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2007年01月 アーカイブ

2007年01月01日

3607 あけましておめでとうございます。

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 1℃

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

蓼科高原ピラタスの丘は新年の第一日目も雲ひとつ無い快晴です。昨夜からかなり冷え込んだので、すべての水蒸気が地表に落ちてしまったのでしょうか。澄み切った大気が空を深海のような青色に見せています。その深さに心奪われる心地です。

クルマの音も電車の騒音も街の喧噪もここにはありません。いつもと同じ静寂に満ちた新年です。ラウンジから眼前に迫る蓼科山や遠く穂高連邦を眺めていると、しんとした森や山の時間はいま止まっているのではないかという錯覚に陥ります。

雲が流れなければ空の時間は止まり、風が吹かなければ森の時計は止まる。物音がしなければ、野鳥が鳴かず小動物が動かなければピラタスの丘は時を刻まないのです。それでも僕らの時計は針を進め、この地に移住して13年がたちました。

12月にスタートしたブログも公開から12日目です。とはいえ、ブログという言葉の無かった1997年からウエブ・ログ(日記のようなもの)を毎日書いてきましたから。ブログ歴ももうすぐ10年ということになるのかも知れません。

ブログというシステムはHTMLによる静的なコンテンツ公開方式とはまた異なった、データベースを活用したダイナミックでオンデマンドなパブリッシング・システムなのではないかと感じています。個人的にはこれ、好きです。フラッシュによるウエブ・パブリッシングとともに今後主流になっていきそうですね。

いまや、ホームページもペンションのおもてなしの一部になった感があります。ホームページを訪れていただいたときからおもてなしが始まっているという実感があります。実体としてのペンション・サンセットもホームページ以上にアップグレードするように今年もがんばろうと決意も新たです。

蓼科の静寂に満ちた美しい自然の中で、みなさまのお越しをお待ち申し上げております。


★★★

ゆかちんの英国留学日記さんが当ペンションのことをエントリーした旨ご連絡してくださいました。トラックバックは受け付けていないようですので、お言葉に甘えてリンクを張らせていただきます。ありがとうございました。(^^)

今日は元日、ペンションは大忙し。どうやら今夕は夕暮れの時間に写真を撮りに行くなんて奥さんが許してくれそうもありません。そういうオーラを発しています。宿は女将でなりたっている、というのは本当です。私なんぞは下男みたいなものです、たぶん。ははは。(^^;)

2007年01月02日

3608 静かな蓼科

曇り 気温:最低 - 4℃/最高 0℃

お正月三が日の2日目ですが、ピラタスの丘は静かです。隣接するピラタス蓼科スノーリゾートにもペンション村にもたくさんのお客様がいらしているのですが、豊かな自然の中では圧倒的な静けさが勝るのかも知れません。この年末年始もここ数年の例にならって、年末にいらして大晦日にお帰りになるお客様と、元旦にいらしてゆっくりしてからお帰りになるお客様に二分されました。共通するのは年越しは自宅でということのようです。

もちろん、ペンション・サンセットで年越しなさったお客様もいらっしゃいました。このような静寂に満ちた越年というのも一度味わってしまうとやみつきになります。奥様もお料理や何やかやの家事から解放されるので、のびのびとくつろいでいただけるようです。ケーブルTVなので観たい番組はすべてご覧になれますし、いたれりつくせりかもしれません。

今日は朝から雪雲が上空にどっかりと居座って、陽射しを遮ったので気温が高い割に暖かさを感じませんでした。午後3時頃から雪になるという予報だったのですが、午後7時現在雪は降っていません。しかし雪の気配はどんどん増してきています。いまネットでピンポイント予報を見たら雪マークが消えてました。それでも、じっさいに空を見れば確かに雪雲が100m上空まで下りてきているのです。このようすだとピラタスの丘から上は雪になるかも知れません。

それにしても、「蓼科高原日記」の、つまり「このブログ」でもあるわけですが、書き方がはっきりと変わったことに気づきます。これまではまず文章を書き、必要に応じて写真を選んで載せていました。しかしいまではまったく反対で、まず写真を選んで、あるいは撮影してきて、それから文章を書いているのです。もちろん文章は写真の説明ということでは全くないのですが、何らかのイメージ的関連は自然と生まれてきます。そのあたりのインタラクションを面白く感じているところです。

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2007年01月03日

3609 年初に思うこと

晴れ 気温:最低 - 6℃/最高 - 1℃

ほとんどのひとにとって年末年始のお休みは今日で終わって、あしたから「さあ仕事だ」ということになるのでしょうか。我が国の休暇は本当に貧弱ですね。せめて米国のクリスマス休み程度は休んでも良いと思うのですが。← 欧米か!★?(^_^)

それはさておき楽しい雪遊びの道具はじつに多彩で、こうしてスキー・スタンドを見るとちょっと楽しくなってきます。もちろん道具なんてなにも無くったって、雪があるだけで楽しく自然と戯れることが出来るのです。雪は厳しい冬からの素敵なプレゼントです。

大人にとってはまたとない心身のリフレッシュ、お子様にとっては家族での楽しい思い出となった年末年始の蓼科ではないかと思います。まあ、「モノより思い出」か「思い出よりモノ」かはひとそれぞれですが、どちらでもいいんじゃないでしょうか、それぞれに幸せを感じることが出来るのならば。

もう二者択一の価値観というか、そういうものの見方は現実にそぐわない時代になったように感じる昨今です、個人的には、ということですけれど。「あれか、これか」というものの見方はデジタル的でまことに「わかりやすい」のですが、その「わかりやすさ」にのせられて訪れた「いまという時代」は私たちにとってより良い時代、より豊かな社会になったのでしょうか。

すくなくとも「構造改革」は私たち庶民を幸せにするための「改革」ではなかったですね。まだ気がついていない人はいないと思うのですけれど。私たちにとっては、結果を見れば、「構造改悪」でしかなかった。多少はよい面もでてきたことはきちんと評価しなければ公平とは言えませんが。

それにつけても、マスメディアにすっかり乗せられて「価値観は多様化した」と思いこんでいたけれど、なんのことはない、ぜんぜん多様化していない。「価値観は多様化」なんてしていない、あいかわらず「あれか、これか」の二元論が支配している。愕然としますね、価値観の多様化と呼ばれていたモノはじつはサブカテゴリーの多様化に過ぎなかったのだってことがわかって。

そんなことを思う年初ではあります。

2007年01月04日

3610 今週末もピラタスがおすすめ

晴れ時々曇り 気温:最低 - 5℃/最高 - 1℃

今日から仕事始めの方も多くいらっしゃる一方、来週から仕事始めというお客様もいらっしゃるようですが、ピラタス蓼科スノーリゾートの賑わいを見る限りたしかにお仕事によってそのあたりは異なるようです。

快晴で風もなく陽射しも温かいという抜群のコンディションの中、今日もスキーやスノーボードを楽しまれるお客様が多数ご来場になっていたようです。また、年明けのスノーシューイングを楽しまれるお客様も年々増えてきています。

雪の楽しみ方、冬の楽しみ方もじつに様々なようです。気温が終日氷点下という日が続いているおかげもあって、ゲレンデの雪もさらさらのパウダースノーのまましっかりキープされていて、最高の感触を楽しめました。

現状でここまで滑走エリアが広く雪質が抜群のスキー場はこの地区ではピラタスだけではないかと思います。もちろん他のスキー場もどんどん滑走エリアを広げるべくがんばって平年並みに追いつきつつありますから、蓼科高原全体で絶好のコンディションになってきているといえます。

今週末はたまさか3連休ですから、日帰り強行軍といわずに、ご宿泊になってゆっくりとこのエリアのスキー場を堪能されてはいかがでしょうか。

ペンション・サンセットでもピラタスを始めとした大変お得な「リフト券付スキーパック」をご用意してお待ちしております。是非ご利用いただければ幸いです。

特に、ペンション・サンセットのリピーターのお客様や、今度で2度目のご利用となるお客様はお電話で「ご宿泊日」と「ご宿泊人数」をお知らせいただくだけで簡単にご予約になれますので、お気軽にご利用いただけることと存じます。また、初めてのお客様も前日、当日のご予約大歓迎ですので、お気軽にご利用下さいませ。

※このエントリーの写真・図版は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月05日

3611 我が内なるアラスカ

晴れのち曇り 気温:最低 - 9℃/最高 - 2℃

昨夜NHKで、アラスカで野生動物の写真を撮影し続けた星野道夫氏を扱ったドキュメンタリーを見た。写真のみならず文筆家としても一流の氏の著書からの引用文をナビゲーターにして、氏が何を想いアラスカに渡ったか、そしてその地の野生に見せられ、何を学び、何を求めてその野生を追いもとめ、撮影中の不慮の事故で43歳という若さで亡くなるまでの間、どのように生きたのかという軌跡を追った。

1年の歳月をかけて制作したというそのドキュメンタリーは重厚さと誠実さとを併せ持っていて、幾度となく用事で席を立とうとする私をTVの前に引き留めた。スケールの差こそあれ、星野道夫氏とアラスカとの出会いと、そこに生まれた何かが、私と蓼科との出会いとその後に重なり合うものがあったからだ。たまさか我が家の愛犬パル(シベリアンハスキー)の祖父がアラスカからやってきたという縁も感じた。そう、子孫ということではあるけれど、パルはシベリアではなくアラスカからやってきたのだ。そしてまた私もこの氷雪の極寒の地でのパルとの生活を通じてアラスカへの憧憬を深めてきたのだった。

ここ、ピラタスの丘というとんでもなく標高の高い別荘地(標高1750m)でペンションを営むことになったのも間違いなくなにかの縁(えにし)だと確信している。それまで自然などまったく必要としない精神構造だった私が初めて出合った大自然がこの蓼科だったのだ。大学のゼミナールで晩夏の蓼科を訪れたとき、セミナーハウスの外でゼミの仲間たちと遭遇した信じがたいほど荘厳な夕焼け。あまりの感動で誰ひとり言葉を発することすら出来ないほどだった。この体験は30年以上を経たいまでも鮮明な記憶として、ある種の原体験として、あるいは刷り込み(インプリンティング)としてみなが共有している。

あのときに私はここに来ることを運命づけられたと感じている。その後どのような道を選択しようとも、どのような生き方をしようとも、結局私は「いま、ここに、ある」はずなのだ。それは形而上の体験だった。あるいは「神的な体験」だったのだ。

そしていまこの地にあることを運命づけられた私の心を疼かせるのは、遙かなるアラスカだ。なぜかと問われると答えに窮するのだけれど、あえて言うならばかつて蓼科が私を呼んだように、アラスカが私を呼んでいるような気がするのだ。いやそれは確信といっても良い。私の心はすでにアラスカを志向している。

