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2007年01月 アーカイブ

2007年01月01日

3607 あけましておめでとうございます。

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 1℃

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

蓼科高原ピラタスの丘は新年の第一日目も雲ひとつ無い快晴です。昨夜からかなり冷え込んだので、すべての水蒸気が地表に落ちてしまったのでしょうか。澄み切った大気が空を深海のような青色に見せています。その深さに心奪われる心地です。

クルマの音も電車の騒音も街の喧噪もここにはありません。いつもと同じ静寂に満ちた新年です。ラウンジから眼前に迫る蓼科山や遠く穂高連邦を眺めていると、しんとした森や山の時間はいま止まっているのではないかという錯覚に陥ります。

雲が流れなければ空の時間は止まり、風が吹かなければ森の時計は止まる。物音がしなければ、野鳥が鳴かず小動物が動かなければピラタスの丘は時を刻まないのです。それでも僕らの時計は針を進め、この地に移住して13年がたちました。

12月にスタートしたブログも公開から12日目です。とはいえ、ブログという言葉の無かった1997年からウエブ・ログ(日記のようなもの)を毎日書いてきましたから。ブログ歴ももうすぐ10年ということになるのかも知れません。

ブログというシステムはHTMLによる静的なコンテンツ公開方式とはまた異なった、データベースを活用したダイナミックでオンデマンドなパブリッシング・システムなのではないかと感じています。個人的にはこれ、好きです。フラッシュによるウエブ・パブリッシングとともに今後主流になっていきそうですね。

いまや、ホームページもペンションのおもてなしの一部になった感があります。ホームページを訪れていただいたときからおもてなしが始まっているという実感があります。実体としてのペンション・サンセットもホームページ以上にアップグレードするように今年もがんばろうと決意も新たです。

蓼科の静寂に満ちた美しい自然の中で、みなさまのお越しをお待ち申し上げております。


★★★

ゆかちんの英国留学日記さんが当ペンションのことをエントリーした旨ご連絡してくださいました。トラックバックは受け付けていないようですので、お言葉に甘えてリンクを張らせていただきます。ありがとうございました。(^^)

今日は元日、ペンションは大忙し。どうやら今夕は夕暮れの時間に写真を撮りに行くなんて奥さんが許してくれそうもありません。そういうオーラを発しています。宿は女将でなりたっている、というのは本当です。私なんぞは下男みたいなものです、たぶん。ははは。(^^;)

2007年01月02日

3608 静かな蓼科

曇り 気温:最低 - 4℃/最高 0℃

お正月三が日の2日目ですが、ピラタスの丘は静かです。隣接するピラタス蓼科スノーリゾートにもペンション村にもたくさんのお客様がいらしているのですが、豊かな自然の中では圧倒的な静けさが勝るのかも知れません。この年末年始もここ数年の例にならって、年末にいらして大晦日にお帰りになるお客様と、元旦にいらしてゆっくりしてからお帰りになるお客様に二分されました。共通するのは年越しは自宅でということのようです。

もちろん、ペンション・サンセットで年越しなさったお客様もいらっしゃいました。このような静寂に満ちた越年というのも一度味わってしまうとやみつきになります。奥様もお料理や何やかやの家事から解放されるので、のびのびとくつろいでいただけるようです。ケーブルTVなので観たい番組はすべてご覧になれますし、いたれりつくせりかもしれません。

今日は朝から雪雲が上空にどっかりと居座って、陽射しを遮ったので気温が高い割に暖かさを感じませんでした。午後3時頃から雪になるという予報だったのですが、午後7時現在雪は降っていません。しかし雪の気配はどんどん増してきています。いまネットでピンポイント予報を見たら雪マークが消えてました。それでも、じっさいに空を見れば確かに雪雲が100m上空まで下りてきているのです。このようすだとピラタスの丘から上は雪になるかも知れません。

それにしても、「蓼科高原日記」の、つまり「このブログ」でもあるわけですが、書き方がはっきりと変わったことに気づきます。これまではまず文章を書き、必要に応じて写真を選んで載せていました。しかしいまではまったく反対で、まず写真を選んで、あるいは撮影してきて、それから文章を書いているのです。もちろん文章は写真の説明ということでは全くないのですが、何らかのイメージ的関連は自然と生まれてきます。そのあたりのインタラクションを面白く感じているところです。

