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3493 そこそこの才能

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カシオのデジカメ「EXILIM」のCMに登場する女性に心魅かれる。空中回廊のようなレッドカーペットの上をファッションショーのようにウォーキングしてきてポーズを決めた時のある種不敵な微笑みになぜか強く心を動かされる。そのウォーキングする姿がまた美しい。

まったく知らない女性なのでファッションモデルだろうと勝手に思い込んでいたが、今日調べてみたらなんと昨年退団したばかりの宝塚歌劇団月組の男役トップスター、彩輝 直(あやき なお)と言う女性だった。どうりで別格のオーラを放っていたわけだ。

身長170センチのその容姿は男役だったとは信じられないほどたおやかで美しいオーラをはなっている。スターと言うものはやはり神に選ばれしものなのかも知れない。女優、彩輝 直がこのCMの魅力を引き出し、このCMの上質なクリエイティヴが彼女の魅力を最大限引き出したのだ。

カシオのウェブサイトにこのCMのメイキングオブがムーヴィーにしてアップされていた。それを見て僕はぞくぞくした、いや《血が騒いだ》と言った方がいいかも知れない。僕がその昔身を置いていた世界がそこにあったからだ。僕はあの世界を逃げ出すべきでは無かったのかも知れないと、ふと思った。

しかし僕は知ってしまったのだ。自分にはそこそこの才能しかないということを。そこそこの才能があるよりも、まったく才能がないほうがある意味では幸福なのだ。地獄よりも煉獄の方が堪え難いものなのだ。しかし才能のある人はあるひとで、その人なりの地獄を抱えながら自分の才能に突き動かされるようにして生きる他無い。そのこともまた僕は知ってしまった。

だから、やはり、いまの僕の方がかつての僕よりも幸せだと感じている。ここが僕の居場所だと心の底から思えるからだ。僕はここにいて、蓼科高原日記と言うクロニクルを毎日こつこつと書き続けることが分相応だと思う。また、それなりに幸福感も感じている。幸福感とは自分が自分であることを実感するということだからだ。

僕はいまここにいて、限りなく自分自身である。

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2006年09月09日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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