私の年齢を考えるならば、常識的には所詮かなわぬ夢かも知れないのだけれど・・・。

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2007年01月06日

3612 穏やかな大雪です。

大雪 気温:最低 - 5℃/最高 - 2℃

予報どおり、雪になりました。ペンション・サンセットの周囲で40センチから50センチ積もりました。隣接するピラタス蓼科スノーリゾートはさらに標高が高いので50センチ〜70センチ程度積み増ししたと想われます。

今日の雪は終日吹雪くことなく、まっすぐに降るとても静かな雪でした。深々と降る雪という表現がぴったりのとても美しい情景でした。

午後6時現在ようやく小止みになってきて、予報どおりならば今夜一時止むとのことですが、とても滑る雪なのでクルマでの走行や、歩行にはくれぐれもご注意下さい。茅野市や諏訪市などの山麓の街ではすでに雨に変わっているようですが、山岳部はずうっと雪です。

ということで雪が止むまでは除雪は最小限にするという原則に従ってまだほとんど除雪していませんが、除雪車が二度ほどやってきて雪を駐車場に寄せていったので、1メートルほどの山が道路に沿って出来ています。明日の除雪が楽しみです(ウソウソ!)。

このあと曇り空となり、明日はふたたび早朝から午後3時前まで乾雪が降り積もり、それ以降は晴れてくるという予報が出ています。風についてはTVのマクロな予報では強い風が吹くといわれていますが、3000メートル級の高山が林立する信州ではそれによってかなり遮られるので、平野部ほど強くは吹かないかも知れません。

ダイニングの窓外はこんな景色に一変しました。何もかも真っ白です。どこに何があったかもわからないほど積もりました。もう「雪不足」なんて言えません。一気に平年並みの積雪量になったかのように感じます。じっさいその通りなのでしょう。

さて、話は変わりますが、ペンション・サンセットでは即時予約できる「新予約システム」への移行に伴って、料金体系見直しました。大人料金、子供料金、シーズン料金、プラン・パック料金もすべて見直しましたので、再度ご確認いただいてご検討いただきますようお願いします。

子供料金を中心に約10%の値下げを致しました。また「冬期料金」は「春〜秋料金」より500円以上安くなっています。スキーパック料金に至っては信じられないほど割安です。しかもお料理やサービスのレベルは他のシーズンとまったく変わりません。

よくあるように、プラン専用料理とかスキーパック専用料理という名のグレードダウンは致しません。ペンション・サンセットは一年を通じてハイレベルのお料理とサービスをお客様にご提供することをモットーとしております。

ただし、エコノミー・バージョンへのお客様ニーズがありましたら、もちろん、それなりのプランやパックをご提供することも可能ですので、その節は別途ご相談下さいませ。

2007年01月07日

3613 幸福とは寓話であり、不幸とは物語である

雪のち晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 2℃


ものすごい積雪、風は無し

この二日あまり小休止はあったもののしっかりと雪が降り続いたおかげで、文字通りの「大雪」になった。ペンション・サンセットの周辺で60センチは積もっている。スキー場のゲレンデではさらに積み増していることだろう。これでもう、ゲレンデは平年並みになったといって良いと思う。ほっと一安心すると同時に、除雪のことを考えるとちょっと憂鬱でもある。なにしろ太ももまで埋まってしまうほど深い雪なのだ。

それはさておき昨日、この蓼科高原日記のブログ版である"Now He Sings, Now He Sobs."のタイトルを変えてみようと思い立った。それはたとえば「Tateshina Diary - blog version」であったり、「蓼科高原日記(ブログ版)」であったりしたのだけれど。じっさいにタイトルを変更してみると、どうにもおさまりが悪い。まるで僕のブログではないみたいだった。じつに不思議なことだ。だって、このブログのコンテンツは「蓼科高原日記」そのものなのだから。

タイトルの変更を考えるようになったのは、やはりアクセス数が少ないということ、検索エンジンに引っかかりにくいということだった。なにしろ英文のタイトルだから、引っかかりにくくてもしょうがない。それでも僕はこのタイトルがとても気に入っていて、いつかいずれかのコンテンツのメインタイトルにしようとずうっと想いつづけてきたのだった。

だからブログ版の「蓼科高原日記」を公開するときにそのタイトルにしたのは待ちに待った機会であり、必然だったのだ。ブログテンプレートのデザインもいろいろ変えてみたが、配色やデザイン以上に読みやすさを優先して現在のテンプレートでしばらくすすめていくことにした。


幸福とは寓話(ぐうわ)であり、不幸とは物語である

君は誰に対しても決して真に心を許したりしない。

いつも適切な距離を確保してその一線を越えることを許さない。

君には君自身の王国があって、絶対不可侵なのだ。

その王国以外のひとやことには、その本質において、ほとんどあるいはまったく興味がないのだ。

だから僕は君を信じることが出来ない。心から身をゆだねて愛することが出来ない、君が僕を愛していないのと同様に。

君にとって僕を含めた他者は幻影のごときものに過ぎないのかも知れない。

TVスクリーンに映し出されるドラマの俳優のように、実体のない映像でしかないのかも知れない。

僕や彼が死のうがどうしようがそれは現実ではなく、君には関係のないことなのだ。

そのように「かかわらない」ことによって君はいつでも安全な場所に身を置いて高みの見物を決め込めるわけだ。

永い長い歳月を費やして僕は自分が君を愛していないことを知った、なによりも君に愛されていないことを知った。

君は最後の最後まで僕の人生に主体的に関わることをしなかった。

僕は最後まで君の人生の舞台装置のひとつでしかなかったのだろう、失われたとしてもすぐに変わりの用意できる、すぐに忘れてしまえるような。

結局僕は君の道具存在でしかなかったのだ。

消耗し時代遅れになり機能不全になって、最後にはゴミとして捨てられる運命なのだ。

じっと固唾を呑んで死ぬのを待たれるのは何よりも不快で屈辱的だ。

自ら死を与える方がよほど誇りを持って死ぬことが出来るだろう。

この人生で結局のところ僕は何も得ることがなかった。

この人生はまったくの無意味だった。

全くの無価値だった。この僕にとってさえ。

僕は無能で、ひとのしがらみの中で生きてゆくための能力に欠け、その苦しみの中でそれでも生き続けなければならなかった。これを地上の地獄と呼ばずになんと呼べばよいのだろう。

天国なんてものはない、地獄なんてものはない。

人生の落第生はまたすぐに転生してこの地上の地獄にもどされるのだろうな。

何度転生すれば、とろけるような愛に包まれて生きることが出来るのだろうか。


「幸福とは寓話(ぐうわ)であり、不幸とは物語である。」(トルストイ)

2007年01月08日

3614 積雪60センチ、風は無し。

雪 気温:最低 - 10℃/最高 - 6℃

毎日少なくとも一回、なにか小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある。(ニーチェ)

そう、これはニーチェの言葉だ。20歳の頃ぼくはむさぼるようにして「ツァラツストラかく語りき」を読んでいた。あの独特の力強いアフォリズムにほとんど洗脳されかかっていたほどだ。その危険性を考慮したとしても「ツァラツストラかく語りき」はあなたが何歳だとしても読む価値のある数少ない著書だと想う。

当時の新聞広告で(文庫本のキャンペーンだったと思うが)「目がつぶれるほど本が読みたい」というキャッチコピーに強烈なインパクトをうけた。じっさいその当時のぼくはそのようにして片っ端からあらゆるジャンルの本を読みあさっていたからだ。大学を卒業した後で数えてみると4年間で3400冊あまりの本を読破していた。そしてその広告作品への憧憬がぼくを広告業界の第一線に飛び込ませたのだった。まあ、それが間違いの始まりだったのかも知れないのだけれど、それはまた別の話。

2.0あったぼくの視力はひどく衰え、眼鏡が必要になり、あまりにも思惟の世界に埋没していたおかげですっかり世事に疎い青年になっていた。これを不幸の始まりと呼ぶべきか、幸福への第一歩だったと考えるべきかいまもわからない。しかしいずれにしても、それはぼくの人生にとって「無駄」ではなかったということだけは断言できる。

ここまで書いてきていまぼくの手元にこの本がないことに気づいた。いま誰のところに行っているのだろう。それが思い出せない。35年の歳月を経て、この年齢になって改めて読み返したい思いがつのる。それにしても、サルトルの「存在と無」はいまだに3分冊の第2巻の真ん中あたりを読み進めているのだから気の遠くなりそうな話しだ。自分が生きている間に読破できるのだろうか。(^_^;)

本の話を書くのはまた改めてということにしておこう。話し出したらきりがないから。

さて、冒頭に記したニーチェの言葉はじつに含蓄に富んでいる。青年時代の日記に貼ってあった新聞の切り抜きがはらりとはがれ落ちてぼくの目に触れたというわけだ。小さななにかを断念することはたとえ毎日で無くったってとても勇気のいることだ。思い切りの良さと前進しようという強い意志が必要なのだ。

それができないがために、ぼく自身もずいぶんと翌日を台無しの一日にしてしまった。断念すること、諦めること、見切りをつけることは決して敗北を意味しないと言うことが、あえていうならば「逃げ出すこと」すら敗北を意味しないと言うことを50代になってようやく実感できるようになった。これは遅すぎるのかも知れないし、個人的には妥当な時期なのかも知れない。

ということで、この3連休はほとんどお客様がいらっしゃらなかったけれど、ぼくは気にしなかった。「爆弾低気圧」なんていわれちゃったら猛吹雪のうえにリフトまで動かない最悪のゲレンデ状況を想定しちゃうじゃない。ぼくがお客様の立場だったとしても同じように想像しただろう。

しかし、じっさいには当地は風らしい風も吹かずただ雪だけは上質のパウダースノーがどかんと積もったのだった。この連休にピラタス蓼科スノーリゾートにいらしたお客様が最高の新雪を堪能できたことと想います。残念ながらぼくらは60センチも積もった雪の除雪作業でゲレンデには出られませんでしたが。

それにしてもようやくこの時期に昨シーズンに新調したホンダのハイブリッド除雪機が登場するというのは異例のことです。12月から大活躍というのが平年のパターンですから。雪が舞う中でエンジンオイルを交換したり、各部を点検調整してスタートしたのですが、今回の雪はとても軽くてさらさらで、面白いように遠くまで飛ばすことができました。これは最高の雪です。

今週末からが本当の意味でのスキー、スノーボーダーのみなさんのハイシーズン突入と言うことになるのではないかと想います。ちょっと遅すぎるシーズンインですけれど。まあ、たまにはこんなこともあります。ピラタス蓼科「お試しスキーパック=リフト券付1泊2食10000円」なんていうのも始めましたので、ちょっといらしてみてはいかがでしょうか。

※このエントリーの滑走可能エリア図版は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月09日

3615 トップページのリニューアル

晴れ 気温:最低 - 12℃/最高 - 6℃

思い切ってホームページのトップページ(index.html)を100%リニューアルました。なぜ「思い切って」なのかというわけは、これまでのトップページが10数個のキーワード検索において、グーグル、ヤフー、msn、goo、fresheyeなどの主要検索エンジンでトップないしはベスト5に入っていたからです。