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2007年01月03日

3609 年初に思うこと

晴れ 気温:最低 - 6℃/最高 - 1℃

ほとんどのひとにとって年末年始のお休みは今日で終わって、あしたから「さあ仕事だ」ということになるのでしょうか。我が国の休暇は本当に貧弱ですね。せめて米国のクリスマス休み程度は休んでも良いと思うのですが。← 欧米か!★?(^_^)

それはさておき楽しい雪遊びの道具はじつに多彩で、こうしてスキー・スタンドを見るとちょっと楽しくなってきます。もちろん道具なんてなにも無くったって、雪があるだけで楽しく自然と戯れることが出来るのです。雪は厳しい冬からの素敵なプレゼントです。

大人にとってはまたとない心身のリフレッシュ、お子様にとっては家族での楽しい思い出となった年末年始の蓼科ではないかと思います。まあ、「モノより思い出」か「思い出よりモノ」かはひとそれぞれですが、どちらでもいいんじゃないでしょうか、それぞれに幸せを感じることが出来るのならば。

もう二者択一の価値観というか、そういうものの見方は現実にそぐわない時代になったように感じる昨今です、個人的には、ということですけれど。「あれか、これか」というものの見方はデジタル的でまことに「わかりやすい」のですが、その「わかりやすさ」にのせられて訪れた「いまという時代」は私たちにとってより良い時代、より豊かな社会になったのでしょうか。

すくなくとも「構造改革」は私たち庶民を幸せにするための「改革」ではなかったですね。まだ気がついていない人はいないと思うのですけれど。私たちにとっては、結果を見れば、「構造改悪」でしかなかった。多少はよい面もでてきたことはきちんと評価しなければ公平とは言えませんが。

それにつけても、マスメディアにすっかり乗せられて「価値観は多様化した」と思いこんでいたけれど、なんのことはない、ぜんぜん多様化していない。「価値観は多様化」なんてしていない、あいかわらず「あれか、これか」の二元論が支配している。愕然としますね、価値観の多様化と呼ばれていたモノはじつはサブカテゴリーの多様化に過ぎなかったのだってことがわかって。

そんなことを思う年初ではあります。

2007年01月04日

3610 今週末もピラタスがおすすめ

晴れ時々曇り 気温:最低 - 5℃/最高 - 1℃

今日から仕事始めの方も多くいらっしゃる一方、来週から仕事始めというお客様もいらっしゃるようですが、ピラタス蓼科スノーリゾートの賑わいを見る限りたしかにお仕事によってそのあたりは異なるようです。

快晴で風もなく陽射しも温かいという抜群のコンディションの中、今日もスキーやスノーボードを楽しまれるお客様が多数ご来場になっていたようです。また、年明けのスノーシューイングを楽しまれるお客様も年々増えてきています。

雪の楽しみ方、冬の楽しみ方もじつに様々なようです。気温が終日氷点下という日が続いているおかげもあって、ゲレンデの雪もさらさらのパウダースノーのまましっかりキープされていて、最高の感触を楽しめました。

現状でここまで滑走エリアが広く雪質が抜群のスキー場はこの地区ではピラタスだけではないかと思います。もちろん他のスキー場もどんどん滑走エリアを広げるべくがんばって平年並みに追いつきつつありますから、蓼科高原全体で絶好のコンディションになってきているといえます。

今週末はたまさか3連休ですから、日帰り強行軍といわずに、ご宿泊になってゆっくりとこのエリアのスキー場を堪能されてはいかがでしょうか。

ペンション・サンセットでもピラタスを始めとした大変お得な「リフト券付スキーパック」をご用意してお待ちしております。是非ご利用いただければ幸いです。

特に、ペンション・サンセットのリピーターのお客様や、今度で2度目のご利用となるお客様はお電話で「ご宿泊日」と「ご宿泊人数」をお知らせいただくだけで簡単にご予約になれますので、お気軽にご利用いただけることと存じます。また、初めてのお客様も前日、当日のご予約大歓迎ですので、お気軽にご利用下さいませ。

※このエントリーの写真・図版は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月05日

3611 我が内なるアラスカ

晴れのち曇り 気温:最低 - 9℃/最高 - 2℃

昨夜NHKで、アラスカで野生動物の写真を撮影し続けた星野道夫氏を扱ったドキュメンタリーを見た。写真のみならず文筆家としても一流の氏の著書からの引用文をナビゲーターにして、氏が何を想いアラスカに渡ったか、そしてその地の野生に見せられ、何を学び、何を求めてその野生を追いもとめ、撮影中の不慮の事故で43歳という若さで亡くなるまでの間、どのように生きたのかという軌跡を追った。

