などと言っているのは「負け犬の遠吠え」に似ている。自分の無力さと無能さにあきれはてながら、それでも僕は天空の満月に向けて吠え続けるしかない。あきらめなければ、負けたことにはならないのだから。