ページの内容が変わればそのランク付けは当然リセットされますから、新しいトップページのつくりしだいではがくっとランク落ちする可能性があるのです。しかしあえてそれを行ったのは、これまでのトップページはユーザーインターフェイス上、無用の長物と化していたからです。言葉を変えるならば、検索エンジンで良い順位を得ること以外の機能を果たさなくなっていたといえます。

アクセスしてくださった方にとって機能的で見やすく魅力的であるようなトップページにする必要があったわけです。今回のリニューアルの結果がどう出るかは少なくとも1週間ほどは様子を見なければなりませんが、検索エンジンの順位よりも、お客様にご覧いただけるかどうか、見やすいかどうか、わかりやすいかどうかと言うことの方が気になります。

内容的にはこれまで2ヶ月間ほど http://www.p-sunset.com/id_recommend/ に置いてオンラインで構築してきた「新しいホームページ」そのものです。「こだわり」という観点から構築した別のアプローチのホームページは http://www.p-sunset.com/index_p.html および http://www.p-sunset.com/index_p.html#pension に置いてあります。トップページにある3つのボタンの真ん中「情報満載のページへ」をクリックするとジャンプできるようにしてあります。そこには文字通りペンション・サンセットのすべての説明と情報が満載されていますので、是非ご覧いただきたいと思うところです。

さて、ピラタス蓼科スノーリゾートは昨日もご案内したとおり今回の「大雪」で全面滑走可能となり、積雪量も平年並みかそれ以上の最高のゲレンデとなっています。雪質もこの季節らしく最高のパウダースノーです。踏むとぎゅっぎゅっと音がする片栗粉のようなパウダースノーです。予報では今後最低1週間は晴天が続きますから今週末などは絶好のスキー、スノボ日和となりそうです。みなさまのお越しをお待ちしております。超お得なスキーパックもご用意しています!(^^)b

(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得てロープウエイからの美しい冬景色を2点転載します。このような景色の中を一気に、あるいはゆったりと景色を楽しみながら4km滑走することを想像しただけでもわくわくしませんか?

2007年01月10日

3616 ゲレンデを見ていた午後

晴れ 気温:最低 - 11℃/最高 - 3℃

快晴で流れる雲がとても綺麗でした。澄み切った碧空を様々な形の真っ白な雲がよぎってゆきます。起き抜けにシベリアンハスキーのパルに会いに中庭に出たのですが、氷点下8℃の寒さも忘れて見入ってしまいました。少し風があって、それが樹木の枝を揺らす度に粉雪が朝日にきらめきながら舞い降ります。ああ、なんて美しいんだ。世界はこれほどまでに美しいものだったのか。そんなことを思い出させてくれた朝です。

こんなに良いお天気なのに、絶好のスキー日和なのに、ぼくは一日中パソコンに向かってホームページの編集と予約システムのデータ打ち込みをやっていました。あああ、つまんない。でも仕事だから。みなさんもそういうこと、しょっちゅうあると思いますが、それが「生活する」ということなのかもしれないです。まあ、ペンションの場合仕事と生活がある意味一体だから、じつはそんなにつまんないなんて思っていないのだけれど。

で、なにをやっていたかというと、「冬季限定宿泊料金」の値下げと期間限定サービスの告知ページの作成です。トップページのメニューバーの「格安プラン」をクリックしてご覧いただければ幸いです。料金一般については「スキーパック&プラン」をクリックしてご覧下さい。「24時間全自動即時予約システム」にもすでにデータを打ち込みましたので、速攻予約できます。是非ご利用下さい。

行きたいのに願いかなわず、歯ぎしりしているのですが、ピラタス蓼科スノーリゾートは最高のコンディションでした。って、滑ったわけではなくて、写真を撮りがてら様子を見に行っただけなのですが。きょうもまた、ピラタス蓼科スノーリゾートのご厚意でゲレンデ写真をアップさせていただきますのでご覧下さい。昨日載せた写真といい今日の写真といい、スキーヤー、スノーボーダーの血が騒ぎ出すでしょ?

今日の分から「pilatus.jp」と写真に入れているのは著作権保護の観点からも、とても良いことだと思います。これらの写真はほとんど全部ピラタス蓼科スノーリゾートのスタッフの方々が撮影していると聞いています。しかもプロ並みの腕前なのです。というかもともと「プロ」なのかもしれません。蓼科にはすごい人がじつにたくさんいます。

※このエントリーの2枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月11日

3617 ウェブの精神的対価と「雨月物語(貧福論)」

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 3℃

よく訪問するウェブページでこんな一文に出合った。これは個人でホームページやブログを運営しているひとは一読する価値があると思う。

個人がwebサイトを運営、公開していく動機というのはここでも彼が言っている通り「名誉の部分に起因する精神的対価」という部分しかないと思う。

ここで言う「彼」とは『けなす技術〜俺様流ブログ活用法』の著者である山本一郎氏のことだ。あの2ちゃんねるの有名人の『切り込み隊長』でもあるとのこと。ぼくは2チャンネルにはあまり近寄らないひとなのだけれど、そのイメージとはある意味かけ離れた真摯な議論がこの著書ではなされている。

先の引用箇所についてはぼくもまったく同感だ。それは10年以上ウェブサイトを個人で運営してきてた者としての切実な実感でもある。どんなにアクセスの多い優れたコンテンツのサイトを構築運営したとしても、たとえばぼくの場合で言うなら、他のペンションより集客数が多いというわけではない。業者任せでプロフェッショナルな「ホームページ」を運営している同業者の方がむしろ繁盛しているくらいだ。

それでもぼくがプロ任せにしないで、素人仕事でこのサイトやブログを運営しているのは、ペンションをパーソナルなビジネスと考えているからだ。ホテルや旅館などのようなある意味パブリックなというか法人格での商売とは考えていないからだ。ペンションはパーソナルな宿なのだ。お客様に対するフェイス・トゥ・フェイスのホスピタリティー提供を最大の特徴とする宿泊施設なのだと考えている。

Now He Sings.

この10年余でぼくが得たものは素晴らしいお客様。これ以上の名誉、これ以上の精神的対価はないだろう。しかし、膨大な時間と労力を費やして運営してきたこのサイトから得たものといえば、たしかに、「ささやかできわめて個人的な名誉」のみだ。それでも良いじゃないか、と思う。しかし、ちょっと悔しい想いもあるのだ。

Now He Sobs.

しかし、時代はそんな想いとは裏腹な方向へと梶を切っている。経営者の想いや志なんてものは一切評価されない、結果だけがすべての時代へと変わってしまったようなのだ。ビジネスである以上、良い結果を出さなければならないのは当然なのだけれど、どれだけもうけたかという意味での結果ばかりが価値基準となってしまった。それが新自由主義経済の本質なのだからしょうがない。格差社会は新自由主義と呼ばれる企みのもたらす当然の帰結なのだ。

同時に、それは我が国においては江戸中期に確立した貨幣経済の当然の帰結でもあるのだけれど。「金(かね)は金(かね)のことわりに習いて流れる」のだ。それは水が高いところから低いところへと流れるのと同様の自然法則なのだ。金(かね)は金(かね)を愛する人の周りに寄ってくるものなのだ。拝金主義者がますます膨大な富を手に入れるのはそのような法則による。と、上田秋成の雨月物語の最終話「貧福論(ひんふくろん)」に登場する黄金(こがね)の精である翁は語る。

ああ、「こころの時代」は終わってしまったのか。高邁な精神性を目指すのはバカモノの生き方なのか。教養など腹の足しにもならないと、人間としての基本的素養をなおざりにした実学主義に走るのか。昨今奇妙な人間が増えているのはそのひずみによるものではないのか。

ぼくも、みんなも、くだんの翁の言葉にいまこそ耳を傾けるときなのかも知れない。

 私は今、仮に姿形を現して語ってはいるけれども、神でもなく仏でもない、もともと情(こころ)のない物であるから人間とは違った考えをする。古代では富める人というものは、天の時流にかない、地の利をよく察して、産業を営んで富貴となった。これは天の自然にのっとった方策なので、財物がここに集まるのも天然自然の理(ことわり)である。また卑吝貪酷(ひりんどんこう)の人は、金銀を見れば父母のように親しくし、食うべきところを食わず、着るべきものを着ず、ほかに得がたい自分の命さえ惜しいと思わずに、起きて金銀を思い寝ても忘れないほどだから、ここに集まるのも目前に見えるように当然の理屈だ。私は元来、神でもなければ仏でもない、ただの非情の物である。そういう非情の物として人間の善悪を明らかにしたり、その善悪に従わなければならぬ道理はない。
 いったい、善を勧(すす)め、悪を罰するのは天であり、神であり、仏である。この三つは道徳である。われら非情の物たちが関係するわけにはいかないものだ。われらはただ人びとが仕えたりかしずいたりする、その丁重さにひかれ集まると理解すべきである。ここが金に霊があっても人間の情(こころ)とは異なる点なのだ。また富んでいて今生に善行をなすにしても、わけもなく恵をほどこし、相手の人の不道徳をも見きわめず金を貸し与えるような人は、それがたとえ善根(ぜんこん)を行うものであっても財貨はついには消失してしまうに違いない。こういうのは金の使い方をおぼえても、金自体の本質を知らないで、軽々しく扱ったためである。

ぼくも耳が痛い思いがする。お金の大切さをその本質において学んでこなかった。こんなことではお金に見捨てられてもしょうがないのかも知れない。なお、この現代語訳は講談社学術文庫「雨月物語(青木正次・全訳注)上下巻」による。

2007年01月12日

3618 ピラタスの丘の夕日と夕焼けは日本一

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 2℃

ピラタスの丘の住人はここから見る夕日と夕焼けが日本一だと思っています。

これはピラタスの丘ペンション村ブログに記された仲間の言葉だけれど、ぼくも、そしてじっさいのところみんなも、そう思っているだろう。「だからここにいるのだ」とも言える。もちろんひとそれぞれにここにやってきて暮らし始めた動機や理由がある。しかし共通するのはみんな自然が大好きだということ、ピラタスの丘をこよやく愛しているということだと思う。

ある作家の言によると、世の中には生きていくためにどうしても自然を必要とする人間と、まったく必要としない人間とが半々で存在するという。自分のビジネスマン時代を思い返すと、確かにそんな比率かなと納得がいく。フランスの文化人類学者クロード・レヴィストロースの言うように、そのようなひとにとって自然とは「都会」あるいは「都市」そのものなのだ、たぶん。


なにやら忙しい

それにしてもこの二日間、部屋にこもりっきりという印象なのだけれど、じっさいにはクルマで出かけて用事を済ませたり、夕方にはペンション・サンセット周辺の道路の除雪作業をやったりしているのだ。それでも、圧倒的時間をこの24インチ液晶パネルディスプレーの前で過ごしているのは事実だ。

