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3817 山の神が巨大な太鼓を打ち鳴らす

雨一時雷雨 気温:最低 11℃/最高 15℃

未明から窓外にかすかな雷鳴と雨の音を聞く。しかしそれはしだいにぼくらの眠りの中に入り込み頭の中から脳みそを蹴飛ばし始める。からからどーん、がらがらど?ん。そんな目覚めだった。明らかに普段の雷雨とは規模が違う巨大積乱雲がやってきている。

ピラタスの丘にそれは張り付いているようだ。半径2km?3kmの同心円の中に規則正しく落雷しているように思われる。ぴかっと光ってから雷鳴が聞こえるまでおおよそ3秒から7秒。雷鳴はじつにダイナミックでこれまで聴いたものの中でも超弩級(ちょうどきゅう)といっていい。

ピラタスのゲレンデに山の神が座り込んで直径100mの巨大な太鼓を打ち鳴らしている幻想が浮かぶ。諏訪大社に向かって何かの合図をしているのかもしれない。あるいは諏訪湖の方角に恋しい女乃神(めのかみ)がいるのかもしれない。

数億のガラスの柱を立てたような雨が降っている。それはまっすぐに天から地上に突き刺さっている。車軸を流すような雨という表現があるけれど、これはそれ以上だ。最近多い局地的集中豪雨というのはこれをもっともっと激しくしたようなものではないかと想像することができる。

中庭の犬舎からシベリアンハスキーのパルが飛び出してずぶ濡れになってこの事態におびえて右往左往している。若犬の頃に犬舎の2m横の唐松の巨木に落雷したことがあり、金属製の犬舎の中にいたおかげで九死に一生を得た経験があるからだ。

犬舎の中にいたからこそ命拾いしたわけだけれど、いくらそのことを言って聞かせたところでワンコのパルには理解できない。だから、雷鳴がすると彼は外に飛び出てどうしたものかとうろうろするようになったのだ。そうじゃないっていうのに・・・。

そんな風にして早朝の雷雨はやがて収束に向かった。

しかし、午後に再び同じことが繰り返されることになるとは誰も想像していなかった。

同じことがコピー・アンド・ペーストしたようにそっくりそのまま繰り返された。それは午後2時から3時半頃まで続いた。そして再び収束。雨がやんだのを見計らって妻がパルを連れて散歩に出る。

そして、帰宅したとたんに激しい雨、やがて雷雨。同じパターンの繰り返しだ。上空に雷雲があると言うよりは、それは霧のようにピラタスの丘に張り付いて森の中に潜んでいたのだ。重低音の雷鳴がそこら中で響き渡る。どーん、どーん、からからからどーん。

最近では電柱に避雷針を取り付ける工事が進んだので、落雷しても停電したり突入電流がくることがほとんど無くなった。落雷してもブレーカーが落ちたり、照明が一瞬消えたりということもなかった。これは長足の進歩であり、じつにありがたいことだ。

おかげでウチは被害なしだった。おそらく他のウチも大丈夫だったのだろう。

ということで、今日は一日中雷雨という印象だった。

まあ、これが北八ヶ岳の夏の風物詩ではあるのだけれど、しかし、一日に三回も雷雨があるなんて言う経験は初めてのことだ。


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2007年07月30日 23:13に投稿されたエントリーのページです。

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