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3835 避暑地の夏の終わり

晴れ 気温:最低 15℃/最高 22℃

きのうよりも気温が下がった。

いよいよ秋に向かって季節が動き出したようだ。

華麗に舞う美しい蝶を観た。

数年前から奄美大島から渡ってくるようになった

アサギマダラという大型の蝶。

この美しい蝶がその美しさをそのままに

はるか信州の亜高山帯まで飛来することに驚く。

風はますますひんやりと冷たくなり

大地は太陽から受け取る熱よりも放出する熱のほうが多くなってきた。

森の地表温度が下がってきているのを感じる。

雛の巣立ちを追えた野鳥の声はしだいにその存在感を減じ

生育期を終えた樹木もいっときの勢いを失った。

森の小径には蝉の抜けがらや死骸がころがり

知らずに踏みしめるとぱりぱりという乾いた音がする。

僕らの思いには無頓着に自然は振る舞う。

いまやどこにも神はその気配をみせない。

哲学が語る神は理念であり

宗教の語る神は概念であり

さまざまに形を現す神は

メタファーである。

思えばこの森で僕らが体験したり実感する神は

メタファーなのだろう。

ひんやりとした一陣の風が僕らの想いをかすめて去っていく。

僕らはすでにこの夏の終わりを感じ始めている。

避暑地の夏の終わりはいつも

どこかセンチメンタルな風情にあふれている。

まるで終わった夏の恋に胸を痛めるかのように。

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2007年08月17日 21:16に投稿されたエントリーのページです。

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