写真を撮ってきて、ブログに載せて文章(蓼科高原日記)を書き、ホームページのページ建てやナビゲーションをアクセス解析データに基づいて見直しし、24時間即決予約システムのデータや設定を再度チェックするというのがこの二日間の仕事だった。

フォースルームでお子様の料金が計算されないという設定ミスをご指摘いただいた。他の部屋タイプでも同様のことが起こっていたかも知れない。そのような事態に遭遇されたお客様にはこころよりお詫びいたします。その点についてはすでに解決しています。


初滑りに行きたい

今週はじつに快晴無風低温の絶好のゲレンデコンディションだった。にもかかわらず、ぼくはまだ今シーズン1本もスキーを滑っていないのだ。なんということだ。時間が出来たときにはたまたま持病の腰痛が出たり、調子の良いときには雪かきや仕事が山積していたり。まあ、人生そんなものかも知れませんが。(-_-;)

個人的にはそんな感じなのですが、ピラタス蓼科スノーリゾートは平均積雪90センチ以上で、しかもさらさらのパウダースノーです。この雪がまたものすごく滑走性が良いのです。終日氷点下なので、良いコンディションが1日中楽しめます。

滑っていて小休止したときにふと目を遠方に転じれば壮大なパノラマが広がっています。この写真はピラタス蓼科スノーリゾートのクワッドリフトを降りてすぐのスノーボード装着場所からの眺めです。大げさかも知れないけれど、そんなふうにして白銀の山並みを眺めていると、ああ生きてて良かったと思ったりするんですよね。

※今日の2枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月13日

3619 ブログのタイトルを変更しました

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 4℃

Now He Sings, Noe He Sobs. はとても良いタイトルだったけど

10年近く毎日書き続けてきた「蓼科高原日記」を「ホームページ掲載のHTML版」と「Movable Typeを利用したブログ版」の二本建てにしてから23日目に入った。なんだかもっと何ヶ月もたったような感覚なのだけれど、事実はまだそれほど時がたっていないのだった。

当初からのタイトルは「蓼科高原日記」のサブタイトルだった Now He Sings, Noe He Sobs. にした。とても気に入っているので、新コンテンツのタイトルには是非これを使いたいと暖めてきたものだ。タイトルとして見栄えも良いしね。(^^)

しかし、ご覧いただくのはほぼ100%日本人だし、誰が見ても内容とタイトルとの関連性がよくわからないということに気づいた。それでは自己満足に終わってしまう、これではいけないと思ったしだい。で、結局、事実関係どおり「蓼科高原日記 for blog」というタイトルに変更した。

じっさい、「蓼科高原日記」をブログ生成アプリケーションをエンジンとして構築するという試みだったわけだから、これほどぴったりのタイトルはないし、内容的にも「ほぼ蓼科高原日記」なのでわかりやすいと思う。


「蓼科高原日記」をブログ化したわけ

ブログ化することによって、オンデマンドでアーカイブを生成できるし、検索もカテゴリーやキーワードやタグによって容易だ。「蓼科高原日記」をそのようにサーバー上でアーカイブとして管理できることがブログ化した最大の要因だった。ちなみに「HTML版」でも Google(TM) のサイト内検索で「蓼科高原日記」を検索できる。

Movable Type の場合、コンテンツのダウンロード・バックアップも出来るし、オフラインのデータベースにもバックアップがあるから、万一のデータ消失という事態にも対応できるとおもう。まだまだ使いこなせていないけれど、少しずつスキルを磨いていこうと考えている。

ということで、タイトル変更してもこれまでどおりのコンテンツなので、よろしくお願いします。

昔から「蓼科高原日記」を読んでくださっている方はおおむね「HTML版」の方が読みやすいとおっしゃる。たしかに個人的には「HTML版」のほうがしっくりくるということはあるけれど、「ブログ版」のほうも是非ご覧いただければ幸いです。


各スキー場とも積雪は95センチ〜120センチもあるのだ。

ピラタス蓼科スノーリゾートのカモシカコースの最後の壁を下から見上げた写真。雪は平年以上にあって、他の一部地方とは状況が異なっている。平均積雪量は100センチもあり、まさに平年以上の積雪量だ。蓼科高原は雪不足ではない。各スキー場とも積雪は95センチ〜120センチもあるのだ。

風聞に惑わされないでほしい、いまこそが最高の雪質を楽しめる1年でもっとも良いゲレンデ・コンディションなのだ。現在はパウダースノーがまったく溶けずに降ったときのまま温存されている。最低気温が氷点下10℃前後で、しかも最高気温がずうっと氷点下だからだ。

2月中旬以降になると日によっては一時的に気温がプラスに転じることがあり、しだいに雪が緩くなってくる。雪質と温かい陽射しとのバランスは2月がベストかも知れないけれど、1月こそぼくらのように雪にうるさいスキーヤーのベストシーズンなのだ。是非一度体験してほしいと思う。

※今日の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月14日

3620 ブログ化を急ぐ

晴れ 気温:最低 - 13℃/最高 - 4℃

「蓼科高原日記」のバックナンバーのブログ化を急ぐ

Google(TM) でサイト内検索をやってみてわかったのだけれど、最近のインデックス(索引)では以前はほとんどのエントリーがヒットしていた「HTML版蓼科高原日記」がヒットしなくなって、「ブログ版蓼科高原日記」ばかりがやたらに高い確率でヒットするように変わっていた。これには正直驚いた。

もちろん、サーバー移転を行ったりサイトの構成を変えたりしたことによる一時的な現象かも知れない。それとぼくの場合、ブログサービスサイトのブログではなく、自身の契約するサーバーに Movable Type 3.33-ja をインストールして www.p-sunset.com ドメインでブログを公開していることも関係しているのかも知れない。

同じコンテンツが同一ドメインのサーバー上にダブって存在すれば、巡回ロボットは自動設定に従ってそのどちらかを選択するのだと思う。そのようにして選ばれたのがブログ版の方なのではないかと推測している。ということで、それならばということで「蓼科高原日記」のバックナンバーをどんどんブログ版に移植しているところだ。

バックナンバーは約10年分あるので、毎日その日のエントリーをアップするたびにバックナンバー10日分を移植すれば計算上では12ヶ月ほどですべてのバックナンバーの移植が完了するはずだ。問題はそれを日々のルーティンとしてきちんと実行できるかどうかだけれど。がんばるしかない。

この間も書いたけれど、そんな大変なことをやっても得るものは「名誉の部分に起因する精神的対価」にすぎないのは百も承知なのだけれど。それでも、やりたいからやるのだ。じつはそれによって実際的なメリットもありそうなのだ。つまり膨大な「日記=テキストと写真」を管理したりコンテンツとしてオンデマンドでパブリッシュしたりできるようになることが魅力的に思われる。

うちの場合データベースには当初から MySQL を使っているので、そちらのデータを含めたフルバックアップの方法も調べ廻って、一応毎日バックアップも取れるようになった。バックアップをきちんと取れないと、万一のデータ消失時ににっちもさっちもいかなくなっちゃうから。

とはいえ、ぼく自身はいまだに自分が「ブロガー」だとはまったく思っていない。もっと違った定義を支持しているからだけれど。ただの「日記書き」あるいは「雑文垂れ流し者」だと思っている。それでも多少はだれかさんの役には立っているかも知れない。


蓼科に「雪不足」のスキー場なんて無いのだ!

さて、蓼科高原の各スキー場は平年以上の100センチ〜120センチの積雪に恵まれて、12月時点の「雪不足」はすっかり解消されている。このことを「声を大にして」世に訴えたい!(/_・)/

今日の写真はピラタス蓼科スノーリゾートのテクニカルバーンの写真だ。現状こんな具合で、完璧にできあがっている。もう少しでモーグルコースが設置される予定。そのほかのキッカーなどのアイテムも1月下旬頃には設置完了する様子だ。期待していい。


※今日の2枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

※今日の1枚目の写真はピラタスの丘のほぼ真西にそびえ立つ木曽御嶽山(きそおんたけさん)です。
 クリックすると拡大表示され1024×768サイズになるのでダウンロードして壁紙にすることも出来ます。
 なお、この写真はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスによって保護されています。

2007年01月15日

3621 山暮らしと「雨月物語(貧福論)」

晴れ 気温:最低 - 13℃/最高 - 4℃

先日「雨月物語」の最終話「貧福論(ひんふくろん)」のことを書いた。引用部分を読んで、よ〜し、自分もお金を丁重に扱い愛すことが出来ればきっとお金が寄ってきてくれるのだろうと、ちょっとがんばってみようかなどと思ってしまった。が、しかしそれに続く話を読んで「がっくり」きてしまった。

くだんの翁(おきな)=じつは黄金の精の化身=はこう続けたのだ:


(承前)

 「また、わが身の行いも正しく、他人にも真心を持ちながら、世間のつきあいを狭(せば)められて苦しんでいる人は、天の神の恵み少なく生まれついてきたのだから、いかに精神を労しても、生きている間に富貴を得ることはない。だからこそ、昔の賢人は求めて効果があれば求めるし、求めても甲斐(かい)がなければ求めない。そして自分の好みに従って俗世間から山林に脱出して、心静かに一生を終わる。そういう心の中はどんなにか清々(せいせい)としたものであろうかとうらやましくなってしまうのだ。
 だがそうはいっても、富貴の道は技術なのであって、たくみな者はよく富を集め、だめな者は瓦が壊れるより簡単に失ってしまう。一方、われら金銀の類は、人の生業についてまわって、頼みとする主人も決まってはいず、ここに集まるかと思うと、その主人の振る舞いによってはたちまち向こうへ逃げていく。あたかも水が低い方へ流れるようにである。金の動きには夜も昼も往来してとどまる時がない。だから、ただもう閑人(ひまじん)が生業も持たずにいれば、泰山のごとき富もすぐに食い尽くしてしまうだろうし、江海のような富もついには飲みほしてしまうものだ。
 何度でも言うが、徳のない人間が財貨を築き上げたりするのは、金の性(さが)と術(わざ)を競う道のことであり、君子たらんとする人は、それにかかわることなくそれを論じない方がよい。時流をつかんだ人が、倹約を守り無駄(むだ)を省いてよく努力すれば、自然に家は富み人も従うようになろう。私は仏教でいう前世の因縁によるということなどは知らないし、儒教でいう天命だという考えにもかかわりはない。全然別な世界で気ままにやっているのだ」という。


はいはい、たしかに清々(せいせい)したこころもちでございますです。(-_-;)

天の恵み少なく生まれついてきたのね。ぼくは賢人であろうはずもないけれど、賢人みたいに生きるのがいいみたい。君子じゃないけど、君子たらんとする人みたいに、それにかかわることなくそれを論じないほうがいいのね。