1年の歳月をかけて制作したというそのドキュメンタリーは重厚さと誠実さとを併せ持っていて、幾度となく用事で席を立とうとする私をTVの前に引き留めた。スケールの差こそあれ、星野道夫氏とアラスカとの出会いと、そこに生まれた何かが、私と蓼科との出会いとその後に重なり合うものがあったからだ。たまさか我が家の愛犬パル(シベリアンハスキー)の祖父がアラスカからやってきたという縁も感じた。そう、子孫ということではあるけれど、パルはシベリアではなくアラスカからやってきたのだ。そしてまた私もこの氷雪の極寒の地でのパルとの生活を通じてアラスカへの憧憬を深めてきたのだった。

ここ、ピラタスの丘というとんでもなく標高の高い別荘地(標高1750m)でペンションを営むことになったのも間違いなくなにかの縁(えにし)だと確信している。それまで自然などまったく必要としない精神構造だった私が初めて出合った大自然がこの蓼科だったのだ。大学のゼミナールで晩夏の蓼科を訪れたとき、セミナーハウスの外でゼミの仲間たちと遭遇した信じがたいほど荘厳な夕焼け。あまりの感動で誰ひとり言葉を発することすら出来ないほどだった。この体験は30年以上を経たいまでも鮮明な記憶として、ある種の原体験として、あるいは刷り込み(インプリンティング)としてみなが共有している。

あのときに私はここに来ることを運命づけられたと感じている。その後どのような道を選択しようとも、どのような生き方をしようとも、結局私は「いま、ここに、ある」はずなのだ。それは形而上の体験だった。あるいは「神的な体験」だったのだ。

そしていまこの地にあることを運命づけられた私の心を疼かせるのは、遙かなるアラスカだ。なぜかと問われると答えに窮するのだけれど、あえて言うならばかつて蓼科が私を呼んだように、アラスカが私を呼んでいるような気がするのだ。いやそれは確信といっても良い。私の心はすでにアラスカを志向している。

私の年齢を考えるならば、常識的には所詮かなわぬ夢かも知れないのだけれど・・・。

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2007年01月06日

3612 穏やかな大雪です。

大雪 気温:最低 - 5℃/最高 - 2℃

予報どおり、雪になりました。ペンション・サンセットの周囲で40センチから50センチ積もりました。隣接するピラタス蓼科スノーリゾートはさらに標高が高いので50センチ〜70センチ程度積み増ししたと想われます。

今日の雪は終日吹雪くことなく、まっすぐに降るとても静かな雪でした。深々と降る雪という表現がぴったりのとても美しい情景でした。

午後6時現在ようやく小止みになってきて、予報どおりならば今夜一時止むとのことですが、とても滑る雪なのでクルマでの走行や、歩行にはくれぐれもご注意下さい。茅野市や諏訪市などの山麓の街ではすでに雨に変わっているようですが、山岳部はずうっと雪です。

ということで雪が止むまでは除雪は最小限にするという原則に従ってまだほとんど除雪していませんが、除雪車が二度ほどやってきて雪を駐車場に寄せていったので、1メートルほどの山が道路に沿って出来ています。明日の除雪が楽しみです(ウソウソ!)。

このあと曇り空となり、明日はふたたび早朝から午後3時前まで乾雪が降り積もり、それ以降は晴れてくるという予報が出ています。風についてはTVのマクロな予報では強い風が吹くといわれていますが、3000メートル級の高山が林立する信州ではそれによってかなり遮られるので、平野部ほど強くは吹かないかも知れません。

ダイニングの窓外はこんな景色に一変しました。何もかも真っ白です。どこに何があったかもわからないほど積もりました。もう「雪不足」なんて言えません。一気に平年並みの積雪量になったかのように感じます。じっさいその通りなのでしょう。

さて、話は変わりますが、ペンション・サンセットでは即時予約できる「新予約システム」への移行に伴って、料金体系見直しました。大人料金、子供料金、シーズン料金、プラン・パック料金もすべて見直しましたので、再度ご確認いただいてご検討いただきますようお願いします。

子供料金を中心に約10%の値下げを致しました。また「冬期料金」は「春〜秋料金」より500円以上安くなっています。スキーパック料金に至っては信じられないほど割安です。しかもお料理やサービスのレベルは他のシーズンとまったく変わりません。