やっぱり、配られたカードを取っ替えるわけにはいかないし、手持ちのカードでルールに従って少しでもましな結果を出すように努力するほか無いのだ、ポーカーゲームみたいにね。ずうっとそう思ってきたけれど、やっぱりそうなのかもしれない。

さびしいなあ。

※引用した現代語訳は講談社学術文庫「雨月物語(青木正次・全訳注)上下巻」による。

2007年01月16日

3622 ゲレンデには100センチ以上の積雪が

晴れのち雪 気温:最低 - 8℃/最高 0℃

今日、ピラタス蓼科スノーリゾートのホームページに掲載されていた「坪庭の夕景」です。背景は縞枯山です。霧氷(むひょう)が夕日を浴びて真っ赤に染まっていて、じつに感動的です。が、撮影するには山小屋(縞枯山荘がおすすめ)に宿泊する必要があります。すぐに真っ暗になり歩いて降りることはできませんし、ロープウェイも夕暮れ前の午後4時で終了しているからです。

雪不足なんてありません:積雪100センチ〜120センチ

この写真を見ればわかるとおりピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデには平均でも100センチ以上の積雪があり掘っても掘ってもパウダースノーという素晴らしいコンディションです。ガリガリ言うようなことはまったくありません。パウダースノーのまま、そのままの状態が保たれています。

ぼくらロコ・スキーヤーの経験として、雪質と景色は1月いっぱいがベスト・オブ・ベストです。まさに厳しくも美しい大自然の懐に抱かれて遊ぶという体験ができます。特にピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデでは山岳スキーの雰囲気をたっぷりと味わえます。

天気さえ良ければ、スノーシューによるトレッキングにも最適です。スノーシューはピラタス蓼科スノーリゾート(電話:0266-67-2009)のスキーレンタルショップでも借りることが出来ますから、お気軽にご相談下さい。


昨日のエントリーの補足

昨日のエントリーのぼくの心情を心配してくださる親しい方からメールをいただきましたので、メール返信するとともに他の方向けにも同様にあらためて真意を記します。ご心配かけてすみませんです。(^^ゞ

昨日のエントリーの最後のコメントでぼくが言いたかったのは、というかその背景にあった想いというのは:

(1)新自由主義は「勝ち組を目指してだいそれた野心など持たず、その日その日
   を一生懸命がんばってこつこつと静かに生きる」という生き方を許容しない、
   ということが寂しい価値観、哀しい社会だと言うこと。
   そのような過酷な「階級闘争」を強要するような社会には断固ノーと言う
   べきである。

(2)私自身は、口ではなんと言おうとも、「君子たらん」としているひとだ。
   これは宿命みたいなもので、そんな自分から逃げることは出来ないのだ。
   だから山にこもって(?)暮らし始めたのだ、ということ。
   どんなに自己評価を高くしても、ぼくは決して「賢者」ではないけれど、
   「フール・オン・ザ・ヒル」なのだ・・・ピース。(^^)v

の2点なのでした。ちょいとレトリックを複雑にしすぎて誤解されやすい文章になっているかも知れませんが、私なりの皮肉を込めてそのように書いたしだいです。

方向性を間違えずにこつこつと努力を重ねていれば、いずれ結果は付いてくると個人的には信じてがんばっていますが、問題は一刻も早く結果を出さなければ生き残れない、というか生存そのものが許されない社会になってしまったという不幸な時代性です。そのことを昨今ひしひしと感じています。

品格というものを捨て去った資本主義社会とはこのようなものなのですね。

それがさびしいのです。

しかし翁が言うようにお金は「神でもなく仏でもない、もともと情(こころ)のない物であるから人間とは違った考えをする」のだから、なにを言ってもせんなきことではあるのだけれど。(エントリーNo.3617参照)

ご心配おかけしましたが、そいういうことで、自分の生き方を変えるつもりなど毛頭ありませんので、ご心配なく。(笑)

※今日の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月17日

3623 昨夜半から雪が降っています

雪一時曇り 気温:最低 - 4℃/最高 0℃

昨日に引き続きピラタス蓼科スノーリゾートのホームページに掲載されていた「坪庭の夕景」をご紹介します。「坪庭(つぼにわ)」とはピラタス蓼科ロープウエイの山頂駅の目の前に広がる高山植物の群生地として有名な場所の名です。背景は縞枯山の左方に見える雨池山です。夕日を浴びて真っ赤に照り返すさまがじつに感動的です。昨日も書きましたが、撮影するには山小屋(縞枯山荘がおすすめ)に宿泊する必要があります。すぐに真っ暗になり歩いて降りることはできませんし、ロープウェイも夕暮れ前の午後4時で終了しているからです。この点にくれぐれもご注意下さい。

残念ながら、ぼくも「坪庭」のこのような夕景を見たこともなければ撮影したこともありません。上記の理由によるのですが、この極寒の時期に写真を撮るためだけに山小屋宿泊をして、というパワーがないのですね、だらしないです、はい。撮影者のスタッフの方はロープウェイ山頂駅宿直勤務の日に撮影なさったそうです。スノーシューを履いて行ってみれば、それはそれでものすごく楽しくて感動的かつ新鮮な体験になると思うのですが、どうにも腰が重い。いかん、いかん。(^_^;)


雪が降っています。ピラタス蓼科スノーリゾートは積雪100センチ+30センチ?

昨夜半から雪になりました。しゃんしゃんと降り続けて今朝の時点でピラタスの丘で積雪30センチほどでした。その後も午前中いっぱい本降りで、その後一時止み、夕方からまた小振りになっています。勝手に予想するとピラタスのゲレンデにはもっと積もっているはずですから、積雪は100センチ+20〜30センチの平年以上の積雪になっていると思います。滑走性の良いパウダーなのでゲレンデはとても快適です。滑走エリアもされに広がり、特にパウダーゾーンが深い雪で覆われました。

今週末からのスキー、スノーボードを計画中のお客様は大正解だと思います。予報ではまた日曜日の夕方頃から雪が降るとのことです。昨日も書きましたが、1月のゲレンデを体験してしまうとやみつきになりますよ。

※今日の写真および図版は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月18日

3624 大量積雪した蓼科高原です

晴れのち曇り 気温:最低 - 5℃/最高 - 2℃

ピラタスは積雪量、雪質ともに平年以上の当たり年です

降り続けた雪も止んで、今朝は気持ちよく晴れました。標高の低いリフトゲレンデでも積雪100センチを優に超えているピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデコンディションは抜群に良いです。この写真はピラタス蓼科スノーリゾートの方が今朝8時45分頃写した一枚です。素晴らしい景色でしょう。「一面の銀世界」とはこのような情景ですよね。まるで別世界です。(この写真は許諾を得て転載しています)

他のスキー場とピラタスのどこが違うの?って思っているひとははこの景色を見れば一目瞭然ではないでしょうか。この広大なパースペクティブはピラタスだけのものです。どこかヨーロッパの趣があります。こんな大自然、このような景観の中で雪と遊ぶのは至福のひとときです。雪質は完璧なパウダースノー、もう最高です。

他のスキー場とピラタスのどこが違うの?って思っているひとははこの景色を見れば一目瞭然ではないでしょうか。この広大なパースペクティブはピラタスだけのものです。どこかヨーロッパの趣があります。こんな大自然、このような景観の中で雪と遊ぶのは至福のひとときです。雪質は完璧なパウダースノー、もう最高です。


ピラタスの丘もこんな感じで雪に埋もれて

ペンション・サンセットのあるピラタスの丘ペンション村はピラタス蓼科スノーリゾートの隣りにあります。だから、降る雪の量はほとんど変わりません。ペンション村は1600m〜1800mに展開しており、スキー場のゲレンデは1840m〜2140mに展開しています。ということで、標高はゲレンデの方が高いのでその分積雪量は当然ゲレンデの方が多くなりますから、どれだけ積もったかは想像に難くないです。

写真はペンション・サンセットのラウンジから見た雪景色です。今日は3時間以上かけてふたりがかりで除雪をしました。重労働だけれど、作業の合間にかいま見る蓼科山や青い空を行く雲を眺めるのがとても気持ちよいのです。何度も書いたけれど、雪かきはやはり「行(ぎょう)」です。しだいに頭の中が真っ白になってきて、やがて瞑想(めいそう)に似た意識状態にはいるのです。ここが平野部より20%も空気が希薄だということも関係しているのかも知れません。


※今日の1枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月19日

3625 ピラタス蓼科、レールとキッカーが明日オープン

晴れ 気温:最低 - 11℃/最高 - 4℃

ピラタスでは1月20日(土)からレールとツーウェイキッカーオープンします

明日、1月20日(土)からレールがオープンします。右の写真はスタッフによるテストラン風景です。手前はストレートで奥に見えるのがフラットダウンで、全長は共に6mです。

また、このエントリー左下の写真は同日オープンするツーウェイキッカー。リップ作成中の写真です。奥側はテーブル長5mリップ1.5m、手前はテーブル長1mリップ高50cmです。※どちらも利用時には誓約書が必要です。誓約書はチケット売り場にてご用意しております。(以上ピラタス蓼科スノーリゾートからのお知らせでした)


本来 Web はテキストベースのコミュニケーションツールなんだ、って! orz

さて、ブログをメインにする以前、つまり2006年12月20日以前、この「日記」はある意味「純粋な日記」だった。あくまでも文章がメインであり、写真はめったに使わなかった。情景を描くにも文章を用いてそれを行おうと努力し、安易に写真を掲載してすませることを潔しとしなかった。まあ、そのようなポリシーだったわけです。

だからこそ、じつに様々なことについて気軽に書くことが出来たし、同時にまた様々なスタイルで綴ることもできた。それだけ自由度が高かったと言うことも出来るし、そのぶんいわゆる Web 2.0 からは遠い存在だったとも言える。それにしても、本来 Web はテキストベースのネットワークだったのだから、ぼくにとっては当然のことだったのだけれど。

しかし、時代は変わった。劇的に変わってしまった。ぼくが1人でいくらテキストベースのHTMLサイトがベストなのだとさけんだところで、そんな声は風の中に消えてしまう。だから11月から継続的にホームページの大改訂を実施したわけだし、予約システムも全自動即決予約システムにアップグレードした。そして、12月には「蓼科高原日記」をブログ化(HTML版も並行継続)したわけです。

決して嫌々やったわけではなく、やってみれば新しいウェブ制作システムやデータベースによる予約システムの構築は刺激的だった。そのように新しいことを集中的に学ぶことはたいへん楽しい経験でもあった。

いずれにしても、すべてはお客様に快適にブラウズしてご予約いただきたいという想いからでたものです。「わかりやすい」「リアルタイムで空室情報がわかる」「簡単な操作で、即決で予約確認できる」ということを目指しました。そして現在も日々改善を図っています。

さて、結果はいかがでしょうか。是非ご意見をお聞かせいただければさいわいです。


※今日掲載した2枚の写真はともに(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月20日

3626 野生の大自然・ピラタスの丘、そしてブログ

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 3℃

ロープウエイから見たニホンカモシカ

ピラタス蓼科スノーリゾートの名物はロープウエイを利用した標高差300m、4kmのロングダウンヒルコースですが、もうひとつの名物(?)は天然記念物にもなっている「ニホンカモシカ」です。右の写真はピラタス蓼科スノーリゾートで撮影されたものですが、許諾を得て転載させていただきます。

どこが鹿なんだ?と思う方も多いと思いますが、シカとはいってもカモシカは牛の仲間だそうで、そういわれれば納得いく姿かと思います。めっぽう寒さに強く寒い高山の上の方へ上の方へと移動して暮らしています。断崖絶壁のような急勾配でも平気で上り下りする姿は圧巻ですらあります。ロープウェイからよく目撃できる季節ですので車内アナウンスに注意していると「あそこにカモシカが・・・」と教えてくれます。

ピラタスの丘ペンション村にもたまに出没して、積雪の上に朝その足跡を発見することもしばしばです。野生の鹿も群れをなして走り回っている昨今ですので、彼らとの出会いも多くなりました。キツネ、タヌキ、様々な大きさのリスや、ここで越冬する野鳥も多く、しんとしたたたずまいのピラタスの森もじつはたくさんのいのちの気配に満ちています。


ブログシステムってなかなか良いですね

このブログは Movable Type 3.33-ja をサーバーにインストールして制作・公開しています。ブログ自体は「蓼科高原日記」を毎日10年以上書き続けてきているので、特に目新しいものではなかったのですが、2つのことに興味を持ちました。ひとつはこちらの定義にもあるとおり、社会で起こっていることに対する自分なりの意見を発信すると同時にそれについて「非・匿名」で議論できるというコミュニケーションシステムとしての可能性の部分。そしてもうひとつはウェブ・パブリッシング・アプリケーションとしてのブログ・システムの可能性の部分です。

ぼくの場合、前者にはあてはならないコンテンツだと思うので、後者に特に食指が動きました。膨大な文章と写真の検索や管理をどうしようと思っているところだったのです。ブログシステムならばデータベースでそれらを管理しているので、アーカイブをきちんとカテゴライズしてあるいはキーワードやタグで分類整理しておけば、オンデマンドで公開できる理屈だからです。

まだまだ初心者でわからないことだらけなのですが、それなりに経験を積んで情報も集めて学習して、ほんのさわりの部分は理解できたように思います。その証拠に、これまではテキストエディタで書いていたこの日記をいまでは Movable Type のエントリー編集画面で書いています。

バックアップもしっかりとっていますが、「HTML版蓼科高原日記」も並行して公開を続けているので、その点はだいぶ安心して良いのかなと思っています。ブログの怖さはまさにバックアップし損なったときにハードウエアクラッシュなどでコンテンツを失ったり壊されたりすることですから。

そんなこんなで何とかやっている昨今ですが、みなさまお見捨て無きようお願いいたします。


※今日の1枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月21日

3627 ペンション村のロゴと新ホームページ完成

曇りのち雪 気温:最低 - 7℃/最高 - 1℃

今日は朝から曇り空で、たまにお日様が顔を出すといった感じでした。日中は比較的温かく感じました。そして夜、予報より少し遅れて雪が降り始めました。細かいパウダースノーで、けっこうな勢いで積もり始めています。これでますますピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデコンディションは良くなるでしょう。ここ数年でもベストの状況になっているのではないかと感じています。


ピラタスの丘ペンション村のロゴマークと新ホームページ

pv_logo_sv2.gifピラタスの丘ペンション村のロゴが出来ました。基本は左のサンプルのように背景が透明なものですが、各ペンションによって自由にカスタマイズされて利用されることになります。ぼくら仲間で意見を出し合い、ピラタスの丘のイメージを語り合ってできあがったのがこのロゴマークです。以後お見知りおきよろしくお願いいたします。

同時に現在蓼科観光協会のサイトに間借りしているピラタスの丘ペンション村のホームページを、新しいサーバー上に引っ越すとともにリニューアルしました。是非ご覧いただければさいわいです。URLは次の通りです。クリックするとご覧になれます。

http://pilatus-hill.com/

ご意見ご感想などお聞かせ願えればさいわいです。お客様ニーズや特徴・自慢などペンション選びの情報や、ペンション村への写真入りのくわしい道順ご案内、そしてペンション村の地図などなど、情報満載です。ピラタスの丘ペンション村ブログともどもよろしくお願いいたします。


ペンション・サンセットのHPにもロゴマークを入れました

pv_logo_s.gifさて、そのロゴですが、せっかくなので何とか工夫してペンション・サンセットのホームページの中にも取り入れてみました。ペンション・サンセットのホームページはバックグラウンドの色がブルーなので、背景色で塗りつぶしたもう一枚のレイヤーを裏に入れて右のような感じに加工しました。そうしないと、文字の輪郭がギザギザになって判読困難になってしまうからです。ロゴを入れ込んだページのURLはつぎの通りです。

http://www.p-sunset.com/index_p.html

本来のホームページ=入り口となるページ(http://www.p-sunset.com/index.html)にはどうにも入れ込むことが出来ませんでした。残念。デザイン的にもスペース的にも難しかったのです。まあ、現状はこんな感じですが、また変えるかも知れませんので、このエントリーを読む時期によってはロゴのないページをご覧になることになるかも知れませんが、その点はあしからずご了承ください。。

2007年01月22日

3628 今日も雪が降りました

曇りのち一時雪 気温:最低 - 8℃/最高 - 4℃

屋根の上に数十センチの積雪、落雪注意です

いま我がペンション・サンセットはこんな感じのたたずまいになっています。これからもっともっと積雪します。2月になると自然落雪式の大屋根と地面とがつながってしまうほどです。屋根からはまとめて数トン単位の雪と氷が落ちてきます。まさに雪崩です、だから、この季節は屋根からの落雪方向に身を置かないよう、通行しないように十分注意する必要があります。

落雪のスピードはおよそ秒速10mほどでしょうか。急勾配の屋根でしかも接触面は雪から氷に変わっていますから摩擦係数ゼロに等しく、それはもうあっという間の出来事でとてもよけられるものではありません。幸いなことにピラタスの丘ペンション村ではそのような落雪による事故はこれまでありません。とはいえ、お越しの節はくれぐれもご注意いただければさいわいです。


ホームページ変更のこと

ホームページのトップを超特価スキーパックの告知ページに変えてみました。そして本来の「HOME」はこれまでBGMが入っていたのですが、それをやめてみました。とても良い曲なのですが、やはり耳に付くという場合もあるかと思ったからです。本音としては自分が大好きなジャズをBGMにしたいところなのですが、そこはぐっと我慢。


今日も雪が降りました

今日は朝から曇り空で、雪の気配があったのですが、午後になって予想どおり雪が降り始めました。本降りです。しかし夕刻には止んで、いまは晴れ渡った夜空に満天の星が輝いています。こんなふうに、突然あるいは予報どおり夜の間を中心に積雪するのが蓼科の雪のパターンです。2月に向けてますます良い雪が積もりそうです。期待してください。

2007年01月23日

3629 グータラノススメ

晴れ 気温:最低 - 11℃/最高 - 4℃

今日は一日グータラしていました。年に何度かは良いかなと思って。うちの愛犬パル(シベリアンハスキー、雄12歳)も一見いつもグータラしていますが、じつは本当にグータラしています。(笑) でも感心するのは、やるときはやるという野生の部分です。他の野生動物が近づいたときや、それを獲物と認識したときの彼の変身ぶりにはいつも感動してしまいます。その繊細かつ大胆なハンターぶりはじつに美しいものです。

しかし、ぼくにはどうやらそれはないようです。ただグータラしています。粗大ゴミなんて言われかねないただのオヤヂですか・・・。(^_^;)

仕事というか「やるべきことリスト」「やんなきゃきけないことリスト」をぜ〜んぶほっぽらかして、音楽を聴くでもなく本を読むでもなくボーッと一日を過ごしました。まあ、ペンションですから、広いっていえばめちゃ広いので、奥さんに「じゃまだからそこどいてよ、ほらほら」なんて言われなくてすむのはさいわいかも。

外も静かだし、パルは庭の雪の上でひなたぼっこして寝ているし、奥さんにも今日はグータラしようよなんてことを言って「お誘い」したり。今日もピラタスの森はとても静かです。太陽がぐりぐりと天空を巡る音が聞こえそうなくらい静かです。しかし、あらためて耳を澄ませばシジュウカラやウソの声が聞こえます、そしてそっと吹き抜ける風の音。夕刻にはキューンという鹿の声やキツネやタヌキやリスの動き回る気配。

どうやら野生の生き物にはグータラした一日って言うのはないようで、いや本当はあるのかな、まあいずれにしてもぼくらから見るとしばしも休まず「いまを生きて」います。野生にあっては生きることそのものが目的です。どうしてこの世界が存在するのかとか、なぜ生きるのかとか、生きる目的とか、そんなこときっと考えていない。そして生きることそのものが幸福であるかのように見えるのです。

動物だけではなく、植物だってここでは厳しい生存競争にさらされています。水や養分はもちろん必須ですが、ここで生き残るためには日照こそが要(かなめ)なのです。成育する過程で自分の上をもっと大きな植物の葉が覆ってしまうと、もうそれ以上大きくなれないか最悪の場合枯れるしかないかも知れない。文字通り必死に「上を目指す」ほか無いわけです、光を求めて。

身をよじるようにして他の樹木と枝を絡み合わせ、光を求めて真横に10メートルも枝を伸ばす姿を見ると、ほんとうに植物も生存競争に勝ち抜くしか生きる道はないのだと知ります。かつてイノセントに「自然は美しい」と感じて最終的ににここに移り住んだぼくらですが、今ではここに同化してそのような生存競争の目撃者・観察者となっています。

勝ち組だの負け組だのというこの「格差社会」の始まりには大いに異を唱えるものですが、こうしてみると生存競争というのはわれわれ人間も含めて運命的に科されたものなのかもしれません。ああ、いまぼくは穏やかな絶望の中にいる、決して失望ではなく。

2007年01月24日

3630 穏やかな絶望

曇り 気温:最低 - 8℃/最高 - 2℃

群青色の空に鋭利な刃物のような三日月が浮かんでいる。曇り空なのに、月の周囲だけは抜けたように雲がなく、やけに大きく近く見える。手を伸ばせば届きそうなほどだ。氷点下の世界ではなにもかもが凍り付いて、ぼくらにはどうにもなすすべがない。

ぼくらと冬との交信はこの寒さのみを通じて行われる。気温という実体的尺度としてではなく、感覚的なものとしての「寒さ」という尺度を使って冬はぼくらに語りかける。空も雲も雪もこの季節には本質的なメッセージを伝達するものではなくなる。ぼくらにもたらされるこの寒さ、この刺すような冷気のみが冬という季節からのメッセージなのだ。