よくあるように、プラン専用料理とかスキーパック専用料理という名のグレードダウンは致しません。ペンション・サンセットは一年を通じてハイレベルのお料理とサービスをお客様にご提供することをモットーとしております。

ただし、エコノミー・バージョンへのお客様ニーズがありましたら、もちろん、それなりのプランやパックをご提供することも可能ですので、その節は別途ご相談下さいませ。

2007年01月07日

3613 幸福とは寓話であり、不幸とは物語である

雪のち晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 2℃


ものすごい積雪、風は無し

この二日あまり小休止はあったもののしっかりと雪が降り続いたおかげで、文字通りの「大雪」になった。ペンション・サンセットの周辺で60センチは積もっている。スキー場のゲレンデではさらに積み増していることだろう。これでもう、ゲレンデは平年並みになったといって良いと思う。ほっと一安心すると同時に、除雪のことを考えるとちょっと憂鬱でもある。なにしろ太ももまで埋まってしまうほど深い雪なのだ。

それはさておき昨日、この蓼科高原日記のブログ版である"Now He Sings, Now He Sobs."のタイトルを変えてみようと思い立った。それはたとえば「Tateshina Diary - blog version」であったり、「蓼科高原日記(ブログ版)」であったりしたのだけれど。じっさいにタイトルを変更してみると、どうにもおさまりが悪い。まるで僕のブログではないみたいだった。じつに不思議なことだ。だって、このブログのコンテンツは「蓼科高原日記」そのものなのだから。

タイトルの変更を考えるようになったのは、やはりアクセス数が少ないということ、検索エンジンに引っかかりにくいということだった。なにしろ英文のタイトルだから、引っかかりにくくてもしょうがない。それでも僕はこのタイトルがとても気に入っていて、いつかいずれかのコンテンツのメインタイトルにしようとずうっと想いつづけてきたのだった。

だからブログ版の「蓼科高原日記」を公開するときにそのタイトルにしたのは待ちに待った機会であり、必然だったのだ。ブログテンプレートのデザインもいろいろ変えてみたが、配色やデザイン以上に読みやすさを優先して現在のテンプレートでしばらくすすめていくことにした。


幸福とは寓話(ぐうわ)であり、不幸とは物語である

君は誰に対しても決して真に心を許したりしない。

いつも適切な距離を確保してその一線を越えることを許さない。

君には君自身の王国があって、絶対不可侵なのだ。

その王国以外のひとやことには、その本質において、ほとんどあるいはまったく興味がないのだ。

だから僕は君を信じることが出来ない。心から身をゆだねて愛することが出来ない、君が僕を愛していないのと同様に。

君にとって僕を含めた他者は幻影のごときものに過ぎないのかも知れない。

TVスクリーンに映し出されるドラマの俳優のように、実体のない映像でしかないのかも知れない。

僕や彼が死のうがどうしようがそれは現実ではなく、君には関係のないことなのだ。

そのように「かかわらない」ことによって君はいつでも安全な場所に身を置いて高みの見物を決め込めるわけだ。

永い長い歳月を費やして僕は自分が君を愛していないことを知った、なによりも君に愛されていないことを知った。

君は最後の最後まで僕の人生に主体的に関わることをしなかった。

僕は最後まで君の人生の舞台装置のひとつでしかなかったのだろう、失われたとしてもすぐに変わりの用意できる、すぐに忘れてしまえるような。

結局僕は君の道具存在でしかなかったのだ。

消耗し時代遅れになり機能不全になって、最後にはゴミとして捨てられる運命なのだ。

じっと固唾を呑んで死ぬのを待たれるのは何よりも不快で屈辱的だ。

自ら死を与える方がよほど誇りを持って死ぬことが出来るだろう。

この人生で結局のところ僕は何も得ることがなかった。

この人生はまったくの無意味だった。

全くの無価値だった。この僕にとってさえ。

僕は無能で、ひとのしがらみの中で生きてゆくための能力に欠け、その苦しみの中でそれでも生き続けなければならなかった。これを地上の地獄と呼ばずになんと呼べばよいのだろう。

天国なんてものはない、地獄なんてものはない。

人生の落第生はまたすぐに転生してこの地上の地獄にもどされるのだろうな。

何度転生すれば、とろけるような愛に包まれて生きることが出来るのだろうか。


「幸福とは寓話(ぐうわ)であり、不幸とは物語である。」(トルストイ)