いまぼくは穏やかな絶望の中にいる、決して失望ではなく。

昨日思わずつぶやいてしまった。

もう失望すべきものにはすべて失望し尽くしてしまった。数え切れないほどの絶望に落ち込んでははい上がってきた。だからいま絶望の中にあっても、それは穏やかな絶望として感じられるのだ。「出口がない」ことに何ら変わりはないのだけれど。

いまさら「いったいなにを信じて生きていけばいいのだ」なんて青臭いことも言えない。「なにを目指して進んでいけばいいのだろう」などと迷う歳でもない。なすべきことはわかっている、そしてそれがなしえないということも理解している。もう夢や希望を語っている季節ではないのだ。

「人生は闘いだ」という考え方もある。それはきっと正しいのだろう。しかし、戦うことを賛美するのは常に勝者のみだ。戦うことに疑念を持つ者が勝者になることは出来ない。戦うことは、競争することは楽しくスリリングだ、自分が敗者となるまでの間は。

これからの社会の本質が「競争社会」でしかないならば、弱肉強食の「生存競争」でしかないならば、ぼくはもはや生きると言うことに何の魅力も感じることが出来ない。「調和」のない世界はぼくが身を置くべき世界ではない。

この世界に神が在り、その指示が「生存競争」であるならば、そのような進化論原理主義的「神」をぼくは信じない。この世界に神が在り、その教えが「調和」であるならばぼくは喜んで帰依しよう。信仰は力であるが、宗教は強大な排他的イデオロギーでもある。その排他性が異教徒虐殺を礼賛し、戦争を聖戦として祝福する。その闘いに終わりはないのだ、原理的にも理論的にも。

強いものが弱いものを踏みにじり、闘争や戦争は絶えることがない。神は常にそこに在り、ただ沈黙している。なすべきは神の意志を推し量ることではなく、我々がどのような世界を望んでるかをヴィジョンとしてそれを実体化させることなのだ、たぶん。

羊たちの沈黙はもう許されないところまできている。

2007年01月25日

3631 モーグルバーン滑走可能に

晴れ 気温:最低 - 12℃/最高 - 4℃

ピラタス蓼科はモーグルバーン滑走可能に

ピラタス蓼科スノーリゾートのテクニカルバーンに併設の知る人ぞ知る人気のモーグルバーンが滑走可能です。上部にジャンプ台が1基設置されています。まだそんなに掘れていないのでちょうど良い滑りごろです。また、様々なゲレンデアイテムも完成しています。

BOX(OPEN中)、ストレートレール(OPEN中)、フラットダウン(OPEN中)、2WAYキッカー(OPEN中)、ちょい飛びキッカー(設置日未定)。最新情報は本家本元のピラタス蓼科スノーリゾートのホームページをチェックしてください。毎日精力的に情報更新されているので最新情報満載ですよ。許諾をいただき、最新の写真や図版をこのブログでも掲載させていただいています。それらすべての著作権はピラタス蓼科スノーリゾートにありますから、このブログからのダウンロードや転載は一切禁止されていますのでご注意下さい。


ピラタス蓼科は積雪100センチ以上全面滑走可能です

終日氷点下の日がずうううっと続いているので、雪はまったく溶けずに降ったときのまま積雪していますから、ゲレンデコンディションは抜群です。完璧なパウダースノーです。もう最高です。例年雪質に関してはこの季節、つまり1月下旬から2月上旬が最高なのですが、唯一の欠点はその分「寒い」ということでした。でも、今年は平年より温かいのです。いつもの2月なみの気温になっています。この機会を逃す手はありません。

★★★

それはさておき、蓼科高原日記のブログ移植はようやく2006年9月分まで完了しました。HTML版の日記を移植するのはけっこう大変なんですよね、じっさいのところ。HTMLソースをそのままコピペすればすむわけではないので。

それでも、あと3000エントリー分(3000日分)をとにかく移植するつもりです。なぜならばそれによって今後の日記の管理が飛躍的に楽になるからです。同時にリソースとしても活用しやすくなるのです。ちょっと気が遠くなってきますが、こつこつやるしかないですね。

※今日の写真と図版は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。

2007年01月26日

3632 Movable Type 3.34-ja

晴れのち雪 気温:最低 - 11℃/最高 - 2℃

個人的にブログの構築に使っている Movable Type のバージョンが 3.33-ja から 3.34-ja (表示は3.34)に変わった。数日前のことだったと思う。さっそくアップグレードした。

「蓼科高原日記」のブログ化を決意するまで、ぼくはブログに関しては全くの門外漢だった。ブログ・サイトのことも、個人的にレンタルサーバーにインストールして使うブログ・システムがあるということも知らなかった。

最初はブログ・サイトを利用しようかとも思ったけれど、バックアップが必須なのと自らシステムをコントロールしたかったので最終的に Movable Type 3.33-ja を選択した。インストールと設定は運が良ければすんなりいくけれど、たいていどこかで引っかかるようだ。

ぼくの場合はシステム条件はクリアーしたが、「#StaticWebPath http://www.example.com/mt-static」のように「#」を挿入して「StaticWebPath」を無効にしなかったところで失敗した。こうしないとマニュアルにあるような設定画面が出てこないのだ。(サーバー環境によって問題ない場合もあると思うけど)

借りているサーバーが異なってもこちらが参考になると思う。じっさい、ぼくの場合も別のサーバーホスティング会社と契約しているけれど、このまま適用できる内容になっている。ぼくがインストールした時点ではまだ公開されていなかったのだ、余計な苦労をしてしまった。(^_^;)

これから Movable Type を使おうというひとにはこちらの「小粋空間」というブログが強い味方になってくれると思う。気軽にブログを公開するならブログ・サイトがおすすめだけれど、長期にわたって本格的に続けようと思ったらレンタルサーバーを契約して Movable Type をインストールして使うというのも選択肢としておすすめだ。

★★★

朝からとても良い天気だったけれど、夕刻からちらちらと白いものが降っているような・・・。やがてそれが雪だということがわかった。小雪だろうと思っていたら、なんとけっこう積もりだしたではないか。さらさらのパウダースノーだ。これは明日お越しのお客様への良いプレゼントになるだろう。

★★★

本格的な冬の雪道になって、今年初めて採用したミシュランのスタッドレスタイヤ(ラティテュードX-ICE)のインプレッションがはっきりした。結論から言うと、ウェブ上でよく言われるように全然だめな路面というものには遭遇していない。

食いつきは確かにブリヂストンのほうが良い。しかし、滑り出しのフィーリングや、滑り出してからのコントロール性の良さはとても気に入っている。あ、そうそう、ぼくの車はランドローバー・ディスカバリー2(4WD)だ。

唯一弱いと実感するのはもこもこの粉雪の路面で左右に広がるトレッドパターンが食いついて左右どちらかにステアリングをとられやすい点だ。まあ、これも慣れの問題ではあるのだけれど、最初のうちはちょっと驚く。同様に、わだちにもはまりやすい。

これはこれとして個性と思うほかない。その上で総合的に評価すれば、乾燥路面90%以上ならばおすすめといえる。意外に思われるかも知れないが、当地も融雪剤で雪を溶かすようになり、乾燥路面走行が90%以上なのだ。このタイヤの乾燥路面でのパフォーマンスは評判どおりだ。

以上、興味のある人向けの情報。

2007年01月27日

3633 山は雪、街は曇り

雪一時曇り 気温:最低 - 6℃/最高 - 4℃

昨日の夕方から降り始めた雪は今日の午後まで降り続き、一時止んだかに見えた。が、しかし、夕暮れ過ぎから再び本降りになっている。ものすごい降り方で、このペースだと最低でも1時間に1センチ、コンスタントに降り続いたなら50センチ以上の積雪になるかも知れない。

せっかく除雪し終わったと思ったら、またもとどおりになってしまう。まあ、除雪しておかなかったら、さらに上積みされた積雪量になってしまうわけだから決して無駄な労働ではないのだけれど、なんだかむなしくなる。除雪作業はそうした意味でも、まさに「行(ぎょう)」と呼ぶにふさわしいと思う。

それにしても今日は温かい。1月の下旬のこの時期は「厳冬期」と呼ばれ、学校だって「厳冬期休み」にはいるほどなのに、氷点下20℃にはほど遠い気温が続いている。まさしく暖冬異変だ。かつては最低気温が氷点下23℃、最高気温が氷点下16℃なんていうのがあたりまえだったのだから。

久しぶり山麓の街に買い物のために降りた。山岳部は標高1600mあたりまで雪が降っていたが、山麓は曇り空になっていた。ビーナスラインなどの道路は融雪剤散布によってほとんどがウエット路面になっていたが、この濃縮された塩水がクルマにはすこぶる過酷なのだ。海水よりも数倍も濃い塩水なのだからたまらない。本当に危険な箇所以外に撒くのは、出来ればやめてほしいところなのだけれど・・・。

ということで、少しだけ時間を作ってコイン洗車場に行った。洗車といっても温水の高圧洗浄機で下回りの塩を洗い流すのが目的だ。まあ、ついでにボディーもざっと洗うけれど、メインはあくまでも塩がこびりついている下回りだ。

土曜日にしては思いの外空いていた。ちょっと不思議に思う。町の人にとっては今日のような天気は「洗車日和」ではないのだろうか。ぼくらの基準では、氷点下でなくなったら洗車日和なのだけれど。だって、氷点下だと洗うそばから水が凍ってしまって仕事にならないから。したがって、冬はピラタスの丘では洗車やワックスがけは不可能なのだ。

ちょうどプリペイドカードが無くなったので、2000円券を自動販売機で買う。10枚に1枚の確率で3000円券が出てくるからだ。期待もしないで購入ボタンを押すと、あ、3000円券が出てきた。やれやれと思う。うれしいことだけれど、じつは去年の1月にも同じように3000円券がでてきたのだ。去年の「くじ運」はそれで使い果たした。あ〜あ、今年もこれで運が尽きたか・・・。

ジャンボ宝くじも、ロト6もこれまでかすりもしなかった。まったく縁がないのだ、そいういう幸運(?)ってやつには。おそらく「生まれつき」そうなのだろう。そのような星の下に生まれたのだ、たぶん。人生50年以上やってて何ら変わらない法則だから、もう断言しても良いと思う。

こつこつ生きていこう。

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2007年01月28日

3634 変わっていく日々

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 4℃

まず写真を選ぶ、それから構成を考えて、しかるのちに初めて文章を書き始める。蓼科高原日記をブログ・システムに載せるようになってからの作法だ。以前は、つまりHTMLで書いていたときには、テキストエディタでいきなり書き進めて、ほとんど写真は使わなかった。だから写真と文章や思考とのインタラクションはほとんど無かったと言っていい。

おおむね三行で一段落、それを4回繰り返して、16小節ワン・コーラスって感じだった。ブルースコードを奏でるベースラインに乗って書くって感覚だった。そこには内面的な映像しかない。具象はなく、抽象や形而上の世界しかなかった。ある意味純粋に内省的で自己完結的な気分に浸ることが出来た。ぼくの描く蓼科は、ぼくの内なる蓼科だった。しかし今はちょっと違ってきているように思う。

写真も同様にぼくの内なる蓼科の映像を写真というかたちで実体化させる試みだった。ちょっと大げさな表現だけれど、可能な限り正確に言葉にしようとするとそんな気障(きざ)な言い回しになってしまう。いつ頃からいつ頃がそのような時期だったのか今は思い出せないけれど、そんな幸福な数年間があった。そして今はそうではないというのも、また事実だ。蓼科高原日記の1998年から2003年頃あたりのバックナンバーを読むとそんな空気感があるかも知れない。

そんな想いとは関係なく雪は降り、雪は積もる。ずんずん積もる。今年は数年ぶりに降雪量の多い冬だ。ゲレンデの積雪量も平年より多く、雪質も数年に一度という最高のパウダーコンディションになっている。

今日も3時間かけてふたりがかりで除雪作業にいそしんだ。いわゆる「乾雪」なのでさらさらふわふわで腰に負担がかからず、除雪機で飛ばすのも効率的だ。風があると飛ばした雪が全部吹き戻されてしまうのでまったく使い物にならないのが除雪機の欠点なのだけれど、さいわい今日は微風だった。

夜間に雪が大量に降って、早朝から晴れた朝は最高の気分になる。これはじっさいに体験してみなければわからない感覚かも知れない。雪かきは大変なので気が重くないといったら嘘になるけれど、真っ白な朝の陽光に輝く雪はまるで砂漠のように見える。本物の砂漠よりもおりこうさんな砂漠だ。雪まみれと砂まみれとどっちが良いかと迫られたら、絶対雪まみれのほうがいい。なにを奇妙な比較をしているのだろう。

400ccの排気量の強力な除雪機で積もったばかりのパウダースノーを飛ばすのはけっこう快感だ。同時に、見た目ほど楽な作業ではない。ここはかなりな傾斜地だし、雪の下には岩や太い木の枝が潜んでいて、長年の勘でそれを噛み込まないように事前に除雪羽(オーガ)を引き上げてやらなければならない。また、うっかり深雪にはまろうものなら、200kg以上ある除雪機をひとりで引っ張り上げなくてはならない。そう、ここではなんでもひとりでかたを付けるのだ。どうにもならないときは、もちろん助け合うけれど。

そんなこんなで13年の時が経過してしまった。ぼくは多少なりとも自立した人間になれたのだろうか。それともこれは単なる隠遁生活(いんとんせいかつ)に過ぎなかったのだろうか。

2007年01月29日

3635 中庭で遭難しそうになった話

晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 2℃

今日は風が強く、体感気温は氷点下20℃くらいだったかも知れない。森の樹木に積もったパウダースノーが吹き飛ばされ、一瞬ブリザードのようになる。視界は遮られ、砂漠の砂のような感触の(ただし冷たい)雪が頬を打つ。雪はねでうっかり風上に放った雪が吹き戻されて全身に雪を浴びてしまう。

分厚いフリースの上にゴアテックスのマウンテンパーカを着込んで、厚手フリースの帽子をかぶらないと10分ともたないほどだ。そうだ、ここは山岳地なのだ。標高1750mの山の上なのだと思い知らされる。ここが自分のペンションの敷地ではなく、同じ標高の森林地帯だったとしたら遭難しても不思議ではない。

じっさい、過去に2度ほどペンション・サンセットの中庭で深雪にはまってにっちもさっちもいかなくなって1時間半ほど氷点下の世界に耐えたことがある。5mほど離れたところからこちらを見ているシベリアンハスキーのパル君に「ワンとほえて助けを呼んでくれ!」と叫んでも、パル君はお座りしてじっと見ているだけだ。名犬○○○○みたいに頼もしく助けを呼んできてはくれないのだった。じつにハスキーらしい行動なのだけれど・・・この役立たず!(じつはそんなところが彼の魅力でもあるのだけれど)

何とか自力ではい出ることが出来たから良いようなものの、厚い壁と二重ガラスのために庭で叫んでも家の中の人間には聞こえない状況でまさに遭難するところだった。まあ、結果としては笑い話になったけれど。

そんなこんなで、パル君は我が家の大切な家族の一員です。このブログのプロフィール画像にパル君の写真を使ったのも、彼のように生きることが出来たらいいなというぼくのあこがれからでたことです。じつに自然体の、ゆったりとしたパル君の暮らしぶりにはじつに学ぶことが多いのです。

数年前のまだ若犬時代のパル君の写真を今日は載せます。

2007年01月30日

3636 ホームページは広告宣伝なのか

晴れ 気温:最低 - 10℃/最高 - 2℃

10年かけてふりだしにもどった

昨年の10月頃からずうっと自分の、というかペンション・サンセットのホームページのリニューアルにかかりきりだったような気がする。このウェブサイト(データ容量が200MBを越えたいま、そう呼ぶ方がふさわしいだろう)を開設したのが1996年7月1日だから去年の7月時点で満10年を迎えていたわけだ。

さすがに周囲のペンションや旅館の「ホームページ」と比較しても「古くささ」が目立ってきているように、少なくとも「ぼくには」感じられたのだ。その1年前に、ウェブや最新の書籍で学んで W3C の標準規格で主要な部分を再構築したのだけれど、それだけでは不十分だった。

ぼくがHTMLを書き始めた頃、標準規格は HTML 3.0 がようやく策定されたところだったように記憶している。だいぶ前からそれが HTML 4.01 Transitional ないし HTML 4.01 Strict となっていた。古いブラウザーを使っているひとのことも考えて HTML 4.01 Transitional を採用した。同時に CSS(カスケーディング・スタイルシート)も本格的に導入して、構造記述と修飾記述とを可能な限り分けて書くようにした。

次の段階はブログなどで標準となっている XHTML への対応だ。ものすごく優れたホームページ作成ソフトが出そろって、初心者でもHTMLの知識がまったくなくても素敵な見栄えの良いホームページを作成することが出来るような時代になったのに、ぼくは反対にいまHTMLやCSSやJavaScriptを手打ちで入力している。なんだか10年かけてお里帰りしたような奇妙な感慨を感じている。


ホームページは広告宣伝なのか

ホームページは広告宣伝なのか、と問われれば、「イエス」であり「ノー」でもある。古い用語を使うならば、ホームページによる情報発信は「PR(パブリック・リレーションズ)」であるというのが妥当なのだろう。しかし、じつに微妙なポジションに現在は置かれているように思う。すくなくともWWWは原初より「情報伝達メディア」であったことだけは断言できるのだけれど。

そのことがぼくを迷わせる。その結果、日々、ある時は劇的に、またあるときには細やかにペンション・サンセットの「ホームページ」のコンセプトやポジショニングや語り口やデザインやサイト構成を変化させ続けている。良くないこととはわかっているけれど、試行錯誤とはこのような結果をもたらすのもなのだ。

「広告宣伝」と「情報発信」という似て非なるふたつの位置づけの間を行ったり来たりしているのかも知れない。すくなくともウェブ以外のメディアにおいては、一応、「広告」には広告の作法があり、「情報」には情報の作法が確立されている。しかしウェブにおいてはなんでもありなのだ。

そのことがぼくを迷わせる。頭がかたくなってしまったのかも知れない、そんなことで右往左往するなんて。ただ現象面で見るならば、今年あたりから宿泊業にかんしてはプロに依頼して構築された「プロフェッショナルな広告宣伝にフォーカスしたもの」がメインストリームになってきている。

個人的には、ペンションのホームページは可能な限り「オーナーの手作り」であるべきではないかとも思うのだけれど、そんなのどかな時代は終焉を迎えたのかも知れない。ぼくはあいかわらずトレンディーじゃないのだ、たぶん。あいかわらず「パーソナルなコミュニケーション」を求め続けているのだから。


宿は苦行?

世の中は好景気だそうなのに宿はますますデフレ状態、安売り競争の総力戦になっている。構造不況は当分終わりそうもない。「しゅくはくぎょう」を変換したら「宿は苦行」と出た。まさに言い得て妙ではある。じつに「宿は苦行」となりつつあるのかもしれない。

2007年01月31日

3637 ホームページは「広告」でもあり...

雪のち晴れ 気温:最低 - 6℃/最高 0℃

夜間パウダーが降り、朝からは快晴、2月の気候に

午前0時過ぎから雪が降り出していたが、朝になるとすっきりと晴れ渡り真っ青な空から明るい陽光が2月の到来を予告していた。積雪は数センチだが、さらさらのパウダースノーだ。陽射しは急激に強まり、いつのまにか「厳冬期」を過ぎていたことを知る。

午後3時頃、所用で車に乗ろうとしたら昨日は10センチ以上積もっていた屋根やボンネットの雪がすっかり消えて無くなっていた。気温が氷点下でも雪は溶け、蒸発してしまうのだ。ここに移住して間もない頃、氷点下6℃以下でも家の屋根の雪が溶けて流れる様子を見てびっくりしたことを思い出す。

そのようにして、たとえ厳冬期でも氷点下の春でも屋根の雪が溶けてつららを形成するのだ。鏃(やじり)の先よりも鋭利なつららの先端はサスペンスドラマのトリックさながらにじつに凶器となりうるものだ。

今年のピラタスの丘、のみならず、隣接するピラタス蓼科スノーリゾートのゲレンデも、積雪量にも雪質にも恵まれている。積雪量は100センチから130センチ、雪質は完璧なパウダーでしかも掘っても掘ってもずうっと下までパウダーというコンディションだ。それがどれほど快適なものか、経験者にはよくわかると思う。


ピラタス蓼科共通リフト1日券・2食付で10000円!

さて、昨日はたいそうなタイトルでちょっと書いてしまったけれど、その流れもあって、今日再び迷いが出てしまった。が、意を決して、少なくとも「現在」の状況としてはホームページは「広告」なのだという結論を出した。

だからトップページはいささかアクの強い「広告」ページにした。「ピラタス蓼科共通リフト1日券・2食付で10000円!」という目玉スキーパックの宣伝だ。情報発信として考えた場合でも、ぼくの側からいまもっとも伝えたいことはこのことだから、これはこれで良いのではないかと考えた。


予約方法を3通りに変更

12月から「全自動24時間即時予約システム(暗号化通信)」だけになっていた予約方法に加えて、メールシステムを利用した従来の「ご予約フォーム(暗号化通信)」からもご予約いただけるようにした。さらに、「電話予約」も積極的に承る体制にしたので、ご都合に合わせて使い分けていただければ幸いです。詳しい説明はこちらにありますのでご覧下さい。

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